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「がんばれ!わたし。」

本来怠惰な自分が頑張るために。

くつ泥棒。

2007-06-11 13:23:00 | うちの年寄り
主人:「トイレのスリッパないがいや。じぃか!?」
早朝の第一声。
あまり騒がしいので見に行きました。
おじいちゃんが自分の靴をあるだけ固めて隠してありました。
義父:「取ってくもんがおるんや。
よわった。ろくなことせんヤカラがおるんでどうもならん。」
ひとりで憤慨してます。
義母:「そんなもん、誰も取っていかん。自分が全部ここにおいたんや。
何わからんこと言うとるんや。」
もとの場所に片付けようとするとおじいちゃんが拒みます。
主人はとっくに用を足し、関わらないように茶の間に戻ってました。
私も朝の支度をしなければならないので台所にいると主人に
義母:「会社から段ボール持って来て。」
何に使うのかと訪ねると
義母:「やかましさかい、じぃの枕元に靴全部入れて置いといてやるわ!」
「ばぁさま切れる」の巻。

「がんばれ!わたし。」

「にわぜきしょう」

2007-05-25 00:08:31 | うちの年寄り
今日もお天気さんでした。
洗濯も外に干せたし、ちょっと幸せ。
お昼の御飯の支度をするため帰宅しました。
私の悪い癖。余裕を持ってトイレに行くことが出来ません。
家事をしているとついぎりぎりで駆け込みます。
便が着いてないかチェック始め!
灯りのスイッチ~OK!
トイレのドアノブ~OK!
スリッパ~???・・・やっぱり。隅に寄ってます。
そうなると危険度が一気に上がります。
「ここは座って用を足すところ!」何度言っても・・・。
(おじいちゃんは入るとき並べてあるスリッパを足で除けて履き替えずに入るのです。
そしてそのまま上蓋を上げるだけでジャバジャバと立ちしょんです。
便座の枠は言うまでもなく足下まで濡れますわなぁ。
スリッパは履き替えてない訳だからそのままトイレを出れば廊下も濡れますわなぁ。
尿の臭いは廊下を占領しますわなぁ。)
兎に角、私は用を足さなければなりません。
葛藤の鳥肌をたてながら拭きました。
ほっとしながら壁・蛇口・トイレットペーパー当たりを見渡しました。
ふと気付きました。
おばあちゃんが散策して摘んできたらしき可愛い花が・・・。
何て言う花なんだろう?

ってな訳で調べたら・・・「にわぜきしょう」(あやめ科)
茎は高さ10~20cmで、せまいひれがある。葉は根本に多い。花は1日でしぼむ。
原産国:北アメリカ  (小学館の学習百科図鑑より)


おばあちゃんがおじいちゃんのことを詫びているかに思いました。

「がんばれ!わたし。」


義姉家族来訪。

2007-05-06 20:14:02 | うちの年寄り
義姉が電話で義父と話をしたそうです。
話があまり通じないのでこれは大変と闘病中のご主人と娘を連れてこの連休に大阪から来てくれました。
義姉夫婦は義父母がこちらに来てから毎年五月のゴールデンウイークに来てくれてました。でも、ここ2.3年ご主人が発病してかなり厳しい状態になってました。幸い今年は調子が良いようでこれが最後かもしれないとどっちが欠けても不思議ではない事を覚悟してでの来訪です。
「○○ちゃん。大変や。えらいこっちゃ。」
私の大変さを分かってくれただけで嬉しく思いました。
洗濯物の多さ・トイレ水回りの汚れの始末・食事の面倒~義姉はちゃんと確認。
義姉のご主人である義兄もいつ危険な状態になるのか分からないので私も出来るだけのもてなしをしました。
フル回転の連休だったけど心地よい疲労感がご褒美かな?

