風を読む-Newsモーニングサテライト-

モーニングサテライト・ウォッチ

2016.7.21 WBS・ワールドビジネスサテライト

2016年07月21日 23時59分59秒 | WBS
■マーケット

EU離脱決定後 初ECB金融政策決定会合
ECB=ヨーロッパ中央銀行は、金融機関に資金を貸し出す際の政策金利を0%、金融機関がECBに預け入れる資金に対する金利をマイナス0.4%に据え置きました。現状維持とした背景はイギリスのEU離脱決定の影響を時間をかけて見極める必要があるためです。ECBのドラギ総裁は記者会見で「イギリスのEU離脱決定を受けた金融市場の動揺は収まりつつある。現時点ではイギリスのEU離脱決定の物価上昇への大きな影響は見られない。」と話した一方で、「イギリスのEU離脱決定や、地政学的な不確実性はヨーロッパの景気回復には逆風である」とも述べて今後の追加緩和に含みを残しました。







■【コメンテーター】武田洋子氏(三菱総研政策・経済研究センターチーフエコノミスト)

・期待集まる経済対策・時期・規模を見極めよ
--今日は政府の経済対策をめぐりまして、様々な情報が飛び交いマーケットもそれに反応をしました。これまで10兆という数字は耳にすることがありましたが、今回20兆が出てきましたね。
「規模だけが独り歩きしている状況で、多少マーケットが左右されておりますが、私は本来重要なのは中身の議論だと思っております。まず中身の議論として、いわゆる第3の矢と言われている成長戦略に資する内容かどうか、そこは見極めていく必要があると思います。」
--ただイギリスの国民投票後は世界的に経済が揺れまして、それである程度の規模の経済対策が必要だという雰囲気だったんですけれども、ちょっと今一服感もある中で、実際に必要な経済対策はどのぐらいのものなんでしょうね。
「もちろん世界経済が不透明なので、一定程度国内の景気を立て直していく部分は必要だとは思うんですが、しかし一方でそれほど大きな金額が必要なのかという点では、やはり規模と出す時期というのはきちんと見極めたほうがいいと思うんですね。と言いますのはまさに今仰られた通り、世界経済が非常に不透明なので、今後中国経済がどれぐらい減速するのか、あるいは米国経済が堅調を維持できるのか、さらには英国のEU離脱交渉行方、こういった辺りが一つのポイントにはなってくると思うんですね。」
--何かあった時に財政余力を持っておいた方がいいということですね。稲田さんは赤字国債は出さないとおっしゃっていましたけど・・・
「はい、私は是非そこは守っていただきたいと思います。政府は2020年のプライマリーバランスの黒字化目標は堅持すると言っています。しかしいま消費税を先送りした現在、赤字はどうも残りそうだという見通しなんですね。従って赤字国債をこれ以上増やしていくというよりは、国債を増やさない範囲でどうやったら経済を支えていけるかといったところがが重要なのではないかと思います。」



・"財布のヒモの固さ"、その理由は・・・come2.JPG
--スーパー売上高が4カ月連続でマイナス、これは心配ですね。
「一言で申し上げると、消費の弱さが確認されたと思います。」
--どうして消費はここまで弱いのでしょうか。
「その当たりを見るために当社で四半期ごとに行っているアンケートがこちらなんです。(フリップ:将来に対する不安)。改善した人の割合から悪化した人の割合を(引いて)年齢別に見たものです。下に行けばいくほど将来に対して不安が増しているということを表しています。」
--これで見ますと、50代は一番低い、しかも最近になってガクンと落ちていますね。
「はい、その理由として若い層に比べると賃金の伸びがなかなか実感しにくい層であり、かつまだ現役ではあるんだけれども、徐々に退職後の生活を意識し始める世代だということがあって、今後老後を迎えた時に、社会保障が果たして持続しているのかどうか、一番不安に思っている年代層なのではないか、と思います。」
--そうなりますと、先ほど仰っていた財政健全化、この辺りが関わってくるんでしょうかね。
「はい、重要な論点だと思います。」



・地方創生…“攻め”と“守り”
--一生行くことがなさそうな県として選ばれてしまいました佐賀県ですけれども、なかなかインパクトのあるPRをしていましたよね。あそこには地方創成のヒントはありますか。
「私は地方創生には2つ必要だと思っておりまして、守りと攻めが必要だと思います。まず攻めに例が先ほどのサガプライズなどだと思います。地方にはいいものを持っていても、中々それを上手くアピールしたり、マーケティングしたり調整したりすることができないところがあるんですけれども、そこをしっかり調整していく役割というのが、一つのヒントになるかもしれません。一方で忘れてはいけないのはやはり守りですね。人口減少社会において広がってしまった地域をどうやってコンパクトにしていくのか、という視点が重要です。それを言いますとコストを下げるというメリットだけを思いつきがちなんですが、実は中心地に人が密集することによって、サービス業などの生産性が上がるという経済のプラス効果もございます。」




■ニュース

規模は“20兆円”!? 経済対策で入り乱れる思惑…
きょう、東京株式市場は日経平均株価は上昇し1ヶ月半ぶりの高値になり、為替も一時1ドル107円半ばをつけ、20日より1円以上円安が進みました。その背景にあったのが「政府の経済対策が20兆円規模になる」という一部報道です。この20兆円の報道を巡り、政府内では様々な声が聞かれました。ある財務省幹部は「そんな数字にはならない」と述べる一方、官邸筋は「20兆円規模に魅せることは夢物語ではない」と話します。様々な見方が飛び交うなかで自民党の稲田政調会長は、20兆円をいう数字を否定しました。また自民党は、少子化対策から震災復興、中小企業の資金繰り支援など課題が一通り網羅された党としての経済対策を公表、政府の経済対策に一部を反映させるよう要請しました。





