今日は3時起き、就寝が9時だから6時間は寝た勘定だ。すでに投稿も済ませたから模写修行に掛かりたいのだけど、これは朝食後が習慣上望ましく、6時の朝食時刻にはまだ1時間半あるので読書にしよう。本当は昨夜のラファエロの続きが描きたくてむずむずしているのだけど、まあここは我慢だ。

今読んでいる本は笹沢佐保氏の「ガンも自分 命を生ききる」でもう30分で読了だろう。そしたら写真の整理でも始めようか。
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上記の本を読み終え写真の整理も済ませてまだ時間が残っているので、佐藤愛子さんの本の抜き書きをしてみよう。僕は若いころからの彼女のファンでいつも元気を頂戴してきた。今これから抜き書きをしようというのは「これだけ言って死にたい」(コスミック出版)からで、もともとこの本が彼女の数多い著作の中からの抜き書きであるから、僕はこれから抜き書きの抜き書きをしようというのである。
P9 人生は苦労があった方がいい。楽しさを十分に味わうためには苦労は必要だ。
P10 執着や嫉妬や欲望や野心だけが悲劇を産むのではない。理想や夢も悲劇のもとだ。
P21 ありのままでいいんですよ。あなたの自然でいいんですよ。人生経験を大切にしていれば、自然に魅力が備わってくるものですよ。
P25 人生には金をもうける以上に「めでたい」ことは色々あるのだが、それが何であるかを考える人はなぜか少ない。
P56 再婚に失敗すれば三度目をやればよい。三度目に失敗すれば四度目をやればいい。三度目以上の結婚者は胸に勲章をぶら下げることにしてはどうか。なぜならばそれは、自分自身のちからで積極的に切り開いていった勇者だからである。
* 6時になった。ひとまず朝食を済ませよう。


2枚の模写をしたらもう10時前になった。これから月例のクリニック受診に出かける。その後4冊の図書返還に行こう。
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クリニックから帰宅血圧123/ 79, 良好。血圧と中性脂肪の薬をもらってくる。先日ダイソーで役に立つアイテムをゲットした。しかしこれを使っても先月は2回のみ忘れがあった。

この薬箱を塩梅してから台所の清掃をした。今はピカピカになっている。まもなく1時なので床に就く。昼寝ができるなんて何という贅沢な身分だろう。限りなく猫族に親愛を感じる。別に犬でもおなじことなのだが。

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4時起床、本の抜き書きの続きをする。
P59 どうしてこの頃の男は、女が考えるようなことばかり考えるのだろう? ハゲ頭を隠さんとしてカツラをかぶる。本当に隠すべきものは、ハゲぐらいにクヨクヨする自分のキモッタマの小ささではないのか。
P67 いやしくも男たる者は老若美醜を問わず、すべての女を賛美し跪き、身を献じて女を充足させねばならぬ。女のあわれを解せねばならぬ。好むとも好まぬともそうせねばならぬ。少なくとも男を名乗るからにはそれを志向してもらいたいものだ。その志なくしてただいたずらに女のより好みをする男は色道のクズである。
P71 女は男から”見られる”ことによって自分が女であることを実感する。女であることの喜びを噛みしめる。もしこの世に女を見つめる男がいなかったなら、この世はどんなに味気ないものだろう。
P118 子供は、人間が作った唯一つの自然である。
P161 カイロの街頭で私は4,5人の日本人の家族連れらしい一行とすれ違った。当方はわたしと娘とカメラマンの三人である。一行はなにゆえか、われわれを侮蔑的な目で眺めながらすれ違って行ったが、その中の着飾った中年女が仲間にこう囁くのが聞えた。「いやねえ。どこへ行っても日本人がいる」そういう手前はなに人だ。追いかけて行ってそう怒鳴ってやろうとして、私は娘に止められた。
P189 我々の不幸は、分かり合えない世代が雑居していることだ。分かろうとしてもわからない。わからそうとしてもわからせられない。わからそうとすることがどだい、無理なのだ。今私にいえることはただ、「わたしはこう考える。私はこう生きる。あんたたちは勝手にやってくれ」ということだけになってしまった。老兵はもう語ることをやめて、消えていくばかりである。
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夕食はいつもの朝食メニュウをいただいた。朝食が昨日の残りのお好み焼きだったので順序が入れ違いになったのだ。夕食後「緋牡丹お竜」を観てまだ9時までにだいぶ時間が残っていたがもうYoutubeなどで時間をつぶすのが馬鹿馬鹿しいので読み始めたばかりの中山あい子の自選短編集をもって床に入った。全く今のインターネットは広告の氾濫なので唾棄したくなる。かってそれが頭に来たのでTVを捨ててしまったのだけど、今はネットもなるべく見ないに限ると思っている。今日も良き日なり。