■マーケット
公的年金3~4兆円の損失か
GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人が運用する公的年金の、今年4月から6月の損益がマイナスになった可能性が出てきています。GPIFは安部政権の意向を受けて運用比率を見直し、債権の比率を減らして株式の運用比率を倍増させました。今年4月から6月末までの日経平均株価はイギリスのEU離脱決定などが響いて約1,100円も値下がりし、この間の運用で、3兆円から4兆円ほどの損失が発生しているとの試算がされています。しかし、運用開始から15年12月までの運用実績で累積の収益額は50兆円を超えていて、短期間の損失が年金の支給にすぐに影響するわけではありません。マイナス金利政策の影響で長期国債の金利はマイナス0.2%以上にまで低下していて債券中心の運用に戻すことも難しくなっており、足元では株でも債権でも運用するには厳しい環境に直面しています。
■【コメンテーター】木下智夫氏(野村証券チーフ・マーケット・エコノミスト)
・ブラジル経済に明るい兆しも・・・
--リオの治安が悪いということでとても心配なんですが、その背景ともなっているのが、ブラジルの経済状況が良くないということです。一ゴロからブラジル経済は良くないのでしょうか。
「過去2~3年間の間ブラジル経済はアンラッキーな状態にあったと思います。というのはアメリカの利上げの動きの中で、通貨が大幅に下落してしまって、しかも中国経済の減速で資源価格が下がってしまった。通貨が下がったのでインフレがずっと高騰してきたんですが、何もしないわけにはいきませんから金利を次々と引き上げて、景気が冷え込んでしまうと、そういった状況で昨年はマイナス3.8%成長でしたし、今年もまだマイナス成長が続きそうです。」
--悪循環に陥ってしまったんですね。
「ただ明るいところも徐々に見えてきたと思っています。足下で景気の悪化には歯止めがかかってきた。またルセフ大統領が汚職で職務停止になりましたが、金融市場ではこれをむしろ好感をしています。構造改革にそれほど熱心ではなかったし、財政赤字もなかなか難しかったというところがあったんですけれども、好感をして通貨ルピアが2割程度、年初から上がった。10年債の高利回り(12%)の魅力でブラジルにかなり資金が入ってきた。足下では明るいところが見えてきて、来年にはプラス成長に戻っていくんじゃないかなと私たちは考えています。」
・低金利の“効果”は限定的か・経済低体温は続きそう
--GPIFに関してもかなり厳しい運用環境になっているということですが、この長期金利が低下している状況というのは、日本経済にどのような影響を与えそうでしょうか。
「長期金利の低下は金融機関の資金運用という面でも難しさをもたらしている言える。私はこのところ地域金融機関の方々とお話をさせていただく機会が増えたんですが、10年債の利回りもかなりマイナスになってしまいましたし、すぐには問題では無いのですが、長い目で見た場合に運用がかなり難しくなるんじゃないかという懸念の声を非常に多く聞くようになりました。」
--企業にとっては、この低金利というのはどうなんですか。
「企業にとっては、借り入れコストが下がるので設備投資がやりやすいということになるっと思います。あとは住宅ローンの金利も下がっているので、既に住宅市場にはプラスの効果をもたらしている。ただ黒田総裁になって以降、相当長期金利はこれまでずっと下がってきましたから、そういった意味では効果はすでにかなり出てしまっている。追加的プラス効果はかなり限定的ではないかと思います。」
--本当は金融機関は企業への貸し付けや住宅ローンで運用したいんですよね。これがなかなか増えないということですか。
「景気がもっと伸びあがってくれば、需要も増えていくんですが、まだそのに火が点いていないという状況だと思いますね。」
--長期金利が低い状況は続きそうですか。
「これはかなり長く続くんじゃないかなと思います。長期金利というのは経済の体温を表す面があると思うんですけれども、ブレグジットもあって欧米の経済に対する懸念が強くなってきた状況だと思います。欧米経済こそが世界経済を牽引してきた主体だと思いますので、そういった意味では金利も下がりやすいいうところがあると思います。」
・人工知能が起こすイノベーション
--今日は人工知能でのマーケティングを取り上げましたけれども、今後順調に広がって行きそうでしょうか。
「もともと人工知能は大量のデータを解析するのに長けているといったテクノロジーですから、マーケティングの上でもかなりこれから積極的な進展がみられると思います。ただ皆さんは人工知能を使って他社よりも1歩でも先に行こうと切磋琢磨しているが、そうなりますと人工知能を活用できる企業とできない企業にかなり差がついてしまいます。個人でもそういった状況になる可能性があるのですが、そういった格差を広げやすいという面があると思います。」
--格差を広げない方策はあるんでしょうか。
「これは政府が一定の役割を果たして、出来るだけ多くの企業や個人に人工知能による果実を享受できるような環境をつくっていく。こういったことを将来的に考えるべきだと思います。」
--それは例えば教育だったりするんでしょうか。
「さまざまなことが切るような気がしますね。」
■オリンピック目前!経済効果は?