個性派ビアガーデン続々の背景
東京都内のある場所に行列ができていました。ソファーに寝そべって、お酒を飲みながら見上げていた先には、東京スカイツリーが。ここは、東京スカイツリーの4階広場に登場した「見上げるビアガーデン」です。ビール類の出荷量は過去最低を更新中ですが、ビアガーデンの店舗数はこの3年で1.4倍に増えていると言います。その背景には、消費者の「節約志向」があると専門家は指摘します。一方、ルミネ池袋のビアガーデンは若い女性をターゲットにした店作りをしています。今年から立ち飲みのビアガーデンを始め、人気のフレンチフライ専門店の料理などを提供しています。専門家はビアガーデンは一般的に客の滞在時間が短いため、限られた時間とお金で楽しみたい人と、回転率を上げ収益を増やしたい企業側のニーズがマッチしていると分析しています。

【背景に景気との関係】
東京スカイツリー(東京都墨田区)の4F広場に登場した『見上げるビアガーデン』。見上げた先にはライトアップされた東京スカイツリー。1時間1500円でおつまみ2つが付いている。ビールは別料金で1杯600円だ。
《小林芳行店長》
「ただ酒を飲めるビアガーデンではなく、コンセプトが立ったビアガーデンの方が現状ですと人気があるのかなと・・・。梅雨明けすればもうちょっと売上げが上がってくるのではないか。」
ビール類の出荷量はここ4年過去最低を更新中だ。一方で、ビアガーデンの店舗数は3年で1.4杯に増えているという(ぐるなび調べ)。ビール花らが進む中、何故人々はビアガーデンに集まるのか。専門家は最近の景気が影響していると分析する。
《第一生命経済研究所/永濱利廣首席エコノミスト》
「やはり最近の消費傾向としては節約志向のなかで、できるだけコンパクトなお金で非日常を楽しみたいというニーズが、ちょうどビアガーデンにマッチしているという状況が背景にあると思う。」

【非日常・気軽を演出】
ビアガーデンで非日常を楽しむ女性たちも増えている。
『THE ROOFTOP BBQ BEER GARDEN』(東京都豊島区・ルミネ池袋)は座席数270で、目につくのは女性客ばかりだ。飲み放題付きで2時間5000円の「"BUMPER"プレミアムコース」。珍しい野菜を揃え若い女性を意識したメニューになっている。
さらに他との差別化を図るため、気軽に立ち寄れる立ち飲みビアガーデン『THE ROOFTOP FLEA』も始めた。都内に2店舗しかないフレンチフライ専門店『AND THE FRIET』の料理(のりしおリッチ)や有名店『GOOD MEALS SHOP』のアイスケーキを提供(ストロベリーチーズケーキ500円)。そして一番の売りはアパレルショップを併設したことだ。
《THE ROOFTOP BBQ BEER GARDEN/木村剛店長》
「アパレルブランドが展開する飲食店の雰囲気を楽しんでもらうための、非日常感を味わってもらう中で、ビールを片手に服を見るなどしてもらいたい。」
ビアガーデンは一般的に居酒屋などで飲むより、客の滞在時間が短いため、限られたお金と時間で楽しみたいという人々のニーズに合っているという。
《第一生命経済研究所/永濱利廣首席エコノミスト》
「企業側からしてもできるだけたくさんの方から、短時間で回転してもらうことによって、収益性も上がるというところで、需要と供給のニーズが短時間といところにマッチしている。」





“残念な1位”県の意外な戦略
「一生行くことがなさそうな都道府県」1位になった佐賀県。そこで、「サプライズ」ならぬ、「サガプライズ」と銘打ち、人々を驚かすアピール作戦に乗り出しています。都内の果実酒専門店では、佐賀県在住のボディービルダーが、佐賀の梅酒に合うかき氷を作るイベントを開催。また、南青山では、佐賀県の有明海から直送した泥のプールを作りました。佐賀県では、地方をアピールする方法の定番「アンテナショップ」をあえて持たず、「サガプライズ」で情報を発信し、興味を持ってもらう狙いです。昨年は、呼子のイカをアピールするため、任天堂のゲーム「スプラトゥーン」とコラボし、イベントを開催しました。「スプラトゥーン」はイカがキャラクターのゲームで、若い世代の呼び込みに成功しました。他にも、「森永」や「ビームス」など、企業とコラボし、知名度アップを図ろうとしています。

【一生行かなそうな県!?意表を突く手法で逆襲へ】
ちょっと残念な1位に選ばれた県がいま意表を突く方法でアピール作戦に乗り出している。
ハイテンションでかき氷器を回す筋骨隆々な男性、そして都心の真ん中に突如現れた泥のプール。仕掛けたのは佐賀県だ。かき氷気をまわしていたのは佐賀県在住の大久保徳之さん。あすオープンする果実酒専門店『SHUGAR MARKET 新宿店(東京都新宿区)』に置かれるかき氷に合う佐賀の梅酒などを紹介ために人肌脱いだのだ。佐賀県が意表を突く方法でアピールする理由はその知名度の低さだ。佐賀県内には魅力的な観光地や名物が多いものの、全国的に有名な観光地、福岡県や長崎県に挟まれ影が薄い存在だ。そこで考えたのが人々を驚かせるアピール作戦「サガプライズ!」。例えば去年は任天堂「Wii U」用人気ゲーム「スプラトゥーン」とコラボし、イカの水揚げで有名な呼子(よぶこ)をアピールした。ターゲットはゲームファンが多い若い世代だ。県が任天堂に働きかけてコラボにこぎつけた。呼子の朝市の近く(唐津市)でゲームのキャラクターグッズを販売する期間限定店舗をオープンし、真冬の観光客が少ない時期に2か月間で1万3000人以上が訪れる盛況ぶりだった(Sagakeen  呼子のイカすフェス)。ほかにも森永やセレクトショップのビームスなどの企業ともコラボし、若い世代への知名度アップを図ろうとしている。

そして今日南青山に現れたのが泥のプール『GATA-BAR from SAGA(南青山 COMMUNE246)』。有明海の干潟から直送した泥で、ソフトクリームのような感触が特徴だ。
《佐賀県/山口祥義知事》
「まとめて佐賀県ですよろしくお願いします、じゃなくて、佐賀行ってみよう面白そうだな、という流れができたらいいな。」
地方をアピールする方法の定番と言えば、アンテナショップや物産展だが、実はその地方をある程度知らないと、客はなかなか訪れてくれないという。佐賀県は東京にアンテナショップをあえて持たず、サガプライズで佐賀の情報を発信し、まずは興味を持ってもらう狙いだ。
《佐賀県/山口祥義知事》
「佐賀という船にどうやって乗船してもらうか、一つ一つしっかりとPRしていけば、必ず大きなムーブメントが起きると確信している。」




