室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

ウクレレ/年末

2005年12月29日 | 楽器、楽器周辺
今年のレッスンも終わりというタイミングで、
以前オーダーしていたウクレレができあがり昨日届きました。
アーチトップのウクレレで、ジャズギターのミニ版という感じの、
相当カワイイ楽器です。
すっかり気に入って思わず徹夜で弾き続けでしまい寝不足気味。
別に休みだから問題なし。
ジャズギタ-を演っている人は‘ウクレレなんて.....’と
興味がない人も多いみたいですが、
小さいからといってバカにしてはイケマセン。
シンプルなもの程、奥が深いと言いますが、その典型のような楽器です。
音色は可憐で美しく、
ライルリッツのようなジャズウクレレプレイヤーもいます。
ウクレレアイク(クリフエドワーズ)なんかもいいし、
コメディータッチのジョージフォームビーの間奏ストロークなんかも
タマリマセン。
僕はギターに疲れると気分転換にウクレレをポロンポロンしながら
家の中をウロウロしています。なにしろ小さいところがいいです。
今は冬なので、そうでもないのですが、
毎年夏になるとセミのようにウクレレを鳴らしまくります。
ウクレレの話が長くなりましたが、今年もいよいよ終わりです。
だからナニ?という感じですが、
生徒さん各位をはじめとして、いつもこのブログを読んで頂いている皆様、
ありがとうございました。よい年をお迎え下さい。
そして来年もよろしくお願い致します。
なんらかのお役に立てるブログになるよう精進致します。

レガート/フルピッキング

2005年12月26日 | 練習・アドバイス
アルタネイトピッキング、レストストローク、親指(ウエス)奏法、
スイ-プ、アポヤンド、アルアイレ等々、奏法にもいろいろありますが、
ピッキングについて書いてみたいと思います。
細かいパッセージをフルピッキングで正確に弾くのはなかなか大変です。
だからこそ練習して弾けるように挑戦したくなります。
が、しかし、フルピッキングがいつも良い結果をもたらすかというと、
むしろその逆のケースが多いかもしれません。
管楽器を想像してもらうとわかり易いと思うのですが、
フルピッキングという事は、
管でいえば、各音を1つずつタンギングするという事です。
そういうケースも勿論あるのですが、
あまりタンギングが細か過ぎると、たまねぎのみじん切り状態で、
せわしくて涙がでちゃいます。
という事がフルピッキングにも当てはまります。
てなわけで、ハンマリングやプリングを使用するレガ-ト奏法を、
フルピッキングと同様、もしくはそれ以上にトレーニングすることを
強くおすすめします。
特にクロマティック、刺繍等の装飾系の部分は、
ピッキングよりレガートな弾き方がフィットする、
必要とされるケースが多いと思います。
トランペットやサックスとユニゾンで弾く場合などは特に、
ギターが勝手にフルピッキングで弾いていると、
管の人のニュアンスを台無しにしてしまいます。
ピックは小さいので適当でいっかと思いがちですが、
ヴァイオリンでいえばボウ(弓)にあたります。
ボウイングはヴァイオリニストにとって非常に重要です。
同様のことがギタリストのピック、ピッキングにも当てはまります。

右脳的/左脳的イメージ

2005年12月24日 | 練習・アドバイス
右脳的、左脳的という表現が適切かどうかわかりませんが、
例えばドリアンスケールでしたら、
印象的、直感的(右脳的)に言えば、
曇り空のような感じ、憂鬱な感じ、という具合にとらえることができますし、
分析的、構造的(左脳的)に言えば、
マイナーテトラが2つ、全音で連結されているともとらえられます。
(メジャースケールから派生する2番目のモードだとかは勿論ですが。)
要は、感覚的、実質的、両側面から
素材(スケール等)を考察するようにすると
素材を無機質で漠然とした感覚で捉えず、
より具体的に生き生きとしたイメージで把握できると思います。
適切な要素を適切な場所で適切な時にプレイするには
‘ドリアン’がトコトコこっちに向かって歩いてきそうな勢いで
イメージできると理想的です。

