昨日開票が終わった東京都知事選挙は、
終わってみれば、2位にほぼダブルスコアの圧勝で、
やっぱり現職が強いなぁという選挙だっだ。
2位、3位も概ね事前の下馬評どおりで、特に意外性はなくて、
むしろ気になったのは4位以下のみなさん。
4位 田母神としお氏 267,699票(3.9%)
「教育勅語」「修身」の復活など、思想的にはかなり右寄りの方。
そういうのが好きな方の受け皿になったんだろうか。
5位 安野 貴博氏 154,638票(2.3%)
SF作家として一定の知名度のある方で、その辺りの組織票があったのかも。
政見放送は「アップデート」ばかりが耳に残って、具体的な内容があまり伝わらなかった。
6位 内海 聡氏 121,715票(1.8%)
「市民がつくる政治の会」の人。
「和の心と武士道精神で悪を倒す」的な主張で、正直これだけ得票できたのが意外
7位 ひまそら あかね氏 110,196票(1.6%)
この方も、政見放送では発言していただけなかったので、 主張は謎のままなんだけど、
これだけ得票できたってことは、一定の共感者がいるということかな。
ここまでが10万票以上獲得された方。
8位 石丸 幸人氏 96,222票(1.4%)
アディーレの創業者らしい。
政見放送では「伝説の弁護士」ばかりで、政策はまったく主張されていなかった。
石丸伸二氏と間違えて投票した人が相当おられたんじゃないだろうか。
9位 桜井 誠氏 83,600票(1.2%)
日本第一党の方。
政策は、「外国人生活保護の即時廃止」「東京都の人口を強制的に削減」「税金はゼロ」など。
思想としては田母神氏よりさらに過激な感じ。8万票かぁ。。。
ここまでが得票率1%以上の方
以下、清水 国明氏 ドクター中松氏、、、と続く。
4位~9位の皆さんについては、あまり実効性のある政策を打ち出されている方がおられないように感じた。
今の都政に強い閉塞感と展望の無さを感じている方の不満票が、このあたりに流れ込んだのだろう。
この順位の6人の候補者の皆さんの得票数を全部足すと、80万票を超える数字になってくる。
これは無視できない数字で、仮に2位の石丸伸二氏がこれらの不満票の受け皿になっていれば、
相当な接戦になっていた可能性がある。
このあたりは、選挙後に小池氏も言っておられたように、
石丸氏、蓮舫氏の掲げる政策が、小池氏の取り組みと大きく変わるよ、と受け取れる内容が少なく、
じゃぁもう小池氏でいいじゃん、となったのが今回の結果なのかもしれない。
まぁ、政策が現実的になればなるほど、出来ることは限られてくるとは思うんだけど。