天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

平成28年6月 展覧会まとめ

2016年06月26日 | 旅行・お出かけ
6月の展覧会感想まとめです

6/3「江戸の植物画」京都文化博物館
江戸以前の植物図鑑や江戸の画家や学者による植物画の展覧会。
なんだかこれまで見てきた植物の写生画のほうがすごいような気がして、あまり印象に残りませんでした。
ただ、赭鞭会(しゃべんかい)という富山藩主前田利保や福岡藩主黒田斉清の大名や旗本たちによる植物の研究会(?)があるとは知りませんでした。いろんな大名がいるもんだ。

6/4「涼を呼ぶ美術-滝・鯉・龍-」大和文華館
滝、鯉、龍のほか、薩摩切子や紅型の着物など、とても涼しげな作品を集めた展覧会。
江戸時代(というべき?)の昔の紅型が見れてすごくうれしかったです。円山応挙の晩年の弟子という渡辺南岳の「鯉図」は大迫力。そして鳥獣戯画みたいな「殿様蛙行列図屏風」はむちゃくちゃかわいい♪いっぺんに気に入りました。
波兔の漆のお盆があり「波兔」は江戸初期に流行した図柄らしいのですが、これまたかわいい♪とっても楽しい展覧会でした。

6/25「船場花嫁物語」大阪くらしの今昔館
昭和14年船場の商家廣野家が調えた花嫁仕度の品々。着物から箪笥から重箱やら簪類、帯留などなど、まるで美術工芸品な素晴らしいものばかり。驚いたのは足袋や半襟用の箪笥。それもちゃんとした桐の(当たり前)。こんなのあったのですね。鏡付巾着はかわいいなあ。京都のお土産やさんとかでおいてほしい。姿見掛けとそれ用の座布団が同じ柄でコーディネートされていたりして、我が家にも鏡掛けがあったけど、座布団はフツーやったので、こういうところで裕福なご家庭との差があるのかと。切子のコットン入れとか香水入れもかわいかった。花嫁道具ではありませんが、このお嫁さんの学生時代の通信簿に名前が「廣野××保護者 廣野○○殿」と戦前の通信簿は本人ではなく保護者に成績を知らせるためのものかと、勉強になりました。しかしよくまあ戦火を無事に免れはったなあ。これもすごい。楽しい展覧会でした♪

6/26「徳川将軍家と京都の寺社-知恩院を中心に-」京都国立博物館
関西では秀吉のほうが人気があるけれど、家康も京都の寺社を保護して、今の京都は家康のおかげでもあるんだよという展示。今回目玉の家康と秀忠の坐像。家康は今回3回目ですが、秀忠のは初めて。目線がちょっと下気味なのできっとちょっと高いところに普段置いてあるのか、座って拝むようになってるかと思い、下から覗き込みように二つの顔を見ると、正面ではなんとなく似てる感じなのが、そっくり。仏師さんってすごいねえ。
寺社に対しての書状とか、中井大工守の書状とか、興味深いものがたくさんありました。

その他「土佐光起と近世のやまと絵」やっと念願の土佐派作品が見られてうれしかったです。平安絵巻物っぽい画風なのねえ。狩野派とは違うのがなんとなくわかったようなわからんような…。
「武家の服飾」時代劇大奥に出てきそうな豪華なお着物と武士の熨斗目の展示。裃に仕立てられる前?の定め小紋の反物の展示は面白かった。それから「御所解文様」って勉強になりました。武家のお着物はとにかく豪華で派手派手しいのがよくわかりました。とりあえず、伊勢物語と源氏物語は常識になっとかなと思いました。
「根来塗と鎌倉彫」どちらも知りませんでした。鎌倉彫って木で彫ってから漆塗。彫漆の廉価版?なんかなあ?でも素晴らしい作品群でした。
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平成28年5月 展覧会まとめ

2016年05月29日 | 旅行・お出かけ
5月の展覧会の感想まとめです

5/4「永楽 歴代と十七代永楽善五郎展」大阪高島屋7階グランドホール
千家十職のひとつとしてしか知らない状態で見に行ってしまいました。
当代の十七代の作品が始めにずらずらずら~っと並んでいましたが、現代アート作品のように感じました。
中盤からは代々の展示。土風炉の寸法を記した書物と土風炉から、茶器、花入れ、香合、お人形まで。
染付や金襴手、赤絵など様々な表現方法で見ていて楽しかったです。
十一代の茶器で葵のご紋があってその解説では、紀州徳川治宝から賜ったとかなんとか書いてあって、先日和歌山の博物館で勉強した京から招いた陶芸家の作品か!と。いろんなところで知識がつながって本当楽しいし、嬉しかったです。

5/5「禅」京都国立博物館
白隠が好きなのと、雪舟の「慧可断臂図」が見たくて行ってきました。
南宋や鎌倉時代から江戸時代の若冲までの絵や仏像、書、はては伊達政宗の像とか国宝の油滴天目など、禅宗に関するもの全般。やたら僧侶の肖像画がずらずらずら~っと続いて途中飽きてきたところ、沢庵のキレイナな丸(烏口で描いたような)に筆でなんとなく「、」チョンっと書いた図とか、白隠の「寿」の字が100個書体違いで書かれた書とか、面白いコーナーになってきました。丸に「、」はわからんわあ。
萬福寺の隠元さんの額字「萬福寺」、狩野永徳の信長像や長谷川等伯の竹林のお猿さんの屏風も面白かったなあ。

