思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

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ADHDの診断を受けた児童2

2019年04月21日 | 教育
1 巡回後の経過

・視覚的な支援を加えることで,通常学級での授業を前半は受けることができる
 ようになってきた。支援学級での学習もできるようになってきた。

・養育者の祖父母は,以前は周りの子に追いつかせようと,勉強,勉強という感
 じだったが,本児の特性を理解して,無理に勉強させることがなくなった。

・それに伴い,以前は「甘やかしている」と厳しい態度を示していた支援員さん
 に対して,よく見てくれる人という気持ちに変わった。

・家庭で,暴力や暴言がなくなった。

2 学校生活

・通常学級で,学習の前半は席についていられるようになった。

・音楽で,歌の時には,歌詞を指さしてもらいながらよく歌ったが,ピアニカに
 なると1番だけがんばり,後は後ろで粘土をした後,支援級に行ってしまった。
 (難しさ,苦手さが本児にとって高かったようである。)

・その後,すぐ近くの自宅に戻ってしまったが,給食で誘うとまた教室に戻った。

・給食はみんなと食べ,離席がなくなった。

・昼休みのキックベースボールはみなファジーなルールでやっていたので,一緒
 について遊べていた。

・5時間目は支援学級で国語の学習をした。その時間やることがB6くらいの紙に,
 番号を振って書いてあり,1つ終わると花丸をもらうシステムになっていた。
(このようにしてから,すぐに着席し,終わるまで離席しなくなった。)

・掃除では,床の雑巾がけを最後まで頑張っていた。

・帰りの会も着席して待つことができた。

3 今後の支援


・黒板に音楽でやることを箇条書きでかいてあること
・音楽のリズムとテンポ
・シーンとしてベルが鳴るまでする歯磨き
・帰りの持ち物の5点セットカードを黒板に貼る

といった,視覚的ガイドや音を使った合図がとても素晴らしく分かりやすいと伝えた。

・全般的に落ち着きが出て学習に乗り始めている。できる課題を大事にして増やし,
(急に課題をあげて負荷をかけない)やろうとしたり,できたときにはほめることを
 心がけるようにし,成功体験を増やして,学習により意欲を持たせることが学習の
 定着につながると思うと伝えた。

コメント
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