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森ぶらりん

森・山・川をぶらぶらしながら
外遊びを楽しんでいます

アポイ岳 秋の花 その1 (9月8日)

2013年09月09日 | 日高

実はこの日、山へ行くにしては思い切り寝坊してしまいました~。でも、前日の予報では様似は
早朝小雨で午前9時頃から晴れ。山は天候の回復が多少遅れることを想定して、
9時くらいから登り始めれば、5合目にさしかかる頃に良くなるのではと推測。朝6:30頃にのんびり家を出ました。

3時間くらいで登山口駐車場に到着。6月に来たときの混雑ぶりはどこへやら、車は全部で10台くらい。
ひっそりとした中、9:45くらいに出発です。

ミヤマウズラ。白旗山以外で初めて見ました。この個体、写真では少しピンクに見えますが
実際は枯れかかった茶色に近い色でした。

5合目に至る樹林帯では他に花は無く(見のがしたものあるかも)、キノコが元気いっぱいニョキニョキ状態でした。
とっとと歩いて1時間で5合目到着。ここからがアポイ岳のメインロード馬の背です。花はどうかな?

さっそく チシマセンブリ登場!かわい~い!薄青色に、濃い青の水玉模様が映えます。
この花は全体に咲き出したばかりの様子で、来週も楽しめると思います。

黄色のかわいらしい花をたくさん付けていたヒロハヘビノボラスは、真っ赤な実になっていました。

アポイアザミ? 図鑑には「総包片が6列」って書いてあるけど当てはまるかな?花びらから柄の方へ向かって数えると6列あります。

アポイ岳も秋となると花の種類・数はさすがに減っていました。いろいろ期待している花があるんだけど見つけられるかなー?
(やや弱気になる)

ある場所で岩陰を何気なくのぞくと・・・

わ~!いたいた!いました!アポイミセバヤ。ピンクの星みたいな花がた~くさん咲いています!
ずっと見たかった花なんです。うれし~な~。花びらの中から雌しべ雄しべがふわふわと出ている様子が華やか。
いや~いいですね~。ラブリ~。

けど、まだ天気が今ひとつ悪くて色がきれいに見えないので、帰りにまたここに寄ることにして先へ進むことにしました。
このあと、岩場という岩場をすべてのぞき込んだのは言うまでもありません。

咲き残っていたアポイマンテマ。1輪だけぽつんと少し寂しそう。

秋色の オヤマソバ。

キンロバイ。山肌が黄色くなるような最盛期は過ぎていましたが、新しい花が次々に咲いていました。

今シーズンお初の ウメバチソウ。つぼみ→花→花殻へ。花殻になっても雄しべがフレッシュに残っているのがおもしろい。


アポイの変わり種さん達

2013年06月15日 | 日高

今回でアポイ岳最終節でーす。登山同様だらだらと続きますが、お付き合いください。(笑)

形はダリアみたいで2cmくらいのちっちゃい花。何だろう?と思いましたが、葉の形からすると
アポイアズマギクと思われます。
普通は舌状花(花びらに見えるひらひら)が2段で、管状花(花粉を出す部分)が中心にたくさんありますが、
これは管状花が舌状花に変化して何段にも増えちゃったんですね。

でもこれ、ピンクがかった薄紫できれいだと思いませんか。かわいい♪

 

サマニユキワリ 変身! フリルいっぱいです。愛らしい♪
花弁の先端にたくさんハートを作っちゃったんですね。ぜひ大株に育ってほしいです。

 

馬の背でおにぎりを食べていると、写真左の形の良いアポイタチツボスミレが目に入りました。
どれどれ、写真に撮ろうかい・・・・・・・と、その時、右のスミレに違和感が・・・・・・・・

なんだこりゃ? 花びら多すぎ!! そーっとめくって数えると、なんと9枚もある!

