毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

思い出のMalacca を鉛筆で描く

2024-12-18 06:07:04 | 鉛筆画

マラッカは僕にとって英語道場であり絵画指南場でもありました。ここに足掛け3年ほど滞在していたのですが、この三年間は外大と美大へ進んだほどの成果がありました。30年前には日本の物価の6分の1くらいでしたから、100万円持ってゆけば二年間優雅に暮らせたのでした。その後世界遺産に登録されてからは一変して商業主義に変化してしまいましたが、それでも日本の比ではなくいまだに人情と詩情のある街だと思っています。この街に落ち着くことがなかったら、日本脱出を果たしていなかったら、僕は今頃何をしていたかと思うと惨めな想像しか浮かんできません。夢のない貧困老人を演じていたことは間違いがないでしょう。僕は本当にラッキーだったと思います。ありがとう、マラッカの街と人々。

 

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ヌードを鉛筆で描く

2024-12-17 04:10:54 | 鉛筆画

写真を使わないで実物モデルからだけ描いていた時期にできなかったことの一つが裸婦を描くことでした。子供のころ絵が上手いと噂され画家になれと勧められた小学校の同級生の言葉が思い出されます。「ええで、お前画家になれや。毎日女の裸を眺めて暮らせるがな」こんなませたことをいう学童がいたのでした。ところがその40年後に実際に画家になって見れば、そういう機会が巡ってくることはついぞなかったのでした。(笑)それで裸婦の写真をインターネットで探すのですが、当時はいい材料を見つけるのが非常に困難でした。仕方なくポルノのネットに接続してその中から絵画になる静止画を夢中になって探し回ったものでした。😅 その後Pinterestでいくらでもよい写真が見られるようになって僕は盛んにダウンロードしました。しかし最近になってまた裸婦の映像をネットから締め出す運動が起きて、今ではなかなか良い写真を見つけるのが難しくなっている模様です。ところが本当に美しい裸婦像は実はそういうところにはなく、むしろ古典的な名画に習う方がいいと後に知ることになりました。それで模写に身を入れたというわけです。(笑)

 

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スターを鉛筆で描く

2024-12-16 05:55:08 | 鉛筆画

写真を見て描くようになってから一番うれしかったのは大好きなスターを描けることでした。これは子供の頃にすでにやっていたのですが、当時は製図用の拡大器を使ったりトレース用の半透明の紙を使ったりしてラインを把握していたのですが、今はそんな下絵を全く必要としないのでそれも大変嬉しく思っています。

 

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さよならポルトガル

2024-12-15 05:54:52 | 鉛筆画

本当に数えきれないほどの鉛筆画をポルトガルでは描かせてもらいました、本人を前にしてまた写真からも。そのすべてを紹介できないのが残念です。僕の人生の中で最も充実した日々でありました。そんな日々をもたらしてくれたすべてのクライアントと我が前妻に改めてここに感謝をささげたいと思います。

 

 

 

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我が世の春

2024-12-14 05:56:16 | 鉛筆画

全く信じられない話だけどポルトガルにいた3年間に僕は数えきれないほどの絵画注文を受けました。僕は友人たちから金持ちになれると噂されました。そんなことは僕の長い人生でたった一度のことでした。今ここに絵で食べたいと思っている人があれば僕は躊躇なくヨーロッパ在住を勧めるでしょう。日本は全く絵画音痴の国です。絵画を愛し日々の生活に絵画を取り込んでいる層が今でも欧州では格段に多いのです。みんな自分でその価値を判断できるセンスを子供の時分から自然に養われていて、画家に対しては強い尊敬の念を抱いています。日本とは大違いです。

 

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