室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

楽譜整理

2005年11月29日 | Weblog
別に年末が近くなってきたからというわけではないのですが、
今日は楽譜の整理をしていました。
なるべく普段から整理するようにはしていても、
ちょくちょく楽譜を探して、
自分の部屋中・レッスン室中ひっくり返す事があります。
一度気になった楽譜は
見つかるまで意地になって探してしまうタイプなのです。
たとえそれが、たいして重要な譜面でなくてもそうなので、
はっきりいって自分自身疲れてしまいます。
その性分を直そうと何度か努力はしてみたのですが、
この年まで直っていないということは、多分これからも直らないでしょう。
やはりスッキリ整理しておくしか手段はないみたいです。
楽譜捜索隊として、夜中じゅう徹夜で作業にあたることは、
最近はだいぶ少なくなりましたが、あれはホントに閉口します。
で、整理の途中、なぜか、棚の奥から、
何年前に買ったのか記憶にない花火がでてきたので、
季節ハズレの花火大会を開催したのでした。

50パーセント/コントラスト

2005年11月25日 | 練習・アドバイス
インプロにしても伴奏にしても、なんでもそうなのですが、
自分の力の50%程でプレイできるようにしておくとよいと思います。
余裕で弾けるまでしつこく、という事でしょうか。
イッパイイッパイの力、ぎりぎりのところで、というのは
迫力という点では捨てがたいものです。
が、まわりの音に注意を払う、
相手の話をよく聴き反応する、という意味では
問題点にもなりかねません。
常に、半分近くの力(注意力・集中力etc)は自分以外の音を
聴くためのもの、と思うとよいかもしれません。
それから、インタープレイとか、反応がよいとか、息が合ったとか、
具体的にどうすればよいかをちょっと書いてみたいと思います。
真っ先に思いつくのが、誰かが提示したモチーフを追いかけるとか、
似ている、もしくは同じフレーズを弾くとかかもしれません。
もちろん、
それらがストレートでシンプルな
よい効果を生む場合も多々あるのですが、
それ以上にお互いを相殺する・全体を退屈にする、危険性もあります。
そこで、
コントラストとか‘逆’とかをキーワードにイメージしてもらうと
よいのですが.....
例えば、相手が高いレンジで弾いていたら自分は低いレンジで。
細かい譜割で弾いていたら大きい譜割で。
上降してきたら自分は下降する。等々....
によって複数のパートが相殺せず分離してクリアに絡んで聴こえると
思います。
ケースを限定していない上、
文章なので誤解を生じやすいかもしれませんが、
参考になりそうでしたら、試してみて下さい。

真空管 その2

2005年11月23日 | 楽器、楽器周辺
まだ時々、ギターアンプから‘キュ~~~’という音がするので、
再び電気街へ真空管を調達しに行ってきました。
前回、既にパワー管は交換したので、
今回はプリ管用2つとスペアとしてパワー管用1ペア購入しました。
真空管屋のおじさんに、どら焼きやむき栗やイカのおまけをいただき
平和な気分で電気街を後にしたのですが、
やはり、そろそろ、ちゃんとアンプやピックアップ等のトラブル時に、
明確な対応ができるようにしなくてはと思い、
新宿で真空管の本や電気関係の本を購入しました。
あとは、ちゃんと読むかどうかだけが問題です。
空腹になったので中華屋さんに入りお酒と食事。
タンタン麺はどの位の辛さか訊ねると、
楽しめるのと、もがき苦しむのと、ノタウチ回るバージョンがあると言うので
楽しめるバージョンにしました。

寒いっっつ!

2005年11月20日 | Weblog
寒いっっつ!夏好き、南国好き、神経痛持ちの僕にとって、
辛い季節になってきました。
これから日々寒さが増していくと思うとゆがんだ半笑いになります。
でもまあ毎年の事なのでブーブー言ってるのもバカみたいです。
ところで、寒くなってくると手や指を痛めやすくなるので気をつけて下さい。
両手をよくほぐしてから弾きましょう。
いきなりメラメラ弾いたり、ガニマタ系のコードを弾くのは危険です。
寒いので今日はこの辺で。では!

