この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#64 随想9「ゲイリーさんとHさん」(帆船海王丸の出航)

2005年04月20日 | 随想
昨日、ゲイリーさんの乗った帆船「海王丸」の出航日の画像を載せたら、どうしてももう1枚画像を載せたくなった。今日の画像は出航前のゲイリーさんの船上の写真だ。肖像権の問題があるので顔は小さいのを選んでいる。ゲイリーさんは岸壁の私を見つけて手を振っておられる。意気揚々だ。隣におられるのが、Hさん。

おつきあいの良すぎるのが仇になって?ゲイリーさんと一緒に帆船の乗組員としてハワイまで行くことになってしまったHさん。心なしか淋しそうだ。H夫人はまだ見送りに現れてはおられないが、最愛の夫人を日本に残して別れ別れで出航するHさんの後ろ髪を引かれるようなお気持ちが表情から読みとれる。この笑顔は強がりだ。

ブラスバンドの行進曲が蛍の光の演奏に変わり、船が岸壁をはなれる時に、H夫人は大きな白いハンカチを船上のHさんにちぎれるほど振っておられた。

船の上からは岸壁の多くの人達を見分けるのは非常に難しいのだそうである。H夫人は事前にHさんと打ち合わせておられたのだろう。「海王丸」の船影が遠く遠く消えて行くまでH夫人は大きな白いハンカチを振っておられた。船上のHさんからも見えたことであろう。

Hさんにとってはこの瞬間、この「航海」は「後悔」でもあったのではないかと思うのは私の考えすぎだったろうか。 

その後、Hさんは夫人と南極へ旅行されたとのことである。そして今現在も夫人と大きな船に乗って世界を廻っておられるようだ。リタイア後の生活を存分に楽しんでおられるようだ。                          

この一文は、ゲイリーさんや洋上のHさんから、もしお叱りのメールを頂いたら、お詫びとともに即座に削除する用意はある。(おわり)

(ユーモア度 高  要注意)
(Humor : High . Reader is requested to read this article at his own risk. This article  might not be authentic.)
  
*画像は「海王丸」船上のゲイリーさんとHさん。2003年1月 横浜埠頭にて 筆者撮影 


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