戦後を代表する詩人の一人、亡き茨城のり子さんの住まれた家をモチーフに
代表作と言える詩ばかりをまとめた本が出ています。
タイトルもズバリ、「茨木のり子の家」(平凡社刊)★Amazonのリンクはこちら
詩集と言ったらいいのか、家の写真がメインなので写真集と言ったら良いのか・・
で、有名な「倚りかからず」の中に出てくる椅子が写真で紹介されています。
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない・・・(略)
倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ
のあの椅子です。
茶の革張りの椅子で背もたれが高く、ゆったりした幅、
アームもついて堂々たる倚りかかりたくなる椅子です。
「倚りかかるとすれば 椅子の背もたれだけ」
ハードボイルドですが、自立しているヒトの力強さが伝わって勇気が出てきます。
さて、不肖飼い主宅にも「倚りかかる椅子」があります。
有名なものでも何でもないですが、全身がすっぽり入る大きなラウンジチェアです。
椅子本体が黒いので写真では見づらいですが・・
しかし。。
茨木のり子さんの椅子は凛としたたたずまい。一方我が家の椅子はクッションで埋もれます・・
やはり、人物の出来が違うというか、人間が甘いというか。いまさらいいけど。。