■シリーズ企画 【英EU離脱の衝撃!】
英独立党 党首が辞任
EU離脱を問う国民投票で、離脱を訴えていたイギリス独立党のファラージ党首が辞任を表明しました。これでボリス・ジョンソン前ロンドン市長に続き「離脱派の顔」が相次いで表舞台を降り、先行きの不透明感は増すばかり。そうした混乱は、海外の人材をイギリスから遠ざけつつあります。新たにビジネスを起こす人や研究者などイギリスを離脱する動きが出始めています。
ロンドン市内の名門大学ユニバシティ・カレッジ・ロンドン。かつて夏目漱石や伊藤博文、五代友厚なども留学していた日本ともゆかりの深い大学だ。ここで公衆衛生学を学ぶギリシャ人留学生のアレクシス・カラマノスさんは卒業後は今後もイギリスの大学で研究者として働こうと考えていましたが、・・・
《アレクシス・カラマノスさん》
「国民投票の結果に衝撃を受けた。今でも信じられない。自分の人生の計画は変わってしまった。今後はドイツ、デンマーク、スウェーデンなどで働こうと考えている。私たち研究者のことは誰も気にしていない。研究者の研究の道は妨げられる今後もっともっと多くの研究者は英国から出ていくだろう。」
EUから出る研究費の助成金が今後なくなれば、研究が十分にできなくなる可能性があるためです。こうした動きは「BRAIN EXIT(頭脳流出)」と言われ懸念されています。
また日本の「東京すしアカデミー」では、ロンドンに店を開くためにすしの握り方を学んでいたイギリス在住の日本人が「フランスで店を開くことを考えている」といいます。銀行や大企業の拠点がロンドンから移転すれば、現地で高級すし店を開いても商売が成り立たないためです。EU離脱でイギリスは、人を引きつける魅力を少しずつ失い始めています。
■マーケット
日本株にブル? ベア?
今日まで日経平均は6営業日連続の値上がりとなりました。市場では株式相場の「強気」「弱気」を表す言葉として「ブル」と「ベア」が使われます。今年もあと半年。16年末の日経平均株価の見通しについて「ブル」と「ベア」両方の見方を取材しました。大和証券の木野内氏は「ブル」で、1万7,000円から8,000円を予想しており、9月の中国で開かれるG20をターニングポイントとしてみています。一方、コモンズ投信の糸島氏は「ベア」で1万4,500円と予想しました。円高や、11月のある「リスク」が懸念材料であると話しました。
強気のブル、弱気のベア、今後の日本株は?
大和証券の木野内栄治氏は「ブル(強気)」派
中国で開かれるG20がターニングポイントになるとみている。2万円の大台を目指す展開もありうると見ている。
「1万7000円~1万8000円くらいのところが狙えるのではないか。景気対策が日本のみならず世界で議論される可能性が高い。景気対策をまとめていこうという機運はずいぶんと高まると見ている。ブレグジットを受けた景気の悪化も世界中の指標で鮮明化してくるはず。伊勢志摩サミットで反対した英国、ドイツ、この当のヨーロッパが震源地なので、彼らもやらないといけない責任感を今回は一層持ったと思う。米国は利上げではなく利下げの可能性もでてくる。もうしそうなると(世界中で)資金が余ることによって企業の価値とは別に、株価の価値が非常に切り上がっていく相場になる可能性がある。年末2万円をトライすることがあってもおかしくない。」
コモンズ投信の糸島孝俊氏は「ベア」派
今日の終値より1000円以上も値下がりすると予想するわけは円高だ。また11月には大統領選のリスクが顕在化する可能性があるという。
「年末は1万4500円を見ている。年後半は良いニュースが出てこないので、来年に向けてジャンプアップを待つことになる。米国経済は下方修正、要は景気減速のリスクがある。英国のEU離脱問題もあって(利上げは)先送りされ年内にはないと思う。利上げはドル高円安要因だが、この期待がはがれて円安になりにくい。米国大統領選挙がもしトランプ氏になれば、日本に対して例えばTTP、為替操作国の発言で更に円高が進むかもしれない。もしくは日米安保についてもかなり厳しい見方なので、日本にとってかなりネガティブだ。最悪は1万3500円程度。来年はものすごく楽観視していて日経平均は大暴騰すると思う。ヘタすると2万円があってもおかしくないと思っているが、今年はあきらめたほうがいい。」