いったいどうしちゃったの。

同じ株。 右 花弁6枚。2枚の上弁の間に、もう1枚できてしまったようです。

左 花弁6枚ですが、側弁がなく、上弁の右側が2段、左側が3段になっています。
おまけに雌しべも花弁化しています。

こうなっちゃうと、あんまりかわいくなーい。

 

おまけ

近所の公園で目撃した宇宙人、じゃなくてミヤマエンレイソウ。葉4枚、がく4枚、花弁は最初から2枚と思われます。


アポイ岳 その3 (6月8日)

2013年06月13日 | 日高

登山道は頂上手前で分岐します。右へ行くと、幌満お花畑へ回り込んでから頂上へ出ます。
ただ、幌満お花畑はすっかりハイマツに覆われてしまっているようです。最近もニュースになっていましたね。
以前に幌満の方へ行った時も、花がまったく見あたらず濃い霧でもあったので、すぐに引き返してきたっけ。

 この日も頂上へ直進。少し霧がかかってきました。5合目から見たときも、頂上近くは雲がかかっていたからしょうがないね。

 チングルマ と ミヤマオダマキの花畑

チングルマ と サマニユキワリの花畑

岩場には ヒダカイワザクラ。もっとびっしり咲いていたと思われますが、終わりかけなのが残念…。

岩の割れ目の奥からも、顔をのぞかせています。ハートが5つきれいに並んでいます。

こちらの サマニユキワリ は、岩混じりの草地が好きなようです。
上の個体は、花弁のくびれが大きくて、1枚1枚がYの字型です。

こちらはハート型で色が濃いですね。同じ種でも変異が大きくて、見ていて楽し。

左から ヒダカイワザクラ エゾキスミレ サマニユキワリ

エゾキスミレも、花期が終わりかけなのが残念! びっしりと並んで咲く様子が見たかったな~。

 チングルマと アポイアズマギク

最後の急坂を登り切ると、頂上で~す!

登山口→5合目 1時間
5合目→頂上  なんと2時間15分(標準タイムは1時間らしい) …いかにだらだらと登っていたか分かります。

お花はその他、コツマトリソウ、キジムシロ、ゴゼンタチバナ、シロザクラ、ミネザクラが咲いていました。
アポイキンバイに気付けなかったのは残念でした。


アポイ岳 5合目から上へ (6月8日)

2013年06月11日 | 日高

5合目で一休みしたあと、頂上へ向けて出発です!ここより上は、登山道にアポイ特有の「かんらん岩」の露出が多くなります。
この「かんらん岩」は地下深くのマグマがそのまま冷え固まってから、地殻変動により地上に現れたもので、
地球内部の様子を知る上で貴重な情報源になるそうな。また、植物にとっては住みにくい環境をもたらすので
アポイ特有の植物が進化する要因となったらしいです。

登山者に踏まれてぴかぴかに磨き上げられたかんらん岩。深緑色と白の模様がけっこうきれい。
中央下に大きさの比較のため、自分の靴先も写してあります。

これ ↑ 、初めて見ました。ヒロハヘビノボラズ。枝や葉にとげがあるので蛇が登れない、みたいな意味かな。

 がくがほんのり赤いのもあって、かわいい~。

真っ白な エゾシモツケ。遠くに海も見えますよー。雄しべがぴょんぴょん飛び出ていて、まるが霞がかかったよう。

 紅白の2色。おめでたいですね~(?)。

赤いのは、ハイマツの花です。

たくさん咲いてます! アポイアズマギク。 母種のミヤマアズマキクは薄青系が多いですが、これはほとんどが白。

 

たまに紫系や、2色の花もあります。

途中から眼下に海が広がります。良い眺めですね~。中央に見える小島みたいな岬は、エンルム岬です。

 かんらん岩のガレ場に咲く

アポイクワガタ。 濃い紫の筋とピンク色のつぼみの帽子が、これまたかわいい!