米トランプ氏 指名受諾演説へ
アメリカ大統領選挙に向けた共和党党大会は最終日を迎え、大統領候補に指名されたトランプ氏は、指名受諾演説に臨み、アメリカ国民の利益を最優先する「アメリカ第一主義」を掲げて党の結束を求める見通しです。こうした中、メラニア夫人の演説盗用疑惑を巡り、スピーチライターが事実上、盗用を認めました。一方、クルーズ氏はトランプ氏への支持を表明せず、党内でのトランプ氏への反発の根強さが鮮明になりました。トランプ候補を熱烈に支持する人たちもいます。「入国禁止に」などとトランプ氏が差別的な扱いをしたイスラム教徒であるサバ・アメドさんは「アメリカを再び偉大な国にする」という言葉に共感し、トランプ氏を支持しています。アメドさんは全米のモスクを回って、トランプ支持を訴えます。また、長年そのビジネス手腕を見てきたジョージ・ロンバルディさんも、経済で強いアメリカになることを望み、彼を支持しています。

【トランプ夫人の演説…ライターが盗用を認める】
11月の米国大統領選挙に向けた共和党党大会が21日、最終日を迎える。トランプ候補は指名受諾演説に臨み、勝利に向けた決意を表明する見通しだ。演説では米国国民の利益を最優先する米国第一主義を柱に据え、党の結束を求める見通しだ。メラニア夫人の演説盗用疑惑をめぐり、演説原稿を作ったトランプ陣営のスピーチライターが20日、事実上盗用を認め謝罪した。スピーチライターは「メラニア夫人が伝えたいことの一例として挙げた演説のフレーズをミシェルオバマ大統領夫人のものとチェックせずに原稿に盛り込んだ」と説明した。副大統領候補に指名されたインディアナ州・マイクペンス知事は20日、指名受諾演説でトランプ候補と共に本選挙で勝利する決意を強調した。共和党で正統派の保守的な立場をとるペンス知事は「米国を再び偉大にするためには極めて大きな変革をもたらすトランプが必要」と訴え、党内融和を呼びかけた。トランプ候補と候補者指名を争ったクルーズはトランプ支持を表明せず、共和党内でトランプ候補への反発の根強さが鮮明になった。

【イスラム教徒も支持!?トランプの「強い米国」】
「イスラム教徒の入国を全面的に禁止する。モスクなどを監視すべき」と差別的発言を繰り返してきた共和党ドナルドトランプ候補。トランプ氏はいわば世界16億人のイスラム教徒を敵に回した格好だ。しかしイスラム教徒の中にもトランプ氏の支持者はいる。
パキスタン生まれの米国人でイスラム教徒のサバ・アメドさん(31)はアメリカ国旗を身にまとった強烈ないでたちで、イスラム教徒にトランプ氏への支持を呼びかける活動までしているのだ。
--トランプ氏の差別発言は気にならないのか。
《サバ・アメドさん》 「イスラム教徒の入獄禁止はどうせ法律にできないから無視しているわ。それより外交や軍事力で米国を再び世界の強いリーダーにしてほしい。」
アメドさんがトランプ氏に強く共感する言葉がある。それは「アメリカを再び偉大な国にする。これまでにない偉大な国だ。」そんなトランプ氏への支持をイスラム教徒に訴えようと、アメドさんは全米のモスクを回っている。テキサス州のモスクの宗教的指導者と会える機会を得てトランプ支持を訴える。
《サバ・アメドさん》 「彼のビジネスを見ても強い大統領になることが分かるから支持するわ。」

強いアメリカの再来を期待する人は、トランプ氏本人も住むニューヨークのトランプタワーにもいた。不動産業のジョージ・ロンバルディさんは最上階に住むトランプ氏とは30年来の友人だ。長年トランプ氏の手腕を見てきたロンバルディさんは経済で強い米国になることを望んでいる。
《ジョージ・ロンバルディさん》
「トランプ氏は誰よりも世界経済を理解している。経済大国1位の米国が強くないと弱い国を助けられない。彼はタフ・ネゴシエーターだ。経済でも米国の利益を最優先させるはずだ。」
トランプ氏の人物像を聞いてみると意外な答えが返ってきた。
「トランプ氏はとても素晴らしい人物だ。愛情たっぷりだし集会で見せる姿とは全く違うよ。」





ロシア陸上の参加認めず
ロシアが組織的なドーピングを行っていた問題でCAS=スポーツ仲裁裁判所は21日、国際陸連がロシアの陸上チームのリオデジャネイロオリンピック出場を禁じた決定を支持する裁定を発表しました。これによりロシア陸上選手のリオオリンピック出場は、原則不可能となりました。ロシア・オリンピック委員会は「ドーピングをしていない選手のオリンピック出場を認めるべきだ」として、68人の選手について処分の取り消しを求めていましたが、その訴えは退けられました。



“ポケモンGO”で注意呼びかけ
海外で大ヒットとなっているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の日本上陸を前に、政府の内閣サイバーセキュリティセンターは「危険な場所には立ち入らない」「歩きスマホは×ですよ」といった異例の注意喚起を行いました。ポケモンGOはスマホの位置情報を利用し、画面を見ながら街などを歩いて、キャラクターを探すゲームです。すでに配信が始まっているアメリカなどではゲームに熱中するあまり、交通事故にあうなどのトラブルが発生しています。



再生医療に保険新設
三井住友海上火災保険は日本再生医療学会と連携して、再生医療で患者らに健康被害が出た場合に備えた保険制度を新設すると発表しました。この保険は病院や医師が契約する形をとりますが、再生医療を行ったことで患者らに健康被害が出た場合、病院側の過失の有無に関わらず患者は、病院側を通じて補償金を受け取ることができます。さらに、再生医療と健康被害の因果関係が明確でなくても否定できない場合は補償の対象となります。



