ディープ古都じゃけん

　天理ちう街には、高校野きうくらいしかイメージなかったんじゃが……。

きてみてびっくり、一大宗教都市だったんじゃね。

その日本離れした景色を抜けて、山間部にはいっていくとソレはあるけん。

創建時は伊勢と並んでふたつしかなかったという神宮……。

それほど高い格式を誇る石上神宮じゃが、幼稚園のスケッチ大会の真っ最ちうっ！。

ココに収められとる国宝が、因縁の七枝刀じゃ。

去ねんの３がつ、上野の国立博物館で展示されとるのを観にいこうと思うた矢先……、

感染拡大で展示が中断されてしもうたけん。

公開しとらんのは承知で、事情を説明して拝観できんもんか尋ねてみたんじゃが……。

まームリなハナシじゃ。



その天理から南へ〜。

ニッポンの古代史のナゾを抱えた飛鳥村。

そこにある、こんもりした小山こそがわしの最終目的地。

カヤナルミちうナゾの神さまを祀る、飛鳥坐神社じゃけん。



なんの説明もなく突然現れたのに、大物主や事代主のメジャー神と同列に称えられる女神さまじゃ。

その正体に迫れんもんかと思うたんじゃが……。

あんまりマイナー過ぎたんじゃろか、ほかに参拝しとるひとは皆無。

ご神職も不在じゃけん。

じゃが、感じるものはあったけん！。



はっ、せんとくん？。

そうじゃな、この辺りはかつてクニの中心だった場所じゃけん。

パワースポットちうコトバには懐疑的じゃが、そんな空気感のある土地なんじゃな。

それを感じられたんが、今回の収穫……。

じゃあ、目的達成したけんメシの時間〜！。