5/7「宮川香山」大阪市立東洋陶磁美術館
ポスターになっていた、壺にリアルな猫ちゃんやカニさんがひっついてるのが見たくて。
行く前からこれだけでスゴイなあと思っていたら、もう想像をはるかに超えてすごかった。
今にも壺から飛び出しそうな鳩さんとか、はたまた孔雀とか。何なん?!「高浮彫」というらしいのですが、どうやって作られてるのでしょう。鳥さんとかとまってる木とかなくてもものすごく綺麗な壺や瓶なんですよ。不思議でしゃーない。とりあえず、焼くと膨張するからとかで動物の後ろには穴が小さい穴があいていました。実際には使えない物なんですね(いや、使わんでしょうけど)。
さらに驚いたのは瓶の側面がへっこんでいて、そこに熊の親子が冬眠してるのとか、風神雷神とかで、袋が破れていてそこに神さんがいるとか。ひぃ~っ!なんじゃこりゃ。
高浮彫作品の中で私がいいなあと思ったのが、団扇の花瓶。持ち手と骨が浮き上がっていて、竹の質感がものすごく良く出ていて。扇のもよかった。
香山って高浮彫だけでなく、「釉下彩」という絵付けした上から透明の釉薬をかけた(多分そんな感じ)物も手掛けたとかで、これまた淡くてそれでいて鮮やかな色使いがなんともたまりません。青海波が下から青い色でだんだん薄くなってなくなっていったりとか、一見単色に見えてもよく見たら絵があるとか、やっぱりスゴイ。
いちばん好きなのはニワトリさんの羽根がものすごく細かい「釉下彩白盛鶏図大花瓶」、アジサイの花びらが一部透けて見える「釉下彩紫陽花花図花瓶」かなあ。
それにしても「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」の猫ちゃんは毛並みはもちろん、開いた口の歯や舌まであるんやもん。ほんま動物が好きな人やったんやろうなあと思いました。

5/8「古墳とは何か-葬送儀礼からみた古墳-」近つ飛鳥博物館
一須賀古墳群が公園になっている「近つ風土記の丘」内にある博物館。博物館に着くまでに古墳があちこちで見学できるようになっていて、なんてところでしょう!
古代から飛鳥時代、特に古墳時代を中心に、埴輪やら石棺(本物がゴロンと展示してある!)やら、鏡やら須恵器、土師器などなど、実は近世の次に古代好きな私は大興奮。復元品が多かった中、修羅という大きな石(岩?)などを運ぶ木製の運搬具の本物(1500年前!らしい)や馬を埋葬した化石?の本物とか、すごいものがありました。特に面白かったのは館中央にある仁徳天皇陵の150分の1の模型でした。
奥の小さなコーナーに特別展示があったのですが、常設展とどう違うのかまだ勉強不足なためよくわかりませんでしたが、土師器と須恵器がたくさんあって楽しかったです。
また機会があれば、秋にでも公園の古墳を散策してみたいです。

5/14「はんなり春のしつらえ」泉屋博古館
住友コレクションの新蔵品を加えた花の絵画と茶道具の春らしい展示。
初公開という菊池容斎の「桜図」が見たくて行ってきました。お寺?の境内の大きな木には桜が満開。なんとなくお坊さんが描かれていて、欲しいなあと思う作品でした。渡辺華山の弟子という椿椿山(つばきちんざん)や原在中、在明親子の「春花図」、酒井抱一の棗のデザイン画と実際これを元にして作られた蒔絵の棗の同時展示も面白かった。
茶道に疎いので知らなかったのですが、茶入の蓋にも「古織好」とか「宗甫好」とか意匠があるんですね。勉強になりました。
「中国青銅器の時代」殷から清までの青銅器の展示。噂には聞いていましたが、ものすごいコレクションです。
殷って紀元前1000年とかそれ以上昔ですからねえ。よくまあそんなのが残ってたわというか、なんでこんなにたくさんあるの?という。
今の技術で殷の時代の青銅器は作ることができないといわれるのも、素人目でみても明らかなのがよくわかりました。
ラーメン鉢によく描かれている渦巻き模様がやたら隅から隅まであって、こんな昔からあるんですねえ。
館内にあった解説ビデオ(30分)が詳しくてよく勉強になりました。
それから、銅鏡の鏡部分の展示もあって良かったです。ほんまに映るんかなって思ってたので。結構キレイに映るもんですね。
ああ、面白かった♪

5/15「近代大阪職人(アルチザン)図鑑」大阪歴史博物館
江戸から戦前までの近代大阪の超絶技巧の工芸品の展示。最近宮川香山とか昨日の中国青銅器とか、明治、大正の下賜の品とか見たところなので、残念ながらあまり新鮮味がなかったのですが、根付とか薩摩焼、明治の試作貨幣は面白かったなあ。お金の竜の模様を手彫りですよ。スゴイわあ。いちばん面白かったのは江戸時代の斬首された首と切り口の絵でした。やたら解説に「アルチザン、アルチザン」とあったのが残念でした。「職人」でええやん。

5/21「百人一首歌仙絵の世界」時雨殿
江戸時代の手書きのかるたから、輪郭だけ版画で色をつけたもの、全部版画のもの、そして明治以降の印刷のものなど百人一首かるたの歴史を知ることができる展覧会。
そしてかるたは歌と歌仙絵からなる画帳からできたとか。
小堀遠州の書も見れて面白かったです。
嵐山に百人一首の博物館があるとは知りませんでした。
靴を脱いで入館。大混雑な観光地嵐山にあって人が少なく、大変リラックスできました。

5/28「原田直次郎 西洋画は益々奨励すべし」岡山県立美術館
高橋由一の弟子(?)で、森鴎外の友人ということで、これは見ないとと岡山まで行ってきました。
生まれから、弟子の作品まで4コーナーに分けての展示で、わかりやすくて良かったです。
絵画だけでなく、写真や、黒田清輝や徳富蘇峰あての古文書のような手紙、雑誌の表紙や挿絵、新聞の論説(?)まで至れり尽くせり。とても勉強になりました。
新島襄、三条実美、毛利敬親など有名人の肖像画も楽しかった。
いちばん心に残った作品は「騎龍観音」でした。観音さんをあんなに写実的に、でも仏画っぽくて、なんとも素晴らしい。
遠くまで見に行って本当に良かったです。

