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拾い読み★2017-298≪コラム記事≫

2017年10月25日 20時49分46秒 | マリーンズ2017

【千葉魂】新生マリーンズ、始動 会話重ねる井口新監督

 すでに新しい風が吹いている。新たにマリーンズの指揮を任されることになった井口資仁新監督は活動的に動き回り、改革に向けた第一歩を踏み出している。歴史的な敗北を重ねた今季のマリーンズ。やらなければいけないことは山ほどある。青年監督は精力的に動き回り、チームを生まれ変わらせようとしている。

 「今年の成績だと休める人なんていないんじゃないかな。やらなくてはいけないことはいっぱいある。チームとしても悔しいし、当然、個人的に悔しいこと、反省しないといけないことが山ほどある。それをこの秋からしっかりと見つめ直していきたい。選手には貪欲に取り組んでもらいたい」

 10月21日にロッテ浦和球場で全体練習が再開されると若き指揮官はキッパリと言い切った。今シーズンまで現役を務めていた井口監督だからこそ見えているものがたくさんある。ここ数年はベンチの中にいても自分ならこの状況でどうするかを自問自答しながら過ごしてきた。他の選手たちが何を悩み、どう打開したいのかを観察してきた。1歳年下のベテラン・福浦和也内野手を見ていて感じたことがあった。それは自分とコーチの立場を考え、若手への指導を遠慮しているように見えたことだ。だから、監督就任が決まると兼任打撃コーチ就任を依頼した。兼任コーチの肩書きを持つことで、積極的に指導をしたり、声を掛けたりできるのではと考えた。それはマリーンズにとって間違いなくプラスになることだと想定し、踏み切った。秋季練習初日、積極的に手振り身振りを交えながら選手にアドバイスをする福浦兼任打撃コーチの姿に目を細めた。

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 対話。今の若い選手たちが一番、求めているのはコミュニケーションだと肌で感じている。そして、それができるのが今年まで現役を務めていた自分の利点だと感じている。だから10月14日、千葉市内のホテルでの就任記者会見を終えると、そのまま空路、宮崎へと向かった。宮崎でのフェニックスリーグに参加をしている選手たちを視察するのが目的であると同時に、なかなか1軍首脳と会話をする機会のない若手選手たちと話をするのが目的だった。現地に到着をするとその夜に2軍首脳陣と会食。残念ながら3日連続雨天中止のため試合こそ見ることができなかったが、その分、若手選手に自ら積極的に話し掛けるなど対話を重ねる時間が増えた。打撃の悩み、来季に懸ける想い、現状打破に苦しむ心情。色々な事を聞けた。大きな収穫だった。

 「会話は大事にしていきたい。選手たちから壁を作ることはもしかするとあるかもしれないけど、自分は絶対に作らない。どんどん会話をしていきたい。全選手から話を聞いて、想いを確認したいと思うし、自分のやりたい野球などの野球観を伝えていきたい。それはシーズン中も同じ」

 監督という肩書の前に、選手たちはどうしても一線を作ってしまう。そしてそれが結果的にいつからか大きな壁となり、お互いの想いを遮断してしまうことがある。新監督は就任会見で目指す監督像としてシカゴ・ホワイトソックス時代に出会ったオジー・ギーエン監督の名前を挙げた。選手との距離がないことにおいては衝撃的だった。世間話をすれば、冗談を言い合う人だった。一緒に笑い、共に泣いた。朝、選手ロッカーに到着するとソファーでくつろいでいる姿を当たり前のように見かけた。気取らず、ありのままに接してくれた。それが選手としてうれしく、やりやすかった。だからその姿を追い続けている。選手たちに素直な自分の考えを伝え、動きやすい環境をつくろうとしている。

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 3泊4日の日程で宮崎視察を終えると翌日には福岡にいた。クライマックスシリーズ・ファイナルステージでの3日連続でテレビのゲスト解説を務めたがその眼は最高の舞台で激戦を演じる両チームの戦い方に向けられていた。厳しい目線で両ベンチの動きを細かく観察した。そしてポツリとつぶやいた。

