6月の展覧会感想まとめです
6/3「江戸の植物画」京都文化博物館
江戸以前の植物図鑑や江戸の画家や学者による植物画の展覧会。
なんだかこれまで見てきた植物の写生画のほうがすごいような気がして、あまり印象に残りませんでした。
ただ、赭鞭会(しゃべんかい)という富山藩主前田利保や福岡藩主黒田斉清の大名や旗本たちによる植物の研究会(?)があるとは知りませんでした。いろんな大名がいるもんだ。
6/4「涼を呼ぶ美術-滝・鯉・龍-」大和文華館
滝、鯉、龍のほか、薩摩切子や紅型の着物など、とても涼しげな作品を集めた展覧会。
江戸時代(というべき?)の昔の紅型が見れてすごくうれしかったです。円山応挙の晩年の弟子という渡辺南岳の「鯉図」は大迫力。そして鳥獣戯画みたいな「殿様蛙行列図屏風」はむちゃくちゃかわいい♪いっぺんに気に入りました。
波兔の漆のお盆があり「波兔」は江戸初期に流行した図柄らしいのですが、これまたかわいい♪とっても楽しい展覧会でした。
6/25「船場花嫁物語」大阪くらしの今昔館
昭和14年船場の商家廣野家が調えた花嫁仕度の品々。着物から箪笥から重箱やら簪類、帯留などなど、まるで美術工芸品な素晴らしいものばかり。驚いたのは足袋や半襟用の箪笥。それもちゃんとした桐の(当たり前)。こんなのあったのですね。鏡付巾着はかわいいなあ。京都のお土産やさんとかでおいてほしい。姿見掛けとそれ用の座布団が同じ柄でコーディネートされていたりして、我が家にも鏡掛けがあったけど、座布団はフツーやったので、こういうところで裕福なご家庭との差があるのかと。切子のコットン入れとか香水入れもかわいかった。花嫁道具ではありませんが、このお嫁さんの学生時代の通信簿に名前が「廣野××保護者 廣野○○殿」と戦前の通信簿は本人ではなく保護者に成績を知らせるためのものかと、勉強になりました。しかしよくまあ戦火を無事に免れはったなあ。これもすごい。楽しい展覧会でした♪
6/26「徳川将軍家と京都の寺社-知恩院を中心に-」京都国立博物館
関西では秀吉のほうが人気があるけれど、家康も京都の寺社を保護して、今の京都は家康のおかげでもあるんだよという展示。今回目玉の家康と秀忠の坐像。家康は今回3回目ですが、秀忠のは初めて。目線がちょっと下気味なのできっとちょっと高いところに普段置いてあるのか、座って拝むようになってるかと思い、下から覗き込みように二つの顔を見ると、正面ではなんとなく似てる感じなのが、そっくり。仏師さんってすごいねえ。
寺社に対しての書状とか、中井大工守の書状とか、興味深いものがたくさんありました。
その他「土佐光起と近世のやまと絵」やっと念願の土佐派作品が見られてうれしかったです。平安絵巻物っぽい画風なのねえ。狩野派とは違うのがなんとなくわかったようなわからんような…。
「武家の服飾」時代劇大奥に出てきそうな豪華なお着物と武士の熨斗目の展示。裃に仕立てられる前?の定め小紋の反物の展示は面白かった。それから「御所解文様」って勉強になりました。武家のお着物はとにかく豪華で派手派手しいのがよくわかりました。とりあえず、伊勢物語と源氏物語は常識になっとかなと思いました。
「根来塗と鎌倉彫」どちらも知りませんでした。鎌倉彫って木で彫ってから漆塗。彫漆の廉価版?なんかなあ?でも素晴らしい作品群でした。
6/3「江戸の植物画」京都文化博物館
江戸以前の植物図鑑や江戸の画家や学者による植物画の展覧会。
なんだかこれまで見てきた植物の写生画のほうがすごいような気がして、あまり印象に残りませんでした。
ただ、赭鞭会(しゃべんかい)という富山藩主前田利保や福岡藩主黒田斉清の大名や旗本たちによる植物の研究会(?)があるとは知りませんでした。いろんな大名がいるもんだ。
6/4「涼を呼ぶ美術-滝・鯉・龍-」大和文華館
滝、鯉、龍のほか、薩摩切子や紅型の着物など、とても涼しげな作品を集めた展覧会。
江戸時代(というべき?)の昔の紅型が見れてすごくうれしかったです。円山応挙の晩年の弟子という渡辺南岳の「鯉図」は大迫力。そして鳥獣戯画みたいな「殿様蛙行列図屏風」はむちゃくちゃかわいい♪いっぺんに気に入りました。
波兔の漆のお盆があり「波兔」は江戸初期に流行した図柄らしいのですが、これまたかわいい♪とっても楽しい展覧会でした。
6/25「船場花嫁物語」大阪くらしの今昔館
昭和14年船場の商家廣野家が調えた花嫁仕度の品々。着物から箪笥から重箱やら簪類、帯留などなど、まるで美術工芸品な素晴らしいものばかり。驚いたのは足袋や半襟用の箪笥。それもちゃんとした桐の(当たり前)。こんなのあったのですね。鏡付巾着はかわいいなあ。京都のお土産やさんとかでおいてほしい。姿見掛けとそれ用の座布団が同じ柄でコーディネートされていたりして、我が家にも鏡掛けがあったけど、座布団はフツーやったので、こういうところで裕福なご家庭との差があるのかと。切子のコットン入れとか香水入れもかわいかった。花嫁道具ではありませんが、このお嫁さんの学生時代の通信簿に名前が「廣野××保護者 廣野○○殿」と戦前の通信簿は本人ではなく保護者に成績を知らせるためのものかと、勉強になりました。しかしよくまあ戦火を無事に免れはったなあ。これもすごい。楽しい展覧会でした♪
6/26「徳川将軍家と京都の寺社-知恩院を中心に-」京都国立博物館
関西では秀吉のほうが人気があるけれど、家康も京都の寺社を保護して、今の京都は家康のおかげでもあるんだよという展示。今回目玉の家康と秀忠の坐像。家康は今回3回目ですが、秀忠のは初めて。目線がちょっと下気味なのできっとちょっと高いところに普段置いてあるのか、座って拝むようになってるかと思い、下から覗き込みように二つの顔を見ると、正面ではなんとなく似てる感じなのが、そっくり。仏師さんってすごいねえ。
寺社に対しての書状とか、中井大工守の書状とか、興味深いものがたくさんありました。
その他「土佐光起と近世のやまと絵」やっと念願の土佐派作品が見られてうれしかったです。平安絵巻物っぽい画風なのねえ。狩野派とは違うのがなんとなくわかったようなわからんような…。
「武家の服飾」時代劇大奥に出てきそうな豪華なお着物と武士の熨斗目の展示。裃に仕立てられる前?の定め小紋の反物の展示は面白かった。それから「御所解文様」って勉強になりました。武家のお着物はとにかく豪華で派手派手しいのがよくわかりました。とりあえず、伊勢物語と源氏物語は常識になっとかなと思いました。
「根来塗と鎌倉彫」どちらも知りませんでした。鎌倉彫って木で彫ってから漆塗。彫漆の廉価版?なんかなあ?でも素晴らしい作品群でした。