5/28「歴史をいろどる群像」兵庫県立歴史博物館
肖像画から合戦図、、風俗絵巻や名所図会まで、時代も行基から乃木希典まで、絵で見る日本史という展覧会でした。
宮本武蔵や高田嘉兵衛、黒田二十四騎図、それから石田幽汀の屏風絵が見れて嬉しかったです。
近衛信尹の「渡唐天神図」はとってもアートでした。欲しいわあ。
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大河内山荘

2016年05月22日 | 旅行・お出かけ
昨日(5/21)京都・嵐山の大河内山荘へ行ってきました。


有名な竹林を数分歩いて…。


入山料は大人1000円。
丹下左膳で有名な大河内傅次郎が30年にわたり作り上げたという大庭園。


大乗閣。


茶室、滴水庵へと続く。


茶室、滴水庵からの新緑。


展望台からの眺め。緑がきれいで、こんなに高いところへ上ってきたとはびっくり。


傅次郎五十回忌に建てられたという妙香庵。傅次郎の妻である妙香の菩提所。


縁側からも緑がきれいです。

おしまいは大河内傅次郎記念館があり、映画の台本などが展示されていました。


お抹茶とお菓子もいただけます。

嵐山へお越しの際は是非ぜひ




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和歌山城

2016年05月01日 | 旅行・お出かけ
和歌山城へ10年ぶりに行ってきました。



何やら「御橋廊下」というのが復元されているようです。

大手門から入城し、裏坂を入ったところに


木の根がちょうど人がよじ登っているような形。おもしろい
有名スポットらしく、ほかにも撮っている方がいらっしゃいました。

しかし、裏坂は曲がりくねっているは、急やわでしんどかった


やっと天守が見えてきました。渡り櫓の石垣は野面積み。



天守に入る前に前の売店でひと休み。

梅サイダー。ほんのり梅味のゆるい炭酸水。暑かったのでおいしかった

天守内部は展示室になっていて、甲冑やら鉄砲やら古文書やらいろいろ。
おもしろかったのは、渡り櫓をぐる~っと一周できること。櫓にものぼれるし。
これが本物だったらさぞかしよかったやろうなあと、ちょっと思ってみたり。

いつの間にやら、復元されていた御橋廊下。
中を渡ることができました。


滑らないように(?)洗濯板のようにギザギザになっていて、健康スリッパをはいているようで、ちょっと痛かったですが、やっぱり楽しかったです。

廊下の窓からの眺め。

和歌山城といえば、豊臣秀長、浅野長政、徳川頼宣の築城の時代じだいで石垣の違いがはっきり見てとれるのが楽しいです。


切り込み接ぎ


岡口門のそばの打ち込み接ぎ

岡口門といえば、空襲でも焼け残った貴重な遺構。


この土塀もそうらしい。解説板によると、この狭間は石で囲われている珍しいものだそう。
写真ではうまく撮れませんでしたが、わかりましたよ。


昭和六年史跡に指定されたときの石碑。焼け残った往時の土塀とともに。

現存天守じゃなくてもやっぱり面白かったぞ。和歌山城
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平成28年4月 展覧会まとめ

2016年04月30日 | 旅行・お出かけ
4月の展覧会の感想まとめです

4/9「我が名は鶴亭」神戸市立博物館
テレビ番組「日曜美術館」のアートシーンで鶴亭(かくてい)という人を知りました。
どうやら享保から天明にかけての黄檗宗の僧侶さんのようです。若冲とか池大雅とか蕪村とかと大体同年代かな?
南蘋画っぽい花鳥画(あたりまえか)でしたが、鳥さんの目のイった感じが若冲っぽいというか、若冲が鶴亭っぽいというべきか?
水墨画の野菜とかどうも若冲っぽくて、ほかのお客さんも「じゃくちゅう、ジャクチュウ」って言うてはりました。
彼だけでなく、沈南蘋と一番弟子の熊代熊斐の作品も併せて展示してあって、「こうきて、こうきて、こうか!」って
勉強になりました。
交流したという池大雅の作品もあり「五百羅漢図」は迫力満点でした。彼の絵はあまりいいと思ったことがなかったのですが、これは良かったなあ(どちらかというと書のほうが好き)。
隠元書の掛け軸に小さい鶴がうわぁ~っと描いてある「八十自祝偈」は欲しいなあと思いました。しかし、書と表装の鶴の絵は100年ぐらいの差があるんですよねえ。
絵のほかに鶴亭の書簡の展示もあり、なかなか面白かったです。

4/9「西洋との出会い」神戸市立博物館 2階特別展示室2
室町から安土桃山時代ぐらいの日本と西洋とのかかわりがわかる展示。
当時の西洋の世界地図がたくさん。時代を経るにしたがってだんだん日本の形ができてくるのも面白い。アルファベットで旧国名が書いてあるのも面白い。
教科書で有名なザビエルの肖像画?も生で初めて見ることができ、嬉しかったです。下に漢字が書いてあったんですね。
そのほか、南蛮柄の蒔絵やロザリオや教会祝日暦(初めて見た)などキリシタン関連品も併せて展示してあり、大変興味深く見学できました。

4/16「近代の宮廷美術~調度品とお人形~」大阪青山歴史文学博物館
明治から昭和初期?の皇室関係の品々。明治、大正、昭和天皇や皇后の下賜の品ばかりで、とにかく豪華、豪華。金で細かい細工がしてある文鎮とか、鷹の絵の掛け軸かと思いきや、近くで見たら織物やったり(こんなん初めて)。銀製の水差し(?)は、蓋の取っ手が翡翠やし、玉の細かい彫りの筆立てとか。展示品全体を見て感じたのは、豪華で派手なようでも、やっぱり品がある。江戸時代の武家の豪華な調度品にはない品がありました。
お城な建物で驚いて、はたまた豪華な品に驚いて、ほんまここすごいところでした。

