ムシ できない話

　毎年の初めにＮＨＫラジオで、「おめでた文芸」 という投稿番組が放送されている。　その中で特に川柳には興味がある。　３日の題は 「とぶ」 と 「たまご」 だった。　たまごについては、ほとんどの句は “鶏の玉子” を詠んでいたが１句だけ “虫の卵” を詠んでいた。 ・・・『葉の裏の　小さな卵　春を待つ』
　酉年にちなんだ題だろうから、鶏の玉子を取り上げるのが当然かも知れない。　しかし、音声で 「たまご」 を募集していたので、よくぞ取り上げてくれたと内心賛辞を送りたいと思った。
　ただし実際には、山椒やミカンの葉によくアゲハが卵を生み付けていき、その時は全く気が付かないが、５齢くらいになって葉が無くなった頃にやっと気づいて残念がるのが常である。