ラサール不動産投資顧問 米不動産 短絡的には“有力投資先”
不動産市場の動向の調査などを行うラサール不動産投資顧問は半年ごとの投資戦略をまとめました。この中で、イギリスのEU離脱によるポンド安などの影響から、今後イギリスが短期的には有力な投資先のひとつとの見方を示しました。
《ラサール不動産投資顧問/中嶋康雄代表》
「(イギリスの)通貨の安さと(不動産に対する)パニックからくるお金の逃避が瞬間的に見てとれました。こういうところに資金のギャップが生まれ、海外のお金がそれをカバーしていくというような期待はあると思います。」
一方、イギリスは今後EUと離脱の条件などをめぐる交渉を行うことや、イギリスに進出している企業が拠点を移す可能性もあることなどから、今後2年程度はイギリスの不動産への投資は注意も必要と指摘しています。



“辺野古” 再び法廷闘争へ
アメリカ軍・普天間飛行場の名護市・辺野古への移設を巡り、政府はあす、沖縄県を提訴することを決めました。政府は訴訟の中で、沖縄県が辺野古沖の埋め立て承認の取り消しの撤回に応じないことの違法性を確認します。政府と県はことし3月、裁判所の和解案を受け入れ、双方が訴訟を取り下げたうえで、協議を続けていましたが、再び法廷闘争に突入することになります。



スーパー売り上げ 4ヶ月連続↓
日本チェーンストア協会が発表した6月のスーパー売上高は既存店ベースで1年前に比べ、0.5%減少し、1兆545億円でした。マイナスは4ヵ月連続です。農産品は堅調だったものの、去年より気温が低かったことなどから、夏物を中心とした衣料品の落ち込みが響いたかたちです。



日本のビール韓国で人気上昇
韓国・ソウルでは最近、日本のビールの看板が目立つようになってきました。キリン一番搾りの期間限定店で人気のフローズン生ビールは一杯約800円と韓国のビールより2倍しますがとても人気があり、店の客数も去年に比べ4割もアップしました。日本のビール輸入量は今年、過去最高を更新する見通しです。また、ショッピングセンターでも日本の缶ビールが人気で3年前まで500ミリリットル約400円だったのが現在250円と安くなっています。これはメーカー側が日本のビールを普及させようと利益度外視で値下げ合戦を繰り広げているためです。



“宝塚OG”がNYでミュージカル
世界で初めての女性だけでの上演です。宝塚出身の女優たちによるミュージカルが20日からニューヨークで始まり話題を呼んでいます。宝塚出身の女優たちおよそ30人が出演するのはアメリカのミュージカルの名作「シカゴ」。今回は世界で初めてという、女性のみでの上演です。歌やせりふは日本語ですが、英語の字幕を舞台上に表示しました。さらに、本編の後のアンコールでは宝塚伝統のラインダンスが披露され、客席からは、大きな歓声が上がっていました。来月からは東京や大阪でもがいせん公演を予定。NYの実績を手土産に日本での集客につなげる狙いです。




■【ヒットの順番】快眠家電&グッズ
東京・八王子市にあるコジマ×ビックカメラ八王子高倉店には、家電量販店では珍しい「癒しと眠り」の専門コーナーがあります。さらに“眠りのプロ”スリープアドバイザーが常駐して、客に快適な睡眠を提供しています。今回は「癒しと眠り」専門コーナーでの「夏の快眠家電&グッズ」の売り上げランキングです。上位3位までを占めていたのは照明。朝日が昇るように、徐々に明るくすることで目覚めが良くなり、日中のパフォーマンスを上げることが期待できます。寝具では横向き寝枕が人気です。呼吸がしやすくなり、いびきの軽減にもつながります。8位の美容家電は、目もとを温めリラックスすることで快眠を誘います。そして10位にランクインしたのは「いびき対策グッズ」。鼻からチューブを入れることでいびきを抑えるという商品で、本人も周りも快眠が得られます。ランキング以外では、快眠につながる酒やコーヒーなど珍しいものを紹介します。hit.JPG



























■【トレたま】スライドターンリュック

収納した荷物を簡単に取り出せるスライド式リュックサック。リュックが移動するのですぐに荷物を取り出せる。製品化に向けてアウトドアメーカーなどに売り込み中。

【商品名】スライドターンリュック
【商品の特徴】下側のリュックが体の横までスライドする
【価格】未定【発売日】未定
【その他】製品化に向けメーカーに交渉中
【トレたまキャスター】西野志海






2016.7.21 Newsモーニングサテライト

2016年07月21日 07時00分00秒 | MS
■マーケット

NYダウ 連日で高値更新
指標に乏しい中、頼りになったのは、良好な企業決算と、原油価格の上昇でした。ダウは、3年5ヵ月ぶりの9日続伸です。昨日の取引終了後に発表された決算で市場の期待に応えたマイクロソフトが一時6%を超える上昇で相場をけん引。ダウ構成銘柄の中で上昇率トップでした。モルガン・スタンレーの決算も市場予想を上回りました。週間在庫統計で、原油供給の減少が確認され、原油価格が急反発したことも相場を支えました。為替はドル高円安。一時107円台と一ヵ月半ぶりの円安水準を付けました。株価終値確認します。ダウは7日連続の高値更新です。36ドル高、1万8,595ドル。ナスダックが反発、53ポイント上昇、5,089。S&P500が反発、9ポイントプラスの2,173でした。続いて20日のセクター別騰落率です。上昇率トップは情報技術。マイクロソフト株の上昇が牽引しました。一方、リスク回避志向の後退からいわゆるディフェシブ株が下げました。0指標.jpg









【世界の株価】
20日の終値



























【NY証券取引所中継】企業決算で占う原油価格
解説は三井住友アセットマネジメントNYの三浦仁孝氏

--午後ちょっと伸び悩みましたが、底堅い動きでしたね。
マイクロソフトやモルガンスタンレーといった主力株の好決算が確認できたことで、市場に安心感が広がり、一日を通して堅調に推移しました。但し出来高は低調で、盛り上がりには欠けるといった印象です。

ny1.JPG
--さて決算真っ只中なんですが、きょうは石油関連企業の発表もありましたね。
石油サービス大手ハリバートンの決算は一年前に比べて大幅に減収減益でした。調整後一株利益も赤字となったものの、市場予想は上回りました。また下半期も原油生産活動の落ち込みが続くものの、そのペースは緩やかになる可能性が示唆されました。ny1-2.JPG

