こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る

2017年02月12日 | 日記
これから暫くは「東医宝鑑」とうい東洋医学の医学書
を紐解いて行こうと思います
この本を書いたのは、韓国ドラマで実在していた人物で<ホジュン>
が書き残したとされる医学書です
日本語訳された本は、現在は絶版となり、入手が困難な本です


まずは、内景篇(内科)から記載します


医宝鑑 内景篇(内科)
 五臓六腑>
臓腑の陰

臓は陰、腑は陽である。即ち肝・心・脾・肺・腎の五臓は陰で、胆・小腸・胃・大腸・ 膀胱・三焦の六腑は陽である。

臓と腑
五臓は精神・血気・魂魄を、六腑は水穀を消化させ津液をつくる。

臓と腑の結合
肺は大腸とつながり、大腸は伝導の腑、心は小腸とつながり、小腸は受盛の腑、肝は胆 とつながり、胆は中正の腑、脾は胃とつながり、胃は五穀の腑、腎は膀胱とつながり、膀胱は津液の腑、小陰は腎に属し、腎は肺とつながって両臓を持ち、三焦は中瀆の腑と して水道となって膀胱に属す。これを狐の腑という。以上のように六腑は互いに連絡されている。

五臓の正経から病が発生する場合
憂愁、思慮は心を傷つき、身体は冷たい。冷たいものを飲むと肺を傷つき、大怒して気が逆上し、下らないと肝を傷つけ、過食、労倦は脾を傷つけ、湿ったところに長くいると腎を弱めるもので、これをみな正経が自ら病むという。
臓腑の脈の場合
脈が低いと病は腑にあり、のろいと臓にある。低いとは身を熱く、のろいとは身体が冷たい。すべて陽は熱く、陰は冷たい。これで臓腑の病を知ることが出来る。

臓腑の異症
病は温を要求する症状と、寒を要求する症、人恋しがる症と、人嫌いになる症状があって、このような多くの病根はそれぞれどこから生じるかというと、大体、寒を要する症と人恋しがる症は腑にある。温を要求し人嫌いになる症状は臓にある。何故かというと腑は陽に属して寒を要求し、人恋しがり、臓は陰に属するので温められるのを望む。

臓腑病の難治の場合
臓病は難治で腑病は治しやすいという。

五臓と六腑の場合
五臓の弱いのは六腑の閉塞が原因である。

単方<二三種>
粳米 =五臓を和らげる。白粥に煮て早朝に食する。
小麦麹=五臓を和らげる。常食すれば良い。
大麦 =五臓を満たす。飯・麺・粥皆良い。
蕎麦 =五臓の滓(かす)をなくす。麺・粥食ともに良い。
黒豆 =五臓の結積を治す。水に漬けて芽が出たものを煎じて飲む。
胡麻 =五臓を潤す。
人乳 =五臓を補う。常服すれば良い。
牛肚 =五臓を補う。煮て食べる。
牛髄 =五臓を和らげる。酒と一緒に食べる。
鹿肉 =五臓を強める。よく煮て食べる。
狗肉 =五臓に良い。五味にあえて煮て食べる。
黄雌鶏=五臓を補い、五味にあえて食べる
雀肉 =五臓の不足の気を治す。焼いて食べる。
蜜  =気の不足を補う。
鰤魚 =五臓の補益剤、煮ても煎じても良い。
蓮子 =五臓の気の不足を治す。粉末にして粥にして食べる。
梅松子=五臓を潤はす。粥につくって食べる。
大棗 =五臓を補う。煎じて食べる。
葵葉 =五臓に気壅を通す。
生薑 =臓腑を開ける作用をする。
葱白 =臓腑を調和させる。
芥子 =五臓の気を通してくれる。


次回は、五臓を行います

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