今日でブログを開設してから、ちょうど15年目を迎えました。ブログ開設時、まさか15年目を迎えることになるとは想像もしておりませんでした。依然として弱小ブログですが、続けられたのも見て下さる方々があってこそです。記事に怒りや不快を感じた人もいたはずですが、読者の方々には厚く御礼申し上げます。
さて今回は、ネットにおける誹謗中傷について記事にします。5月23日、女性芸能人の木村花さんがネットで誹謗中傷を受けたことを苦にして、22歳の若さで自ら命を絶つ事件がありました。私は事件で初めて木村さんやテラスハウスなるТV番組を知りましたが、以前から木村さんは出演時の言動などをめぐりSNS上で誹謗中傷を受けていたようです。
goo辞書の解説に誹謗中傷とは、「根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること」とありますが、wikiにはさらに詳しい説明が載っています。特に私の興味を引いた一文はこうでした。
「明確な根拠がある場合、すなわち事実を表明することで他人の悪事などを暴露し、結果的にその人の名誉を失墜させることは、誹謗ではあっても、中傷ではない」
元から匿名を悪用し、誹謗中傷の場となっているのがネット世界です。掲示板などでは誹謗中傷というより罵詈雑言が飛び交うことは珍しくないし、匿名ばかりか実名や著名人まで罵詈雑言を繰り返しています。拙ブログにも誹謗や罵詈雑言はあったし、お互いに言ったり言われたりするのがネットなのです。アルファブロガー、鈴木傾城氏の「ブラックアジア」(5月26日)の冒頭は意味深いものがあります。
―若い芸能人の女性が誹謗中傷で自殺しており、インターネットが悪いとかSNSが悪いとか言われるようになっているのだが、誹謗中傷はいつの時代でもどこの時代でもずっと存在していたものであり、なくなることはないと思っている。これからもリアルでもインターネットでも誹謗中傷の矢は飛び交って、心を病んでいく人たちも大勢出てくるだろう。誹謗中傷が消せない以上、自ら対処するしかない。
さらに鈴木氏は昨日付の「ダークネス」で、「インターネットで起きているのは「言葉で相手を追い込む殺人ゲーム」なのだ」と述べており、哀しいことですが、ネットにはこのようなダーク面があるのは否定できない事実です。
木村さんの事件でメディアが勢いづき、芸能人を中心にネット非難を繰り広げています。元から新聞やТVなどのオールドメディアはネットを敵視、ネットがいかにデマやフェイクニュースに塗れているか、反ネットキャンペーンを展開していますが。
これに対し熊本在住のブロガーさんは、「ネットリンチと同様制作側の横暴も追及されるべき」という記事をアップされていますが、ТV制作側が追及されることはないでしょう。いくら捏造やヤラセを行ってもロクな謝罪もせず、制作スタッフの処分や番組放送中止に至ることは殆どありませんから。
この記事には「toorisugary 通りすがりさん」から、「サヨクが我々の批判をネットリンチだと言いがかりをつけてくること。事実の捏造や論点のすり替えはサヨクの十八番です」というコメントがありました。ただ、庶民の言論弾圧を目論んでいるウヨクもいるし、政府もこれ幸いとネット規制に乗り出そうとするのは気がかりです。
言論には責任を伴うといわれます。しかし、言論に責任を問わない人種の筆頭こそ知識人であり、メディアです。しかも無償で書込みしているネットユーザーと異なり、高給を取りながら。知識人こそ誹謗中傷のプロフェッショナルと言えるでしょう。
私的には匿名による誹謗中傷よりも、虚偽やデマの方が問題だと思います。特にコロナ禍では様々なデマがネットに飛び交い、それへの罰則さえない日本の現状はおかしい。元からメディアが非難する通りネットにデマが多いのは知られているのに、逮捕や罰金を主張しない有識者とやらも奇妙です。
尤も「朝日新聞社員2ちゃんねる差別表現書込事件」がいい例で、ネットで誹謗中傷をしている記者も少なくないこともあるのやら。
これまで拙ブログを読まれた方々並びにコメンターの皆様、ブログランキングにクリックされた皆様方、本当に有難うございました。改めて御礼申し上げます。 今後とも拙ブログをご贔屓頂けたなら幸いです。
