環境対策を考える

2006年07月09日 | 経済問題
環境対策って何だろう
 「これからの成長産業は環境産業だ」、「エコロジーはエコノミーを拡大する」。そんなセリフがよく言われます。確かに、兵器を作ったり、要らない公共事業をするのに比べたら、ずっとよいことだと思いますし、私も日本が環境産業の先端国家であって欲しいと願っています。
 ただ、いつもそうした議論を聞いていて、いつも私の心には腑に落ちないものがあるのです。それは、環境問題を声高に叫ぶ人たちが、本当にみな環境のことを考えているのかということです。なぜ環境ビジネスが「成長」産業でないといけないのでしょうか。なぜ「経済成長」を続けなければならないのでしょうか。
 また、環境対策を声高に叫ぶ人たちが、燃費の悪い大型スポーツカーに乗っていたり、美食家だったりすると、ますます私の疑いは強まってしまいます。
 環境対策というのは、何か新しいことをやるとか、技術的に難しいことをやるのではなく、もともとの日本人がやってきた暮らしを取り戻すだけで、大きな進展が見込まれるのではないかと私は思っています。
 昭和30年代から40年代の日本は、経済的にはいまよりずっと貧しい暮らしをしていました。統計でみると、昭和35年(1960年)の実質賃金はいまの5分の1、昭和45年でもいまの半分でした。
 しかし、それで私たちの幸せは5分の1とか半分だったでしょうか。私は、そうは思いません。小学生時代、私は東京・目黒の都営アパートで暮らしていました。決して豊かではなかったけれども、楽しい子供時代でした。
 毎日、原っぱで鬼ごっこをし、林で木に登り、虫網を持って蝶や蝉を追いかけ、ザリガニをスルメで釣り上げ、毎日泥だらけになるまで遊んでいました。
 学校に行けば、教室では鉄人28号、鉄腕アトム、スーパージェッター、宇宙少年ソランなどのテレビアニメの話題で盛り上がり、校庭に出られるチャンスがあれば寸暇を惜しんで走り回りました。
 今のように子供が青白い顔をしてTVゲームの画面に釘付けになっていたり、塾通いで睡眠時間を削らなくてはいけないほど忙しかったり、大人達が無表情で無愛想になるほど疲れ果てていることもありませんでした。家庭にはお母さんがいて、夜と日曜日には一家の団らんがありました。経済的には貧しかったけれども、そうした明るく楽しい想い出が詰まっているからこそ、いま昭和が大きなブームを迎えているのでしょう。
 環境問題が意識されていたわけではありませんが、昭和中期までは環境にやさしい時代でした。確かに公害問題はすでに発生していましたが、私たちの生活は意図せざるエコライフだったのです。
 例えば、私は家にある瓶を抱えて、ソースや醤油を買いに行かされていました。牛乳は牛乳屋さんが瓶に入ったものを毎日届けてくれました。プラスチックのボトルなど、そもそも存在しなかったのです。商店街には必ず買い物かごを抱えていきました。八百屋さんや魚屋さんが包んでくれる包装紙は新聞紙でした。
 農家が使う肥料は堆肥と人糞。農薬も天然の素材から取っていました。
 それだけではありません。昭和の時代は、何よりも、モノが小さかったのです。
 いま私はグリコのおまけをかなり本気で集めています。小学校のときに十分買えなかったものを取り返そうという気持ちがコレクションの情熱の大半を支えているのです。
 記憶が正確かどうか自信がないのですが、グリコは私の子供時代には10円でした。10円というのは、結構大きな金額で、何かの記念日とか、おばあちゃんにもらったとかでないと、普段から使えるお金の単位ではありませんでした。確か駄菓子屋ではビー玉が3個で1円だったと思います。だから普段でかける駄菓子屋にはグリコは置いていなくて、大金を握った時だけ、お菓子屋に出かけてグリコを買うのです。
 もちろんグリコのキャラメルはこの上ないご馳走なのですが、一番の目当ては小箱に入っているグリコのおまけでした。
 期待したロボットや飛行機や鉄人28号がでたときは飛び上がるほど嬉しいし、たまに女の子用のおまけが出てしまったときは、地団駄を踏んで悔しがります。ただ、グリコのおまけを机の引き出しのなかから取り出して、並べて眺めていると、想像の世界が広がって胸のワクワクドキドキが止まらなくなるのです。
 当時集めたグリコのおまけは、残念ながら行方不明になってしまったのですが、いまになって再び当時のおまけを集めてみると、驚くことは、どれもあきれるほど小さいということです。全長は2センチから3センチほどしかありません。逆に言えば、当時はそれだけ小さなおもちゃで子供の夢が買えたと言うことなのです。
 昭和35年の日本のエネルギー消費は、いまの6分の1でした。その大部分は、日本人のライフスタイルがもたらしたものです。
 確かに我々の生活は豊かになりました。コンビニもスーパーも24時間開いていて、何でも手に入ります。でも、その裏側で、商店街の賑わいとか、季節感とか、心のふれあいといったものとともに、大切な環境も失ってしまった気がします。少なくとも環境を犠牲にしてまで、これ以上の経済成長は必要はないと私は思います。