《2016年07月05日 Newsモーニングサテライト参照》
http://creampan.seesaa.net/article/439726885.html
特集 ブラジル生中継 五輪まで1ヵ月 現状は
リオデジャネイロ・オリンピックの開催まであと1ヵ月となりました。ところがブラジル経済を見てみますと、主要株価指数は2008年のリーマンショックでガクンと落ちまして、持ち直したんですがそこから徐々に右肩下がりとなっています。そして実質GDP成長率は前期比で5四半期連続のマイナス成長となっています。さらに物価の上昇率はグーンと右肩上がり、特に去年の上がり方が顕著だった。非常に厳しい状況にあるんです。またブラジルは、景気の低迷が一段と厳しいほか、治安悪化も懸念されています。五輪開催は本当に大丈夫なのでしょうか。今、リオでは関連施設の工事が急ピッチですすめられています。政府関係者は、五輪が海外からの投資を呼び込んでいると経済効果を強調していますが、リオでは物価高や、高い失業率に抗議するデモが絶えません。特に、貧民街=ファベーラでは、特に不満が高まっているといいます。一方、中間層にあたるフラビオさんは、五輪開催には賛成ですが、ここ数年給料も増えず、ブラジル経済の先行きに不安を感じていると話します。現地には新藤記者が行っています。
取材先・ブラジル三井物産
《中継:リオデジャネイロ/新藤隆富記者》
「リオデジャネイロは現在午前の11時過ぎです。南半球にあるので現在は冬ですが日中は30度近くまで上がり非常に暑いです。そのためビーチにも今の時間でもビーチバレーをする人などたくさんの人が詰めかけています。観光客の数も徐々に増えてきているようです。」
--ところで治安がかなり悪いと聞くんですが、実際どうでしょうか。
「ここは人気の観光地なんですが、昼夜問わず強盗が多いことで知られています。私も腕時計を常にはずしていますし、歩いてスマートフォンを使うのは絶対にするなと言われています。さらに昨日こちらの夕方に中継をしていたところ、刃物を持った男が我々に近づいてくるという場面がありました。幸い現在もガードマンと一緒に中継をしていますので、事なきを得たわけなんですけれども、治安の悪さを実感する一幕でした。その背景にあるのは警察官の数が減っていることです。財政難で警察官の給料が払われていないという状況が続いていましたので、警察官の数が減っていました。ただ今月に入って財政事情も改善してきて、今朝の地元紙一面で、安全面で問題無し、という政府関係者のコメントが載っています。そうしたなか、前向きな動きも出てきています。こちらにありますのがつい先週オープンしたばかりのリオ五輪公式グッズ店『メガストア・リオ2016』です。およそ3000種類の関連商品が売られていまして、公式マスコットのぬいぐるみだそうです。地元市民や観光客でかなりにぎわいを見せていました。ただ市民たちすべてがオリンピックを歓迎しているわけではありません。一か月後の開催は大丈夫なのか地元を取材しました。」
リオで有名なコパカバーナビーチ沿いに現在もまだ工事中なのが、ビーチバレーのコートです。週末にもかかわらずたくさんの人が来ていて、急ピッチで作業が続いています。果たして間に合うのでしょうか。
1万2000人の観客席を備えるビーチバレー用のコートは2週間後の完成を目指して、普段は作業の無い週末も工事が続きます。ただ未だに観客席は骨組みだけ。設置する1万席以上が搬入されたまま地面に置いてありました。リオ市はオリンピック関連施設の約98%が完成したと言うが、実際はあちこちでまだ工事中の場所が残っている。だが焦っている様子は見られない。先月初め日本企業がかかわるLRT(次世代型路面電車)が運行を始めた。空港から市内を結び(3.8レアル、約120円)、オリンピック期間中の主要な移動手段となる。このLRTの建設、運営会社に出資した日本きぎゅが三井物産だ。