4/24「王羲之から空海へ」大阪市立美術館
タイトル通り、中国と日本の名筆の数々。王羲之の作品には長い行列ができていました。ほんまに教科書みたいな字体やなあと。南北朝から清まで時代ごとに展示がありました。お習字で習ったことのある書体や見たことのない書体。いろいろあって面白かったです。日本は飛鳥時代のお経から寛永の三筆、良寛の江戸時代後期まで。
空海、嵯峨天皇、橘逸勢の三筆を楽しみにしていましたが、橘逸勢はパネル展示でちょっと残念でした。
空海の何やらちょっとさらさらさら~っと書いた書というのが、もうお習字のお手本みたいで。
三跡の中では小野道風のやわらかな感じの仮名がとても気に入ってしまいました。これをお手本に習いたいくらい。
紀貫之やら藤原定家やら、いろいろ古典の授業で習った名前が続々とあって、でもほとんどが「伝」とか「推定」なんですね。
私の大好きな白隠の味のある書はやっぱり大好き。寛永の三筆では近衛信尹の「檜原図屏風いろは屏風」がおもしろかった。山とお寺の絵がさらさら~っと描いてあって、余白部分に歌が書いてあるんですが、その絵も歌の一部という。
良寛って詩人かと思ってたら書もすごいんですね。知らなんだ。
今回いろいろな書を見ることができてこんなに楽しめるもんだと自分でも驚きました。

4/30「わたしたちのたからもの-和歌山県立博物館の名品展-」和歌山県立博物館
タイトルそのまんまな、ほぼ江戸時代の和歌山紀州藩にまつわる展示。谷文晁の絵や花岡青洲の書、本居大平って本居宣長の弟子?養子?が紀州藩に仕えていた学者の書とか。
板文庫って何かわからなかったんですが、二枚の板で書物を挟んで紐で結んで持ち運びするもの?紐の部分に筆とか挟んでありました。知らないものがまだまだたくさんですわ。
一番勉強になったのは10代藩主の徳川治宝(はるとみ)の偕楽園焼。書画や茶の湯などいろんなことに通じてる人やったそうで、京の陶芸家?を招いて焼き物を焼かせたとかなんとか。香合が多く展示されてましたが、オリジナルというよりどこかで見たような…デザインが多かった。明治には廃れたようですが。
特別展目当てにこの博物館に行きましたが、常設展がとても充実していて、ものすごく勉強になりました。
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福知山市 洞玄寺のぼたん

2016年04月30日 | 旅行・お出かけ
福知山市の洞玄寺へぼたんを見に行ってきました。



山陰線石原駅下車。「いしはら」ではなく「いさ」なんですね。

歩いて10分ぐらいで到着。



小高い丘?山の上にあるようです。



なんだかこのアングルだとお城のようです。

ちょっと急な階段を上って、曲がって、上って、曲がって…。なんかほんまにお城の天守へ行くような…。





日当たりの良いところは見ごろが過ぎていて、だいぶしおれていましたが、日陰のところはなんとかまだ綺麗でした。

赤や白や黄色などいろんな色があるんですね。
日本画でよくぼたんを見てるのですが、実物は初めてやったりする
これでまたさらに日本画も楽しめそうです。



趣のある古そうな山門(?)




ぼたん園から一歩出ると、土塁と空堀のようなものが!



これは絶対に空堀と土塁ではないですか!

それもそのはず、室町時代にはお城やったそうです。
まだ、中世城郭跡には行ったことがないので、よくわからなかったのですが、あとで調べてみると横矢掛けもあったようです。


おまけ☆彡

石原駅を出たすぐそばのイタリアンやさんでスパゲティとピザとおかずとサラダと飲み物のバイキング1300円。
すごくおいしかったです

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大阪青山歴史文学博物館

2016年04月17日 | 旅行・お出かけ
昨日(4/16)かねてより気になっていた大阪青山歴史文学博物館へ行ってきました。

能勢電鉄一の鳥居駅下車。


この沿線の駅名板ってひとつひとつ絵が描いてあってかわいい♪


ホームからお城が。




この写真だけだと、どこかのお城に行ってきたようです。


ちょっと急な坂道を上って、入り口到着とおもいきや。




入り口は左に入ったところで、ああ、次の門のところか。


えっ?!まさかの枡形かいっ!


まだ曲がらせるか!




入り口らしきものが見えてきました。やっぱり枡形。


おおすごい、なんと豪華な入り口なこと!

こちらを入って、さらに普通の?入り口があって、入館。

どうしてお城なのかと係りの方に尋ねてみたら、創設者の方がこのあたりを収めた領主の子孫らしく、信長の家臣だったとか(ちょっとあやふや。違ってるかも)。
安土城をモデルにしているともおっしゃっていました。

1階は展示室、4階は城主の間ということで、桃山時代の上段の間やら謁見の間?があり、壁一面に平山郁夫氏監修の狩野派風の障壁画。天井は花の絵がいっぱいの豪華な格天井。

5階はよくある復元天守にあるような展望台。ただし天井を見ると何気に格天井やし。
欄干は安土城のように赤かったです。


係りの方おすすめの戦国三将の像を見て、


まだ残っていた美しい桜を見たりして

いったいここはなんじゃこりゃ。と笑いが止まらないほど楽しい博物館でした
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4/2 新幹線公園へお花見

2016年04月03日 | 旅行・お出かけ
昨日(4/2)摂津市の新幹線公園へお花見に行ってきました。

モノレール摂津駅から徒歩20分。
途中には鳥飼車両基地があって、新幹線がずらずらずら~っと並んでいる様子は壮観でした

安威川と大阪貨物ターミナル駅の間の数百メートルに桜が植えられていて、お目当ての0系新幹線まで楽しめました。

さて、お目当ての0系。


お子様がたくさんいらっしゃって、このアングルでも奇跡の1枚かも
月の何度か車両内にも入れるらしく、またお子様でいっぱいやろうなあ。

そして奥には、国鉄EF15系電気機関車。


この辺よくわからないのですが、貨物列車を引っ張ってたみたいです。

そして、桜。


本物の車両はあるし、側では貨物コンテナがわんさか積んであるし、なかなか楽しいところでした。人が少ないときに、車両の写真を撮りに行こうと思います。
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平成28年3月 展覧会まとめ