■【コメンテーター】木下智夫氏(野村証券チーフ・マーケット・エコノミスト)
・バングラデシュテロ事件・日本企業のテロ対策・コストかけ情報武装を
--本当に痛ましい事件が起こってしまい、日本から現地に進出している企業もテロ直後ですからかなり警戒した体制を取っているようなんですが、長い目で見た時に今後どういう対応をしていくべきなんでしょうか。
「多くの企業はある程度のリスクは覚悟して進出しているとのこですから、撤退というオプションはないと思う。ただ現地での対応としては、現地のインテリジェンス情報をこれまでよりもコストをかけて収集する。そしてセキュリティーも強化する。こういった対応が現実的な対応としては必要になってくるのではないかと思う。」
--他の国を見ると情報収集にはコストをかけているものなんですか。
「米国系企業の場合は直接標的になりかねないという事で、私の経験でもかなり(情報収集に)お金をかけているところがある。アジアだとバングラデシュもそうだが、インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシアなどでも、こういったテロの潜在的脅威はあるので、そういった意味では、こういった機会に広くそういったところを見直して強化していくべきだと思う。」
・下がり続ける物価・デフレに逆戻りは?
--1年後の物価が0.7%の上昇にとどまると見ているようなんですけれども、この先物価はなかなか上がらないんですか。
「日本経済の成長が続いていけば物価はいつかは上がってくると思う。今は円高と原油安という2つの要素がかなり強い物価下押し圧力をもたらしているので、企業の期待も下がらざるを得ないということですね。ただ原油価格の影響にしても、4-6月期、7-9月期はそうでもないが、10-12月期くらいになれば徐々に物価にプラスの効果をもたらすようになってくるはずですから、その当たりも考えると、徐々にこういったところは和らぐ。ただリスクとしてはいま相当モノの値段が下がるのではないか、という意識が浸透してきつつある。」
--そうですね。このままデフレに後戻りしてしまうのではないか、その瀬戸際なんじゃないかという気がするんですけれども・・・
「そういったリスクは確実に存在しているんですが、円高や原油安といった外性的な要素によって、ある意味で一時的な物価下押し圧力をもたらすだけだと思う。日本経済の需要がしっかりしていれば、そういった問題は解消するはずなので、徐々にインフレ率も上がって行く展開が予想される。」
--人々の心理というのも物価には影響するんでしょうか。
「この心理を何とかデフレの状況から脱却させないといけないというところへ、アベノミクスが進行してきたわけですが、そういったデフレに戻るという状況にはないと思う。」
--宇井さん、ブル・ベア、どっちが多いですか。
(宇井キャスター)
「2人以外にも話を聞いたが、総じて弱気のベア派が多いという印象を受けた。どうしても足下で円高102~103円に来ているので、企業の業績の下方修正が相次ぐかなという見方が多いようだ。」
--木下さんはどっちですか。
「私はどちらかというとブル派だと思う。製造業はちょっと厳しいが、非製造業の方は円高がむしろスラスになる面もあるし、景気対策も期待できる。欧州の景気も言われているほど悪くないんじゃないかと・・・。その当たりから相場の反転を考えている。年末は1万7000円程度を見ている。」
・優秀な人材が集まる条件
--イギリスがEU離脱という選択をしたことによって、世界中からイギリスに集まってきていた頭脳が流出する恐れが出てきている。今後の人の流れはどうなるでしょうか。