《ブラジル三井物産交通プロジェクト部/藤田洋平副部長》
「ブラジルは交通インフラを含め非常に遅れている。チャンスがあればそこに対応していきたと思っている。ブラジルに関してはまだまだ成長すると確信している。そこに対して我々がどうするかというのを考えていきたい。」
《オリンピック経済効果査定担当/ロゲリオ・バーレ氏》
「オリンピックは間違いなく海外から多くの投資を呼び込んでいる。」
では市民はどう思っているのか、市内の商店街を訪ねると、リオ市内の買い物客は「オリンピックのせいで物価が上がっている。早く終わってほしい。」と不満を漏らす。実はオリンピックを直前に控えた今でもリオでは毎週のように抗議デモが起きている。10%を超える高い失業率や物価高に市民の不満が爆発。さらにオリンピックを前にルセフ大統領が不正会計疑惑で職務停止になり、政治は混乱に陥っている。最も不満を抱えているというのが市内の山間に立ち並ぶ貧民街「ファベーラ」の住民だ。入り口には警察官が常駐。犯罪率が極めて高いため、観光客などが迷いこまないようにしているのだ。ここでリオの人口の3分の1に当たる200万人が暮らす。
《ファベーラの住民》「私たちはブラジル政府に忘れられた存在なんだ。」
では中間層の過程は今回のオリンピックをどう思っているのか。
フラビオ・ソウザさんは大学で化学を教える准教授だ。スポーツ観戦が大好きというフラビオさんはオリンピックでボランティアとして働くことが決まっている。妻のモニカさんと娘のレティシアさん(13歳)、そしてミゲル君(8歳)の4人家族、世帯月収8000レアル(約25万円)。オリンピック開催には賛成のフラビオさんもブラジル経済の先行きには不安を感じている。11年前に買った2LDKのマンションのローン完済まであと25年。インフレが進む中、給料はここ数年増えていない。
《フラビオさん》
「財政難で給料が支払われていない教師たちもいる。自分もいつそうなるか分からない。将来が不安だ。」
最新の世論調査では61%のリオ市民が、オリンピックは何とか成功するだろうと答えている。ただブラジルが今後政治の混乱から抜け出して、低迷する経済からどのように脱却していくのか、世界が注目しているのはオリンピックの後ということが言えそうです。以上リオデジャネイロから中継でお伝えいました。
■ニュース
小池氏が自民党に推薦要請
来週14日に告示される東京都知事選挙をめぐって、駆け引きが続いています。出馬の意向を明らかにしている小池百合子・元防衛大臣がきょう、自民党東京都連に正式に推薦を要請しました。自民党は10日の参院選後に結論を先送りしましたが、小池氏は仮に自民党の推薦を得られなくても、出馬に踏み切る意向を表明。早ければあすにも正式な出馬会見を開く方向で準備を進めています。小池氏の“直談判”にもそっけない対応に終始した自民党。増田寛也・元総務大臣の擁立に向けた“小池包囲網”の動きには、根回しをせずに出馬に動いた小池氏への反発に加えて、民進党との相乗りを期待する思惑もあるといいます。その民進党は「自民党が応援する増田氏に対しては同調することができない」として、長島昭久・元防衛副大臣を軸に調整していくことで一致しました。それぞれの思惑が交錯する都知事選。告示日まで駆け引きは続きそうです。
人工知能で“販促”が変わる!