2016年03月27日 | 旅行・お出かけ
今月は毎週末どこかへ行っていました。
展覧会のひとこと感想でございます

3/5「歌川広重の旅」美術館「えき」KYOTO
東海道五十三次すべての初刷と重版、色違いなど東海道の旅気分を満喫できる展示会でした。
宿場、宿場で丁寧な解説がついていて、勉強にもなりました。
袋井や浜松の火をくべている煙が空摺りになってたんですね。じっくり近くで見ないとわからんもんです。
楽しかった。

3/6「池大雅」京都文化博物館
幼少のころから書が上手ですと言っている黄檗宗の僧侶の手紙(?)とか、大雅が幼少のころの作品(めちゃくちゃうまい)の展示が面白かったです。いつもこの人の字を見てるとお習字がしたくなる。

3/13 泉布観(せんぷかん)一般公開
明治4年に造幣局の応接所として建てられた洋風建築。
普段は外観のみ見学可ですが、抽選で当選して今回内部を見学させてもらいました。
どの部屋にも暖炉があって、きれい(だったろう)タイルやカーテン、テラスも広々。でも保存状態が悪くて今にも崩れそうで、しかもカビ、ホコリくさかった。もうちょっとなんとかならないのでしょうか。

3/19「朝鮮通信使と李朝の絵画」大阪歴史博物館
正徳元年に来日した通信使を描いた英一蝶の「朝鮮通信使小童図」が好きかなあ。淀川を行く一行の船の屏風もよかったなあ。
今は廃れてなくなってしまったという、別府細工の燭台は初めて。藩の加護を受けたのに、親子二代でなくなってしまったって、惜しいなあ。通信使もきちんと勉強せなあかんなと新たに思いました。

3/20「華麗なる美人画」佐川美術館
明治から昭和にかけての日本画の美人画の展覧会。
知らない画家さんの作品がたくさん展示されてましたが、やっぱり上村松園や鏑木清方、伊東深水、寺島紫明、菊池契月がいいなあ。大正期のはなんとなく夢二っぽいし、昭和になると現代アートっぽいんですもん。そのなかでちょっと気になったのが山川秀峰の「花簪の女」という作品。油絵っぽくて、お顔が小さくて、お目目ぱっちり。しもぶくれの目が細くておちょぼ口とは正反対の現代の作品といってもいいような顔でした。この1点だけ違う印象でした。
もう近代美人画は好きな画家さんだけの展覧会に行こうとわかっただけ良かったかなあ。

3/21「夷酋列像」国立民俗学博物館
松前藩士蠣崎波響(かきざきはきょう)が描いたアイヌの有力者12人の絵と彼の他の作品、ジットクや蝦夷錦、弓矢やあざらしの毛皮の靴などのアイヌの品々、さらに当時の蝦夷地域を示す地図や記録など、江戸後期の蝦夷がよくわかった展示会。
蠣崎波響ってすごいね。南蘋派っぽいようで円山派のような絵でなんとも繊細。家老がこんなに絵が上手いなんてねえ。
ラッコの毛皮1頭分、見れるなんてなかなかないでしょうねえ。もこもこしてほわほわでなんとも気持ちよさそうな毛皮でした。中国に輸出してたんですね。知らなかった。それから谷文晁の弟の谷元旦(?)が松平定信の命で蝦夷地へ行って絵をかいてたなんてのも知らなかった。すごく勉強になりました。

3/26「町家を彩るハレの日のしつらい」大阪くらしの今昔館
江戸から戦前にかけての五節句などの年中行事、婚礼など「ハレの日」の道具などの展示。
鐘馗図や上方のひな人形に一緒に飾った台所のミニチュアとか、商家の娘さんが嫁入り道具として持って行ったというちりめん細工の羽子板とか、花嫁名刺などなど…。ほとんど今現在の家庭にはなさそうなものばかりで見ていて楽しかったです。

3/27「春画展」細見美術館
東京で開催されて気になっていた春画展、京都でもあると知って半年前から楽しみにしていました。
ネットや書籍などで見たことはありましたが、肉筆画は迫力ありました。一番初めの展示のほぼ実物大の屏風はちょっとはずかしいなあ。
大好きな西川祐信がまた写実的でかつ上品でなんともよかったです。いちばん好きかな。あとは普通の美人画ではあんまり好きではなかった月岡雪鼎が二人の顔がなまめかしく上品で(変な表現ですが)いいなあと。浮世絵ではあんまりな鳥文斎栄之もまた少女漫画のような美しさで(また変な表現ですが)欲しくなりました。「源氏物語春画巻」が特によかったなあ。欲しいなあ。鈴木春信の「風流艶色真似ゑもん」は面白かった。小人が(彼も裸)がナニをしている男女を見物(?)している図。面白いというと、歌舞伎役者のナニの図録とか、顔が下でナニが顔になった、どうやったらこんな想像できんねんというのとか。
入場までに橋の上で20分待ち。さらに入口で5分くらい待って、3つある展示室でもそれぞれ長い行列で、しんどかったけどそれくらい価値のある展覧会でした。
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「目玉の松ちゃん 尾上松之助の功績」 京都文化博物館

2016年03月06日 | 時代劇(テレビ・映画)
京都文化博物館3階フィルムシアターの特集上映「胸像建立50周年記念特別上映 目玉の松ちゃん 尾上松之助の功績」のうち、『渋川伴五郎』(大正11年)『忠臣蔵』(明治43年)『忠臣蔵』(一部分/大正15年)『尾上松之助葬儀』(記録映画/大正15年)を見ました。