 「本当ならマリーンズがクライマックスシリーズに出ていないといけない。それが当たり前のチームにする。この期間に練習をしていなくてはいけないことの意味を選手はしっかりと感じて今年は取り組んでほしい」 ナイターを終え、翌早朝便で帰京。空港からそのまま午前10時に始まったロッテ浦和球場での全体練習に合流した。「その時間を練習に使ってほしいから」と自ら積極的にボールを拾い、ネット設置を行った。全体練習が終わっても特打は3時間以上、続いた。それを見守る背番号「6」の背中はエネルギーにあふれていた。新しい風はさっそうと吹いている。それは力強く、今まで感じたことがないような風。新生マリーンズが動き出した。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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パ・リーグのドラフト会議10年の変遷、あの選手は何年組?【千葉ロッテ編】

2007年には唐川、2009年には荻野が入団

 いよいよ10月26日に迫った運命のドラフト会議。当日を待ちきれないファンの方も多いのではないだろうか。今回は、パ・リーグ過去10年のドラフトを振り返る一環として、千葉ロッテのドラフトを見ていきたい。現在、主力として活躍している選手は、何年に千葉ロッテの一員になったのだろうか。

【2007年】
大学生・社会人
1位:服部泰卓(投手・トヨタ自動車)
3位:根本朋久(投手・横浜商科大)
4位:伊藤義弘(投手・JR東海)
5位:下敷領悠太(投手・日本生命)
高校生
1位:唐川侑己(投手・成田高)
3位:植松優友(投手・金光大阪高)
4位:阿部和成(投手・大牟田高)
育成1巡目:池田健(投手・青藍泰斗高)
育成2巡目:宮本裕司(捕手・高知ファイティングドッグス)
育成3巡目:小林憲幸(投手・徳島インディゴソックス)
育成4巡目:白川大輔(内野手・高知ファイティングドッグス)
育成5巡目:大谷龍次(外野手・日立製作所厚木)

 唐川投手は今季5勝10敗、防御率4.49。2011年には12勝を挙げた。

【2008年】
1位:木村雄太(投手・東京ガス)
2位:長野久義(外野手・Honda)
3位:上野大樹(投手・東洋大)
4位:坪井俊樹(投手・筑波大)
5位:山本徹矢(投手・神戸国際大付高)
6位:香月良仁(投手・熊本ゴールデンラークス)
育成1巡目:木本幸広(投手・日高中津分校)
育成2巡目:鈴江彬(投手・信濃グランセローズ)
育成3巡目:角晃多(内野手・東海大相模高)
育成4巡目:生山裕人(内野手・香川オリーブガイナーズ)
育成5巡目:西野勇士(投手・新湊高)
育成6巡目:岡田幸文(外野手・全足利クラブ)
育成7巡目:吉田真史(外野手・太田工高)
育成8巡目:田中崇博(投手・八日市南高)

 西野投手、岡田選手は育成の星。西野投手は2014年に31セーブ、2015年に34セーブを挙げた。今季は先発に転向して2勝。岡田選手は球界屈指の外野守備を誇る。

【2009年】
1位:荻野貴司(外野手・トヨタ自動車)
2位:大谷智久(投手・トヨタ自動車)
3位:大嶺翔太(内野手・八重山商工高)
4位:清田育弘(外野手・NTT東日本)
育成1巡目:山室公志郎(投手・青山学院大)

 荻野貴選手は今季終盤、走・攻・守でチームをけん引。2013年以来自己最多タイとなる26盗塁を記録した。大谷投手はチーム最多の55試合に登板。

【2010年】
1位:伊志嶺翔大(外野手・東海大)
2位:南昌輝(投手・立正大)
3位:小林敦(投手・七十七銀行)
4位:小池翔大(捕手・青山学院大)
5位:江村直也(捕手・大阪桐蔭高)
6位:藤谷周平(投手・南カリフォルニア大)
育成1巡目:黒沢翔太(投手・城西国際大)
育成2巡目:山口祥吾(投手・立花学園高)
育成3巡目:石田淳也(投手・NOMOベースボールクラブ)