--今後の相場への影響はどう見たらいいのでしょうか。
年初からは大きく回復しているエネルギーセクターですが、過去2年で見るとS&P500指数から大きく出遅れています。今後株価がさらに高値を目指すには、こういった出遅れセクターの巻き返しが必要です。ただハリバートンが示唆したように、年後半の生産量の減少が市場の想定よりも緩やかだとすると、原油価格の上昇に懐疑的な見方が広がり、急速な巻き返しは見込みづらくなったと考えています。





【NY証券取引所中継】金価格の見通しは?
解説は三井住友アセットマネジメントNYの三浦仁孝氏

--市場のリスク度合いを測る上でも注目の金価格なんですが、今後の動きをどう見ていますか。ny2.JPG
はい、緩やかな上昇が続くと考えています。金融緩和継続はもとより、景気減速、製造不安定という環境では、下値不安は比較的少ないと思いますが、今後を見る上ではリスクに関する材料だけではないと考えています。

--具体的にはどんな材料なんでしょうか。
はい、1つは需給面です。先日取材したニューモントマイニングというカナダの金産出大手は追加の新規投資に慎重な姿勢を示しています。非中核資産の売却などのコスト削減で、財務の改善を進めている中、新規投資の案件は地下深い場所や寒かったり暑かったりする極端な天候の新興国が多く、結果的にコストがかかってしまうこともその理由です。

ny2-2.JPG
--つまり需給の引き締まりですよね。ただ、あくまで上昇は緩やかとみている理由は何ですか。
それは世界経済は緩やかに戻るとの自信を考慮しているためです。いくら需給環境が良くても、外的なショックが無い限り、価格は急騰しにくいと思います。実は金融各社は軒並み金価格の見通しをニュートラルに見ていて、短期の目標価格は引き上げたものの、中長期の見通しは変えていません。強気の見通しを出すと、景気後退を示唆していると捉えられる可能性もあり、それを避ける狙いもあるのではと考えられます。





【為替見通し】注目ポイントは「ECBの緩和期待」
解説は三菱UFJ信託銀行NYの小林浩一氏

--為替相場107円台とほぼ1ヶ月半ぶりのドル高円安水準を付けました。これをどう見ていますか。
堅調な株式市場や日本の財政政策への期待感などを背景にドル円は一時 107円台まで上昇し、ほぼ高値圏で推移しています。

--今日の予想レンジが、106.30円 - 107.30円 です。
6月の下落からの揺り戻しは一服した感もありますが、来週末の日銀金融政策決定会合を前にした円安警戒感もあり、引き続き堅調な地合いを見込んでいます。kw1.JPG

--注目ポイントは「ECBの緩和期待」です。
本日は ECB 理事会が開催されます。ECB は 3月に実施した緩和の効果を見極めている時期ですが、イギリスの EU離脱を背景とした市場の動揺も落ち着いたことで、今月の追加緩和は無くなったとみています。但し今後の欧州経済を取り巻く環境を見ますと、イギリス離脱の影響に加え、テロの影響や欧州金融機関の不良債権問題など、先々の不透明感が強まっています。更に今後の成長率鈍化が予想される中、物価が上昇しづらい環境が続きそうです。ドラギ ECB総裁はかねてより物価安定に向けた緩和姿勢を示してますが、今月については 9月以降の緩和に向けた地ならしとして、債券購入ルールの修正など具体的な検討がなされていることを示し、追加緩和への期待感を見極めるものとみています。この場合はリスクをとる動きからドル円はやや円安方向に向くとみています。0為替.JPG
















【日本株見通し】注目は「“任天堂”の売買代金シェア」
解説はコモンズ投信の糸島孝俊氏

--アメリカもしっかりですね。今日はどうでしょうか。
昨日の日経平均は7営業日ぶりの下落でした。参議院選挙直前の7月8日大引け15106円をボトムに1600円を超える上げ幅となりましたが、6連騰でストップしています。今日も急騰による過熱感などから、利益確定売りが想定されるんですけれども、足下の円安、あと経済対策への期待などから、堅調な展開を予想しています。

--注目ポイントは「“任天堂”の売買代金シェア」です。nk1.JPG
任天堂の東証一部のこれまでの売買代金は、50億円から100億円程度だったんですけれども、世界的だヒットとなった "ポケモンGo" への期待から増え始め、19日から2日連続で7000億円を超えているんです。相場全体を見てもここ数日の東証一部売買代金は、任天堂効果で3兆円つかくまで増加しています。また東証一部売買代金シェアも通常1%以下なんですけれども、足下は26%台後半まで急上昇しています。過去にない動きとなっています。

--過去にない動き。そういった売買代金が上がったことで、相場への今後の影響はどうご覧になりますか。
任天堂への商いが集中することで、新興市場のマザーズの商いが少なくなっています。さらに7月19日にスタートしましたマザーズ先物も商いが低調なため、先物主導で相場が大きく上下しやすく注意が必要だと思っています。今後はマザーズ先物の売買代金が増えるか減るかがポイントになると思います。また注目が高い今月末の日銀政策決定会合の内容次第では任天堂への一極集中から大型株全般に物色対象が広がる可能性もあると思います。




■【プロの眼】「世界経済は底堅い 注目はPMI」
IMFが世界経済の成長見通しを引き下げたものの、下げ幅は小さく全体としては緩やかな成長を続けるとの認識でよいと見ています。気になるのはイギリスのEU離脱が欧州の与える影響ですが、鍵となる指標はPMIです。今回、市場では、イギリスが好不況の分かれ目となる50を下回るのは当然とみていますが、ユーロ圏のPMIがどこまで下がるのか。イギリスに影響されることなく、下げも限定的と確認されれば、欧州経済への懸念は一段と後退すると見ています。
解説はJPモルガン証券足立正道氏

pro1.JPG
--「世界経済は底堅い」とあるんですが、でも昨日発表になったIMFの世界経済見通しは下方修正しています。
(フリップ1:IMF世界経済見通し)
イギリスのEU離脱とか、トルコのクーデター未遂、フランスの事件などを考えると、不透明感が高まっていますので、全体的に下方修正ということになりやすいと思います。IMFが出した見通しも16年、17年ともに0.1%づつ下方修正していますし、特にイギリスなどは結構大きく下方修正という形になっています。ただ逆に言えば、わずか0.1なんです。これはやはりそんなに大きな下方修正とは言わないで、むしろ若干まだ良くなっていくというふうに見ればいいのかなと思っています。

