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3学期から支援学級で国・数の授業を受けている児童の対応(小4)

2019年04月15日 | 教育
<様子と今後の対応>

1 体育の授業から

・「お腹と背中に力を入れる」といった具体的な指示があり,「どこにマット
 があったらかしこい?」と思考しやすい発問,「10回跳んだら座ります」
 と明確な発問などがされ,片付けでは班ごとに時間差をつけて動かすなど,
 たいへん授業の流し方に配慮がなされていた。

・本児は集団活動に乗って,よくゲームに参加できていた。

・言葉での指示がほとんどだったので,ホワイトボードを使う,画用紙を使う
 などして,視覚的な指示を加えておくと,本児が一つ一つ聞きに来なくて済
 み,先生もたびたび説明しなくてスムーズに授業が流れると思うので,その
 ような配慮をしてはどうかと話した。

2 負担を減らした効果

・年度末に大きなパニックがあり,服が破れるということがあったらしい。
 母親が家庭で勉強を熱心にさせるあまり,間違えると何度も消してやり直さ
 せるなど続いたことがストレスとなっていたようである。

・面談をして,母親があまり無理をさせることをやめ,学校でも負担を減らす
 ようにすることで,一気に落ち着いて表情が明るくなり,パニックは一切な
 くなったとのことである。

3 調理の授業から


・スケジュールが黒板に提示してありよかった。

・作成表の文の中で,ポイントの言葉(「ゆっくり混ぜる」など)が赤で書か
 れていたり,下線が太く引いてあったりしてとても分かりやすかった。

・時計の図で始まりと終わりが掲示されていてよかった。

・調理の終わりでは,きちんとエプロンをたたみ,机の右上においていた。
 日頃の学習のしつけがよくできていた。

・身支度も自分できちんとすることや,作る手順をイラストや写真で並べて,
 自分一人で進められたり,分からないところだけ聞いたりできるようになると
 キャリア教育につながるのではないかと話した。

・3学期より支援学級で国・算を中心に行っている。本人は伸び伸びしている
 ようである。姉も支援級におり,2人で学習を受ける形である。

・周りの掲示物が多く,広々しすぎている部屋でもあったので,集中するため
 にセパレートできるボードなどもあるとよいと話した。

・横長の細い線しかはいっていないプリントだったので,字の大きさがまちま
 ちで見づらくなっていた。まだ,字の大きさを安定して書けない様子だった
 ので,ますを入れたり,マスの入ったノートを使った方がよいと話した。
コメント
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