(本稿は、「日経エコロジー」に書いた文章を加筆修正したものです)。
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コメント
 
 
 
大事にしたいこと (高田由美子)
2006-07-09 09:29:41
年を取ると、「何が本当に大切なのか」が判ってきます。ストレスは、溜め込まないで、リフレッシュしなければ怖いことです。

 地球の反対側から、「気候が、おかしくなっている」と電話がありました。それでも、電話も、向こうから、かける方がずっと安いし、エアチケットも向こうで、買うほうが安い。「誰が儲かる仕組みになっているのでしょう。」と、書くと、また偽者にいじめられそうです。
 
 
 
つのる疑問 (TOFU)
2006-07-09 12:09:43
経済学部生ですが、いまだに「成長」を前提とした経済学に納得がいきません。これ以上成長を望んでも、キリが無いと思うからです。人間の活動は無限ですが、地球は有限です。今の経済学では、環境が持ちません。いつになれば現代経済学が修正されるのか、講義を受けるたびに気がかりでなりません。
 
 
 
同感です (千葉りんこ)
2006-07-09 17:25:06
昭和28年生まれの私にはうなずくことばかりです。私に今できる環境対策は、レジ袋をを断ることです。
 
 
 
エコを否定はしませんが・・ (Unknown)
2006-07-09 21:44:51
よくはわかりませんが国民の生活水準の目標をあるレベルに設定し、それ以下の人がもっと良い生活が出来るようにさせていこうとすると、その為の経済成長が必要になるような気がします。

政治家が経済成長を目標としたことは、少なくとも間違いではないような気はします。
 
 
 
同感です (同感でっす2)
2006-07-09 23:38:22
TOFUさんのような経済学部の学生さんがいらっしゃるのは、心強いかぎりです。

今、W杯の開催されているドイツでは、だいぶ前から、買物には、My bag 、玉子のケースも紙。環境汚染を考えて、塩素系の洗剤は使わないなどを、実行してました。

ついこの間までは、伝統の無償教育、医療費無料だったそうです。

日本は、お金の使い道を、間違えているようです。

イラク戦争に、お金を使ったのは、かえすがえすも...。

 
 
