今日は大手町で講演です。サンケイビルのクリスマスイルミネーションがきれいです。
私はニッポン放送の携帯情報サイトで、毎週その週に起こったことを中心にコラムを書いています。一週間遅れで、その記事を公開しています。世の中の流れが速いので、だいぶずれてしまうこともありますが、ご容赦ください。なお、最新版は携帯電話からニッポン放送のサイトに行ってください(こちらは有料です)。
上海最新情報
11月12日と13日の2日間、半年ぶりに上海を訪れました。4月以降、マンション価格の下落が起き、バブル崩壊による影響が心配された上海ですが、経済は思った以上に元気でした。というよりも、バブルの崩壊の影響はほとんどみられないと言った方が正確かもしれません。
肝心の地価ですが、4月のピーク時から比べるとやはり3割り程度下落していて、今でも都心から10キロ以上離れている地域は、下落が続いているそうですが、都心部はもともと下落が小さかったうえに、いまは値下がりがストップしている状態です。
都心部の地価下落を防いでいるのが、旺盛な外国企業の進出です。この1年間で上海には5千社もの外国企業が進出したそうです。その勢いが衰えていないため、上海の好景気は続いていて、外資系企業の立地に伴う需要が大きいので、都心部の地価が下がらないのです。
また、郊外についても、地元の人たちの期待は相変わらず強く、上海万博までに、再び不動産価格は上昇に転ずるという見方をする人が多いようです。
私はそうなるとは思いませんが、バブル崩壊後の上海経済の動きは、いまの日本経済の復活と似ている点があるのも事実だと思います。
それは、外資が経済の復活のきっかけを作っているということです。日本の株式市場が株価を回復させたきっかけは、外国人投資家の旺盛な日本買いでした。上海も、もし外資の進出がなければ、不動産バブルの崩壊は、大きな経済収縮を招いていたでしょう。
日本と上海の違いは、上海の方がずっと外資を魅了する力を持っていたことだと思います。しかも、上海はその魅力の上にあぐらをかいてはいません。外資の進出が止まったら、経済的困難が待ち受けていることを彼らはよく知っているからだと思います。
例えば、これまで中国に進出した外資系企業は、利益を海外送金することができませんでした。ところが、いま上海の金融特区では、中国で挙げた利益の海外送金が可能となるように着々と準備が進んでいるのだそうです。
やはり中国はしたたかでした。
上海最新情報
11月12日と13日の2日間、半年ぶりに上海を訪れました。4月以降、マンション価格の下落が起き、バブル崩壊による影響が心配された上海ですが、経済は思った以上に元気でした。というよりも、バブルの崩壊の影響はほとんどみられないと言った方が正確かもしれません。
肝心の地価ですが、4月のピーク時から比べるとやはり3割り程度下落していて、今でも都心から10キロ以上離れている地域は、下落が続いているそうですが、都心部はもともと下落が小さかったうえに、いまは値下がりがストップしている状態です。
都心部の地価下落を防いでいるのが、旺盛な外国企業の進出です。この1年間で上海には5千社もの外国企業が進出したそうです。その勢いが衰えていないため、上海の好景気は続いていて、外資系企業の立地に伴う需要が大きいので、都心部の地価が下がらないのです。
また、郊外についても、地元の人たちの期待は相変わらず強く、上海万博までに、再び不動産価格は上昇に転ずるという見方をする人が多いようです。
私はそうなるとは思いませんが、バブル崩壊後の上海経済の動きは、いまの日本経済の復活と似ている点があるのも事実だと思います。
それは、外資が経済の復活のきっかけを作っているということです。日本の株式市場が株価を回復させたきっかけは、外国人投資家の旺盛な日本買いでした。上海も、もし外資の進出がなければ、不動産バブルの崩壊は、大きな経済収縮を招いていたでしょう。
日本と上海の違いは、上海の方がずっと外資を魅了する力を持っていたことだと思います。しかも、上海はその魅力の上にあぐらをかいてはいません。外資の進出が止まったら、経済的困難が待ち受けていることを彼らはよく知っているからだと思います。
例えば、これまで中国に進出した外資系企業は、利益を海外送金することができませんでした。ところが、いま上海の金融特区では、中国で挙げた利益の海外送金が可能となるように着々と準備が進んでいるのだそうです。
やはり中国はしたたかでした。
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