お隣に咲く キタヨツバシオガマ。濃いピンクが、ピカッと光ってました。

いい色ですね~。 アポイタチツボスミレです。花弁と雌しべにも毛があるのがわかります。
葉が表に巻いているのと、葉の裏が赤みがかっているのも、この花の特徴です。

チングルマ。霧をまとっていっそうきれい。

ミヤマハンショウヅル。 この花に指を入れたら、パクっと噛まれそうなかんじ。

振り返ると、たどってきた稜線が見えます。雲がかかったためか、漁港が雲間に浮かんでるみたいに見えます。


花、花、花のアポイ岳 (6月8日)

2013年06月09日 | 日高

この時期にまだ行ったことのないアポイ岳。聞くところによると、先週くらいから花盛りになっているらしい。
花盛りと聞くと、おしりがむずむずしてきますね~。これは、行くしかあ~りません!早起きしてレッツゴーなのです!

高速で日高門別まで行き、その後235号線を延々と南下。途中、濃い海霧が発生して車のヘッドライトをつける区間あり。
前回アポイへ行った時は、霧で登山道の視界が2mだったので、またか?と心配しながら、3時間かかってようやく到着です。
着いてみると心配をよそに、よく晴れています!あ~良かった。
駐車場はアポイ岳ビジターセンターと兼用です。9時前で残り数台のスペースしか空いてないかんじでした。やはりこの時期は混みますね。

(駐車場は、ビジターセンター前に30台くらい、その奥の川沿いに20台くらいとめられます。
駐車場横にきれいなお手洗いと、飲料の自販機があります。)

 

 ここから登山道に入ります。
「アポイ岳 花を盗むな みんなの宝」という地元小学生の句があります。その通り!なのだ。

登山口から少し行くと、登山道を横切る沢で靴の泥を落とすようになってます。身を清めてから聖域へ入るべし。 

林の中の気持ち良い登山道を上っていくと、センボンヤリ とか

 

普通の タチツボスミレ などが咲いています。 鳥のさえずりもあちこちから聞こえてきます。

 

最初のオオサクラソウの群落はもう花が終わっていましたが、上の方の沢沿いにたくさん咲いていました。
よく見ると花の柄に毛がいっぱい生えているので、変種「エゾオオサクラソウ」ですね。
実は、毛のない普通のオオサクラソウって、まだ見たことないんですが、どこに咲いているのかな?

こびとが置き忘れた壺が倒れちゃった…みたいな、オクエゾサイシン。これで大きさ1cmくらい。

2枚の葉の下に、ひっそりと咲いています。この壺は、れっきとした花なんです。

4合目を過ぎた辺りから、なんかスミレの様子が変わります。葉につやがあって、距が白く花弁に毛があります。
あ!これは アポイタチツボスミレ ですね~。お初です~。
これは「アポイ」と名に付きますがこの山の固有ではなく、道内の蛇紋岩地帯に見られるそうです。

1時間で5合目の避難小屋に到着。小屋横からは海が見えます。手前にヤマツツジのオレンジの花。気持ちよい風が吹き抜けます~。

ここから少し急坂を上がって、見えている稜線にとりつきます。稜線を左から右へたどり山頂を目指します。
アポイ岳山頂はちょうど雲に隠れている所です。

さあ、ここからが「花の山・アポイ岳」の核心部ですよー!(続く)


アポイ岳

2013年06月08日 | 日高

アポイ岳へ行ってきました。

 

サマニユキワリ も

アポイタチツボスミレ も

エゾキスミレ も

ヒダカイワザクラ も  みんな今週末でラスト!な感じでした。

久しぶりの登山で疲れたので、今日は簡単に。


エゾノリュウキンカ

2013年05月18日 | 日高

今日は川へ、洗濯に・・・じゃなくて、遊びに行ってきました。

「水中花」になってしまったエゾノリュウキンカ。
咲いたあとに水位が上がってしまったのか、生長が追いつかず水面に出られなくて、とりあえず咲いたものか。
どっちにしても、流れに揉まれてゆらゆら頑張っている姿が、けなげです。