 
面白い命題です (Unknown)
2006-07-10 01:15:58
森永様



いつも楽しく拝見しております。

大学のとき、そうした疑問を持っており、若干ですが、考えました。



本質的な命題は、「経済は成長する必要があるのか?」ということになります。



経済成長がないと、国債の利払いが困る、給料が上がらない、などの個別の事例は、省略して、純粋な経済の仕組みとして考えます。



私はケインジアンなので、それを基本にします。もしかして新古典派のほうが、答えがだせるかもしれません。



大きな論点は、3つです。

1.利子

 お金を借りたら、借りた以上に、稼がなければならない。ゼロ金利の社会に森永さんの答えがある、

2.付加価値=生産というのもの

 GDPは、付加価値の合計であり、成長が無いということは付加価値が無い、ということ

3.需給の均衡

 需給の均衡のために、景気が変動することは、計画経済で無い以上、ありえない。



森永さんは、GDPを考えているのでしょうが、利子がある以上、成長がないと、住宅の購入も、企業の投資も、自分の実入りがどんどん減っていくため、できません。

利子が無ければ投資できますが、誰も貸しません。無利子で金を借りることの難しさは、誰もが知っていると思います。



では、ゼロ金利はどうかというと、確かに壮大な実験ですが、単に無担保コールレート翌日物がゼロ金利名だけで、短プラ、長プラ、国債はちゃんと金利が付いています。



利子という概念がある以上、成長の無い社会というのは、非現実的です。



賃金の増加、つまりGDPの増加分と、利子(長期金利)による増加分を比較すると、びっくりします。

 ケインズでは、利子率が大きな意味を持ちます。



 この利子についてのアンチテーゼとして、「モモ」のミヒャエル・エンデの地域通貨があります。

 ただ、時間とともに価値が減ると定義されており、これは、成長によるインフレで価値が目減りすることと同じなので、本質的には脱却していません。



 しかし、エネルギーの消費量が6倍になっているというのは、よく考えなければいけません。

 6倍のエネルギーを使った生活を営むために、もっと多くの時間や労力をつぎ込んでいるように見えます。

 それをLess is moreという考え方で、整理できればと思います。

 その6倍のエネルギーを使うことで、新鮮な食料や、高速な移動、24時間いつでも豊富な商品を買い求められるのです。

 

 よって・・・

・小売業の営業を18時までにする(昭和35年くらいはそれが常識)

・個人のマイカーは禁止(35年頃は庶民は買えなかった)

・航空機の使用も制限(35年頃は庶民は乗れなかった)

・洗濯機など3種の神器(35年頃の憧れ)は禁止して、家事労働を激増させる

などで、エネルギーの消費は減ります。

 

 という社会がよいと、森永さんはおっしゃっていますが、そうでしょうか?



 環境問題と経済成長を考えると、必ず、上記の問題にあたります。

 江戸時代の生活がよいという馬鹿が、時々周期的に出てきますが、江戸時代の炊事洗濯掃除など日常の家事が、どれくらい大変か、エネルギーの素晴らしさをわかっていない輩には、辟易します。



 では、豪奢な嗜好品がいらないか、というのは考える価値はあります。

 また、都市へのマイカーの乗り入れ禁止は実施すべきです。もっと駐車違反を厳しく取り締まり、圧力をかけるべきです。



 長くてすいません。
 
 
 
迷路 (たぬきそば)
2006-07-10 01:55:56
ただ今~

おかえり~

それだけで子供の様子がわかったものです。

携帯や監視カメラを使わないと安心できないなんて、どこかで道を間違ったのだと思います。
 
 
 
省資源と雇用は両立するか? (石川直太)
2006-07-10 10:47:27
マルクスやケインズの時代には、地球が有限であると考える必要がなかったので、経済理論で無限の成長が必要なのではないでしょうか。省資源と雇用は両立するでしょうか?

私は技術者です。例えば、さとうきびの搾りかすを醗酵させて燃料用アルコールを作る、燃費がよいエンジンや消費電力が少ない家電を開発するというような、研究開発の積み重ねで、生活水準と雇用を維持しながら、資源を節約するのが、現代の技術者の使命だと信じています。
 
 
 
成熟社会 (プー太郎)
2006-07-10 11:10:16
日本はもう米国並に経済も社会も成熟化し、格差問題、環境破壊、家族の絆の崩壊が、かなり進んできた気がします、そして隣の中国の台頭も脅威でいつ尻をまくるかわかりません、平和ボケと言われていますがそろそろ国民的議論をしないといけない時期が来たと思います。
 
 
 
環境 (みみっちいやん)
2006-07-10 13:30:29
私の今は亡き父親が環境問題に関心を持ち会社を興し取り組んだのは26年前、あれから環境は荒れるばかり、一人一人の自覚がない限り環境が良くなる事はありえません。市民の身近な場所で話し合いや雑談が持たれるような、そんな動機を作る事は出来ないのでしょうか?
 
