「初めての方から専門家の方まで 参考になると思います」
B型肝炎からの肝硬変の場合、人参湯(ニンジントウ)合 五苓散(ゴレイサン)証が 多いと感じます。ただ腹水の虚実、患者さんの虚実で人参湯と五苓散の割合が変わる 場合が多いです。
またC型肝炎からの肝硬変の場合、黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)証が多いと 感じます。
他の原因の腹水
肝炎以外の疾患も含め腹水には、腹水が強度な場合の分消湯(ブンショウトウ)、 やや虚証の実脾飲(ジッピイン)、補気建中湯(ホキケンチュウトウ)、補中冶湿湯(ホチュウジシツトウ)なども検討していきます。
分消湯の代用は、やや少なめの半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)と五苓散(ゴレイサン)を同時服用すると同じような方意になります。
民間療法では腹水に鯉を使った療法が伝えられています。
※四逆散/加味, 黄耆の方意, 桂甘姜棗麻辛附子湯, 真武湯