人間が知能を使って行うことをコンピューターによって実現する「人工知能」を販売促進に活用する動きが広がっています。スーツ専門店を展開する、はるやま商事では人工知能を使って、一人一人に異なったダイレクトメール(DM)を送る実験を行いました。通常のDMと比較したところ、人工知能を使ったDMのほうが男性で15%、女性は12%多く来店しました。その人工知能を提供したのが、IT企業のカラフル・ボードです。これまでに買ったシャツの形や色といった「画像情報」と、価格や素材といった「言語情報」を合わせて、客の好みを学習します。そして、その好みにあった商品を選んでくれるというものです。ファッション以外でも、人工知能を取り入れようとしているのは伊勢丹新宿本店。人工知能により客ひとりひとりの味覚の傾向を分析し、その時々にあったワインを客に提案。多様化する消費者ニーズをとらえるため、人工知能を駆使していく方針です。
【一人一人客ごとに異なるDM】
人間が知能を使って行う事をコンピューターによって実現する人工知能。今それを販売促進に活用する動きが広がっている。果たして人工知能に客の好みは分かるのか。
スーツ専門チェーン「パーフェクトスーツファクトリー」を運営する「はるやま商事」は先月、個人の好みに合わせたDM(ダイレクトメール)の実証実験を行った。一枚一枚が異なるDMは人工知能が作る。
《はるやま商事経営企画部/横山健一郎部長》
「現在は客には多様なニーズがあり、それに対してどう応えるかが我々の課題になっている。」
その人工知能を提供したのが東京・渋谷区にあるIT企業の「カラフルボード」。2011年に設立し、2年前には人工知能を使ったスマートフォン向けアプリ・SENSYを開発した。「はるやま商事」のDMにはこの独自の人工知能技術が使われているという。
《カラフルボード/渡辺祐樹社長》
「一人一人のファッションのセンス、好み、価格を捉えて、その人だけに提案をするということを基本としてやっている。もし客に刺さらなかった場合、人工知能はその結果を受けて、『なしなんだ』と自動的に客の行動を学習を深めていく。」
人工知能は例えばこれまでに購入した服の形や色といった『画像情報』と価格や素材といった服の特徴を表す『言語情報』を合わせてその客の好みを学習し、その好みに合った商品を選んでくれるというものだ。「はるやま商事」は今回、人工知能を利用したDMと通常のDMを会員に投函した。すると人工知能のDMを送った客の方が男性は15%、女性は12%多く来店した。一方、客単価では男性は30%高くなり女性は10%低くなった。今後、女性の客単価を上げる対策が課題と言うが、「はるやま商事」では人工知能を使った販促に手応えを感じている。
《はるやま商事/治山正史社長》
「個人の好みに合ったDMを送っていくことが今後の勝負になる。最初予想していた以上に非常に好評価というか、レスポンス(反応)が高く喜んでいる。他社との差別化ができる。」
【ピッタリのワインを選びます】
人工知能を販促に取り入れようとする動きはファッション以外にも広がろうとしている。カラフルボード・渡辺祐樹社長が向かったのは伊勢丹新宿本店にあるワイン売り場である。ワイン売り場担当の五藤久義マネージャーはカラフルボードの人工知能を客のより良いワイン選びに活かせないかと考えていて、試作機のデモが行われた。まずはワインを試飲し甘味など6つのポイントについて感想を入力する。すると人工知能が客の味覚の傾向を表したグラフを5段階評価で表示。さらに今食べたい料理を選択すると、人工知能が今の客に合ったワインを選ぶ。伊勢丹新宿本店ではワインに限らず、好みが多様化している消費者のニーズを捉える為に人工知能を活用していく方針だ。
《三越伊勢丹ホールディングス情報戦略本部/北川竜也さん》
「人間の力では及ばないようなデータの蓄積や解析の力を上手く活用して、今までなかった提案をしてもらえたと実感をしてもらえるようなサービスにまで成長させていくのが次のフェーズ(局面)だと思う。」
なぜか“スポーツカーの夏”