 
 
環境 (みみっちいやん)
2006-07-10 13:30:30
私の今は亡き父親が環境問題に関心を持ち会社を興し取り組んだのは26年前、あれから環境は荒れるばかり、一人一人の自覚がない限り環境が良くなる事はありえません。市民の身近な場所で話し合いや雑談が持たれるような、そんな動機を作る事は出来ないのでしょうか?
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-07-10 14:53:22
TOFUさんへ

 経済学を学ぶ学生さんからのこのような投稿を待っていました。

私も経済の「成長」の意味を問い直す必要があると思います。

 「経済」と「成長」についてはダグラスラミスさんや、暉峻淑子(てるおかいつこ)《「豊かさの条件」(岩波新書、2003年)「豊かさとは何か」》が書かれていますが、大きな市民のコンセンサスにまでなっていません。そのことの原因はやはりマスコミにあると思います。



 マスコミは「成長」について人々が「まてよ・・・・」などと考えることなく「成長」=「購入・消費」と考えてもらわなくてはならない商売をしている広告主がついているからです。



 しかし、そういうものに負けずに、情報収集して、社会を作っていこうというのが森永先生の主張であり活動ではないかと思ってこのブログを読んでいます。

 

 わたしの、疑問というか課題は200人でまわしていた工場を遠隔制御室から2人でまわせる高度技術の世界での「人」の考え方です。

 ニート、ニートと大変そうにいうが上の例でいけば198人が不要になるのだからニートが増えてもしょうがない、それでも198人ではなく、2人のうちの一人なれと言うのは、「言うだけなら楽だよじゃあどうしたら良いのさ!おせーてヨ」と言う感じです。



 わたしは、人間には人間が必要ですから、そこをもっとよく考えて198人の人で便利屋をする等、コピーできない仕事をする。

買いたたかれる、派遣や季節労働は拒否する。

 パラサイトできる親がいるなら、親の財産を総ざらえしてお金の使い道を再検討する。例えば老人介護の充実したどこかの県に移住し、親子で時給自足の準備をする、等です。

 知恵と今あるお金をしっかり使えば、親が将来を悲観して子を殺したり、世間知らずの子に親が殺されたりということもなくいけるのではないかなあと考えています。



 子どもが働かないだの、仕事が無いだの愚痴って浪人をしていられるのはまだまだ余裕があります。今のうちに(今日が最高の経済力と体力なんですから)それを生かすことです。

それで、「成長」の呪縛からものがれられるのではないでしょうか?



 とりとめのない事を書きましたが、こういう事を語りあい、知恵を出し合いたいといつも思っているものです。討論を待っています。 

 
 
 
経済は成長でない? (では?)
2006-07-10 18:34:20
なるほど。地球環境が大事なのはわかった。けれど、ならば、あなたはナニをしますか?あなたから文明社会をすてて、車には乗らないで、コンビニも使わないで冷暖房などつけないで生活されてみてはいかがでしょうか?まず自分がやらなければ世界は変わりませんよ。それができないなら偉そうな事を言うのはやめましょう。



私?私は自分の文明生活を捨てるのが嫌ですからぎりぎりまでこの生活で行きますよ。結果地球が滅んだら連帯責任だし。



かっこつけるの嫌いだし。
 
 
 
「成長=自然との対決」とは限らない (半日庵)
2006-07-11 00:14:50
自然を征服していくことが文明の進歩というような考えかたから脱出しないと、より豊かな暮らしを求めながら環境を保つことは困難でしょうね。しかし、その部分の発想の転換をしようという試みにはあまりお目にかかりません。既存の成長手法から脱出しないかぎり昔は良かったで終わってしまうように思います。

 
 
 
先生の番組大好きです (みのり)
2006-07-11 07:11:51
わたしは 先生の番組が 大好き!で 欠かさず見ています



先生の疑問とまったく同感です

イスラムの教えに金利をとってはいけないそうです…共同体

ユダヤの教えは金利をとります…個人

相反する思想が感じられますネ

経済が肥大過ぎた日本 カントリーや文化が希薄になってますネ

家族の文化や 道徳が薄れています



わたしも ブログ書いてみました

先生に コメント書けるってとても嬉しいです♪

先生よかったら 見てくださいネ…!



