NEW R1200RS、S1000XR テストライドインプレッション

2015年04月13日 | マネージャー三宅ブログ

3月初旬に ポルトガルのリスボンで開催されました、BMW Motorrad International Dealer Conference 2015 にて、発売前の NEW R1200RS と NEW S1000XR のロードトレーニングを受講してきましたので、簡単なインプレッションを記したいと思います!

Test ride Road Training 参加 リスボン郊外の田舎道のコース

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早くも、S1000XR を発見しました!比較的低い位置にマフラーエンドがありますね。早く乗りたくて期待が高まります

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S1000XR と R1200R のコンビ。

さて、これから日本チームがテストライドに出発するところです。準備された試乗車は、R1200R・R1200RS・S1000XR の3機種。R1200R以外はまだ日本に入ってきていませんので初めて試乗する形となります。R1200RSのブラックカラーが用意されていました。ちなみに R1200RS のキー部分はキーレスライドとなっており、リモコンキーでの乗車となりました。
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↓ こちらの方が私どものグループを引率する「カルロス」さんです。峠道でも結構飛ばすタイプのインストラクターでした、、。会話や説明は全て「英語」となります、、。
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コースはリスボン郊外の田舎道をひたすら先導に付きながら走るコースです。あえて細くて険しく、信号の少ないルートとなっていたようです。上記の3台を途中で取り換えながらの走行となりました。

【R1200R 水冷、R1200RS 水冷 走行インプレッション】
R1200Rは日本でも試乗済みですので、新たな発見は無いかと思っていましたが3機種と比べるとよりR1200Rのコンパクトさや軽さが、ヨーロッパの街道ですとメリットに感じました。結構路面がアスファルトからタイル調(ガタガタ)路面に変わる場面もありましたが、セミアクティブサスがその路面状況の変化も安定的に吸収し、余計な路面情報はライダーに伝えません。サス設定は走行モードによっても変わりますがレインモードですと比較的柔らか目となります。

R1200RSは、R1200Rとの兄弟車(ハーフカウル付、セパレートハンドル仕様)ですが、ホイールベースが15mm長くなっており、より直進安定性が優れた方向に振っています。結果から言いますと今回のルートで万能なのはR1200RSでした。R1200Rと同様の機構を持っており、シフトアシストPRO搭載は当然ですので、道中でも頻繁にエンジンの美味しいトルクやパワーの部分を選んでのシフトアップ・ダウンが出来ます。

トルクを使ってダルにボーっと乗ることも出来ますし、回転を上げていけば最新の水冷BOXERならではの鋭い加速も味わえます。何しろR1200RTより40kg弱軽い車体ですので、R1200RT以上に鋭く素早いコーナリングが楽しめます。ロングにも良し、ショートでも良いという、近年あまりない、全方位の使用目的をカバーするマシンだと感じました。これは相当前に生産中止となった、R1150RSやR1200STの路線の後継機種であることが理解できました。

途中、ヨーロッパ大陸の最西端!にある「ロカ岬」に立ち寄ってもらえました。超有名な観光スポットです

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真っ青な空に十字架が映えますね。
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私も初めて見る、「大西洋」です!とても透明感が有り綺麗な海でした。
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Tさんが写っています。
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Cabo_da_Roca.jpg(ウィキペディアより)

とにかく、「絶景!」です。この日は中国や韓国の方が多く来られていました。皆さんスマートフォンで写真を撮りまくっていました。
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途中の休憩ポイントです。サーファーに有名なサーフポイントで休憩しました。この日はこれだけのNEW BMW Motorrad がこの近辺を走りまくっていましたので、地元の方も驚いていました。
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数日間にわたり雨の中でもトレーニングで使用されたマシンなので汚れています。この時私が乗っていたのが一番手前のS1000XRです。
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ドイツのナンバープレートはこのように装着されます。同じEU圏内なのでこのナンバープレートでポルトガルも走行できるのですね。
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【S1000XR 走行インプレッション】

正直あまり大きな期待をしていませんでした、S1000XR。エンジンやパワーソースは既存のS1000Rのものであり、すでに知っていますし、大きくポジションが変わっただけかな?と思いました。

ドイツ本国仕様は、とにかくシート高が高く、私(身長173cm)も両足がツンツンになるくらいでした。またがってもサスの沈み込みがほぼなく、先のR1200R・R1200RSと比較して固いシートですので、乗り込むときから注意が必要なくらいでした。R1200GS-Adventure並みと言っては言いすぎかも知れませんが、日本仕様はシートに関しては低めでないと販売が厳しくなると感じました。

乗車してみると、先ほどの固めのシートが若干気になるもののシート形状が適切ですのですっぽりお尻がはまります。シート表皮も敢えて?若干ザラザラした表皮になっているので加速や減速時でもシートが滑ることが有りませんでした。

走行シーンでは、やはりS1000R系のエンジン音が聞こえてきますが、マフラーエンドがライダーから見て結構低くて遠い位置にあるので、音量はあまり気になりません。

エンジンパワーはこのクラス最高の160psを与えられていますので、加速は当然鋭く、シフトアシストPROを併用すると途切れなく強力な加速感を体感できます。ブレーキシステムも完成されており絶大な安心感が有りますので、飛ばしすぎても何かが有ってもいつでも急減速できる安心感が有ります。

コーナリングは先のR1200R・R1200RSと比較すると、倒し込み時に若干粘りを感じるものの個人的には気に入るレベル。R1200R・R1200RSに比べて重いエンジンを搭載しているせいとも言えます。足回りのセッティングは、いかなる路面でも走破する性能を持っているように感じました。高評価に傾いたのは、帰りの高速走行時です。1速~2速~3速と、小気味良くシフトアシストPROでシフトアップしていったところ、S1000R直系の4気筒エンジンの気持ちの良い吹け上がりと加速感がR1200R・R1200RSとは次元が違いました。4気筒エンジンと比べると水冷BOXERエンジンは新型エンジンとは言えども、エンジンから発生するノイズが若干気になります。

ここで敢えて2速で引っ張ってみましたが、2速9,000回転で120km/h少々でした。引っ張りすぎの感はありますが、この付近での4気筒エンジンから発生する吸気音とマフラーからのサウンドのミックス音は快音です。

加速感も当然素晴らしいものが有りますので、S1000XRの存在価値は意外にこのような部分にもあるのかなと感じました。同じBMWブランドのR1200GSと使い方は似る部分が有ると思いますが、BOXERエンジンに飽きた方にお勧めするのにピッタリだと思います。また当然ながら他ブランドからのお客様にも自信を持ってお勧めできるマシンだと思いました。

こちらは道中での休憩ポイントです。
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バイク談義が止まりません!
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3機種の走行を120km程度行い、18:30頃にTest ride Roadが終了しました。とても充実した時間を過ごしました。

NEW R1200RS と NEW S1000XRよ、また、日本で会おう!

今日現在、NEW R1200RS と NEW S1000XR の正式な価格や導入時期に関するアナウンスはありませんが、「間もなく!」朗報が聞けることを楽しみにしております。

また、この日の Test ride Road Training の写真につきましては、下記リンク先に収めましたのでご興味の有る方はぜひのぞいてみてくださいね!

「Test ride Road Training」の写真を見る

これで、2回にわたりお送りしました NEWモデルトレーニングの報告は終了となります!ご覧いただきありがとうございました。
 
Motorrad Keiyo 三宅

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