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「がんばれ!わたし。」

本来怠惰な自分が頑張るために。

タイヤ替えた~い。

2006-02-28 12:59:27 | Weblog
暖かくなってきた。確かに暖かくなってきた。
もう絶対雪は降らない。もう絶対道路も凍らない。
そう、感じているのは私だけ?

ガソリン 喰うったら もう。

年寄りを病院まで往復するのも とても勿体なく感じて!

タイヤ替えタイヤ?・・・・・っん??

「がんばれ!わたし。」

どうする。

2006-02-27 13:24:05 | うちの年寄り
義父が少しおかしい。
依然、テレビのコントで志村けんさんが石野よう子さんとしていた
「よう子さん。めしゃーまだかね?」
「さっき食べたでしょ。」 を・・・・・。

どうしよう。おひるは丼いっぱいのおそばを食べてもらったのに。
会社から帰ったら、たまたま休みの娘が
「おぢいちゃん、おかしい。お昼食べてない。お腹すいて具合悪い。パンか何かくれんか。だって。パンとポタージュとバナナあげたけど。」

食べたことを忘れても2時間も経たない内に具合の悪くなるほどお腹がすくものだろうか。

その日の夕食も明くる日の朝食も普通に食べて そして、とうとう寝込んだ。
当然、お昼と夕食は「いらん。」・・・・・と来たもんだ。

「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。ⅩⅤ

2006-02-26 09:12:25 | 乳癌
出頭医がやって来た。
「リンパに転移ありませんでした。明日、退院できます。」

同室の仲間が聞き逃すはすがない。
「○○さん。おめでとう。」

直腸癌さんが私に黙っていたことがあったと話してくれた。
私の4日前に手術した人がひっかかって家族を呼び出されたこと。
その後とても荒れてて話しかけられなかったこと。
私を気づかってくれたことに感謝。

直腸癌さん、膀胱癌さんが私の退院を心から喜んでくれる。でも、「ごめん。」と言って心細いと二人とも別れを惜しんで泣いた。私ももう少し残っていたいと思ってしまった。

「 退院を切なく思う罰当たり なお続く闘病の友に後ろ髪 あとに続けと魂に叫ぶ 」

        おしまい ・・・ ( やっとこのシリーズおわりです。)

「がんばれ!わたし。」


あのころ・・・。ⅩⅣ

2006-02-25 08:56:40 | 乳癌
隣のベッドで泣いていた大腸癌さんが退院。

彼女はベッドの横にポータブルのトイレを置くことを拒んだ。
私たちに気兼ねしてのことである。必要あっての事に違いない。
私たちの説得でベッドの横で用を足す。
みんなにカーテンの中をうかがわれながらするのは恥ずかしかったに決まってる。

「なんや、そのなさけないオシッコの音は。」
(音がしないようにしてるのに。)
「もっとしっかり頑張らんと・・・。」
(臭いが広がらないように、早々に片付けたいのに。)
「屁は?・・・・・屁も出んのかいね。」
(出るか!聞き耳たてられて。)
              ( )は彼女が思っていただろうと私が・・・代弁

なんともうるさい外野であった。

お化粧を施してひときわ美しかった。
一人一人にお礼を言いながら靴下を配る。
「みなさんのおかげです。はいてください。」
みんなに別れを惜しみながら部屋を出て行った。

「 六十、五十,四十と世代の違う友を得て 同病の絆 快気を誓う 」

                    つづく
「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。ⅩⅢ

2006-02-24 08:59:00 | 乳癌
私としては合宿をしているような気軽な時間を過ごしていた。入院前におばから「あんたに少しお休みしなさいとご褒美もろたと思いなさい。」と言われていた。だからと言うわけではないがお言葉に甘えたかっこうになっていた。

管が取れて体力の回復にと早い夕食の後、院内を腕を大きく振って速歩き ( じじばば待っとる、じじばば待っとる ) 心の掛け声。腕を壁にそって上に伸ばす。手が頭より上に伸びないことに驚く。「やばい。家に帰って棚の鍋が取れない。退院するまでに少しでも・・・・。」ぐぐぐぐぐ・・・・・いたたたた。
この調子で寝る前はいつも汗だく。そして、ぐっすり眠る。

昼過ぎに廊下の電話でいつもと変わらぬ会話をして大笑いをしていると、じっとこちらを見ている気配がした。笑いの余韻が残ったままふり向くといきなりおこられた。
「病室に近づくほどに緊張して来たのに!ノー天気で馬鹿笑いして!まさかと思ったけどエレベーター降りたとこから聞こえたわ。」
拍子抜けした友人の目が涙でいっぱいだった。