Ⅱ-Ⅴ等、フレーズの練習

2005年11月17日 | 練習・アドバイス
Ⅱ-Ⅴ等、コピーした、覚えたフレーズが、
自分のインプロの一部として出てこない、
なんとか弾けるが何か不自然になってしまう.....
こういった話をよく聞きます。
まず、目的のフレーズだけを練習するのではなく、
スタート台、着地台のイメージで、
前後に弾きなれたフレーズ、大きめの譜割、シンプルなフレーズを
置くとよいと思います。
例えば2小節のフレーズでしたら前後含め4小節を練習します。
問題なければ曲、コーラス全体を通して演ってみます。
やはりフレーズ‘そのもの’だけの練習では
‘自分の言葉’にするのは難しいと思います。
それから‘フレーズ丸暗記’は忘れやすいので、
それを防ぐために、フレーズをよく分析しておくこともよいです。
どんなスケール、コードトーンが元になっているか、
どの音がどのように装飾されているか(刺繍、インダイレクト他)等です。
分析力をつけるには理論的な知識も必要になってきますが、
どのようにフレーズが組み立てられているか、
組み立てればよいかを理解してくると、
自分で考えたフレーズもコピー等で覚えたフレーズも
あまり距離感を感じなくなってくると思います。

練習時間の分割

2005年11月15日 | 練習・アドバイス
現在、練習している課題に集中している間に、
前に覚えたフレーズ、アプローチ等を忘れてしまったという経験は
頻繁に起こり得る事だと思われます。
この種の事柄で悩まれた場合は練習時間の分割をお勧めします。
人によって1日中練習できる方と時間が限られてしまう方と
個人差はあると思うのですが、
時間数に関わらず、
現在の課題と今までのリビューという具合に分けると、
覚えては忘れ、イライラするという状態は防ぎやすくなると思います。
リビューは楽器歴が長くなるにつれ膨大な量になってくるので、
時間数が限られている場合は特に、
上手にコンパクト化する事がポイントになってきます。
もう1点重要なのは、
メインの練習以外に
いかにルーティーンの練習を組むかという事でしょうか。
レベルに関わらず重要な課題、
チューニングから始まり、4beat, 8th noteのチェック等です。
必ずしも長い時間を取る必要は無く、
ウォーミングアップとして、しかし必ず行うという類の練習です。
チューニングは実際のステージ以外、練習の際には、
耳のトレーニングのためにもメーターを使わずに行う事をお勧めします。
せっかくヒップなフレーズを弾いているのに
チューニングがあまいというケースを意外な程多く見かけるので、
たかがチューニングと思わず大事にして下さい。
4beatの刻み、8th note等は既に安定している人でも
ちょっとした事でバランスが崩れるので、
やはり毎日のチェックの対象かと思われます。
プラス、これら、刻み、8分等、常についてまわる事は、
毎日のトレーニングに組み込む事により、
いわゆる‘ネンキが入る’とか‘シブクなる’もとになるかと思います。
練習の仕方は勿論、人それぞれで、
‘こうでなくては’というものではありません。
自由に考えて頂き、
少しでも参考になる事があったら取り入れてみて下さい。

改良していく練習

2005年11月14日 | 練習・アドバイス
時間が許す限り、たくさん弾くのは大切なのですが、
せっかく弾くのなら
自身でも進歩がはっきり確認できるような練習方法が
理想的かと思います。
自分が決めた練習を毎日ただ、ひたすら続けるというより、
練習後、数分振り返り、
効果的な部分は何だったか、そうではなっかた部分は...等
チェックするとよいと思います。
次の日の練習は、
効果的だった部分はそのままで、そうでなかった部分は改良する...
これを1週間、1年と続けていくと同じ練習時間でも
以前の自分と見違える程、進歩しやすくなっていくと思います。

