Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

安易な介助行為は、危険な時代になった。

2024-05-23 16:47:12 | 日記
バス会社では、ベビーカーや杖をついた老人、重いものを持った方などへの介助は基本的にいたしません。

これは、介助行為により発生が予想される事故リスクを鑑みた結果と捉えていただいて結構です。

公共交通機関は、不特定多数の方がご利用いただきます。

必然的にその考え方も、一見して分かるような単純なものでなく、実にバライティーある多様なものです。

そのため、バリアフリー法の根拠のもと、車椅子以外は基本的に介助しません。

バス運転士が不機嫌に見えるのは何故? - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

クレームとまでは云いませんが、「運転士が無表情で不機嫌そう。」というものがあります。同じ路線を走っている運転士について、乗客から上記のようなことをよく聞きます。...

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乗客の中には、この様なバス運転士の態度に不満を持たれる方もいらっしゃることは充分に認識しています。

但し、バス会社も事業として行っている以上、行動の一つ一つに責任が発生します。

決して、なんとなく行っているわけでも、悪意を以て対応しているわけでもないことをご理解ください。

最近の傾向として、日本人と区別のつかない外国人が増えました。

昔の日本とは?東京では通じません。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

本日は、小型のポンチョタイプの車両で路線運行を行っていました。雨天の影響もあり、通常よりも乗客数が多めでした。雨天の場合は、あまりバスを利用しない若い方の乗車数...

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特に都会ではその傾向が顕著で、昔の日本の道徳で対応していると痛い目にあうこともしばしば聞きます。



安易な介助行為は、例え善意でも危険な時代に入ったことを認識し、バス運転士の行動の理解をお願いいたします。

バス会社の様々な面々。

2024-05-23 14:29:12 | 日記
バス運転士になる方の多くは、若い頃から転職を繰り返し、生活が安定しない経験をした方が多いです。

若い頃は、容姿端麗でイケメン、勉強が出来たり、スポーツに秀でたなど他人から見て羨むような特性を持たれていた様に感じられる方も少なくありません。

そんなことから、何か夢に向けて必死に取り組んだ過去を持ち、そしてその間での社会との軋轢、折り合いに苦しんだことが言動や所作の端々に感じられます。

基本的にこの様な方は、最終的に生活や社会的環境の安定を求めてバス運転士に着地したという結論が適切と感にます。

話をしていると「惜しい」方も多く、成功者になるために何かがほんの少し足りなかっただけのような方もいます。

よく「勘違いして漂流していただけ。」と結果論で云われる方もいますが、その場合、もう少し早い段階で気付くチャンスに遭遇し、着地されていると思います。

そんなに社会は甘くはありません。

この勘違いを分ける決定的なフィルターを通過された方なので、「ほんの少し角度を変えるだけで、大きく結果を変えることが出来たのでは?」と、悔しい思いで聞いていました。

人間なくて七癖で、どんな方にも欠点や足りない部分はあります。

この特性のパズルの組み合わせを如何にするかで、上手に社会とのバランス保っているのが実情と感じます。

やはり、この様な方に必要なものは「出会い」であると思います。

本当に尊敬できる師や仲間、考え方などに出会い、パズルの組み合わせを変えるだけで大きな飛躍をされるのではと感じます。

昨日、インターネット社会の怖さについて言及しました。

車内名刺廃止とインターネット社会について。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

道路運送法施行規則等の改正にともない、去年(2023年)8月1日からバス、タクシー等の車内での乗務員の氏名の提示義務が廃止にな...

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しかし、インターネット社会は昔と違い本来ならば接点を持てないような方や考え方と気軽に接することが理論上可能です。

日々不信感を溜め込み歪んでいくよりは、相手にされないかもしれないけれど、当たって砕けろの精神で行動することも必要かと思います。

人生最後の灯にすがる生き方が、有ってもいいように思います。

先ずは既にバス会社に着地したので、余った時間で少しずつ行動するのもいいかもしれません。