 
 
 
石川直太さんへ (友寄ゆり)
2006-07-11 10:36:16
石川直太さま

技術者としてのご意見すばらしいです。



 私は、その技術者を生かすも殺すも政治のちからと思っています。そしてその政治を生かすも殺すも一人の一票です。



 先日の朝日新聞のBeだったとおもうのですが、ちょうどサトウキビをつかった燃料(石川さんのおっしゃる「さとうきびの搾りかすを醗酵させて燃料用アルコール」と同じかどうかわかりませんが)のことが特集されていました。

 その中で、混ぜるわりあいで「×10」とか「×25」とかいっていましたが、その割合は国によって異なると書いてありました。結局どんなにすばらしい技術もそれを使わせるかどうかは政治が決めるのですね、その法律だか法令だかにそむいた量を使うことは違法になり、いくら使いたくても使えないということですね。



 そのことから、わたしは一人の一票を持つもの、また納税者、また主権者、国民として、政治運動や市民運動をしていきたいと思いました。



石川直太さんの技術者としての声をもっと聞かせて下さい。ありがとうございました。

 
 
 
技術者の視点(友寄ゆり様へ) (石川直太)
2006-07-11 14:41:27
友寄ゆり様、コメントありがとうございます。サトウキビの件はBeの記事と同じ話です。技術者の視点で重要だと思うのは、小さな改良の積み重ねと、「もったいない」の発想です。



例えば、石油を一滴も使わずに生きるのは不可能です。しかし、工夫と政策がかみあえば、石油を一割節約できる方法があるはずです。そのような省資源方法を積み重ねれば、ちりも積もって山となり、次世代の負担を減らせられるはずです。そして、次世代の人々が、さらなる工夫を続けるでしょう。



また、物質や熱を捨てるのはもったいないです。前述のサトウキビの搾りかすの活用や、下水や生ごみを醗酵させて燃料用メタンを得るのは、「もったいない」の精神が実現して、すばらしいです。私個人は、コンピューターの冷却水で風呂を沸かせないかと、考えています。



それから、ドイツでは、塩化ビニルに代わる材料を開発して、ダイオキシンの発生を500分の1に減らせたそうです。日本にも同様の技術はあるはずですが、政策が遅れているようです。



環境対策には、政治家、経済学者、技術者が知恵を出し合う必要があります。だからこそ、森永さんを応援します。
 
 
 
ユダヤ資本にとってイスラム金融は邪魔 (ゆうこりよりまややに萌え)
2006-07-11 22:33:27
>イスラムの教えに金利をとってはいけないそうです…共同体

>ユダヤの教えは金利をとります…個人



私はイスラム金融に興味がありますが、詳しい事は知りません。

アメリカやイスラエルがイスラムを目の敵にするのは、イスラム金融を邪魔に思っているからではないかと勘繰っています。



よく、近未来の予測というより予定表と言われている「フォーリンアフェアーズ」にサミュエル・ハチントンの「文明の衝突」を掲載し、欧米VSイスラムの図式を演出したのは、宗教対立と云うより、イスラム金融を警戒し潰そうとしているからだと思います。



どなたかイスラム金融に詳しい方がいらっしゃいましたら、お教え願いたいと考えております。
 
 
 
ストック経済と自然 (みのり)
2006-07-12 04:23:19
先生 また 書いてみました ゴメンナサイ!



経済は 原資をくって成長する のかなって…

農村の労働力 女性の労働力 主婦の労働力

それぞれの社会や生活は変化しました

経済と文化は 相容れないもの?

片方は数量で 片方は思想です

製造は 低開発国で 国内はさびれました

消費人口も 低迷 国力も低迷

フローからストック社会になっています

金持ち融合策は あだ花では? 郵貯民営化で国債もどうなるの? 経済は原資をくうってこと? 元も子もなくなるの? 間接金融と直接金融 資源の再配分など… 岐路に立っているのでは?



大きい市場が開けない限り また日本の貨幣がその市場で流通しない限り ドルに代わる機軸通貨として流通しない限り 未来はないでしょ!

それって アセアンでは… 貨幣が流通するようにしてよ!って 政治家に期待したい(;o;)

日本が生き残れるかの大きな課題ですヨネ!



環境問題も 結局は経済肥大の影で 文化が失われたってことに わたしなんかは連想…



資本家も考えてほしい 平和のもとで経済も発展するって ミサイル飛んでくるのにそこの周辺ににお金つっこんでどうするの? ああ 最近?

資本の流出は 天引き 船団主義 再配分・国家総動員体制の崩壊です 金融立国 技術立国がこれからの日本の未来を創ります

政治家の先生 頑張ってくれないと 植民地です



資本の流出が 大きな変動です 黒船です

ああ 何回でも言いたいぐらいです!!