『渋川伴五郎』(大正11年)
主人公が渋川伴五郎なん?というくらい、さっぱりわからん映画でした。何せ無声映画なのに、セリフの字幕がないのです。弁士、音楽なしの鑑賞なのでもう、何がなんだか。どこかのお寺の門前でならず者の浪人?に痛めつけられそうな旅の夫婦を助けたり、角力場で悪者の相撲取りをやっつけたり、蜘蛛の巣屋敷?で蜘蛛の精?を退治したり、どこかの大名屋敷の悪者をやっつけたり、叔父さん?と一緒に仇討ち?の旅に出て、川(保津川?)でやっつけて終わり。
女優さんが出てこず、すべて女形さんやったようです(たぶん)。二条城とか、どこかのお寺のロケはありますが、屋内は歌舞伎の舞台そのもの。お相撲さんは肉襦袢やし、大きな蜘蛛や蜘蛛の精は歌舞伎そのもので、糸をコントのように画面真っ白なほど吐きまくり。画面は明るいのに人物は暗闇にいるような、だんまりもありました。
時代劇の基本はやっぱり歌舞伎やったんやあと改めて知ることができました。勉強になりました。

『忠臣蔵』(明治43年)
これまた、セリフの字幕なしで参りました。忠臣蔵やから大丈夫かと思ったら、一つの場面の内蔵助や内匠頭のしゃべっているシーンが長いのです。もう気になって気になって。
私の知っているセリフより別のことをしゃべってるはずです。特におそらく畳替えで吉良に斬りつけようとしている内匠頭が何をしゃべってるの?とか、切腹のシーンで片岡源五右衛門が内匠頭に長々と申し上げているのは何?おそらく吉良はお咎めなしやったこと?内匠頭泣いてるし。
内蔵助が山科から江戸へ向かう前に全身入れ墨(しかもこれは襦袢)してる男たちと何を言い争って立ち回りになったん?とか。
演出はさらにほぼ100%歌舞伎というか、「シネマ歌舞伎」というべきか。ちょっとだけロケはあるのですが、ほとんどセット?というか、歌舞伎の舞台そのもの。背景は布に絵が描いてありました。立花左近のシーンの見得はすごかったなあ。目玉の松ちゃんの所以はこれか、という感じでした。最近の歌舞伎より歌舞伎やったなあ。100年以上前の歌舞伎かあ。いい体験しました。

『忠臣蔵』(一部分/大正15年)
年数がたってさすがにずいぶん見やすくなっていました。セリフの字幕があるのとないのでこんなにも違うものかと思いました。演出も現代に近づいていて、セットがちゃんとした建物になってますし、上や後ろからの引きの場面もあって場面に奥行きがありましたし、女優さんが女性を演じてましたし。
内蔵助の山科暮らしの場面と、蕎麦屋の二階で集合して、さあ出立!というところで終わってしまったのが残念です。

『尾上松之助葬儀』
自宅出棺から千本座を通って大将軍撮影所での葬儀、埋葬まで。
通りを埋め尽くす人、ひと、ヒト。行列がくると市電が止まってました。大名行列のような奴さんの毛槍投げわたし?とか、雅楽の演奏とか、まるでお祭りのよう。とにかく大大大スターやったんやなあというのがよくわかりました。
それから、大正15年当時の風俗がよくわかって楽しかったです。男性はカンカン帽ですし、女性はほとんど着物に日本髪でした。警備の警官さんが白い制服で。ドラマではなく本物ですもんね。
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『桃太郎侍』(1957年)

2016年03月02日 | 時代劇(テレビ・映画)
先月チャンネルnecoで録画したままやった『桃太郎侍』を見ました。

桃太郎、若木新之介(二役)… 市川雷蔵
百合…浦路洋子
伊賀半九郎…河津清三郎
花房小鈴…木暮実千代
伊之助…堺駿二

監督…三隅研次
脚色…八尋不二

讃岐10万石?のお世継ぎ争いにひょんなことでかかわることになった桃太郎。実は彼は幼いころ讃岐10万石の世継ぎとして生まれたのだが、双子の弟だったため里子に出されていたのだった。

桃太郎侍と聞くと私の年代では(いや違うか?)「ひとぉ~つ、人世の生血をすすり… 浮世の鬼を退治してくれよう桃太郎!」という高橋英樹さんのイメージしかなかったのですが、ずいぶん以前にあったんですね。知りませんでした。
雷蔵さん目張りばっちりの美浪人(って言うのかしらん?)。お兄さんの讃岐の藩の若様と二役。若様ではどこから声出してんのというばかりにちょっと女形入ったかわいいお声。目つきも違うし、やっぱりうまいなあ。こういう設定大好きだわん。

わが子を世継ぎにとたくらむ家老一味に加担している小鈴の小暮実千代さんはやっぱりきれい。敵になってしまった桃太郎が好きなので最後は自らの命と引き換えに助けてしまうという役柄ぴったり。
堺俊二さんは好きだわぁ。この人騒がしいのに鬱陶しくないんです。うまいわあ。
浦路洋子さんは多分ほかの作品で見たことあるはずなんですが、こういうヒロインなのは初めて見たかも。おきれいでした。

「何録ってたっけ…?」と最初だけ確認のつもりが、何気に続きが気になって、結局最後まで見てしまったという作品。
お話もとってもわかりやすくて、途中いいタイミングで立ち回りあったり、合成の雷蔵さん二役シーンもあるし、さらさらさら~っと最後まで楽しめました。スクリーンで見たかったかな。

桃太郎侍(1957) [DVD]
市川雷蔵,浦路洋子,河津清三郎,木暮実千代
KADOKAWA / 角川書店






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『忠臣蔵 天の巻・地の巻』(1938年)

2016年02月29日 | 時代劇(テレビ・映画)
10年前に時専chで録画したままやった『忠臣蔵 天の巻・地の巻』、昨日やっと見てみました。

大石内蔵助…阪東妻三郎
浅野内匠頭、立花左近…片岡千恵蔵
脇坂淡路守、清水一角…嵐寛寿郎
原惣右衛門…小林平八郎
片岡源五右衛門、服部市郎右衛門…澤村國太郎
安井彦右衛門…志村喬
瑤泉院…星玲子
戸田の局…沢村貞子
腰元藤の江…近松里子

