天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

「京都で復元された映画フィルム」『紅葉狩』ほか5作品

2014年08月24日 | イベント・コンサート
京都文化博物館3階のフィルムシアターで「京都で復元された映画フィルム」という特集で下記5作品を見てきました。

1.『紅葉狩』1899年/ドキュメンタリー・無声・5分

明治32年の9代目團十郎と5代目菊五郎の「紅葉狩」です。
実際の舞台の映像ではなくどこかでセットをこしらえて撮影されたようでした。
こじんまりとした感じ。
更科姫を團十郎、維茂を菊五郎が演じていました。
更科姫の二枚扇のところ(落としてました)と維茂が酔って寝ているところ、 風の神が一瞬、維茂が鬼女を退治するところをダイジェストで。
いやあ、こんな大昔のフィルムがあるなんてすごいです。
團菊祭で銅像しか見たことのないお二人が動いているなんて、嬉しかったです。

2.『京都府の茶業』1923年/ドキュメンタリー・無声・9分
宇治茶の茶摘風景でした。たくさんの茶摘娘さんがぞろぞろと茶畑へ行く様子と。茶摘の様子。

3.『続・京都府の茶業』1923年/ドキュメンタリー・無声・30分
摘んだお茶を蒸して(?)、女性がお茶を選別して、ふんどし姿の男性がずらっと工場みたいなところでひたすらお茶をもんで(?)る様子。今は絶対機械化されてるはずですけど、こんなに手間ひまかかるものかと勉強になりました。
この当時の方が、現代のペットボトルのお茶を見たら驚くでしょうねえ。

続いてなぜか、お茶に由来するお寺の数々。
建仁寺や萬福寺、金閣寺や銀閣寺10箇所ぐらいを紹介。途中で飽きてしまいましたが、焼失前の金閣が見れて嬉しかったです。

最後に茶摘踊り。音がないのが残念でした。今もあるのでしょうか。

4.『御大典 昭和御大禮の盛儀』1928年/ドキュメンタリー・無声・10分
当時の様子がよくわかり勉強になりました。当時名古屋離宮だった名古屋城が一瞬映っていました。

5.『戦前の山鉾巡行記録映像』1930年/ドキュメンタリー・無声・約2分
昔も変わらず、祇園祭はすごい人でにぎわっている様子が映し出されていました。
しかし、今のように道路っぽくなく、アーケードもありません。瓦屋根の店が並ぶ通りを山鉾が巡行していました。山鉾のそばには白い服の警官(?)が大勢警護していました。

こんな貴重なフィルムを(クールスポット期間中につき)無料で見せていただいてありがたかったです。

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