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マチルダ MK.3/4 ソ連軍仕様 (2G)

2010-01-23 10:01:01 | AFV ~ 戦車・装甲車輌
今回、タミヤ1/35MMシリーズ300作目のメモリアルキット「イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4」を製作しました

タミヤで「マチルダ」といえば初期版「イギリス戦車 マーク 2 マチルダ」も良いキットでしたが、今回の新作「マチルダ」では流用パーツ一切なしの完全新規、全く別モノとなっています

シャシーは従来の一体型バスタブ方式ではなく、各面がバラバラの板状部品を組み合わせる方式になっており、一見すると組みにくそうですが、各面がピタリと合ってスラスラと組めてしまいます



足まわりも精密に再現されていて、スカートによって完成後に見えなくなってしまうのが勿体ないと思うほど

履帯は「ベルト式(ポリ)」と「半連結式(プラ)」の選択で、自分のスキルによって選べるようになっていますが、どちらを選んでも甲乙つけがたいシャープな出来です

(今回は使っていませんが)付属の2体のフィギュアも、自然なポーズで大変いい雰囲気

必要最小限のパーツで誰にでも精密なマチルダが完成しますので、戦車模型初心者の方にもオススメかと思います

車体はOVM(車外装備品)の取り付け用のダボ穴がなく、裏側から事前にピンバイスで何ケ所か穴を空けておく必要があります。
エッチングパーツなどの他社製ディティールアップパーツを使いたい時に、意外と車体のダボ穴が邪魔になることもありますので、改造派にとっては嬉しい配慮になっていますね

また、キットには現存する実車の各部クローズアップのカラー写真が同梱(初版のみ?)されていますので、さらに手を加えたい人には参考になると思います



特に組み立てで困難な所はありませんが、車体後部の筒状の予備燃料タンクの接着跡は目立ちますので、そこのパーティングライン消しは必要です
またタンク両サイドの把手はパーツ化されていますが、細くて折れやすいので、0.5ミリの真鍮線に差し替えています

その他、パッケージに付属している実車写真等を見ながら、砲塔右側面の「信号弾発射筒」と「テールランプ」裏側に0.3ミリくらいの銅線で配線を施しました、グッと精密感が増しているでしょ?


ところで、戦車模型ファンの方なら、このタミヤの新作マチルダの発売が発表されたのとほぼ同時期に、ウクライナの「ICM社」からも「マチルダ」発売のアナウンスがあったこと、ご存知でしょうか?

ICM社の方はソ連軍にレンドリース(武器貸与)されたバージョンのようで、発売が延びているのは「タミヤとのバッティングを避けたのか」と勝手に思っていました
「ICM製」の「マチルダ」が発売されたら、このタミヤ製と作り比べてみたいと思っていたのですが、その後、一切のアナウンスがなく、海外で実際に発売されたという話も聞かず、どのようになったのか動向が気になります

ということで、「ICM社」の応援(?)というワケではありませんが、このタミヤの新作「マチルダ」をいきなりキットの指定にはない「ソ連軍バージョン」として製作してみました

当然ソ連軍仕様とするデカールはタミヤキットには入っていませんので、車体番号のマーキングは、発表されたICM社マチルダの箱絵を真似て面相筆で手描きしてあります

一見すると「車体をグリーン1色に塗っただけ」という感じでラクチンかと思いきや、さにあらず
「ICM社」が商品化しようとしていたのは細部が改修された、いわゆる「後期型」と呼ばれるもので、今回のタミヤがキット化した物とは微妙に違っております



ちなみに、タミヤがキット化したタイプは現存する車輛が無いのか、キットに付属しているカラー実車写真に掲載されているのは細部が改修された「後期型」のほうです(おかげで今回の私の製作には、大いに役立ちました)

実は今回のタミヤの新マチルダには、不要部品として謎のパーツが何点か含まれています
高さの低いキューポラや、太さの違う主砲、砲塔上面のアンテナ基部などで、今後バリエーション展開を見込んだ物でしょう

このパッケージに同梱されているパーツを使用して「なんちゃって」ではありますが「後期型」仕様ということにしています



1番問題なのが、泥の詰まりを防ぐため作られたというシンプルな形状の後期型履板ですが、ずっと以前から手元にあったピットロード製の「マチルダ用 キャタピラ」を装着させてみましたが、初期版「マーク 2 マチルダ」用ですので、正直合いません(笑)

現在はブロンコ社から出来のいい「イギリス マチルダ歩兵戦車用 可動キャタピラ 後期型」が発売されていますので、タミヤ純正のマチルダ後期型仕様が発売されるのを待ち切れない人は、そちらの使用をオススメいたします



その他、車体前面の左右にあるスリットの入ったハッチは雑具箱のフタだそうで、戦闘中に敵弾が当たって燃え出すことも多く、後に鉄板を貼りつけたそうです

綺麗にスリット穴の開いたパーツなので惜しいとは思いましたが、パテでスリットを埋めました。薄いプラ板を貼った方が良かったかも知れません

それ以外は、フェンダー前方左右の予備履帯の留め具をプラ板で自作したくらいで、ほぼキットのストレート組みです



フィギュアは「ミニアート (MINI ART)」社のインジェクションキット「ソビエト戦車兵 休憩シーン (No.35009)」を、そのまま使っています
同社のフィギュアは、プロポーションや服のシワが自然で、プラの質も加工のしやすい柔らかなもので、大変気に入っています

今回も服のエリやベルト部分など彫刻の浅い所をデザインナイフで軽く掘ってシャープにした以外は、キットのままです
首だけは最後に接着するようにして、ベースにフィギュアを立たせる位置を確定後に、フュギュア同士の視線が合うように微調整しながら接着しています

ベースは市販のデコパージュに紙粘土で簡単に作りました
お手軽ビネットということで、約2週間(2回の週末と平日)程度で完成しました


スケール : 1/35
製作時間(期間) : 約2週間

使用キット
イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.300




モデル製作・本文 : 2G
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