「EU離脱は今後、優秀な人材がイギリスから逃げていく、あるいは出ていくのを促すような効果をもたらすと思う。イギリスは人々の移動の自由が出てきた中で、受け入れの方が多いという、まさにグローバル化の流れを享受してきた。それによって繁栄を享受してきたという面があると思うが、今回の離脱が実行されるプロセスで、やはりそこに魅力を感じない人々も出てくると思う。」
--イギリスが今までは人材争奪戦で勝ち組だった。その理由は何だったんですか。
「英語圏であること、法人税が低いこと、国際的な金融センターで多くの優秀な人材を集めたこと、などさまざまな魅力があるが、英語圏であるということを除けば、これまでの魅力が失われてしまう。そういったことをもたらす大きな動きだったということだ。イギリスに優秀な人材を引き留める対策を考えるべきではないか。」
■シリーズ企画 【ニッポンの素材力】
建築を変える~カボコーマ
染色大手「小松精練」が開発した炭素繊維複合材「カボコーマ」。炭素繊維の軽くて強い性能と他の炭素繊維複合材にはない柔軟性を兼ね備えた新素材です。現在、旧本社の耐震補強材として使われいます。カボコーマは折れやすい炭素繊維を守るために、ガラス繊維を組みひも状にして覆っています。石川県の地場産業『組みひも』の技術を活用しました。また、炭素繊維の一本一本にまで樹脂を染み込ませるために、樹脂自体も新開発しました。さらに、地元の建材会社と共同でカボコーマを木材に張り付けて強度を高めた集成材を開発。カボコーマの用途開発を進めています。
1968年に建てられた染色大手の小松精練旧本社の建物を覆っているのは耐震補強構造、雪国で木の枝が折れないように縄で支える雪吊りのような仕組みだ。実はこの建物のリニューアルをデザインしたのは、2020年東京オリンピックの新国立競技場の設計を手掛けた建築家の隈研吾さんだ。
《建築家/隈研吾さん》
「建築の進化は素材の革命があるときに変わる。耐震改修によって強度を増しながら、なおかつ普通のビルがエレガントな表情になる。」
新素材が開発されたことで、建物のデザイン性と耐震補強を両立させることができた。その新素材とは小松精練が開発した炭素繊維を使った新素材「カボコーマ」だ。小松精練は繊維産業が盛んな石川県で70年以上に渡り合成繊維の染色加工などを手掛けてきた会社。その技術を生かしたカボコーマは今後の建築物に革命をもたらす新素材として期待されている。
《小松精練/池田哲夫社長》
「もともと繊維産業はファイバーから中間財、最終製品まで日本が最も強かったビジネスだから、日本の唯一の先端材料の炭素繊維をもっと国内のみならず海外にも派生する最大のチャンスの一翼を我々が担いたい。」
ではカボコーマがどれほど強いのか。カボコーマは直径わずか9mmで引っ張り強度は8.5トンで、小型自動車なら8台を持ち上げられる。同じ強度の鉄製のワイヤーが9kgであるのに対して「カボコーマ」の重さは1.4kg。炭素繊維は日本が開発しボーイング787の機体にも使われている素材だ。これを使ったカボコーマは加熱すると軟らかくなり加工しやすくなる特徴がある。しかし炭素繊維は一本の太さが直径5ミクロンで、横からの力に弱く折れやすい材料だ。そこで組ひも状に編み込んだガラス繊維で守ることで曲げても折れないしなやかさを実現した。そこには石川県の地場産業・組みひもの技術が生かされていた。しかしそこに問題があった。
《小松精練/奥谷晃宏取締役》
「細い繊維と粘性を持った樹脂材をきれいに密着させるのが非常に難しいことはこれまで嫌というほど経験してきた。」
炭素繊維の強度を増す為に使われている粘り気の強い樹脂は組ひも状の構造では染み込まないのだ。そこで思いついたのは水のようにサラサラの樹脂を作れば炭素繊維にしみこませることができるという考えだ。サラサラの樹脂の入ったプールを通ると組みひも状に覆われた炭素繊維の一本一本にまで浸透していく。
《奥谷取締役》
「繊維にどんな樹脂材をどう付着すれば、中まで浸透し強さを発揮できるのかというのは、もともと本業の繊維で何十年をやってきたことなので、それを応用してこれができる。」
