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人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

認知症と漢方 - 臓腑弁証と病理

2022-09-30 | 日記

 

これまでにも幾つか認知症についての記事を書いてきた。

認知症と漢方

認知症と漢方2

認知症 (痴呆症) ・・・「証」の決定

痴呆症 脳萎縮

そこで繰り返し取り上げたのは、病位は“脳”かもしれないが            関与する臓器は「腎と脾」で、病理は「痰濁と淤血」であるとの主張でした。

 

脳といえばすぐに腎とのつながりばかりを注目しやすいが、いくら腎虚を補っても  認知症を食い止めることは出来ません。

原因といわれているアミロイドβタンパク質などはまさに痰濁と淤血の範疇では  ないかと思います。
脳を補佐する包囲網全体から考えれば、腎以外に脾にも着目しなければなりません。
もう一度、中医学からのアプローチについてまとめてみます。
 

高齢者は五臓六腑の中でも脾腎の功能の衰退が最も大きい。
腎虚になれば制水が不能となり,脾虚になれば水湿の運化が不能になる。

水湿が内停して,聚って液化すれば痰と成る;
また腎陰が不足して,虚火が内擾し,津液を灼傷すれば,煉液して痰に変わる。

或いは肥甘厚味を過食し,労倦や内傷から,脾陽を損傷すれば,
中気は不足となり,運化は失司し,痰濁内停になり,清竅を上擾し,
髄海は渾濁し,神機が失用し,痴呆や神志異常の症状が出現する。

中医では久病には必ず淤血が伴うという。

王清任は 呆病とは“気血が凝滞して脳気と臓腑の気が繋がらなくなった”ためで
あるとして,医林改錯の中でも“凡そ淤血が有れば人をして善忘ならしむ。”
といっている。

おすすめの処方は
加味温胆湯(法半夏・枳実・陳皮・竹茹・遠志3 白茯苓・菖蒲・川弓・丹参5)35
 
   痰熱者: +黄連 2, 全瓜呂10
痰湿盛者: +白朮・蒼朮・白寇仁 3
淤血重者: +桃仁・紅花 3, 水蛭 2
兼気虚者: +党参或太子参 5, 黄耆10
兼陽虚者: +杜仲 5, 巴戟天・淫羊霍 3

http://youjyodo.cocolog-nifty.com/kimagure/2017/01/3-6e88.html

増加してるときが多い, 痰瘀互結                              


慢性肝炎 - 漢方治療の実際  

2022-09-29 | 日記

 

漢方治療を希望して来院される患者さんの中には、健康診断で
肝機能障害を指摘されたが、なにも自覚症状は無いといった方がいます。

この場合、現代医学的な原因と病態を診断することは重要なことで、
病気によっては漢方よりも現代医学を優先させなければならない場合もあります。

漢方の診断には、自覚症状と望診、脈診、腹診といった他覚所見が必要となりますが、
特別な症状のない場合は特に腹診所見が重要となります。

慢性肝炎では多くの場合腹診上、胸脇苦満(きょうきょうくまん)と呼ばれる
季肋部の抵抗と圧痛が認められますが、この腹証があった場合には
柴胡(さいこ)という生薬が配合された薬方(柴胡剤)を用いることになります。

柴胡剤にも実証むけの方剤から虚証むけの方剤まで色々な種類の薬方がありますが、
この虚実も主に腹診で決めてゆくことになります。


慢性肝炎の頻用処方(胸脇苦満のある場合)

実証  大柴胡湯(だいさいことう)
    大柴胡湯合茵蔯蒿湯(だいさいことうごういんちんこうとう)

中間症 四逆散(しぎゃくさん)
    小柴胡湯(しょうさいことう)
    小柴胡湯合茵蔯蒿湯
    柴苓湯(さいれいとう
    小柴胡湯合茵蔯五苓散(しょうさいことうごういんちんごれいさん)
    柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

虚証  柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
    柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)
    加味逍遥散(かみしょうようさん)
    補中益気湯ほちゅうえっきとう)

                https://www.kinkikai.com/sikkann/kanen.html

            此処で云う処の虚実は体力の有無であり 扶正袪邪の虚実の概念と異なる   


「蓮根のすいとん」と「きんぴら」

2022-09-28 | 日記

 https://twitter.com/anakenkoyomi/status/1574303923816792064?cxt=HHwWgIDUufzEhtkrAAAA

 清炒藕絲, 健脾開胃.清熱潤肺              


上腹部の痛み - 柴胡桂枝湯

2022-09-27 | 日記

 

急性の胃痛に鎮痛剤を飲みます。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍ならプロトンポンプ阻害薬を使います。


それでも急な痛みには柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)です。

1日2回、3回と飲むだけでは痛みが止まりません。

1日4回、5回、6回と飲みます。


急性膵炎や急性胆嚢炎なら、1日8回、10回飲みます。

畳みかけるように飲んで、炎症を一気に抑えにかかります。

こうしないとなかなか治りません。


1日3回飲むのは、最低の用量です。

急性の痛みはそんなノンビリ量ではコントロールできません。

ガンガン行きます。

http://www.kodomo-kampo.net/category/1317793-28.html

救急外来/ 漢方を効かせるコツ


食に向き合う - 五感で感じる

2022-09-27 | 日記

   https://twitter.com/naturalharmony0/status/1572185729383669761?cxt=HHwWgoDRjeqlw9ErAAAA