久しぶりに平日の休暇が取れて、何をしようかな、と色々探していて見つけたのが、
ピース大阪(大阪国際平和センター)で開催されているパネル展示会『ワルシャワ。灰の中から蘇る不死鳥』である。
ポーランドの首都ワルシャワ市の主催で開催されてるこの展示会は、
第2次世界大戦中の1944年8月1日から10月2日にかけて、
ポーランドの国内軍とドイツ軍との間で戦われた市街戦「ワルシャワ蜂起」を取り上げたものだ。
1939年9月1日の、ナチス・ドイツによるポーランド侵攻により、
ポーランドはナチス・ドイツとソビエト連邦の2つの国に分割されてしまう。
首都ワルシャワはドイツ軍の支配に置かれ、以後は長い抑圧の時代を迎える。
ポーランド降伏後も、地下に宣布してレジスタンス活動を続けてきた「ポーランド国内軍」は、
戦争後半にナチス・ドイツが劣勢になり、1941年以降ドイツと敵対するようになったソ連軍がワルシャワ市に迫ってきたことから、
これに合わせた一斉蜂起に乗り出すことになる。
2か月に及んだ蜂起は、ソ連軍が予定通りにやって来ず、西側の国もソ連との関係悪化を恐れて消極的な支援に留まったことから、
結局は失敗に終わり、市民を含めた多くの死傷者を出して終了する。
蜂起鎮圧後のワルシャワ市は、アドルフ・ヒトラーの「全てを破壊せよ」との命令の元で、
街全体の組織的な爆破作業が進み、第2次世界大戦中のヨーロッパの都市で、
これほど破壊された街はないと言われるほど、徹底的な破壊が行われた。
現在のワルシャワ市は人口180万人の大都市だが、
何もなくなった場所に一から街を作り上げた、復興都市であり、
冷戦時代の1980年には、ユネスコにより世界遺産に認定されている。
パネル展では、第2次世界大戦前の華やかだったワルシャワ市から、
ナチス・ドイツによる占領時代、蜂起から街の破壊、戦後の復興と、
時代ごとに大量のパネルを使った展示を行っており、
「ワルシャワ蜂起」として知られている歴史の1コマを詳細に知ることができた。
ポーランドという国は、中世にはワルシャワ大公国として、
中欧で覇権を確立した時代もあったが、
地政学上、周辺の列強から狙われやすい場所にあることから、
18世紀以降は度々国土分割にさらされてきた。
現在も、ベラルーシやウクライナといった国に隣接しており、
特にロシアという国の動向には常に注意を払い続けている国だが、
復興後の美しい街並みが、これから先も長らく続くことを願いたい。
ピース大阪(大阪国際平和センター)で開催されているパネル展示会『ワルシャワ。灰の中から蘇る不死鳥』である。
ポーランドの首都ワルシャワ市の主催で開催されてるこの展示会は、
第2次世界大戦中の1944年8月1日から10月2日にかけて、
ポーランドの国内軍とドイツ軍との間で戦われた市街戦「ワルシャワ蜂起」を取り上げたものだ。
1939年9月1日の、ナチス・ドイツによるポーランド侵攻により、
ポーランドはナチス・ドイツとソビエト連邦の2つの国に分割されてしまう。
首都ワルシャワはドイツ軍の支配に置かれ、以後は長い抑圧の時代を迎える。
ポーランド降伏後も、地下に宣布してレジスタンス活動を続けてきた「ポーランド国内軍」は、
戦争後半にナチス・ドイツが劣勢になり、1941年以降ドイツと敵対するようになったソ連軍がワルシャワ市に迫ってきたことから、
これに合わせた一斉蜂起に乗り出すことになる。
2か月に及んだ蜂起は、ソ連軍が予定通りにやって来ず、西側の国もソ連との関係悪化を恐れて消極的な支援に留まったことから、
結局は失敗に終わり、市民を含めた多くの死傷者を出して終了する。
蜂起鎮圧後のワルシャワ市は、アドルフ・ヒトラーの「全てを破壊せよ」との命令の元で、
街全体の組織的な爆破作業が進み、第2次世界大戦中のヨーロッパの都市で、
これほど破壊された街はないと言われるほど、徹底的な破壊が行われた。
現在のワルシャワ市は人口180万人の大都市だが、
何もなくなった場所に一から街を作り上げた、復興都市であり、
冷戦時代の1980年には、ユネスコにより世界遺産に認定されている。
パネル展では、第2次世界大戦前の華やかだったワルシャワ市から、
ナチス・ドイツによる占領時代、蜂起から街の破壊、戦後の復興と、
時代ごとに大量のパネルを使った展示を行っており、
「ワルシャワ蜂起」として知られている歴史の1コマを詳細に知ることができた。
ポーランドという国は、中世にはワルシャワ大公国として、
中欧で覇権を確立した時代もあったが、
地政学上、周辺の列強から狙われやすい場所にあることから、
18世紀以降は度々国土分割にさらされてきた。
現在も、ベラルーシやウクライナといった国に隣接しており、
特にロシアという国の動向には常に注意を払い続けている国だが、
復興後の美しい街並みが、これから先も長らく続くことを願いたい。