JIMMY RANEY(後編)

2005年11月13日 | Weblog
で、ジャズに目覚めた一人の高校生は、
授業中も後ろの席でモクモクとスケール練習に励んでいたのですが、
ある日、生活指導部の教師に目撃され、
職員室でボコボコにされちゃいました。(どんまい!)
よい子のみんなはマネしないでね!
で、そんなヨタ話はさておきレイニ-なんですが、
バップスタイルをベースに素敵なラインを弾く人です。
クロス バーライン フレージング、3拍フレーズの多用等が
特徴のひとつでしょうか。
スタンゲッツと演っている頃も、
おじいさんになった頃もみんな素晴らスィです。
演奏の映像も見る機会があったのですが、ブッ飛びました。
レイニ-か.....あまり聴かないナァという方はぜひ耳を通してみて下さい。

JIMMY RANEY(前編)

2005年11月12日 | Weblog
実はカミングアウトすると(大げさ)
昔、僕はフュージョン少年だったんです。
クロスオーバーなんて言い方もありましたね。
でも、どうもコード進行とかが、難しくて悩んでいると、
どこからか、‘くろすおーばー演りたければジャズを学ばねばならぬ~’
というお告げじゃなくて噂が流れてきました。
なるほどと思い、早速ジャズのレコードを買い始めました。
しかし、スタジオ系フュージョンギタリストの
キレイな音色に慣れた当時の僕にとって、
ウエスの音は野太過ぎてアーシー過ぎて
好きになれませんでした。(子供だな!)
ミントンハウスのチャーリークリスチャンを聞いて
‘なんだこのシンバルの音、
ヤカンじゃん’てな始末。(マジ、おこちゃま!)
で、ジミ-レイニーとダグのデュエッツを聴いてみると
‘おお美しい音楽!これだ!!’とやっと、おこちゃまは、
本腰を入れてジャズに取り組む決心をしたのでありました。
メデタシめでたし!(頭突き)

175

2005年11月10日 | 楽器、楽器周辺
今日はギターの話。
僕がここ数年愛用しているギターは69年の175DNです。
購入時は、ぺグはグローバーに交換してあったり、
トップ落ち止めの魂柱が入っていたりな状態だったので
結構お手頃な値段でした。
購入後、調整に出して各部チェック、
魂柱をはずし(175らしい音がしなくなる)、ぺグをオリジナルに戻し、
調整が終わると、
逆にコントロールノブはオリジナルの黒ノブが好みではないなので、
ゴールドの彫り文字レプリカに交換、
ケースも同じ年代のオリジナルがいいな....等遊んでいるうちに
せっかくお手頃な値段で入手した意味が無くなってきました。
でも魂柱をはずしても、たいしたトップ落ちもせず、
今は良い状態で鳴ってくれています。
ギブソン共通のピックアップまわりのノイズは
最初はフェルト等で処理していたのですが、それでも解決せず、
結局イライラするのでピックをズボッとはさんでおしまい、これベスト。
巨匠達も愛したベニヤ独特のかわいらしい音色は
今日も僕の心を癒してやみません。

リズム

2005年11月09日 | 基本・基礎
ジャズを演奏するにあたって大切な事はたくさんあると思います。
リズムはその中のひとつです。と言うわけで、リズムの話を...。
4BEAT,四つ刻み、
ジャズギタリストにとって非常に重要なトピックですが、
R&Bやファンク等のパターンのような派手さは無いし、
1拍ずつ刻むだけで弾き手も聴き手も体が動いてくる、
いわゆるスイング感を出すのは、なかなか大変です。
一時の練習だけでは到底足りません。
ルーティーンの練習として継続すると良いかと。
直接的に刻んでいない時、ソロの時、大きな音符、8分ペース、倍テン、
シンコペイション等で弾いている場合等も、
常にインターナルクロックとして、パルスとして
体に4BEATが鳴っている状態になると素晴らスィですね。