--全体的で見れば、ずっとなだらかに右肩に下がっているような印象はありますけれども、底堅い緩やかな成長が続くと見るのは何故ですか。
一番の理由はごくごく足下でいうと、アメリカと中国が今年の初めはちょっと弱かったんですけれども、第2四半期(4-6月)ぐらいから小売売上などが少し良くなってきていて、中国も政策効果が出て少し良くなっているんです。これからどんどん強くなっていくというわけではありませんけれども、世界の景気のモメンタム(勢い)は上がっているところです。そこに不透明感が来たので、それが抑えられてしまいますけれども、そのモメンタムを完全に打ち消すということはないだろう。

--そしてあくまでブレグジットというのは1つの国の出来事であって、波及することはないということですね。
そうですね。これは金融危機ではないので、世界に波及しづらい。それからもう一つ重要なのは世界的な金融緩和がこれから出てくるという期待がありますので、それによってマーケットが非常に安定している。それが結果的に実体経済をも下支えするという形になっています。

--ただ先ほどご指摘されたイギリスなんですけれども、やはり大きく下方修正されているんですね。このイギリスがユーロ圏に広がるのではないか、とい懸念は皆さんもっていますよね。
それはもう必ず、近いですし、貿易活動のリンクも強いですから、そうなると思いますけれども・・・

pro2.JPG
--直近でその影響がどうなるかというのを見ていきますと、注目指標がありますね。
(フリップ2:ユーロ圏、落ち込みは?)
《グラフ:赤色=イギリス、青色=EU》
明日発表されますマーケット社のPMI、7月の速報が明日に出ます。これがやはり一番注目されていて、PMIの総合(製造業とサービス業を合わせたもの)がイギリスに関しては一気に50の中立水準を下回るぐらいまで落ち込むのではないか、と予想されています。一方でユーロ圏に関しては、ちょっと落ち込みますけど、そこまで落ち込むということはないだろうと見込まれています。逆にこれが確認されれば、今のマーケットが認識しているブレグジットというのは、あくまでもイギリスの問題であって、世界には波及しないという音が確認されると思いますので、明日のPMIは非常に注目度が高いと思っています。

--もしもイギリスがこれだけ悪化したという数字(50割れ)が出れば、逆に先ほど仰った利下げ観測というのもさらに強まるということですね。
少なくともイギリスに関しては8月の緩和というのがほぼ織り込まれると思いますし、ECBについても今後こういうことがこれからどんどん波及してくるわけですから、それに対しての防止ということで、緩和がやっぱり出てくると思いますね。

--金融相場になるという感じですね。






■【NY便り】 「池上彰が斬る!共和党大会」
アメリカ大統領選挙は、ドナルド・トランプ氏を候補者として指名した共和党大会が3日目を迎えました。最新情報について、現地で取材するジャーナリストの池上彰氏に話を聞きます。

なぜ夕方というか夜から始まるのかと言いますと、やはりこうを民主党も共和党も党大会というのは全米のテレビ向けのショーという性格が強いんですね。全米にゴールデンアワーに放送するためには、東部の時間でここから始まる、東部時間で夜の10時になりましてもまだ西部の方では夜のいい時間になるので、絶対に見てもらうためにこんな時間にやってるんです。

(相内)さて今回の大会には全米からおよそ2500人の代議員が参加したんですが、投票の結果トランプ氏を支持したのはおよそ1700人、つまり全体の7割に達しまして正式に共和党の大統領候補にトランプ氏が選ばれました。

ということは逆に言えば、3割は不支持等ことになるんですね。昨日州ごとにそれぞれ代議員何人がどの候補を指示するかということを発表していったんですが、トランプ候補以外のテッドクルーズ候補、ジョン・ケーシック候補の名前が読みあげられますとかなり拍手も起きてましたね。

というわけで党大会は、予備選挙でいろいろ激しく対立したけれども、ここからみんな一致団結して民主党に打ち勝とうという決意をする場所のはずなんですが、どうも一枚岩になれないという非常に異例の大会になっています。そして異例と言いますと企業スポンサーにも変化が出ているんです。共和党あるいは民主党の党大会になりますと、全米の名だたる企業がスポンサーとしてついて、運営の資金を出しているんですが、今回の共和党大会にはその寄付を中止した企業が結構あります。nyt1.JPG

例えば apple や microsoft ヒューレットパッカード ups Metlife といった名だたる企業ですね。とくに apple の場合はトランプ候補の差別発言に抗議する形でボイコットしています。コカコーラは実は出してはいるんですが、前回日本円で7000万円もの資金を援助していたんですが、今回はその8分の1になるというわけで、かなり共和党大会に冷ややかな全米の企業があるということですね。

【態勢立て直しなるか?】
態勢立て直しの大会のはずなんですが、それが果たしてなるかどうかということですね。つまりとトランプ候補はこれまで共和党のバックアップなしに、言ってみれば一人で戦ってきてここまで来たわけです。しかしこれから11月の本選挙となりますと、やはり共和党の組織が頼りになるわけですね。でもトランプ候補はこれまで共和党の主流派の考え方をかなり厳しく批判してきました。ここで主流派と和解をして一緒にになってやろう。そのため態勢立て直しが果たしてできるかどうか、ということなんですが、大会の様子を見ているとなかなか難しそうですね。