監督…マキノ正博(天の巻)、池田富保(地の巻)

忠臣蔵の名場面のオンパレード、豪華キャストでお送りします、という感じ。
千恵さんが内匠頭と立花左近、アラカンが淡路守と清水一角の二役。
畳替えでしょ、裃じゃなくて烏帽子大紋やった、淡路守が吉良に「紋を血で汚すとは何事じゃ、えいっ!」と怒るとか、立花左近でしょ、討ち入り前に瑤泉院に会いに行って叱られる内蔵助、蕎麦屋の二階で身支度、蕎麦屋驚く、とか、「忠臣蔵の場面を挙げてください」と質問するとまず出てきそうな場面でちゃっちゃと進んでいきます。
もしかしたら、りくと子供たちの山科の別れとか、萱野三平の悲劇とか土屋主税とか、千坂兵部が上杉の殿さんを引き留めるとかあったのかも。現存フィルムが短くなってるらしいので。

台詞はフツーの時代劇口調でした。『元禄忠臣蔵』のほうが聞き取り大変やったような気がします。ちょっとバンツマさん濃すぎるかな。でも全部あんな感じなんかな。何せ戦後の『大江戸五人男』と戦前では『江戸最後の日』しか見たことないからなあ

歌舞伎に慣れてないとバンツマと千恵さんの東下り立花左近のシーンの良さがわからないかも。演出や音楽がまるで勧進帳やったんで。お化粧も歌舞伎やし、見得も迫力満点やったなあ
千恵さんの演じ分けすごい。天の巻で内匠頭でものすごく美男子なのに、地の巻では貫禄のある立花左近。
アラカンの淡路守と清水一角もめちゃくちゃかっこいい。

立花左近のにらみ合いと脇坂淡路守はこの作品がスタンダードになったかな。ああ、大変たいへん

忠臣蔵「天の巻」「地の巻」(総集編) [DVD]
阪東妻三郎,片岡千恵蔵,嵐寛寿郎,月形龍之介,尾上菊太郎
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平成28年2月 展覧会まとめ

2016年02月28日 | 旅行・お出かけ
今月は京都文化博物館で6本戦前の時代劇を見たので、展覧会は少なめですが、
ひとこと感想まとめておきます

2/7「宝蔵寺 寺宝特別公開 伊藤若冲生誕三〇〇年」宝蔵寺
若冲をはじめ伊藤家のお墓があるお寺。若冲やその弟子の作品15点を公開。
本堂に受付があって、拝観料を支払って、特別仕様の御朱印もいただき、番号札をもらって順番待ち。
10畳くらい?のお部屋に掛け軸がだらだらだら~とかけてありました。展覧会だとガラス越しですが、生で見られてうれしかったです。
「竹に雄鶏図」はどこかで見たことがあったかな。「髑髏図」は初見。

2/20「皇室ゆかりの名宝」京都国立博物館
特集展示や関連展示が7つもあって見るのが大変でした。
特に「皇室と門跡寺院にゆかりの調度」の蒔絵や螺鈿細工がもうすごいのなんのって。十種香のキンキラキンなのには参りました。
篳篥の箱がいちばんよかった。貝やら、宝石やら何やらでお花や鳥がうわっとあって。
「雅ある近世天皇の書」はほんまに雅(みやび)でした。お習字のかな文字のお手本のような、さらさらさらさら~っとした上品な文字でした。こういうのを見るとお習字がしたくなります。ほんまに美しかった。

2/27「雛まつりと人形」京都国立博物館
江戸時代から始まったひな人形の展示。寛永雛や享保雛、古今雛、有職雛とかいろんな種類があるんですね。丁寧な解説でようわかりました。上方では二段で屋根がついた御殿飾り雛が主流だったそうで、これが2点展示。めちゃくちゃ豪華でどうやってかたずけるんやろうと思ってしまった。

2/27「花と鳥のパラダイス」京都国立博物館
私の大好きな花鳥画の展示。6曲1双の作品がばん、ばん、ばんっ!と3つも!
狩野山雪の「雪汀水禽図屏風」の波の凸凹した表現がなんとも迫力がありましたねえ。
大好きな長沢芦雪の「百鳥図屏風」右側?には孔雀さんがばぁーんっと中央に、左側には人が乗れるんちゃうかというほどの大きい鷲?さんがたてがみつけて、かっこつけて(は?)居てはります。その周りには鴛鴦やら鴨やら鶴やらいろんな鳥さんたちが楽しそうに泳いだり飛んだりしています。しかもみなさん笑ってんの。鶴さんだけ見たらそうでもないけれど、周りの鳥さんたちと一緒に見ると鶴さんも楽しそうに笑っているように見えるのです。鷲さん?は「ふふんっ!俺サマはかっこいいだろう。」と言っているように笑っているように見えてたまりませなんだ。
退色かもしれませんが、色合いは全体的にふんわりしてていい感じ、筆遣いも細かいようで、鷲さんの体はぎゃっ、ぎゃっっと力強いし、原寸大のポスターか何か作ってもらって、壁にばーんっと飾りたい私好みの作品でした。楽しかった♪
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平成28年1月 展覧会まとめ

2016年01月31日 | 旅行・お出かけ
早いもので、平成28年も1ヶ月が過ぎようとしております。
とりあえず今月の展覧会のひとこと感想まとめですっ

1/2「京薩摩」えき「KYOTO」
繊細な絵柄に金糸?がたくさんな絢爛豪華な作品の数々にうっとり。
特に貝あわせの作品とかティーセットとかほしい!
昭和初期に無くなってしまったのは残念。誰か復活させて欲しいものです。