トヨタがスポーツカー「86(ハチロク)」を発表しました。2012年の発売以来、初の大型改良です。価格は262万3,320円からとスポーツカーとしては値頃感があります。トヨタはスポーツ車のブランド「Gs(ジーズ)」にも力を入れています。またホンダは、NSXを10年ぶりに復活、日産は「GT-R」を改良して発売する予定です。海外メーカーのアウディは、スポーツタイプ最上位の新型「R8」を発売。同時に「アウディスポーツ」ブランドを専門に販売するコーナーも設けました。こうした動きは、国内のスポーツ車販売で先行するライバル社に、スポーツ車のブランドイメージを引き上げて追いつきたいという思いがあります。
【今なぜ?スポーツカー】《大浜キャスター取材》
国内の新車販売が低迷する中、今スポーツカーに注目が集まっている。ドイツの自動車メーカー・メルセデスベンツやBMW、アウディはスポーツタイプのブランドを展開しているが、ここ数年その販売台数が急速に伸びている。当然ノーマル車よりも高額だが、それでも人気だ。そんな中この夏、スポーツタイプのブランドに日本国内のメーカーも力を入れている。燃費の良いエコカーが支持される一方で、何故今改めてスポーツカーなのか。
【トヨタ・日産・ホンダの“ある事情”】
今日、トヨタはスポーツカー「トヨタ86(ハチロク)」を発表した。今回は2012年の発売以来初めての大型改良となる。見た目で大きく変わったのがフロント部分だ。空力特性を高める事でスポーツカーの本質、走行性能を高めているのだ。価格は262万3320円~。トヨタがスポーツカーに力を入れる背景には近年の車離れの流れを変えたいとの思いもある。
《トヨタスポーツ車両統括部/多田哲哉部長》
「スポーツカーは車好きの王道。儲からないとか台数が出ないとかそういう言い訳をして逃げている限りは一生こういう流れは止まらない。」
さらに車の楽しみを伝えるのは純粋なスポーツカーだけではない。トヨタがスポーツ車のブランドとして展開するのが「G’s」。既存のモデルに手を加えてスポーツ性を高めたもので、現在7車種を展開している。
例えば「ヴォクシーG’s」は通常のタイプと比べて40万円ほど価格は高くなるが、目で見てわかる所だけでなく車体強度やブレキー性能も向上させている。
《多田哲哉部長》
「プリウスやアクアなど、沢山台数が売れる車だと個性を出したい客もいると思う。そういう中では意外と将来のあるマーケットのビジネスチャンスの芽があると思う。」
この夏、国内自動車メーカーからスポーツカーが相次いで登場する予定だ。ホンダは2006年に販売を終了した「NSX」を10年ぶりに復活した。新型はエンジンと高効率のモーターを組み合わせたハイブリッドモデルだ。日産自動車もこの夏、2007年に発売した「日産GT-R」を大幅に改良して発売する予定だ。これまでの高性能スポーツカーにはないスムーズな乗り心地と高い静粛性を実現している。
【アウディも販売強化】
一方、海外のメーカーにもスポーツカーに関する新たな動きがある。アウディはスポーツタイプの最上位となる「アウディR8」の新型モデルを今日発売した。5204ccV10のエンジンを積み、レーシングカーと同じ技術が多く採用されている。価格は2456万円~。同時にアウディはスポーツ車のブランドであるアウディスポーツを専門に販売するコーナーを全国24店舗の中にオープンした。さらに「RSパフォーマンス」の3モデルを8月下旬に発表する事も発表した。こうした動きの背景にはアウディのブランドイメージを引き上げたいとの強い思いがあった。メルセデスベンツのスポーツブランド・AMGが去年4600台を売っているのに対し、アウディスポーツは615台に留まっている。アウディはスポーツカーのイメージを浸透させる事でライバルに追いつきたいと考えている。
《アウディジャパン/斎藤徹社長》
「アウディはモータースポーツでのすごく長い歴史があって、リアルなスポーツカーをずっと作ってきたが、ブランドのスポーツイメージを上げていきたい。まだまだ底の部分の取り組みが不十分だった。これからブランドの推進活動を新商品の投入を通じて2020年には倍増させたい。」
《大浜メモ》(スポーツ好きでなくてもスポーツカー)