地元企業とカボコーマを使った新たな製品開発も進んでいる。木材を接着剤で貼り合わせ集成材は一般的木材よりも強度が高く、大型の建築物にも使われるなど市場が拡大している。その集成材にカボコーマを挟んでさらに強度を高めるようというのだ。カボコーマの今後の可能性について小松精練の池田哲夫社長は「身近な生活関連商品に派生できるチャンスを炭素繊維は持っている」と話した。
《大江キャスター》
今回取り上げたのは「カボコーマ」。「カーボンファイバー」のカボと「小松精練」のコマだ。今回取り上げたのは白色だったが、これは耐震補強する建物に合わせて変えることができる。だから今後有名な文化財の修復や補強に使われることも決まっている。私たちが観光に行った先で見かけることも増えるかもしれない。
■ニュース
バングラデシュテロ事件
バングラデシュのテロ事件で、きょう日本人犠牲者の遺族らは、遺体が安置されている病院を訪問しました。遺体と遺族らは5日の朝、羽田空港に到着する予定です。アジア最貧国とも言われるバングラデシュ。人件費が安いことから、240社の日本企業が進出、特にアパレルメーカーから注目を集めています。今回のテロ事件を受けて、日本企業の対応は・・・。ユニクロをを展開するファーストリテイリングは、日本人スタッフに対し、自宅待機を指示。外国人客が集まる店舗のセキュリティー強化も検討したいと言います。また、子供服を製造するアパレルメーカー「丸久」は、日本人スタッフスタッフに対しセキュリティのあるところに住まわせることを徹底、さらに欧米人が集まるところには行かないようにし、酒もバングラデシュ人がいるところでは飲まないようにしていきたいと話ました。
【遺族ら悲しみの対面】
日本人7人が犠牲になったバングラデシュの首都ダッカで起きたテロ事件。日本人犠牲者の遺族らは今日、現地で遺体と悲しみの対面をした。遺族らは遺体が安置されている病院を訪れた。また事件現場となった飲食店も訪れ、犠牲者を追悼した。7人の遺体と遺族らはこの後、政府専用機でバングラデシュを出国し、明日の朝に羽田空港に到着する予定だ。
【日本企業の今後の対応策は】
アジア最貧国とも言われるバングラデシュ。しかし昨年度は6.5%と高い経済成長率を達成している。人件費が安い上に真面目で器用な国民性が魅力となり、240社の日本企業が進出している。特にアパレルメーカーからは注目を集め、中国に次ぐ生産拠点とも言われている。委託工場だけでなく9店舗を運営するユニクロを展開するファーストリテイリングは現在、10人いる日本人スタッフに対しては自宅待機を指示、外国人客が多い店舗のセキュリティー強化も検討していきたいという。さらに首都ダッカから25km離れた場所に子供服のアパレルメーカーの丸久の工場がある。作られた子供服は日本のスーパーや量販店でPB商品として並ぶ。シャツなら500円程度という低価格が人気だ。丸久は2010年にバングラディシュに工場を建設、現在2500人の現地スタッフが働いている。日本人スタッフは10人で、現在、通常通りの生活をしているという。
《丸久/平石雅浩社長》
「(テロ事件を受け今後の対策について)日本人スタッフをセキュリティーがある場所に住まわせることをより徹底する。欧米人の集まるところは行かない方がいい。酒はどこでも飲めるがバングラディシュ人がいるところでは飲まないようにする。外国ではこういうこと(事件)は起こると冷静に見ている。」
《大浜キャスター》
電話で話を聞いた丸久の場合は工場自体が非常にセキュリティの厳しい工業団地の中に位置しているそうだ。もう一つは、バングラデシュ人は親日的だと言われていて、これは日本企業にとっても財産なので、むしろこれからも工場の拡張は進めていきたいという。そのほかにも日本企業の対応を聞いた。ロート製薬はバングラデシュにスキンケア商品の販売拠点があるが、2人の駐在員に対して一時帰国を今日命じたという。そして現地でインフラ事業を請け負っているゼネコンの大林組は14人の日本人駐在員に対して自宅待機を指示、今後は情報の収集に努めるとしている。さらに首都ダッカに事務所を持つ伊藤忠商事は日本からバングラデシュに向かう不要不急の出張を禁止しているという。また東芝は10日まで出張を禁止している。
うなぎ商戦 夏の陣!
