昔から撮り貯めてきた映画が大量になってきて、
ついに1000本を突破してきた。
いつか時間が出来たら観ていこうと思っていたが、
この分では生きている間に観終わるなんてことはなさそうだ。
そんなわけで最近はボチボチと、意識して映画を観るようにしている。
今朝見たのは、ヘンリー・フォンダ主演の『怒りの葡萄』だ。
公開されたのは1940年、第2次世界大戦中の映画である。
1940~1945あたりは、日本は日中戦争から太平洋戦争へ突入して、
国家総動員という状況になっている時期だが、
一方でアメリカでは、こういった映画をドンドン制作するゆとりがあったわけで、
この時代の映画を観ると、いつも国力の違いというものを見せつけられる。
それはそうと、『怒りの葡萄』である。
ジョン・スタインベックの名作の映画化で、
実は小説が発表された翌年に映画化されている。
オクラホマの貧農一家が、生きる糧を求めてカリフォルニアへ移住し、
様々な苦難に見舞われながら生きていこうとする姿を描いた作品だ。
俺様、原作は読んだことがなかったが、
テンポよく進むストーリーに、先の展開が気になって、
一気に観終わってしまった。
主演のヘンリー・フォンダが若いのも感動的だった、
ヘンリー・フォンダと言えば、『黄昏』の枯れた演技が印象的で、
名優の若い時代を初めてみて、なんだか感動した。
人はみな年を取って死んでいくが、映画俳優は若いままの姿で人の目の前に現れることができる。
素晴らしい職業だなぁ。