実は彼の主張もここへきて微妙に変化してきているんですね。例えばトランプ候補の主張と言いますと、メキシコとの国境に壁を作る、あるいはTPP反対と言っていました。ところが今回本選挙に向けて、共和党が政策綱領を作ったんですが、その中を見ますと、これまでのトランプ候補の主張と微妙に変化しているところがあるんですね。
(相内)こちらは共和党の綱領から一部抜粋したものです。nyt2.JPG
【メキシコ国境の壁を建設することを支持する。】
  ⇒『支持する』という表現で一歩後退した形になっている。
さらにTPPに関しては、
【国益にならない貿易協定は拒絶するべきだ。】
  ⇒TPPという言葉を外して、一般論にした。
トランプ候補と共和党主流派との間での玉虫色の表現になったということですね。こうなりますとこれまでのトランプ氏の支持者は自分たちの不満をはっきりと代弁してくれるところがうけていたわけですが、これからは共和党主流派の後押しも必要だということになりますと、このように主張を微妙に変化させる、いささか穏健な表現に変わりつつあるように見えるんですね。ということはこれまでトランプ氏の過激な主張を支持してきた支持者にとっては物足りないということになります。たくさんの票を得たいんですけれども、これまで支持してきた人たちが離れるかもしれない。これがトランプ候補にとって難しい状況だと思えます。

(相内)さあ大会2日間を見てきましたけれども、トランプ氏はうまく乗り切っていると言えるでしょうか。
初日に妻メラニアさんがスピーチで8年前のミシェル・オバマ夫人の演説を盗用したのではないかという疑惑がでまして、スタート幸先が良くなかったわけですが、当初共和党関係者は否定していましたが、今日になってメラニアさんのスピーチライターが自分のチェック身氏だと言って、ミスを認めたんですね。結果的にミシェル・オバマさんの表現を使ってしまったとミスを認めたということで、最初からちょっとミソを付けてしまった。

--これからトランプ氏と対決する民主党はどんな動きをしているんですか。
来週から今度は民主党大会が開かれるんですけれども、それを前にヒラリー陣営はトランプ候補に対する攻勢を強めています。最近テレビではトランプ批判CMが流れているんです。メキシコ人に対する差別発言する、あるいは体の不自由な人をからかうトランプ氏を子供たちが見つめているというものです。

--結局のところトランプ氏は大統領になれそうでしょうか。
もし現時点で投票ならヒラリーさんが当選ということになるんですが、11がつまでまだまだ間がありますから、この間国際情勢がどうなるか分かりません。ひょっとしたら大逆転もありうるというので、先が読めない目が離せいないというのが正直なところです。





■【コメンテーター】JPモルガン証券/足立正道氏

--ポンドが買われる展開になっているんですが、これはイングランド銀行の見方を受けたというふうにも言えますよね。
そうですね。今の状況、ブレグジットの後にすぐに支出をやめてしまうということはないと思うので、当たり前と言えば当たり前だと思うのですけど、マーケットは相当悲観に見ていますので、その反動ということだと思いますね。



・日経朝特急/追加緩和→円安・限定的か
--市場も落ち着いて為替も107円となっているなかで、来週おんぞんするといいうことはありませんか。
「(温存は)まずないと思いますね。ここでやらなかったら確実に円高ですので、おそらくマーケットは織り込んでますから、本当に緩和したら円安になるかと言ったらならない思いますけど、もしやらなかったら確実に円高になりますから、やらないという選択肢はもうないと思いますね。」



・日刊モーサテジャーナル/社外取締役
--それだけ価値があるという位置づけなんですね。
「価値というのは支払う人が決めることですから、世界の株主がそう見ているということでしょうね。」



・日刊モーサテジャーナル/共和党・正副大統領候補・通商政策異なる
--違う意見の副大統領というのはやはりいいんですかね。
「大統領が結構極端なので、現実路線としてもうちょっと中道派に戻そうとすると逆の意見を持ってきた方がやりやすいというのはあるのかもしれない。」



・今日の経済視点 「リスクは上下」
みんなリスクというと下振れを思い出すけど、上も十分にあるんだよということを一つ言いたい。過去2週間ぐらいを見ると日本人の投資家、特に個人の方は非常に悲観的になったと思うんですけど、いきなり一転して変わりましたよね。だから常にリスクというのは両方にあるんだということを見ていくことが重要だなと思ているのが一つと、それから逆もあって、いまちょっと全体的に世界の楽観論が上がってきていますので、常に下にまた落ちるリスクもあるということですから、リスクは常に両方にあって、ムードを良く見極めることが必要だなという意味です。




■今日の予定

6月チェーンストア販売統計
英6月小売売上高
ECB理事会
米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米6月中男住宅販売




■ニュース

米トランプ氏 本選に自信
共和党の大統領候補として正式に指名されたドナルド・トランプ氏は20日、党大会の開催地、オハイオ州クリーブランドに入り、改めて大統領選本選での勝利に自信を見せました。ヘリコプターに乗って会場に到着したトランプ氏は待ち構えていた副大統領候補のペンス氏の出迎えを受けました。トランプ氏は現地時間21日夜、指名受託演説に臨みます。



英中銀「急減速の兆候ない」
イギリスの中央銀行、イングランド銀行は20日、「イギリスのEU離脱=ブレグジットが決まった後もイギリス経済が急減速している兆候はない」との見方を示しました。ロイター通信によりますと、イングランド銀行は、「不透明感は強まっているものの、企業活動が著しく弱まっている顕著な兆しは見られない」と指摘しました。



モルガン・スタンレー決算 減収減益
アメリカの金融大手、モルガン・スタンレーが発表した4月から6月期決算は投資銀行部門の収益が落ち込んだことなどを背景に減収減益となりましたが、1株利益は市場予想を上回りました。純利益は1年前に比べおよそ12%減少の15億8,200万ドル、総収入はおよそ9%マイナスの89億900万ドルでした。
《モルガン・スタンレー 4-6月期(前年比)》
総収入 89億 900万ドル(-8,6%)
純利益 15億8200万ドル(-12.4%)
実質1株利益   75セント(予想上回る)




ポケモンGOとマック提携
日本マクドナルドホールディングスはきのう、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」と連携したサービスを近々、開始すると発表しました。マクドナルドの店舗でゲームの利用者同士が対戦したり、アイテムを手に入れたりすることが可能になる見通しです。日本での配信も近く始まるとみられています。先行配信されたアメリカなどでは、すでに社会現象となっています。



