不完全抗原(ハプテン)のページを更新
- ハプテン (hapten) とは免疫原性を欠き、反応原性のみをもつ抗原。つまり、特異抗体と反応はするが、抗体やリンパ球の増殖や分化を誘導しない性質をもつ物質。不完全抗原(ふかんぜんこうげん、incomplete antigen)とも呼ばれる。脂質や核酸などの分子量数百以下の低分子。 ハプテンは高分子のキャリアータンパク質と結合することにより免疫原性をもつようになる。薬物アレルギーはハプテンである薬剤が細胞質に結合し、免疫原性をもつことによって生じる。
不完全抗原 (incomplete antigen)とも呼ばれる。 脂質 や 核酸 などの分子量数百以下の低分子。 ハプテンは高分子のキャリアータンパク質と結合することにより免疫原性をもつようになる。
抗体と結合するが、分子量が小さいため単独で抗体産生を誘起する活性(免疫原性)を示さない物質。適当なタンパク質と結合すると、免疫原性をもつ完全抗原になる。こうした働きをするタンパク質をキャリアと呼ぶ。ハプテンとなりやすい分子にはペニシリン系抗生物質、一部の抗炎症薬、ニッケルなどの金属、一部の食品色素添加物などがあり、アレルギー発症の要因となることがある。