映像的にイメージ

2005年12月22日 | 練習・アドバイス
例えば、
‘柔らかい音で、クレッシェンドで、シャッフルで弾く’という練習の場合、
言語的にイメージすると、
3つの事柄を交互に
頭の中で暗唱、復唱しながら弾かなければなりませんが、
映像的にイメージすると、
‘クッション状の上り坂をスキップしながら上がって行く’(コケそうだけど)
というようなイメージを思い浮かべながら弾くだけで済みます。
以前のブログでもふれたように、複数の要素を意識する場合には、
まず各要素を1つづつチェックするのが先決ですが、
‘映像的にイメージ’というのは
上記の例以外でもいろいろなケースで有効だと思います。
お試し下さい。

表現力をつける

2005年12月19日 | 練習・アドバイス
多彩なニュアンス、表現力をつけるための提案、
まず、ループで練習できる短い練習曲等を用意します。
それを数回づつ以下の条件下で弾きます。
☆シャッフル、イーブンを2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-いつでもスムーズにフィールを切り替えられるようにするため
☆ピックを、フラットにあてる/アングルをつけてあてる、
を2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-トーンを自由に切り替えられるようにするため
☆ネック側/ブリッジ側で2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-上と同じくトーンを自由に切り替えられるようにするため
☆奇数拍/偶数拍で‘モタル’を2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-自由なタイムストレッチ感をつけるため、
またレイドバック感をだそうとすると
いつもタイミングが同じになってしまう等の
悪い癖がつかないようにするため
☆フォルテ/ピアノを2小節おきくらいで交互に切り替えて弾く
-もちろん、ダイナミクスを必要な時に自由に
切り替えられるようにするため

等などです。試してみて下さい。

ダイナミクスについて

2005年12月17日 | 練習・アドバイス
せっかく音使いが良くても、
タッチ、ピッキングが一本調子で棒弾きでは、
壊れかけたロボットがジャズ演っているみたいです。
ギターは少しやり過ぎなくらいダイナミクスをつけても、
歌やラッパ、サックス、バイオリン等に比較すると
大げさな感じになりにくいと思いますが、いかがでしょう。
とは言っても
ジャズは淡々としたクールな表現に優れた人がたくさんいますし、
好まれる、必要とされるケースも多いです。
その手の表現は難しいのですが、
一度思いきりダイナミクスをつける弾き方をしばらく続けて、
その後その弾き方を圧縮、コンプレッサーかける(?)
みたいな感じで弾くと感触をつかみやすいと思います。
さらっと弾いているのに深い表現力がある人は、
当然、棒弾きしているわけではないのだ~。

ランダム アドバイス②

2005年12月15日 | 練習・アドバイス
ハーモニックリズムに対して、
アウト/イン/アウト/イン,etc.-緊張感が強いサウンド
イン/アウト/イン/アウト,etc.-緊張感はあるが、スムーズなサウンド

どちらが正しい、良いではなく、
どのようにサウンドさせたいかだと思います。

個人的にはインサイド/アウトサイドという捉え方、表現より、
ある時点のハーモニー、トーナリティー、モードに対しての
距離、距離感(近い/遠い/鬼遠い,etc.)という感触で
捉えていることが多いのですが、
煩雑さを避けるためイン/アウト,etc.と表記しました。

ランダム アドバイス

2005年12月14日 | 練習・アドバイス
☆スローテンポ-走りやすい アップテンポ-もたりやすい
☆サイドスリップ-スリップさせるだけではなく他の要素を挟んでみる。
 サイドスリップ→ターゲティング→ホーム等。
☆トライアードアプローチ(ロワ-、アッパー、ノンハーモニック)
-同じ音型、インバージョンを連続するアイディアを多用し過ぎない、
 ボイスリーディングをした異なるインバージョンからアイディアを得る。