訪日客上半期1,171万人
観光庁は今年1月から6月の上半期の訪日外国人の数が、1,171万3,800人と、初めて1,000万人を超え過去最多となったと発表しました。また同時に発表された6月単月の訪日客の数は、198万5,700人とこちらも過去最多を記録しました。観光庁は、熊本地震で落ち込んだ韓国からの観光客が戻ってきたことが要因だとしています。



6月百貨店売上高減少
日本百貨店協会が、きのう発表した6月の全国の百貨店売上高は、1年前に比べて3.5%減少し、4,699億円でした。4ヵ月連続のマイナスです。訪日外国人の売れ筋が高級品から消耗品へシフトし、1人あたりの購入額が、およそ3割落ち込みました。また、中国人旅行者による「爆買い」も沈静化したということです。



6月コンビニ売上高増加
日本フランチャイズチェーン協会はきのう、6月の主要コンビニ9社の既存の店舗での売上高が1年前に比べて0.8%増え、7,975億円だったと発表しました。2ヵ月ぶりのプラスです。平均気温が高く、アイスクリームなどの売れ行きが好調で、1人当たりの購入額も、1.4%増え、598円となり、15ヵ月連続で増加しました。



ノンアル特許訴訟和解
ノンアルコールビールの特許を侵害されたとして、国内シェア1位のサントリーホールディングスがシェア2位のアサヒビールに対しドライゼロの製造と販売の差し止めを求めた裁判は、知財高裁で和解が成立しました。和解協議で双方が、訴えや特許の無効についての申し立てを取り下げることで合意したということです。和解は成立しましたが、需要の伸びが見込める市場だけに競争は一段と激しくなりそうです。




ベビーシッター懲役26年
埼玉県・富士見市のマンションで2014年、預かった2歳の男の子を殺害したなどとしてベビーシッターの物袋勇治被告が殺人の罪などに問われた裁判員裁判で横浜地裁はきのう懲役26年の判決を言い渡しました。判決では「男児の鼻と口を数分間にわたってふさいでいて、強固な殺意が認められる」と指摘しました。さらに預かった乳幼児を裸にして写真を撮るなどのわいせつ行為も繰り返していたとして「親の信頼を裏切り、常習的に行っていた点で極めて悪質」と厳しく非難しました。



新宿地下街に汚水流入
東京・新宿駅の地下街できのう午後、突然汚水が溢れ出し付近の通路や店舗が浸水しました。地下街の運営会社によりますと汚水は建物の壁から染み出てきたということで排水管に異常がないか、原因を調べています。浸水の影響で付近は一時、通行止めとなり店舗では従業員がモップなどを使った清掃作業に追われました。



インテル決算 増収減益
アメリカの半導体大手、インテルが発表した4月から6月期の決算は増収減益でした。売上高は一年前に比べ2%あまり増加の135億3,300万ドル、一方、純利益は半減、13億3,000万ドルでした。実質一株利益は59セントで市場予想を上回りました。
《インテル 4-6月期(前年比)》
売上高 135億3300万ドル(+2.6%)
純利益  13億3000万ドル(-50.9%)
実質1株利益    59セント(予想上回る)





■日経朝特急

①高額薬・適正投与へ指針
厚生労働省が高額な新薬の適正使用に乗り出す。抗がん剤など高額な画期的新薬について、病院に一定の経験がある専門医を置いて、緊急対応ができることなどを要件にしたガイドラインを作る。新薬は思わぬ副作用もあり、医療費も高騰しがちなため、医師や医療機関に対し投与の適正化を促す。指針の第1弾はがん免疫治療薬「オプジーボ」とし、指針を満たさない場合は公的医療保険を適用しない方針だ。



②ポンド安・英国に海外マネー
英国のEU離脱決定後のポンドの大幅下落を受け、英国に海外投資家の資金が流入する兆しが出ている。ソフトバンク、カタール航空などが国民投票後に英国の資産取得に動いている。株高の持続性や不動産市況の先行きには不透明感があるものの、資金流入は経済的ショックを和らげる可能性がある。



③追加緩和→円安・限定的か
日銀が追加緩和に踏み切っても、円相場を押し下げる力は限られているとの見方が外国為替市場で広がっている。市場参加者の多くがすでに今月の緩和を織り込んでいて、材料出尽くしでかえって円高が進むとの声すらある。残り少ない緩和カードをいつ切るか、日銀は難しい判断を迫られている。


■日刊モーサテジャーナル

①共和党・正副大統領候補・通商政策異なる(フィナンシャルタイムズ)
トランプ大統領候補とペンス副大統領候補の通商政策がまったく異なる。トランプ氏は、NAFTAとTPPは最悪だとし、自由貿易は雇用を奪っている、と主張。一方、ペンス氏は自由貿易推進派で「自由貿易は雇用を生み出している」と考えている、と記事は指摘している。実際、ペンス氏は2013年にインディアナ州知事に就任して以来、日本や中国、ドイツなどとの貿易促進のため地元企業を支援してきた。その結果、昨年インディアナ州の輸出額は340億ドルに達し、6人に1人は輸出関連の職に就いている。



②グーグル、欧州でソフトロビー活動(ニューヨークタイムズ)
独禁法違反や脱税疑惑でヨーロッパからの風当たりが強いグーグルが、そのヨーロッパでソフトロビー活動を展開していると、ニューヨークタイムズが伝えている。グーグルは今年3月にベルギーの美術館でルネサンスの絵画とVRを組み合わせた展示会を開催。さらにヨーロッパ在住の200万人を対象にEコマースやオンラインマーケティングの教育を提供しようとしている。グーグルは15-17年までに欧州で教育や芸術に費やす金額は約4億5000万ドルに上るとされているが、こうしたソフトロビー活動を通じてイメージを良くして、何とか制裁を回避したい狙いがあるのではないか、と記事は見ている。



③数回の仕事で報酬3000万円の職とは?
年間、数日間の仕事で約3000万円の報酬がもらえる仕事とは、社外取締役。これは米国の大企業500社の社外取締役の平均報酬額だ。このうちのほとんどが株式での支給だが、昨年は現金支給が初めて10万ドルを超えた。記事は、平均年8回の取締役会に出席するだけで、俺だけの報酬がもらえるわけとして「価値があるから」とする専門家の声を載せている。