Around40☆アル症モモコ♪

Around40☆のアル症本人(女)

結婚14年のダンナ(単身赴任中)がいます

父との別れ ②

2008-10-08 01:27:51 | Weblog
5月に入ってから父は、日に日に目に見えるように衰弱していきました。
誰かが気をつけないと、水分さえも摂れなくなり、うとうと眠り目を覚ますと短い会話をする、そしてトイレに行くということを、ただ繰り返すだけの日常でした。

薬の副作用で、酷い便秘になり、食事はひと口ふた口程度しか受付けない状況でした。

末期癌の闘病者にしては、わがままを言わずに、目が覚めると会話をしたいようなのですが、途中で話が続かなくなることを酷く気にしているようでした。
会話を通して、病気に対する闘志こそ主張しなくなりましたが、まだまだ生きたいという気持ちは見て聞いてとれました。

5月も半ばが過ぎた頃、弟のところ(父からみて長男)に2人目の子供が授かったことがわかり、父にとっては2人目の孫になるのですが、とても喜んで再び「まだ死ぬわけにはいかない! もう一人の孫に会うまではしっかり生きたいんだ!」と、声に出しては何度も言うものの、病状の悪化が著しく補液による栄養(IVH)が必要になりました。

いよいよ終末期に近づいていったのです。
担当医の先生から、もういつまでもつかわからないので、その心積もりをしたくださいと、家族に話がありました。
そして私達家族は、希望を諦めて看護にあたるようになりました。


生活は排泄も着替えもすべてベッド上ですることになり、少しずつ気力の低下が見れるようになりました。

この時期からは、いかに楽に安らかに逝くことを願うのですが、なんとも言葉に出来ない辛さが生じて、私は病院に行く足が重くなりました。
それって、子供の頃に父がアル症病院に入院していた時の面会へ向かう気持ちとなんとなく似てたんです。
治らないのは仕方ない・諦めみたいな複雑な気分・・・
家族の病気って本当に辛いんですね(笑)

                         続く



コメント (2)
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