「がんばれ!わたし。」

もう!じいちゃんたらぁ。

2007-02-11 11:24:27 | うちの年寄り
私がどうしても譲れないこと。
義父の喫煙です。認知症の認定が1と言う軽いものですが火事にならないか胃が痛くなるほど切ないです。
くわえタバコであちこちに灰がこぼれていたり、こたつの布団が焦げだらけ。
気管支拡張症で度々入院の経験のある義母が八畳の座敷に一緒で煙の中に居る始末。
私はタバコを止めるようにキツく言います。タバコの臭いが玄関にまで漂っていたりトイレまで。
タクシーを呼びタバコを買いに行ったようす。戻って来てしばらくすると
義母:「じいちゃん。カバンせんと帰って来たんや。」
私:「なんでそんなことなるん!」
カバンの中には財布・保険証など大事な物が一式入っているはずなのです。
タクシー会社に電話しました。
タクシーの運転手さん、わざわざタバコのお店まで行って確かめてくれて家まで来てくれました。どこにもありません。
運転手さん:「じいちゃんにおつりを上げたので、きっと車を降りてからだと思います。お家の中を探して上げてください。」
私はお世話を掛けてしまったことが申し訳なくて何度も頭を下げました。
なんとか義父に思い出して貰おうとしましたが話がとんでもないところに行ってしまいます。
私はすでに切れてました。ものも言わず、手当たり次第探しました。
結局、いつも片付けてある引き出しにカバンは仕舞われてました。
私:「ちゃんと仕舞ってあるがいね!」
しかし、一件落着とはいきませんでした。
中身を確かめました。あるはずの保険証がないのです。どうして無いんだ。
無駄だと分かっていても聞いてしまいます。
私:「保険証は何処やったんや?」
義父:「わし、何処もやらん。」
私:「じいちゃんしかいらわんがいね!」
また、宝探しです。下着の引き出しの底に薄い箱がありました。そこに入ってました。
また元に戻しても不安なので義母に託しました。
いつしか攻撃の的は言葉の通じる義母に向かってました。(ごめん。ばあちゃん。)
その間二時間半。あたりはすっかり暗くなっていて買い物に間に合いません。
主人は新年会でお泊まりで早々に出かけていて息子も娘もおらず、簡単に「うどん」で済ませようと思いました。
用意に取りかかる前にトイレを済ませようと便座の蓋を開けたら用を足したまま、始末してありません。よくあることです。
流しました。すると、溢れてきます。ああっ、こぼれる!
危機一髪。今日は私の天中殺か!
何とかならないかとまず、ペーパーをすくってワイヤーのぐるぐるを使って手をつっこんでみたものの・・・・。構造が分かりません。コツンコツンと当たります。
真っ暗になってからで悪いと思いましたがトスマクさんに助けを呼ぶことにしました。すぐに来てくれました。
スッポンスッポン。何度か繰り返してお仕舞い。
(スッポンは買っておこう。)
水圧も調整してくれて。税込み4200円でした。
年寄りの食事を済ませてそれから買い物に出かけて・・・・・。
くたびれました。でも、主人が留守でよかった。主人は私よりもっと切なくなるはずですから・・・。

「がんばれ!わたし。」

義父の奇行

2007-01-14 22:04:04 | うちの年寄り
義母:「便所、掃除しとるんか?」
と、茶の間の扉を開けて尋ねて来ました。
私:「えっ?なんもしとらんよ。」
義母:「ほんなら、ぢいの仕業か。」
トイレの方をのぞいてみたら・・・。
中に有るはずのスリッパが外に並べてあって
それも手前のトイレは白、向こうは黒なんですよ本当は。
*再現

私:「ばあちゃん。ぢいちゃんに聞いてみて。」
義母が聞いてはみたものの。やっぱり・・・。
義父:「わし、そんなん知らん。」
そんなこと義父以外に誰がしますか。
どうしたものやら。
義父の頭の中はどんな風になっているのでしょう。
自分のしたことを覚えていません。勿論、何でそうしたかの動機もわかりません。
きっと、自分でも不安に思ったことがあったにちがいないのです。
私は義父の奇行に出くわしたときはどうしてそうするのか尋ねてます。
答えは訳の分からないトンチンカンなものです。時間が経つにつれ自分のしたことが他人事になって行くのです。
お~い、ぢいちゃ~ん。帰って来~い!
「がんばれ!わたし。」

代筆

2007-01-05 13:36:15 | うちの年寄り
「 筆持てぬ 義父(ちち)の代わりに年賀状 わずかな数に寂しさつのる 」

義父はもう字が書けません。
狭い記入欄に書き入れることも勿論できません。
名簿もないので申し訳ないですが届いた方にお出しするしかないのです。
今年は3枚でした。戦友・床屋時代のお客様・めがねやさん。
「父はもう筆が持てませんが食欲もあり元気です。
お近くにおいでの節はお寄り下さい。息子」
そう書きながら来年は・・・・・。
義父に書いたものを見て貰いました。
ときどき違う世界にワープしてしまう虚ろな目をした人は無反応。
代わりに義母が「頼むんね。」