「 見舞い来て ノー天気の我に苦笑い 浮かべし涙 行くところなし 」

どんな風に見舞ってやればいいのだろう。いつも元気な人なのに落ち込んでいるだろう。きっとそう思いながら車を走らせて来たに違いない。

期待を裏切ってごめん。    
     しかし === 私の治癒力は全開中であった。

                   つづく
「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。ⅩⅡ

2006-02-23 09:02:13 | 乳癌
隣のベッドの人のすすり泣く押し殺した声が聞こえる。深刻なのだろうか。
歳は六十代前半とみうけられる。その方とは二日も経たない内に仲良くなった。
「ねぇ。夜中になるとは何で泣くん。・・・。」
「ごめん。聞こえるけ。」
彼女は大腸癌。
ただただ怖いらしい。恐怖と戦っていたのだ。とてもご苦労されていて今も九十歳過ぎのキツイ姑がいるらしい。今はお嫁さんが面倒をみてくれているそうだ。
「私は転移の心配が無い訳じゃないけど。○○さんの年まで生きられたらやっと同じやね。お子さん達ももうりっぱに独立しておいでやし。」
何が言いたいのか。何を伝えたいのか。とにかく「潔くしろ!早くふっきって残りの時間をしっかり味わえ!時間がもったいないやろうが!」と言いたかった。

ひとり退院し、その代わり直腸癌(五十代半ば)と膀胱癌(六十代後半)が我大部屋に移ってきた。その内、あの行儀の悪い若い娘は退院して行った。

切れずに我慢できたのも同室の仲間で精一杯愚痴を言い合えたからだと思う。
それからは、区切られたカーテンは用事の無い限り全開で実に明るくそれぞれのお見舞いの花がスターの楽屋のように華やかであった。その内それぞれのご家族の方とも親しくなり、皆ため口の どの病室よりも明るくて仲の良い楽しい環境が整った。夜になってもすすり泣く声はもう聞かなくなった。

静かに就寝出来るはずだったが看護婦さんは夜中でも忙しい。

「 ひっきりなしのナースコール 眠りし夜にパタパタと 忙しきかな白衣の天使 」

                  つづく
「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。ⅩⅠ

2006-02-22 12:56:16 | 乳癌
6人部屋に移った。既に3人いた。みんな癌患者なのだろうか。
「よろしくお願いします。」
高校生らしい娘を除いた人たちが会釈してくれた。
夜になってそれぞれカーテンで仕切る。一応個室にはなるのだが、あの若い娘が携帯でしゃべっている。相手は彼氏らしい。病院は携帯の使用を禁じている。しかも、病室で甘えたへんな会話を永遠に続ける。気が立って眠れない。毎晩この調子なのだろうか。
私は部屋から出て廊下の壁に寄りかかっていた。
「○○さん。眠れないですか。」
「携帯で話をなさっているので耳にさわって眠れません。」
気が立っていたせいかストレートに看護婦に訴えた。非常識にも程がある。後にわかったのだがこの病棟の担当看護婦の娘だった。優秀な看護婦と認めるが子育ては難しかったらしい。
しかし、私が切れるのは時間の問題と思っていた。

                       つづく
「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。Ⅹ

2006-02-21 12:59:50 | 乳癌
ベットに寝ている私を気使いながら掃除のおばあさんがしずかに仕事をする。
「姉さん。わたしもこの病室(へや)におったんや。今はこうして働けとるよ。」元気づけてくれた。

「 黙々とモップを動かすおばあさん まだ若い。しっかり治せ。と応援コール 」

母より少し若い年頃の人であった。

                       つづく
「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。Ⅸ

2006-02-20 07:51:12 | 乳癌
一番頼りない長男。次女は彼の姉に当たる。母の病気を次女から告げられた。「お母さん乳癌になった。うずらのたまごぐらいの腫瘍だって。」この言葉はかわいそうに恐怖と悲しみに突き落とすのにじゅうぶんであった。死に神に母を取られるかもしれない。親はウザイ存在であって死ぬことを想定していない。どんなに不安だったろうか。次女の前でぽろぽろと泣いたらしい。

「 針を射したる母の手を 十八の息子そっとにぎり のぞきこむ顔 幼きかな 」

息子よ、しっかりしろと祈った。

                     つづく
「がんばれ!わたし。」

あのころ・・・。Ⅷ

2006-02-19 07:17:01 | 乳癌
次女と言えば地元に就職している身である。年寄りをみるには彼女には荷が重すぎる。夫と高校3年生の弟の家事を必然的に担う事になる。ちゃんと教育していなかった。入院前に矢継ぎ早の説明で出来るはずがない。しかし、彼女は頑張ってくれた。

「 甘えん坊 母の代わりに家事一般 無くてはならぬ首位に立つ次女 」

今頃、ちゃんと起きて朝ご飯を作っているだろうか。
買い物をすまして夕飯にとりかかっているだろうか。
洗濯機の操作はこなせているだろうか。

母は彼女にとって良い結果が得られますようにと祈った。

                     つづく
「がんばれ!わたし。」