ダーク絵本じゃけん

　やっぱり一般的には、「雪の女王」ちうたらキラッキラのファンタジーを連想するんじゃろうか？。

でも、ＣＯＰの連ちうはちょっと解釈が違うけん。

もっとこう、どす黒い、にんげんの業を描いとると考えとるけん。

これを作ちうでは、悪魔の鏡として表現しとるワケじゃ。

わしが初めて青空文庫で斜め読みした感想は、キリスト教でいうトコロの原罪じゃないかと思うたんじゃが……、

プロテスタントの絵本仲間には否定されましたけん。

まー原罪かどうかはともかく、コレが作品の大きなテーマじゃろうちうのが一致した意見じゃ。

参加者のしいたどるさんは、それをストレートに表現してきたけん。

絵がかわいいだけに、背筋の凍るような戦慄を感じますけん。

その中に、児童虐待を思わせるシーンがあるけん……。

いま話題になっとるあのニュースが報道される前に描いとるはずじゃが、なんちうタイムリーじゃ……。

ものすごう考えさせられますけん……。

あんなコドモが傷つく出来事があると、なにもできん絵本描きは自身の無力を感じるけん！。

そんなときに、オーナーさんがいうてくれました。

わしらの絵本はどちらかいうとオトナ向きじゃけん……。

多くのオトナがこんな絵本を読んでくれたら、もう少しいい世の中になるじゃろうのう……。(訳)

いまのわしは無力でも、絵本に力がないワケじゃあないってコトなんじゃなぁ。