2008 M1グランプリ

2008-12-21 23:39:06 | Weblog
 なんかいつの間にかgooブログの仕様が変わっててびっくりし
たわけだが。

 事前に告知などあったのだろうけど全く読んでいなかった。あ
いも変わらずズボラの極みでございますな。更新しようと思った
らID記入欄がないのだもの。とまどうこととまどうこと。

 そんな脂ハゲの困惑とは関係なく、本年も無事にM1グランプ
リが終わった。優勝はノンスタイル。漫才としては王道。王道過
ぎるほど王道。

 しかし決勝においての漫才が、「笑いの神が降りた」と言える
ほど強烈なものでないのもまたたしかであった。「手堅い名人職
人の芸」というのはそれはそれで素晴らしいが、「一生に一度の
神が降りた芸」と比べるとどうしても一段落ちるところにある。エン
ジン全開チュートリアルの「自転車のチリンチリン」と比較すれば
よくわかると思う。無難。こういう評価はネガティブなものになるの
かポジティブなものになるのか。

 ナイツは肝心な決勝でスベりまくり、敗者復活オードリーは春日
のキャラが立ちすぎ、漫才で笑っているのかキャラで笑わされてい
るのかわからなくなってくるのが難。「プロフェッショナルな笑い」を
評価すべき審査員としては、オードリーの評価がきびしくなるのも
また仕方のないことだと思う。

 しかしこれではノンスタイルよりオードリーの方が仕事増えそうで
はある。ナイツは「寄席拠点」であることを売りにしてしまったから、
バラエティへの進出を控えざるをえないだろうし。「試合に負けて漫
才で勝った」的な感じになったのがオードリーと。あのキャラ立ちは
バラエティに使いやすそうだし。

 しかしダイアン面白かったのになあ。やはりトップバッターというの
は大不利なんであるな。審査員の方でも、最初では明確な基準が
こころの中でできあがらないから、やたらハードルが高くなってしま
うのかもしれない。前半少しダレていたのはたしかで、それを松本
人志が指摘していたが、漫才全体にはさほど影響はなかったと思
うのだが。後半に出ていれば、もう少し点数も伸びたはずだと思う。

 麒麟も南海キャンディーズも予選落ちという、なんか「芸人も確実
に世代交代しているな」という感慨。また来年は新たなダイナマイト
な芸人が出てくるのであろうな。淘汰のきびしい芸人業界、これ以
上きびしいのはグラビアアイドル業界くらいしか思いつかないほどの
きびしさである。一時バラエティを確実に支配していた山田邦子が、
UHFのローカル通販番組でわざとらしく驚いているのを見るたびそう
思う。芸人さんたちも生き残るよう精進を続けていただきたいものだ
と思う。