1/3「さるづくし」京都国立博物館
工芸から絵画まで今年の干支さるにちなんだ展覧会。
若冲、蕭白、芦雪の3名とお猿さん世界一(だと思う)な森狙仙というなんとも贅沢な展示。
若冲はカニさんをいじってるお猿さんの墨絵、蕭白はなんだか上を向いてアゴばっかり見えつつ、目つきが独特なお猿さんの墨絵、芦雪は子供とお猿の絵が対になっている屏風絵。お猿さんより、子供のほうの応挙風のかわいい目の犬さんが気になってしまった。
狙仙はすごい!すごすぎる!親子が見合っている屏風絵。顔や口元(特に歯)も写真みたいな上、毛なみがほわっほわ。触ってみたいほど。親と子でまた質感が違う!すごいです。やっぱり世界一やと思います。
展示はそのほか狛犬さんやら、仏さんやら、刀剣やらいろいろありました。
特別展しか行ったことなかったのですが、常設?も楽しいですねココ。

1/9「真田幸村の至宝展」大丸心斎橋店
真田幸村の甲冑やら槍やらいろいろ。入場料800円の割には展示物が少なく、また会場内に妙な段差があり、ご高齢の方に全くやさしくない。さらにスピーカーでみょうちくりんな音楽を大音量で流すなど、じっくり見てられませんでした。もう百貨店のイベントには行くまいと勉強になったのでした。

1/10「大坂出土の貿易陶磁」大阪歴史博物館
近世の貿易陶磁を中心に朝鮮、中国、ベトナム、ヨーロッパまで。
完全な形のものが少なくて残念でしたが、中国や朝鮮は東洋陶磁美術館で見てますので何とか。幕末?のヨーロッパのお皿が面白そうでした。
こちらの展示は解説が丁寧でほんま勉強になります。

1/11「美と装い」西宮市立大谷記念美術館
人物画を中心に日本画や洋画、海外作品の展示。
目的はかねてより見てみたかった伊東深水。5,6作品あって、めちゃくちゃ嬉しかったです。同じコーナーに上村松園でしょ、大興奮でした。
洋画や現代アートっぽい日本画はやっぱりよくわかりませなんだ。
「日曜美術館」で聞いたことのある名前の作品がちょろちょろあって、何気に覚えてるもんやなあと、ちょっと驚き。
西村五雲の「冬暖」というお猿さんが団子になってる作品。表情がほわんとしていて良かった♪
今回最多の絵葉書6枚購入。ほくほく。

1/17「明石藩の世界3」明石文化歴史博物館
昨年に続いて、館収蔵品の展覧会。今回は特に口宣案(くぜんあん)が多数展示されていて、黒というか灰色っぽい紙(宿紙)が使われていました。確か天皇の命令にはこの紙が使われていたとか何とかというのを別の場所で書いてあったのを思い出しました。
あとは道中日記とか戊辰戦争時の日記とか。読めたら面白いやろうなあというのがたくさん。いちばん興味深かったのが当時のレシピ通りに作ったというおせちのパネル説明でした。来年の第四弾もあるのかしらん。楽しみです。

1/23「歌舞伎絵看板展」逸翁美術館
明治時代の歌舞伎の絵看板の展覧会。時代を反映して今ではほとんど上演されない散切物がほとんど。当時の服装や家具、街の様子など風俗がよくわかって面白かった。橋も左右は人用で、中央は馬車や人力車専用みたいな立て札があったり。
絵看板のほか、辻番付や錦絵もあり、中でも外国(?)のサーカス一座と共演していた錦絵があってスーパー歌舞伎もびっくりやと思いました。この時代の変化のすさまじさが歌舞伎からでも感じることができたような気がします。

1/30「蕭白・松園…日本美術の輝き~美人画、武者絵から刀剣、近代の名品まで~」奈良県立美術館
タイトル(長っ!)そのまんまの欲張りな内容で、江戸時代好き、特に日本画好きにはたまらん楽しい展覧会でした。
入ると蕭白の「美人図」がお出迎えしてくれました。これ目当てやったんで、もうこれで満足だったんですが、有名どころの浮世絵やら、肉筆画やら、現代作の刀剣やら、途中真田丸コーナーとかで、伝淀君の和歌の短冊とか、家康の書状、16世紀の甲冑とかもあるし、おしまいは栖鳳とか富岡鉄斎の近代絵画。見てみたかった鏑木清方もあって♪
特に私は菊池容斎の「五百羅漢図」と「前賢故実」が見れて嬉しかったです。月岡芳年が影響を受けたというのがわかったような気がしました。
展覧会出口を出ると、体験コーナーがあり、誰もいなかったので高取町からという本物の兜をかぶらせてもらって、刀を持って記念撮影。兜が重たくて重たくて、気を抜いたら首の骨が折れそうなほどでした。
いやあ、何がなんだかわからん展覧会でしたけど、400円はお買い得でした♪

1/30「大和の城と城下町」奈良県立美術館
満腹でお腹がはち切れそうなところに、またこんな楽しそうな展示がありましたが、ちょっとした街の説明パネルがちょこちょこっとあっただけでした。しかし大石主税の書状があって、討ち入り前に高取の親族に宛てた手紙でした。これは嬉しかったです。

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2016年初詣 田中神社

2016年01月01日 | 旅行・お出かけ
「天下御免のすっとこどっこい」をお読みいただいております皆様へ。
新年あけましておめでとうございます。

今年の初詣は京都の田中神社へお参りしてきました。

京阪出町柳駅から徒歩10分(叡山電鉄元田中駅すぐともいう)。



お参りしたあとは、

お目当ての境内で飼われているという孔雀さん。



美しいオスさんです

それから、くじゃくみくじ(200円)を。



ニワトリの卵ぐらいの大きさの入れ物の中には



孔雀の折り紙とおみくじが入っていました。


本年もジャンルにとらわれず、「楽しかったこと」を書き綴ってまいります。
宜しくお願い申し上げます。
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