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【Mズ展2013 展示作品紹介】 「ウサギ小屋」 M3リー 中戦車 ~ 春のガルパン祭り (ブラスコウ)
【 作品票 】
■概要■
2013年1月、エムズ新年会を兼ねた恒例の「プラモ早作り大会」で、ハセガワ・ミニボックスシリーズの1/72米軍M3中戦車リーを作りました。
アニメ「ガールズ&パンツァー」にて、ウサギさんチーム(一年生チーム)が倉庫に放棄されてウサギ小屋と化していたM3戦車を発見する場面です。
2012年末から始まった「ガルパン」戦車模型ブームの一番の特徴は、ユルいことでしょう。
スケールのみならずキャラクターモデルの分野でも綿密な考証や超絶技巧や複雑な作業が当然とされつつあった昨今にあって、プラモを塗った事もない人が戦車のキットを買いまくり、「面白ければ、細かいことはいーんだよ!」とばかりにバリバリ組んで遊んでいる様子は、見ていて胸がすく思いです。
以前から「細かいだけが模型じゃない」と主張していた私も、学園艦のように広い心でに楽しませてもらいます。
■組立と改修■
ハセガワのミニボックスにはあまり馴染みがありませんでしたが、おおむね素直に組めるよいキットだと感じました。
アニメ版車両の図面を参照しながら、以下の点を改修しています。
・ 英軍グラント仕様になっているフェンダーの前後を切りつめてリー仕様に。
・ 雑具箱の上の工具を削り落とし、箱全体が斜めになるよう角度を変更
・ キットのままだと副砲の下につく同軸機銃が横に来るよう、副砲の接着角度を90度変更
・ 砲塔後部にアンテナ用の張り出しを追加
もっとも、あくまでも「早作り大会」の制限時間内で目立つ箇所をそれらしく仕上げるのが目的なので、細かい事には気を遣いません。
【時間がないので資料を見ながらサクサクと組み立てます】
■塗装■
ざっと組んだら、ひたすら塗装。塗料はタミヤアクリルとガッシュがメインで、仕上げに少し油彩を使っています。
本体色をフラットグリーンとし、黒ずんだ箇所はそれに紺や焦げ茶を混ぜ、錆はオレンジなど。最上層に、薄く溶いた白を散らしてあります。
「ガルパン」本編第2話での発見時、そして回収し校庭に並べた場面を見ると、車両はかなり黒っぽい色に汚れていて、塗装色のグリーンはあまり見えていませんし、錆の赤やオレンジはほとんど目立ちません。しかしこれを忠実に再現すると地味になりすぎる危険を感じたので、全般に明るく、コントラストを強くするよう心がけました。
車両番号「四」は筆で手書きし、上からフラットグリーンを被せてかすれを表現。
砲塔後面の大洗校章は、ガルパン公式キットのデカールを縮小コピーしたものを切って木工用ボンドで貼ってから汚しています。
【塗装したM3リーをベースに配置、薄いダンボールがそれらしい雰囲気になってます】
■その他の工作、時間切れ■
ベースのコンクリート部分はその日の昼食にしたカロリーメイトの箱を切り出し、モデリングペーストとガッシュと油彩で塗装したもの。地の色が灰色なら、白いプラ板を使うより早いかと思い、手持ちにあった材料を使用しました。
さらに、戦車の上に乗るウサギをグレイスカルピーでざっと造型し、ドライヤーで加熱焼成したところで、早作り大会は時間切れ。
結局、車両本体とベースの地面、そしてウサギの造形の時点で8時間を経過、タイムアップとなり残りの作業は持って帰ることになりました。
【ウサギですよウサギ、ちっちゃいけど結構時間がかかるんスよ】
【早作り当日はここまででタイムアップ】
■小物など■
制限時間内に間に合わなかったことで逆に時間ができたので、チマチマと小物を作って足しました。
・ 焼成までしていたウサギにモデリングペーストで毛皮表現、本体塗装後に黒く塗った伸ばしランナーの切れ端を貼り付けて目に
・ 緑褐色のスタティックグラス(情景用芝草)をウサギの敷きワラとし、同時に車両の余分な装備品を隠します
・ タミヤ「プラ材 3mm H形棒」を塗装し、鋼材に
・ ヒノキ薄板を切り貼りして、角材、棚、木箱に
・ ハセガワ「野営セット」から、ドラム缶とジェリカンを2個ずつ
・ 伸ばしランナーに筆の毛を貼ってホウキ、コピー用紙を組み立ててチリトリを自作
■銘板■
今回は、銘板を思い切って大きく明るくカラフルに作ることにしました。
通常、銘板は模型の脇役であって、目立ちすぎないよう注意すべき存在です。
しかし今回題材にした「ガールズ&パンツァー」の特徴は全体のトーンが明るいことですから、暗い倉庫の奥の錆びた戦車を切り取ったヴィネットでも明るい印象を与えたい。そこで、戦車を一歩引かせてでも明るく軽い銘板を作る事にしたのです。
銘板の画面はMicrosoft Excelで作成し、プリントしたものを発泡スチレンのパネルに貼っています。
■おまけ■
「Mズ展 2013」の直前に発売された「モデルグラフィックス 2013年6月号」の読者投稿欄に掲載されています。
■最後に■
「がんばって!」「やればできる子だよ、桂利奈ちゃん!」「あいーっ!」
というわけで、できましたよ!
【ちょっとした小物類が「倉庫」を連装させてくれます…でも、それほど手間はかかっていません】
【 製作概要 】
・ スケール : 1/72スケール
・ 製作時間(期間) : 8時間+α
・ 使用キット :
・ M3 リー Mk.1 (ハセガワ 1/72ミニボックスシリーズ No.MT004)
モデル製作 : ブラスコウ (モデログラード模型工房)
サイト管理 : HOBBY SHOP M's PLUS
2013年4月27~28日に開催されました模型作品展示会「
Mズ展 2013」に出展された作品の写真と作品票を掲載しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/c5/f78bc0810d9465a680e7a0281c6a0ab9.jpg)
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