川岸はず~っと、ギョウジャニンニクの畑のよう。びっしり生えていましたよ~。独特の香りがぷんぷんする中、
好きな人は一生懸命に摘み取っていました。私は食べないので鑑賞のみ。これはもうつぼみが出ています。

今年はエゾノリュウキンカにお目にかかっていませんでしたが、ここで少し大きな群落に出会いました!
この花の明るくて濃い黄色って、やっぱりいいですね~。曇り空でも輝いて見えます。
かたわらにミズバショウも仲良く咲いていました。(写真にもちょっと写っています。)

オシドリやアオサギなどもいて、花と鳥を眺めながらのんびり・・・とはいかないのがこの時期の怖いところ。
雪解けが遅く、今頃、大増水してたんです。スリルありすぎでした~~~。


日高 その4 サクラソウに囲まれて (5月19日)

2012年05月22日 | 日高

前回の続きです。 日高の川をのんびり水上散歩。水がきれいな川は、気持ちがいいです。

オオサクラソウがあちらこちらに咲いています。 岸辺を眺めながら、のんびり、ゆったり。

 

しばらく行くと、岩場に差しかかりました。

あ~!なんか今までと違う ↑ サクラソウが咲いている! よく見たい! きれいに写したい!

 

し、しかし、手元が狂う…!ピントが外れる…!なぜなら…、

 こんな状況で写しているから!

後ろから押さえてくれる友人もろとも、流されてしまいました。 けっこう大変なんです。水上から写すのって。でも、ちょっと下流には、

また、きれいに咲いていました!今度はうすいピンク色。かわい~い!これはヒダカイワザクラですね。日高山脈付近の固有種らしいです。 これの変種カムイコザクラは、高山に生え葉柄に長毛があるということです。

どうでしょう、この毛深さ(?) ここは高山ではないけれど、日当たりの悪い川っぷちの岩場ですから、生育条件はかなり厳しいと思うのですが…。身を守るために高山のカムイコザクラ型になったかな?

 またのんびり、桜など眺めながら行きますと…

あ~!また、違うサクラソウが咲いている! しかしまた、ゆっくり狙う余裕はありませーん。とにかく体が花の方を向いているスキに、とにかく写す! なんとか数枚撮れたかという時にはもう、流されてしまいました。

ヒダカイワザクラより一回り小さい花がたくさん集まって咲いています。葉の形も違いますね。これはソラチコザクラ。北海道固有種で日高山系と夕張山地だけにあるそうです。

サクラソウはどの花を見ても、形もかわいい、色もかわいい。まさに春にぴったりの花ですね。来年また来ようっと。

コース最後は、急流。は~、どきどきした!


日高 花めぐり その3 (5月19日)

2012年05月20日 | 日高

日高花めぐりその1と2の翌週、日高方面で今度はカヌー。(写真は全て防水デジカメです。曇り空や樹林下での光量不足に、ちょっと弱い。)

時々、雲の切れ目から太陽が顔を出してくれました。水面がキラキラ輝きます。倒木がある所は、枝の間をすり抜けて通ります。

岸辺は、こんな ↑ 感じでずーっと花が咲き、嬉しくなりました。水面に花の色が映っています。きれいでした!

 

オオサクラソウは途切れることなく咲いていました。時期が良かったか、こんな中を漕ぐのは初めてです。大株に育ったものもかなりあったし、小さい株もあちこちに育ち始めていました。

川に流れ込む沢沿い。ニリンソウ、オオサクラソウ、エゾノリュウキンカ、サンカヨウなどが咲き乱れる花畑の、出来上がり。

 

山に咲くと思っていたツバメオモトが、川にもありました。まったく何でも咲いているわ~。

フイリミヤマスミレも咲きそろっています。これも深山(みやま)ばかりに咲くわけではないんですねー。

大きさ10cmくらいの、チビバショウ。水芭蕉は大きいのは咲き終わっていましたが、小さいのがなぜかたくさん、きれいに咲いていました。    (もうちょっと続く。)