質草の担保割れです 金融無策です BISなど外国かぶれしないで 足元見てください



先生のお話よく聞いてます 日本もストックをたいせつにしないとアルゼンチン並かなって もうすぐそうなります



ネ 勉強してるでしょ 毎日見てますヨ 
 
 
 
返事はなし (Unknown)
2006-07-12 21:04:32
どんなにコメントや考察、意見等をしても結局何の回答もくれません。ヒントでもと思うのですが無視ですね。だったらはっきりこのブログはご自身の意見表明で質問や反論は受け付けないと言ってくださればと言いたいです。このネタで本書いて、ラジオでしゃべって、負け組みは嘆いていると喧伝して勝ち組を謳歌するのですね。その儲けでおもちゃ買って楽しむ。負け組みがすがって出したお金はグリコのおまけに変わる。法律に違反していないからいいですよね。
 
 
 
温暖化防止に大麻の利用を (ゆうこりんよりまややに萌え)
2006-07-12 23:29:30
環境対策と言っても、広範囲で総てを語る事は出来ませんが、先ず脱石油と温暖化対策であろうと思います。



そのうちの一つである温暖化対策の重要な材料が「大麻」です。「アサ」です。

大麻が日本に於いて非合法化されたのは、戦後GHQによる占領時代の昭和23年です。

それまで一万数千年に亘って、大麻は栽培され続けてきた生活に密着した作物でした。勿論害などありません。(日本産の大麻はTHC含有量が少ない)

しかし、GHQによる非合法化によって悪質なプロパガンダにより、麻薬のように扱われるに至りました。



大麻 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%BA%BB

この記述はかなり悪質です。





アメリカに於いて、事実上大麻の使用が禁止された1937年に経済界・財務省の暗黙の合意の下でマリファナ課税法が成立した。

この法律は、大麻を市場から抹殺する事で林業と合繊業界を活性化する目的があった。

課税により大麻価格が上昇し、製紙原料が大麻から木材へ移り、繊維原料も大麻から合繊へと移る事で、製材業者や合繊業者の設備投資によって経済の活性化させる為の実験であった。



その後、大麻に対する悪質なプロパガンダによって、大麻取締法が国連の国際条約となり、世界中で批准されて大麻栽培が禁止されました。



大麻取締法とは禁酒法と同様で、「何でもない物」を規制しているのです。

根拠は科学的なものではなく、極めて政治的理由の法律です。悪法です。



マリファナ(大麻樹脂)の歴史

http://www.airgreen.co.jp/hemp/hemp%20history.html



大麻とは、何か?

http://www.asahi-net.or.jp/~is2h-mri/nani.html



大麻の栽培と利用

http://www.airgreen.co.jp/hemp/hemp%20usage.htm



今、世界で製紙材料として当たり前のように木材が使われていますが、これを成長の早い(110日で成長)大麻に置き換えれば、貴重な森林を伐ることなく紙の生産が可能ですし、大麻の成長の過程で炭酸ガスの削減も期待できるのではないでしょうか。
 
 
 
歴史から学べ (taikou)
2006-07-13 10:34:46
経済成長が必要かどうかという問題に関して、私は経済の成長をどう捉えるかというところから述べたいと思います。経済の成長とは、GNPとかGDPと言った数字で表すことのできるものでしょうか。だとしたら今後、日本は、経済成長は必要ないと思います。少子化で労働人口が減るからです。人口が減れば、利用されない土地が増えて地価は下がるし、ラッシュも減るし。少ない人数で豊かに暮らすことができるのではなかろうかと想像します。反面、マイナス面もあるかと思いますが。。税収が減り、社会福祉が充実しない、老人を支えきれない・・数字よりも問うべきはその質にあると思います。

大事なのは、豊かに暮らせる社会とは何か、そのためにはどんな経済が望ましいのかということではないのかと存じます。

私はこれまでの経済成長を批判はしません。先人たちのおかげで私たちは多くの自由や豊かな暮らしを享受することができていると思うのです。ただ、それに伴ってマイナス面、環境破壊や、家族崩壊といった問題が生じたのも確かです。私たちは、そういったマイナスを嘆いたり、他人を批判するよりも、その問題を乗り越えていくべきではないかと思います。そういったことで、国民による話し合いや議論をする場が大事だと思います。そのために森永さんのブログがあるのだと思います。かつて、写真家である星野道夫さんが言っていった「貧困もない、だれもが心豊かに幸せに生きているような完璧な社会なんてありえないかもしれないけれど、それに近づこうとよりよい選択をすることは可能だ」という言葉が私を勇気づけてくれます。
 