「がんばれ!わたし。」

おばあちゃん里帰り

2006-08-14 15:29:50 | うちの年寄り
お盆でお墓参りの帰りに義母に里帰りを勧めました。
義母は幼いときに両親、たった一人の妹を亡くしてます。
一人になった幼子は父方の叔母の嫁いだ先に引き取られました。
どんな、暮らしぶりだったのかは想像できませんが、今その叔母の所に嫁いで来たお嫁さんが90歳を2・3年過ぎたお歳でしょうか、そのお家におられます。
きっと、嫁いで来られた時は義母は大人になる前の少女だったのでしょう。兄弟姉妹のように接してくれてたのだと思います。
その、おばあさん、目も薄く耳も遠いし足腰も弱ってます。でも、頭ははっきりしていて、私の事をそして同居している事情も分かってます。にわか本家の嫁になった私は年に2.3度ですが義母の代わりにお祭りのときのお寿司や手の込んだ煮物などをしたときに届けたりしてます。その度に「姉さん(私のこと)に面倒掛けて申し訳ないね。堪忍してやってね。いつも、気の毒なぁ。」まるで親の台詞を当たり前のように言うのです。こんな情に接すると義母の少女期はそんなに寂しいものでは無かったかもしれないと有り難くなってしまうのです。だから、今年が最後かもしれないとここ数年義母に里帰りを勧めます。でも、ちょっと訳の分からんじいさん付きで3時間ほどのつかのまですが。
 私も朝からばたばたと稲荷寿司を作って温泉玉子を添えて用意しました。
          
大事な時間を過ごせた様で迎えに行って帰ってきた主人の車には畑で取れた物が段ボール箱にいっぱい入ってました。
そして義母が「○○ちゃん。有難う。」と空になった風呂敷を渡してくれました。
私もちょっと満足な気分。しかし、その後に続くことばが・・・。
義母 : 「じいさん、帰ろう帰ろうってやかましてかん。来年は連れてかん。」
来年はおじいちゃん90歳、おばあちゃん89歳に3ヶ月足らずのお歳でっせ。
「がんばれ!わたし。」

父の日

2006-06-19 09:11:52 | うちの年寄り
母の日の次は父の日。
義父に去年の甚平さん、その前の下着のセット、その前のパジャマ、その前の・・・・・。
みんな仕舞い込んで、あること忘れているんじゃないかしら?

今年はおじいちゃん(89歳)が必ず外出の時にかぶる帽子にしました。


調度今の使っている物が汚れていて洗わないといけないと思っていたらしいのです。
とても喜んでくれました。
持ち物に何でも名前を書く癖があります。
この帽子のどこに名前を書くのでしょう?

この頃よろけながら歩く姿が目立ちます。
「くわえ煙草は危険ですから止めてください。」
鬼嫁は続きます。

「がんばれ!わたし。」

母の日

2006-05-12 22:01:17 | うちの年寄り
   「母の日」87歳の義母に今年は軽量の靴を用意しました。
   
義母はいつも自己管理に注意しています。私の用意する献立にも注意して天麩羅やフライが出ても衣を残して食べてます。だから私も安心して自由に食事も作らせてもらってます。
申し訳ないけど義母には義父を見送って欲しいです。
よろしくお願いしますね。おばあちゃん。
「がんばれ!わたし。」

おじいちゃんは床屋さん

2006-04-27 09:12:06 | うちの年寄り
 ある晴れた暖かな午後、お庭でおばあちゃんの散髪をしてます。
実はおじいちゃんは床屋さんをしていました。
その界隈では名の知れた剃刀の名人でした。
懐かしく思ってくださる方が居るかと思います。
引退してもおばあちゃんの専属の床屋さんです。
今では、歩くのも時々ふらつきます。
「手は震えませんか。おじいちゃん?」

   

 カメラを向けたらもう済んで前掛けを取ってしまっていましたがポーズをとってくれました。
 今でも道具の手入れは欠かしません。
 嫁も負けてはいられませんことよ!

「がんばれ!わたし。」