DAVID T.WALKER

2005年11月08日 | Weblog
最近、クーリン アンド グルーヴィンというDVDを入手しました。
(前にビデオが出ていたと思うのですが、それのDVD化ですね。多分。)
お目当てはDavid T。ところで僕の多感期は80年代バブル時代で、
街は小奇麗、人々はおしゃれ、女性は優しく、男性はリッチで...
‘ん~~???...がぁ~!?!ペッ!ペッ!ペッ!’という空気感でした。
いわゆるクリスタルな...。その頃ソウル系等、歌物のレコードを買うと、
これも..これも..という感じでギターがDavid Tでした。
イントロ、伴奏等、所々で印象的なフィルやフレーズを弾き、
もうちょっと聴きたいというところでいなくなる、またオイデヤスみたいな。
ナ、なんと商売上手な(失礼)...。
お~おおおいと突っ込みを入れたくなる程のレイドバック感等...、
とても魅力的なギタリストなんです。
そーかソウル系のギターかっくいいよなーと思い初期のリーダー聴くと
あれっ?ジャズじゃんって...ゼェゼェゼェ...。
ま、そんな感じの人です?。
..でDVDなんですが、後ろの方でちょこっと弾いてるのを想像していたら
...弾きまくっていました。まるで牧師の説教?を聴いているようなソロで、
ありがたい幸せな気分になりました。
ルードナルドソンもチャックレイニ-もいるよ。おすすめです。
リーダーの音源ではODE RECORDSの頃が好きです。
(CDが出てなくて残念、古いアナログ盤で聴くしかないと思います。
中古レコード屋さんやオークションっすね。)

真空管

2005年11月07日 | 楽器、楽器周辺
先日、レッスン中、いきなりアンプの音が出なくなりました。
ここ数年愛用しているギブソン15RVです。
慌てて予備の(同じくギブソンのGA20)につなぎ変えましたが、
こちらは古い上にしばらく使っていなかったので
砂の入ったアサリの味噌汁状態でノイズがジャリジャリ…。
その日は仕方なくそれでレッスン続行。
終了後、早速15RVをチェックするとヒューズが飛んでいました。
で、交換、再びチェック。でも、まだシャーとかジーとか…。???。
これはきっとパワー管だなと根拠のない結論にたどりつき
数日後、秋葉原の部品街へ。
あります、あります、しかも安い。
エレハモがいいかな?ルビーはないな…とか言いつつ(心の中で)、
JJ(旧テスラ?)に決定、購入。結構うれしい気分で帰宅しました。
少しドキドキしながら裏のパネルを開け、真空管交換、音出し。
おっ……ドッカーン!!!なんてこともなく無事に直りました。
これを教訓に電気系をしっかり勉強しようとか
オーディオのアンプも真空管にしようかなとか思った今日この頃。
でした。

ジャズギター プレイヤー

2005年11月06日 | Weblog
生徒さんにどんなギタリストを聴くとよいかという質問をよく受けます。
興味の向くまま次々に聴いて行くのもいいですし、
巨匠達の名盤を押さえていくのも楽しいかと...。
チャーリークリスチャン、エディラング、ジャンゴラインハルト、
ウエス、ジョーパス、ジムホール、ケニ-バレル、タルファーロウ、
バーニーケッセル、グラントグリーン、バリーガルブレイス、
ジョニースミス等の巨匠、
ミックグッドリック、ジョーディオリオ、メセニー、スティーブカーン、
ジェシ、カートローゼンウインケル等々‥。
個人的には、どのギタリストも好きですが
ジミ-レイニーや少しタイプが違うけどデビット T.ウォ-カー等に
思い入れが深いです。
まだジャズを始めて日が浅い場合は、
あまりモダンな人を聞くよりも
オーソドックスな演奏をメインに聴くほうが後々につなげ易いと思います。
それから、らっぱ、サックス、ピアノ等、他の楽器、
ジャズ以外の音楽を聴くのも大切かな。