スポーツカーというとどうしてもカースポーツが好きな人だったり、走るのが好きな人、そういう人たちに向けてアピールする傾向が強かった。これは潜在的にみんなスポーツカーが好きという前提でやっていたと思う。ただ結果的には、現実は一部の人にしか響かなかった。徐々にアピールの仕方が変わってきていて、スポーツカーというのは実は乗っていてストレスがすごく少ないし疲れない車なんです、という売り方をし始めている。実際、走る、止まる、曲がるといった性能をかなり突き詰めているので、いま乗るととても楽だ。おそらく普通のノーマルな車より楽だ。こういうこだわりが通じていかないと、車というのは、移動できればいい、ただの道具でしょ、となりかねないという危機感もあんじゃないかと思う。
テロ犠牲7人 無言の帰国
バングラデシュの首都ダッカで起きたテロ事件で、犠牲となった7人の遺体がけさ、遺族とともに政府専用機で羽田空港に到着しました。駐機場に降ろされたひつぎに、岸田外務大臣やJICA=国際協力機構の北岡理事長らが花を手向け、犠牲者に黙とうをささげました。警察は今後、海外で日本人が事件に巻き込まれた際の刑法の規定に基づき、殺人の疑いで捜査を進めます。一方、事件をうけ外務省はODA=政府開発援助など途上国の支援事業に携わる日本人の安全確保策を検討する会議を近く立ち上げます。会議には外務省やJICA幹部などが参加し、来月中に対策をまとめます。
格安スマホ グーグルと開発
ソフトバンクは格安スマートフォンブランド「ワイモバイル」で、アメリカのグーグルと共同開発した、新シリーズのスマートフォンを発売します。新たに展開する「アンドロイドワン」は、アプリをグーグルのものに絞り込み、使い方をわかりやすくしたのが特徴だといいます。ソフトバンクは、アンドロイドワンの第1弾を今月下旬に発売し、ワイモバイルの主力にしていきたい考えです。
「軍属」の範囲縮小で合意
沖縄で20歳の女性が殺害されアメリカ軍の軍属の男が逮捕された事件を受け、アメリカ側に優先的に裁判権が認められている日米地位協定の適用範囲を縮小することで日米両政府が合意しました。具体的には「軍属」について、「高度な技術・知識を持ち米軍の運用に不可欠な者」などの条件をつけ、これまでより対象者を限定します。ただ、沖縄県が求める地位協定の改定には踏み込みませんでした。
日系自動車3社 中国で過去最高
中国で販売をしている日系自動車メーカー3社、日産自動車・マツダ・ホンダの6月の新車販売台数が、過去最高を更新しました。中国政府による、排気量が少ない車への減税措置や、SUV(スポーツタイプ多目的車)の人気が追い風となりました。各社とも10%以上の増加で、中でもSUVが売れたホンダは31.8%増の9万6,692台でした。
企業家賞 授賞式
優れたベンチャー企業の創業者を表彰する、企業家賞の授賞式が行われました。「ストライプインターナショナル」は、レディースブランド「アースミュージックアンドエコロジー」などを手がけるアパレル企業です。セレクトショップから始まり、その後製造小売り業に進出するなど、路線転換を繰り返し、2014年度にはグループの売上高が1,100億円を超えました。去年の秋からは、月額5,800円(税別)で服が借り放題という、世界初の普段着レンタルサービス「メチャカリ」を展開。今も新たなビジネスに挑戦しています。
■【トレたま】目覚ましカーテン
装置にはモーターが内蔵されていてタイヤがカーテンレールに沿って動きカーテンを開け閉めする。アームをレールの溝にひっかけ装置と連動させたスマホのアプリで時刻を設定すると自動でカーテンが動く。スマホをリモコンとして操作や速度の調整も可能。太陽の光を浴びるとメラトニンという睡眠ホルモンの分泌が抑制されすっきり目覚める。
《ロビット/高橋勇貴社長》
「夜寝る時にカーテンを開けたい時間を設定するだけで自動でカーテンが開き朝日と共に目覚めることが出来る。家を長期空けたい方にも防犯として利用ができる。事前に時刻を設定しておけばまるで中に人がいるように演出できる。この製品で世界中の朝を元気にしたい。」
【商品名】めざましカーテンmornin'
【商品の特徴】スマホと連動させて自動でカーテンを開閉する装置
【企業名】ロビット
【住所】東京都板橋区新河岸1ー5-11
【価格】3,985円
【発売日】7月13日発売予定
【その他】きょうから予約開始
【トレたまキャスター】北村まあさ