2011年はキャプテン鈴木大地が入団

【2011年】
1位:藤岡貴裕(投手・東洋大)
2位:中後悠平(投手・近畿大)
3位:鈴木大地(内野手・東洋大)
4位:益田直也(投手・関西国際大)

 鈴木選手は今季、キャプテンとしてチームをけん引。自己最多となる11本塁打を記録した。2013年、2016年には遊撃手部門でベストナインを受賞。

【2012年】
1位:松永昂大(投手・大阪ガス)
2位:川満寛弥(投手・九州共立大)
3位:田村龍弘(捕手・光星学院高)
4位:加藤翔平(外野手・上武大)

 田村選手は23歳という若さながら正捕手の座に就く。2016年にはベストナインとベストバッテリー賞を受賞。今季は自己最多の131試合に出場した。加藤選手は後半戦のリードオフマン。ルーキーイヤーにはプロ初打席初球本塁打という鮮烈なデビューを飾った。

【2013年】
1位:石川歩(投手・東京ガス)
2位:吉田裕太(捕手・立正大)
3位:三木亮(内野手・上武大)
4位:吉原正平(投手・日本生命)
5位:井上晴哉(内野手・日本生命)
6位:二木康太(投手・鹿児島情報高)
育成1巡目:肘井竜蔵(捕手・北条高)

 石川投手は2014年の新人王。2016年には最優秀防御率のタイトルを獲得している。三木選手は今季、正遊撃手としてシュアな打撃と堅実な守備でチームに貢献。二木投手は、安定した投球でチーム最多の7勝をマークした。

【2014年】
1位:中村奨吾(内野手・早大)
2位:田中英祐(投手・京大)
3位:岩下大輝(投手・星稜高)
4位:寺嶋寛大(捕手・創価大)
5位:香月一也(内野手・大阪桐蔭高)
6位:宮崎敦次(投手・広島国際学院大)
7位:脇本直人(外野手・健大高崎高)

 中村選手は今季序盤打撃不振に苦しんだものの、後半戦は成績を安定させ、自己最多となる9本塁打を放った。来季はミスターマリーンズの背番号「8」が似合う男を目指す。

【2015年】
1位:平沢大河(内野手・仙台育英高)
2位:関谷亮太(投手・JR東日本)
3位:成田翔(投手・秋田商高)
4位:東條大樹(投手・JR東日本)
5位:原嵩(投手・専大松戸高)
6位:信樂晃史(投手・宮崎梅田学園)
7位:高野圭佑(投手・JR西日本)
育成1巡目:大木貴将(内野手・香川オリーブガイナーズ)
育成2巡目:柿沼友哉(捕手・日本大国際関係学部)

 成田投手は2年目の今季、プロ初先発登板を果たす。公式戦通算10万号というメモリアル弾を浴びてしまったが、その苦い経験を来季への糧にしたい。

【2016年】
1位:佐々木千隼(投手・桜美林大)
2位:酒居知史(投手・大阪ガス)
3位:島孝明(投手・東海大市原望洋高)
4位:土肥星也(投手・大阪ガス)
5位:有吉優樹(投手・九州三菱自動車)
6位:種市篤暉(投手・八戸工大一高)
7位:宗接唯人(捕手・亜大)
育成1巡目:安江嘉純(投手・石川ミリオンスターズ)
育成2巡目:菅原祥太(外野手・日本ウェルネススポーツ大)

 佐々木投手は今季4勝7敗ながらも、一度登録を抹消され、再昇格を果たした後の安定感は抜群で、来季に大きな期待が持てる。酒居投手は先発9試合で5勝、うち2勝を完投で飾った。有吉投手は中継ぎとして53試合に登板。来季も中継ぎ陣の柱になりたい。

 以上、千葉ロッテの過去10年のドラフトを振り返った。俊足の好打者が多く名を連ねるが、生え抜きの和製大砲の台頭も待ち遠しいところ。2017年のドラフトも注目したい。

(フルカウント)

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