勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

『火狩りの王』(日向理恵子 著 ほるぷ出版 2018年初版)

2024-03-08 00:22:04 | 小説
本日取り上げるのは、『火狩りの王』(日向理恵子 著)である。

先日の『ジュリーの世界』と一緒に、図書館から借りてきた本の1冊だ。
表紙や挿絵を山田章博氏が描いており、それに惹かれて借りてきた。

実は既にアニメ化されており、
WOWOWオリジナルアニメとして、現在第2期が放送中、
というのを、1冊目の『春ノ火』を読み終わってから知った。

現代文明崩壊後の世界を描いた作品は、
ファンタジー、SFを問わず、沢山世に出回っていて、
なんというかアイディア勝負、みたいになっているような気がするんだけど、
そういう意味では、この『火狩りの王』の世界観は、なかなかにとんがっている。

近未来の地球、、、
あ、第1巻終了時点では、今のところ我々の地球とは明記されていないが、
 それに近いような表現が散見される。2巻以降でまだ変わっていくかもしれないけど。
・・・でまぁ、その地球的な星は、最終戦争の結果、
人体に恐ろしい異変が生じた世界になっているのである。

「人体発火病原体」
それは、「火」に近寄ってしまった人間が、
何故か体内から炎を発して焼け死んでしまうという、
恐ろしい病気である。
うーん、なんじゃそりゃ。

なんとも恐ろしい設定だが、そういう風に作者が決めた以上、
読み手はそういう世界だと理解して読み進むのみだ。
火が使えなくなったお陰で、一気に退化した人類だが、
従来とは全く概念の異なる「火」を体内に蓄えた、
「炎魔」と呼ばれる生物の出現により、文明の再興に成功する。
主人公の灯の子はある日、「炎魔」を狩ることを生業とする「火狩り」に命を救われたことをきっかけに、
都を目指す旅に出ることになる。。。というのが第1巻の粗筋の半分ぐらい。

もう1人、都に住む煌四という少年の視点による話も進んでいくんだけど、
それはまぁ、置いておこう。
とにかく、第1巻は伏線を張りまくって次への期待大である。
続きを借りてこなくては。

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