今月30日は、「土用の丑の日」です。外食や小売り各社は、あの手この手で熱い集客合戦を繰り広げています。東京・上野の「大地の贈り物」が始めたのが鰻フェア。70種類以上ある食べ放題メニューに鰻メニューが加わりました。鰻の卸売価格は数年前から高騰。今年は少し落ち着きましたが6年前の2倍です。赤字覚悟で鰻に力を入れるのは、食べ放題を売りにする競合店が増える中、鰻メニューで客を囲い込む狙いがあります。うなぎの老舗「久保田」では、例年と変わらない価格でウナギを提供している。その秘密は、直営の問屋を持っているためだ。卸の価格で仕入れているので、値上げをせずに済んでいるという。一方、高級路線で打って出るのはコンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパン。炭火で焼き上げるうな重は2,680円とコンビニ弁当としては超高価ですが、その背景にはより価値ある商品を求める客の思考の変化があるといいます。
【食べ放題で客をつかむ】
今月30日は土用の丑の日。鰻が食べたくなる季節になった。ただ価格は今年も高値が見込まれている。そんな中、外食や小売り各社はあの手この手で熱い集客合戦を繰り広げている。
東京・台東区上野にある和食ビュッフェの店「大地の贈り物」は今日から鰻フェアを始めた。70種類以上ある2900円の食べ放題メニューに「うなぎの蒲焼き」や「うなぎのドーナツ」、「うなぎのゴーヤチャンプル」など10種類の鰻メニューが加わった。この店では2年前から夏場に鰻メニューを取り入れたが、今年は大量に鰻を使う蒲焼きを看板メニューに置いた。ウナギの卸売り価格は数年前から高騰した。今年は少し落ち着いたが6年前の2倍と高いままだという(出所・東京都中央卸売市場)。赤字覚悟で鰻に力を入れる背景には肉や串などの食べ放題を売りにする競合店が増える中、他ではやっていない鰻メニューで客を囲い込む狙いがある。
【価格を変えない老舗の秘密】
東京・千代田区神田にある老舗・うなぎ久保田の「上うな重」は2800円だ。この店では卸価格が高止まりしているにも関わらず、例年と変わらない価格でこの5年間鰻を提供している。店の前にある直営の問屋・久保田商店が全国から大量にウナギを買い付け卸価格で仕入れる事が出来るので、値上げをせずに済んでいるという。もちろん調理には老舗ならではのこだわりがある。串を一本ずつ丁寧に刺し、素焼きにした後、蒸していく。蒸したウナギは秘伝のたれをつけて、炭火で3回あぶりを重ねる。手間暇はかかるが他の飲食店には真似のできない技で勝負する。
【コンビニは高級路線で勝負】
この夏、コンビニ最大手のセブンイレブンジャパンは老舗に対抗して高級路線に打って出る。この夏の目玉商品として数量限定で販売するのは炭火で焼き上げる本格的なうな重だ。鰻は一度、白焼きにし蒸した後で再び焼き上げる。そして最後に専用の機械を使用しじっくり炭火で仕上げるという徹底ぶりだ。これにより程よい焦げ目がつき風味良く仕上がる。九州産のウナギを丸ごと一尾使用したこだわりの「炭火焼き九州産うなぎ蒲焼重」の価格は2680円とコンビニ弁当としては超高額である。その背景には消費者のコンビニ商品に対するある変化があるという。
《セブンイレブンジャパン商品本部/郷智彦さん》
「通常の商品と比べると非常に高いが、客からはより本格的で価値ある商品をという要望が増えているので、こういった値段でもニースがあるのではないかと品ぞろえした。昨年の土用の丑の日はうなぎの弁当で約58万食、全国で予約があった。昨年を大きく超えるというのが目標ですが、食べた客に美味しいと感じもらう事を一番の目標としている。」
都知事選 自民は分裂選挙も
