室賀ジャズギター研究室

実技・理論の総合レッスン

個人レッスンのジャズギター教室

ピッキング

2014年07月03日 | 基本・基礎

弦に対して平行にピックをあてるような弾き方は、

サウンドが薄く細くなるので

ジャズではあまり好まれない傾向です。

そこでピックに傾斜を与えるのですが

ハーブエリス、マンデルロウ、パットマルティーノ等のように

親指の先が下向き気味になる感じのグリップをするタイプ、

ジョージベンソン、ジムホール、ジミーレイニー等のように

親指の先が上向き気味になる感じのグリップをするタイプに

ざっくり大別できるかもしれません。

ピックに与える傾斜が逆になります。

詳しくは、かなり長くなるので省略しますが

それぞれの奏法の利点、不利な点など考察してみるのも面白いと思います。

 

アルタネイトピッキングで弾くか否か...なんてーのも

良く耳にする、目にする話ですが

体にリズムを条件反射的、習慣的に吸収させるというか、

リズムの側面からでは、アルタネイトは非常に優れた奏法です。

リズムに不安な要素がある人の場合は徹底的にこの奏法でトレーニングすることを

強くおすすめします。

体にしっかりリズムができている人の場合は

アルタネイトと共にトランスヴァースピッキングも練習することをおすすめします。

トランスヴァース?(横断)・・・要は、エコノミーピッキング、スイープピッキングみたいな類です。

あまり偏執的にこの奏法で、と考えるとアクセントのコントロールの難しさ、左手への負担等で

平坦になりやすくジャズ的なニュアンスが失われがちです。

ジャズ的なトランスヴァースピッキングというか、落としどころのようなものが

あるように思います。

いずれの奏法も自在にコントロールでき、臨機応変に使い分けるっつーと

素晴らしいですが、中々難しいですね...

私も精進したいと思います。