勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

訃報に触れて

2024-03-09 05:22:34 | コミック・アニメ
人生で初めて買った漫画は『Dr.スランプ』だった。

小学校5年生の頃だ。
当時は『週刊ジャンプ』がクラスの男子に絶大な人気を誇っており、
その中で特に目を引いていたのがこの作品だった。
イラストの様に緻密な絵は、これまでの少年漫画には見られなかった描き方で、
意を決した俺様は、お小遣いを握りしめて初めて本屋に漫画を買いに行った。
毎月のお小遣いは、『Dr.スランプ』を1冊買うと無くなってしまう。
最初に1冊、次の月にまた1冊と、2,3冊続けて買った記憶がある。
第3巻が発売されたのが、1980年の12月なので、
恐らくそれ以降の出来事なんだろう。

最初の3巻ぐらいまでは、
それこそ兄弟でボロボロになるまで読んだ。
アラレちゃんや、則巻博士、ガッちゃんはもちろんのこと、
脇役として登場する魅力あふれるわき役たちが大好きだった。
スッパマン、ニコちゃん大王、ブビビンマン、
お気に入りは床屋ロボットのバーバーマンかな、
無表情に言ってのける、「ほんの、ジョークです」は最高だった。

結局、最終回がどうなったのかは覚えていないので、
おそらく最終巻まで買い続けることはなかったんだと思う。
そうこうしている間に、1984年に連載が始まったのが、『ドラゴンボール』だった。
最初はコメディっぽい作りだったのが、途中からどんどんシリアスな戦いになっていたのは、
この頃のジャンプコミックスの宿命みたいなものだったが、
フリーザが登場する辺りからは、続きが気になって仕方がなかった。
連載は10年近く続き、高校を卒業して名古屋で1年間浪人生活を送っている間、
毎週放送する『ドラゴンボールZ』は、無味乾燥な受験生活の気分転換だった。

『ドラゴンボール』はストーリーがインフレにインフレを重ねながら、その後も最後まで人気を博した。
2つのビッグタイトルを世に送り出した鳥山明という漫画家は、
その後は長編漫画を描くことはなくなったが、
80年代~90年代に子ども時代を過ごした日本人にとっては、
今でも名前を聞くだけで、なんとなく懐かしさを感じる存在なんだろう。

物語を産み出す作家の訃報に触れると、その都度残念な気持ちになる。
「グインサーガ・シリーズ」を書かれていた小説家の栗本薫氏が2009年に亡くなられた時、
「ベルセルク」の連載を続けていた漫画家の三浦建太郎氏が2021年に急逝された時、
物語の続きが読めなくなったことに、俺様はとても残念な思いを感じた。

『Dr.スランプ』も『ドラゴンボール』も完結した作品だが、
氏の訃報に触れて、ただただ寂しい。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『火狩りの王』(日向理恵子 ... | トップ | USJで初めての『ビートル・ジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コミック・アニメ」カテゴリの最新記事