703 ~NAOMI’s Room~

「恍惚」2003年

「恍惚」2003年/仏
原題: NATHALIE...



監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:アンヌ・フォンテーヌ、ジャック・フィエスキ 、フランソワ=オリヴィエ・ルソー
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、ジェラール・ドパルデビュー


ーーーーーーーーー
突然エマニュエル・べアールを観たい衝動に駆られて、この作品を選んだ。

彼女は、初めて「美しき運命の傷跡」で観たときは、
そこまで好きな女優さんではなかった。
ただ独特な存在感だけが際立っていたという記憶。


ただ、「8人の女たち」で再びお目にかかり、
その後もフランス映画をかじる度に、彼女の表情と名前を観る機会が多く、
次第に気になる女優さんになっていった。


今回は、「8人の女たち」でも共演しているファニー・アルダンとの再共演作品。

カトリーヌ(ファニー・アルダン)は、夫の浮気を知ったショックから
衝動的に会員制クラブの扉を開け、
娼婦のマルレーヌ(エマニュエル・べアール)と出逢う。

マルレーヌの、美しく妖艶で底知れぬ魅力を認めたカトリーヌは、
夫を誘惑しその後の進展を報告するようマルレーヌを雇うことに。



その後二人は頻繁に会い、その度にマルレーヌはカトリーヌへ
彼女の夫との情事を報告する。

嫉妬心なのか、憎悪なのか、それらとは異なる“情”なのか
理解できない感情を抱えながらも
カトリーヌはその“報告”を聞くためマルレーヌとの時間を重ねる。



けれど、当初とは異なる思いがけないところでも、
もう一つの感情が重なろうとしていた。



エンディングは、私が心底期望んでいた通りの展開へ。

ただこれは観る人によって捉え方も違うのだろうか。


痺れるほど美しく精神的な女性の本能。
描き方もフランス映画らしく気品があり、
震えるほど濃厚で繊細な官能美。

今、こういう映画を観たかった。


さらにエンディングの音楽が本当に美しく、
この映画の奥深さが心にずっと残る旋律だった。


エマニュエル・べアールに思い切り酔える作品。


映画の一言。
「女の恍惚とは。」


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