ふと頭をよぎった脈絡がないアドバイスです。
なるほどと思った方は参考にして下さい。
意味不明と思った方はレッスンで質問して下さい。

コピー

2005年12月12日 | 練習・アドバイス
コピーについて。
より効果的にするためには目的をはっきり意識するとよいと思います。
例えば
①曲全体をトランスクライブする
-ソロの構成を含め大きな流れをつかみたい。
②フレーズ1部分だけをトランスクライブする
-気に入ったフレーズを自分のボキャブラリーにしたい。
③途中でストップをせず、もしくは楽器を持たずにトランスクライブしてみる
-イヤートレーニングとして行いたい。等です。
現在はCD,MD,サンプラー等、コピーする環境を整えやすいので、
工夫次第でストレス少なく楽しく行えると思います。
一昔前、テープレコーダーを使っていた頃は、
ストップしたいところで止めにくかったり、
巻き戻し等を酷使しすぎて何台も壊したりという状況でした。
僕が師事した先生達の世代くらいの頃は、
レコード等、資料自体、入手するのが大変で、
コピーしたい曲が流れてくるまで、
ラジオの前でスタンバイしていたそうです。
凄い緊張感ですね。

関連性

2005年12月08日 | 練習・アドバイス
何は兎もあれ、重要な要素:
各インターバル、ガイドトーン、トライアード、コードトーン、
コードのインバージョン、スケール.....等々ですが、
フィンガーボード上、あらゆるポジションで
ストレスを感じなく弾けるよう把握したいものです。
なかなか大変なのですが、やるしかありません。
すでにほぼ把握できている方も、優れたインプロバイサーも
上記の事柄のチェックは欠かさないと思います。
プラス各事項の‘関連性を意識した訓練’も必須ですよね。
湯水のようにアイディアが浮かぶ人は、
一瞬の内、同時に膨大な数を思いつくのではなく、
1つや2つの事をきっかけに数珠のように連なっている物から
必要な要素を選択する感じに、より近いと思います。
そのためにも‘関連性を意識した訓練’は非常に大事だと思います。
関連性を意識しすぎて混乱する場合は、
それぞれの要素の把握力がまだ不十分ということなので、
単体の練習に戻ったり、
もしくは関連自体が曖昧な場合は、理論的な事を再チェックしたり、
そして再び2つの要素、3つの要素.....と複数要素の関連練習をする。
その繰り返しをおすすめします。
いろいろなアプローチ、
メロディー的、ハーモニー的、リズム的な距離感や緊張感の構築等も、
上記の練習が不十分だと
土台が弱い建物のようにプレイに破綻を来します。
基礎は、初心者がやるつまらないものではなく、
全ての人に大切なものだと思います。(イテッ!)

好調?不調?

2005年12月03日 | Weblog
真空管を結局、総交換したので、それ以来ギターアンプは好調なのです。
今回チョイスした球の影響で、ちょっと50年代っぽい感じ、
強めのタッチでは、やや軽くハスキーなオーバードライブが、かかると....
なかなか.....機嫌がよいので生徒さんが練習してこないことがあっても
‘そういう時もありますよ’的な温和な今日この頃。
が、しかし例によって持病の神経痛が.....
先々週は右顔面、先週は左脇、今は右腕と
移動電気椅子状態なのです。
1分に3回位、急に‘イテッ’とか言ってるので、
知らない人は‘この人透明人間に殴られてるのかな’と
思うかどうかは知らないけど、
本人、割とツラくて、とうとう薬を使いはじめました。
といっても、その手のクスリじゃなくて神経痛の痛み止めね(薬)
そんなこんな(?)で好調か不調なのか判断しかねる昨今なのでした。

・・・おまけ・・・
僕の175の楽器店保証書の品名の欄には、
‘Gibson ES179いや175’と書いてあります(薬)