東京都知事選挙をめぐり、東京23区の区長会の有志が、増田寛也元総務大臣に出馬を要請しました。自民党内では、小池百合子元防衛大臣も出馬する構えで、分裂選挙の可能性が強まっています。増田元総務大臣は、きょう東京の区長会有志と会い、都知事選への出馬要請を受けました。増田氏は、「都民の期待に応えられるか判断したい」と応じ、出馬を検討する考えを示しました。増田氏を巡っては、自民党都議団を含め、自民党内で支持が広がっています。一方、小池・元防衛大臣は、あす、東京都連の石原会長と会い、党の推薦を正式に要請します。こうしたなか、民進党内では、蓮舫代表代行が、参院選に当選した場合に、直後に、都知事選に打って出るのではないかとの見方が出始めています。都知事選には、ご覧の方々も出馬表明しています。
三菱自 「軽」の生産再開
三菱自動車はきょう、燃費データの不正を受け停止していた軽自動車の生産をおよそ2ヵ月半ぶりに再開しました。従業員1,300人のうち、およそ900人が出勤し、試験的に5台の軽自動車を完成させました。本格的に工場を稼働するのは20日ごろになる見通しです。
資金供給量 400兆円超
日銀が発表した6月のマネタリーベースによりますと世の中に出回るお金と、金融機関が日銀に預ける当座預金の合計はおよそ404兆円と初めて400兆円を超え、7ヵ月連続で過去最高を更新しました。日銀が市場に大量の資金を供給する大規模な金融緩和を続けているためですが、物価に反映しにくい状況が続いています。
物価見通し 過去最低に
日銀が発表した6月の企業物価見通しによりますと、1年後の消費者物価指数は全規模・全産業の平均で0.7%の上昇にとどまり、前回の調査を0.1ポイント下回りました。低下は4四半期連続で、過去最低の水準です。日銀は、2%の物価目標を掲げていますが、企業の見通しはこれを大きく下回っており、目標達成は一段と難しくなりそうです。
NYセントラルパークで爆発
ニューヨークの中心部、セントラルパークで、3日小型の爆発物が爆発し、バージニア州から観光で来た19歳の男性が足に大けがを負いました。ニューヨーク市警によりますと、この男性が踏んだものが突然爆発したと言うことです。爆発物の詳細は不明ですが手製の花火のようなものだった可能性もあり、警察は「テロではない」との見方を示しています。
日本の妖怪 大集合
明日から江戸東京博物館で開かれる「大妖怪展」。葛飾北斎が描いた「天狗図」や伊藤若冲が描いた「付喪神図」など人気絵師が描いた妖怪たちも並ぶ一方、現代の妖怪の人気者、「妖怪ウォッチ」の主要キャラクターが完成するまでのイラストなども展示されています。縄文時代の土偶に始まり4,000年もの間、日本で造形され続けられてきた妖怪たち。「大妖怪展」は7月5日から8月28日まで開かれています。
■【トレたま】しゃべる薬箱
《タカラトミーフィールドテック企画アドバイザー/桐迫修さん》
「設定した薬を飲む時間に声で知らせてくれるかわいい薬箱です。」
最初に音声に従って薬を飲む時間を入力、薬のほかにも診察券もしまえ、薬を飲み忘れるとしゃべって知らせてくれる。健康に関する雑学や口の体操になる早口言葉、約600種類の“お話”が可能だ。開発したのは桐迫修さんとデジレクトの五十嵐貞治社長だ。
【商品名】けんこうパートナースマイルメディくん
【商品の特徴】薬を飲む時間や健康に関する雑学や早口言葉を教えてくれる薬箱
【企業名】タカラトミーフィールドテックデジレクト
【住所】葛飾区立石3-19-3(タカラトミーフィールドテック)
【価格】6,264円
【発売日】12月発売予定
【その他】(デジレクト住所→)八王子市新町2-5西野ビルディング1F
【トレたまキャスター】北村まあさ