 
 
経済成長という考え (カル)
2006-07-13 20:21:51
どうも、大学で講義を受講させていただいている者です。



私の考えですが、「これからの成長産業は環境産業だ」、「エコロジーはエコノミーを拡大する」。

このことは非常に重要なことだと思っています。



そもそも、経済が成長し続けなければならないという以前に

「企業はより多くの利益を追求する。」

そこに経済学の原点があるものと思っております。



環境問題は基本的に経費がかかります。企業側としては利益を落としたくないわけですから積極的に取り組もうとはしないと思います。

そこで、「これからの成長産業は環境産業だ」、「エコロジーはエコノミーを拡大する」。

このような謳い文句があるのではないでしょうか?

環境に対して、企業が参入するのを仕向けるために。



環境産業が成長するとなれば企業は参入してきます。より多くの利益のために。

企業が利益を追求するが故に、そのような言葉を言ってるのではないでしょうか?





最後に。

昔を回想するのは悪いことだとは言いません。

しかし、アナリストなら今の問題をどのようにすれば解決できるか。

それを書くべきであったと思います。

少なくとも、私は昔のような生活に戻すというのは解決策だとは思えません。
 
 
 
森永様へ (どこぞのコンビニ店員)
2006-07-15 10:20:06
あなた頭悪すぎますね。池沼も甚だしいですね、かわいそうに。

論理破綻してます。

貴殿の文章、上の8行と(真ん中の意味の無い文章は省いて)下の4行、もう一度よく読み直してみたら如何でしょうか?

頑張ってください。
 
 
 
難しいですね (Unknown)
2006-07-18 13:12:41
森永様



いつも楽しく拝見しております。



経済の成長しなくてよいか否かと、省資源とは、レイヤーが全く違います。



1.経済の成長しなくてよいか否か

 前にもコメントしましたが、経済の仕組みであるので、使用する資源の多寡は量の問題であり、成長の仕組みとは本質的に違います。

 

 もちろん、省資源は、重要です。もし、代替エネルギーが進み、日本の石油の輸入が激減すると、貿易黒字、外貨準備高の激増します。

 すると、海外投資もされますが、不動産や株式、その他の物価、給料も上がります。(貨幣価値が下がる)

 もし、国内で循環させれるように仕組みを作れば、相当なインフレになるので、重税、高金利で調整する必要がありますが、悪いことではありません。

 社会資本が充実しますし、赤字国債も解消されます。しかし、バブルにならないよう細心の注意(規制)が必要です。

 

 ただし、これも今のケインズ経済の仕組みから脱却していませんし、成長が必要か否かの議論にはなっていないです。



2.省資源

 石油の代替エネルギーとして、エタノールなど生物資源(バイオマス)はかなり重要です。

 ブラジルは、石油に外貨を取られないよう国家アルコール政策を実施しています。

 日本では、ディーゼルエンジンを、家庭用のサラダ油の廃油で、動かした例が有名です。



 石油はガソリンだけでなく、薬品からプラスチックなど様々なものに使われていますので、調べてみると、いろいろわかります。



3.「大学で受講されている方」へ

 マクロ経済学では、企業が利益を追求することは、あまり意味を持ちません。



 企業の利益の追求は、経営学の分野です。また、利益の追求(極大化)は、売上の追求ではありません。ゆえに極大化です。



 1000億円の売上で10億円の利益、10億円の売上で2億円の利益なら、後者の方が優れています。



 ゆえに、企業では利益を追求するために、売上を減らす(規模を縮小する)ことがあります。本来的な意味でのリストラですな。



 蛇足ですが、ミクロ経済(価格理論)は、価格が決まる仕組みを追求するもので、これも利益とはあまり関係ありません。(完全競争下では利益はゼロだし)
 
 
 
Unknown (そもそもさ)
2006-07-22 18:06:56
タバコを吸うためだけにタクシーに乗ってます!ガハハハハと大笑いしている森永卓郎が「環境」ですか?