◆関連記事:「ネットでデマをまき散らす者」
「有名ブロガー殺人事件判決に思うこと」
どうでもいいですが5月27日は日本海海戦の日(旧海軍記念日)セットで覚えておきます。
さて本題のネットの中傷の件ですが、やはり政府による規制は色々心配な点があります。韓国の事例をみていると政府の意に沿わない言論が容赦なく狩られるところを見ていると、民主党政権みたいなのができたときエライことになると思います。
クイズ小西議員のツイッターでの一般人への絡みぷりを見ていると本当に不安です。
ホントバンバン「訴訟だ」「法的措置だ」を連発
するんですよ。
私もだいたい同じ程度の期間、ブログを書いてきました。貴方の記事は、毎日ではないとしても、興味深く、よく拝読させていただいています。引き続きよろしくお願いいたします。
ネットでの中傷は深刻な問題ですが、政府が規制に乗り出すのは感心しませんね。それよりも台湾のようにデマの方を取り締まってほしいものです。しかし日本のメディアは韓国を見習えとは言っても、台湾を見習えとは決して言わない。
小西議員の「訴訟だ」「法的措置だ」連発は左翼の恐ろしさが丸わかりですね。一般国民への恫喝が習慣になっていて、旧共産圏が軒並み全体主義だったのも頷けます。恫喝だけでなく暴力も実行するタイプでしょう。
ご無沙汰しておりますが、コメントを有難うございました。全てではありませんが、私も珈琲さんの記事を面白く拝読しております。貴殿のブログも15年近く続けられていたのですね。
私の方こそ今後とも引き続きよろしく致します。
https://parstoday.com/ja/radio/programs-i41974
2005年は12年つづいたニフティの法律フォーラム終了でした。今も残党?とはつながっています。
年末にでる『ローマ人の物語』が楽しみな時代でしt。あ
何時も大変参考になる情報とコメントを有難うございます!これからもよろしくお願いいたします。
チューリップといえばトルコのイメージがありますが、イランも多様な植物に恵まれているようですね。それにしても、逆さチューリップは初めて知りました。チューリップがユリ科の植物だったことも今回知りましたが、逆さチューリップの画像からユリに似ています。荒野でも美しい花を咲かせ、本当に目に鮮やか。
検索したらトルコでも逆さチューリップが咲くようです。こちらは絶滅の危機にさらされてはいないようですが。
https://www.trt.net.tr/japanese/jian-kang-sheng-huo/2020/04/21/terslale-20200421-1402782
長年コメントを有難うございました!これからも宜しくお願い致します。
ニフティで法律フォーラムを運営していたとは知りませんでした。ネットでの法律相談は今では当たり前になりましたね。
『ローマ人の物語』は2006年に完結しました。最終巻の表紙には遺跡となったローマの水道橋の写真が使われ、紺碧の空に映える遺跡は印象深かった。
これからもご健勝で、1年でも長く続けられるといいですね。応援しています。
ところで、今回の記事でもそうですが、自粛警察等を見ると、コロナよりも人間が一番残酷で自分勝手で、恐ろしい生き物だと感じますね。
(まだコロナは完全に収束していませんが、色々な事を考えさせられましたね)
とはいえ、昨日のブルーインパルスを生で見たのですが、人間が希望や優しさを持っている事を感じられたのは、よかったのかな、、、。
コロナに人間並みの知性があるとは思えませんが、人間ほど地球で最も残酷な生き物もいませんよね。コロナ以前から方々のサイトを荒らす者は少なくありませんでしたが、この類が自粛警察やSNSで誹謗中傷に興じると思います。
ブルーインパルスって暫く中止とばかり思っていました。しかし昨日、新型コロナウイルスと闘う医療従事者らを激励するために飛行していたことは知りませんでした。これに早々にケチをつける輩もいます。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2000791.html