笑っちゃいますね
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-07-22 23:11:25
>タバコを吸うためだけにタクシーに乗ってます!ガハハハハと大笑いしている森永卓郎が「環境」ですか?



>笑っちゃいますね





そのモリタクさんですら、環境問題を意識しなければならなくなったのですよ。

あなたみたいに、笑っちゃている程意識の低い人は、いま地球に生息している生命すべてにとって迷惑な存在なのですよ。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-07-23 07:40:11
>そのモリタクさんですら、環境問題を意識

ま、意識して貰った方が良いけど、でもアナリストの癖に意識するの遅過ぎるよね。



>笑っちゃている程意識の低い人

モリタクを嘲笑えるほど、モリタクよりも先回りしている人だと読み取ってもらえないんですかねぇ?

普通の日本人ならばそう読み取ると思うけど。
 
 
 
Unknown (oko)
2006-08-10 08:50:58
農学部生で、環境問題に興味があり、経済学も少し勉強しています。

欲望を無限に拡大させていく資本主義経済という仕組みはBestではなくBetterでしかないこと、

市場原理は思っていたよりすごい仕組みであることを学びました。(石油の値段が上がると、代替エネルギーの開発とか公共交通機関を利用しようという誘因がはたらくなど)



ただ、「値段によって計ることのできないもの=無価値で無意味なもの」が正しくなってしまうのがこの仕組みの怖いところだと思いました。

近年失われてきたものの多くが、数値で表わせないものではないでしょうか。

この点では、森永さんと同じ意見です。



しかし、重要なのは、失われてしまったものはもう元にもどらないと気付くことだと思います。



昔はよかったとよくいいます。でも、それは昔のよい一面しか見ていません。治る病気も治らず、貧しく、子供や女性は多くの機会を奪われていましたよ。

文化こそ違えど、途上国と呼ばれる国の人々を見ればその過酷さが分かるでしょう。



2時間ちょっとで北海道から大阪まで移動できるなんてありえないし、携帯電話も無い。

インターネットを使って、昔はよかったと訴えかけるのも、皮肉なものですね。



やはり一度豊かになった者は、もう元には戻れないと考えたほうがいいと思います。



これでは、経済的な豊かさを人類の幸福とする意見を持つ人のたちを説得できません。



ただ、説得できる意見があるのかといわれると、、、

まだまだ勉強不足が実状です。



批判は簡単ですね。







 
 
 
環境負荷 (横田)
2006-08-18 07:36:55
環境負荷といえば、道路建設も含められるかもしれませんね。

近畿では既に近畿道+阪和道があるにも関わらず採算性で見送られ続けた京奈和ルートを高規格道路として強引に道路工事が行われようとしてます。

その中で奈良市内、世界遺産のバッファゾーンを事実上縦断する地下40mのトンネル案が出されています。

事業費は3000億(一説では3800億)と推計発表。

法隆寺よりも高い所まで上がって下がるのとそう変わらない。

掘り出される土の量は大阪城がすっぽり埋まる大阪ドーム一杯(東京ドームと同等:東大寺10棟分)。

通常1km弱間隔に設置されるはずの高さ30mの換気塔も事前説明せず、強引に両端に設置とし、景観も含め、甚大な環境被害が予測される。

埋蔵遺跡(1300年の情報遺跡ともいう木簡)への悪影響(証拠なき消失)も指摘されている。



しかし既存のバイパスの高架区間(一般道路:高さ5m前後)を南北に延長したり、並行する南北道路を整備すれば交通問題はほぼ解消されるとの指摘もあります。

また、地下案についてはユネスコは「取り返しが付かなくなる前に」報告を求めています。

http://www3.ocn.ne.jp/~nsih2001/30iinkaiketugi060725.htm

ご参考になれば幸いです。

 
 
 
日本滅 (saito)
2006-09-03 18:02:36
私は日本が滅びればいいと思います
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-09-03 21:23:36
>日本滅 (saito) 2006-09-03 18:02:36



>私は日本が滅びればいいと思います





おまえが一人で勝手に滅びろよ!!!



 
 
 
なるほど! (YY)
2006-10-12 14:04:04
参考になります。
 
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