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「がんばれ!わたし。」

本来怠惰な自分が頑張るために。

ぬれぎぬ

2008-01-29 13:42:52 | うちの年寄り
前日にやっぱり爺ちゃん、雪の庭に出ようとして主人にひどく怒られてました。
今朝、まだ薄暗いのにサッシの開く音が・・・。
私:「爺ちゃん!また!何しに出ないかんの!」
呼び止めました。
スリッパ履きでよろよろと振ら付きながら雪を踏んでもう5・6歩進んでました。
爺:「雪、降っとるか見ただけや。」
(オシッコしに出たに決まっとる。)
私:「足もと振ら付いとるのに出たらいかん言うとるがいね。靴下濡れてしもとるやろ!」
爺:「何でワシのする事ばっかりやかまし言うんじゃ!いじめんなまいや。」
よろよろしながら戻って来ます。
私はじれったくて爺ちゃんの腕をつかんで引き戻そうとしました。
その手を爺ちゃんは振り払いました。
勢い余って倒れそうになりました。
慌ててまた腕をつかもうとしたのですがジャンパー(着た切り雀でパジャマに着替えてない。)の袖だけしか持てませんでした。
下半身がしっかりしてないのでそのままくるっと仰向けになって尻餅をつきました。
片手が地面に着きました。
爺:「押したなぁ!覚えとれ!後でやったる!」
(私が爺ちゃんを突き飛ばしたってか?。)
私:「早う立たな中まで濡れてまうがいね。」
騒ぎで主人が起きて来ました。
主人:「やかましんなぁ。爺、また何をしとるんやいや!」
爺:「わしを外に追い出すんや。殺されてまう。」
(今度は殺人者にされとる?)
主人:「出るな言うとるんやに出てくの爺やがいや。何言うとる!」
(爺ちゃんの訴え却下されてやんの。)
主人がぶっきらぼうに爺ちゃんを起こし部屋に押し込みました。
もう、靴下どぼどぼなんやに~。
靴下をぬがさせました。
新しい靴下を持って行くと興奮さめやらず・・・。
爺:「いらん!」だと。
さっき、着いた手がすりむけて血がにじんでました。
きずバンを貼って処置をしようと傍らにすわりました。
私:「爺ちゃん、どこや。手、見せてみね。貼ったげるさけ。」
爺:「自分でする!かせ!」
私:「どうやって片手で貼れるんや。できんのや。」
いつものパターンです。口喧嘩しながら素直にきずバンを貼らせます。
私:「まだ、早いさけもうちょっと寝ね。」
これ、一眠りすると今起きた事がリセットされるんです。

「がんばれ!わたし。」

何様じゃ!

2008-01-26 08:49:36 | うちの年寄り
爺ちゃんの2週間置きの診察日は私のストレスのワースト1です。
爺ちゃんは何故か他人さんの前に出ると態度がデカくなります。
病院の駐車場に車を止め、自動ドアをくぐるとスイッチが入ります。
幾分ふんぞり返ってるみたいな。
受付を済ますまでにソファーに座ってます。
その姿たるや背もたれに両手を広げて足を組んでます。
周りを見渡し杖でコツコツと前の座席を小突いてます。
備えてある血圧計に腕を入れるのも一苦労。
たくさん着込んでますので大変。
私:「爺ちゃん。診察室の前で待っとろうさ。」
爺:「おう。」
いつもいっぱいの患者さんです。
診察室の扉に患者さんの名前が診察順に書き込まれます。
爺:「何番じゃ?」
私:「まだ来たばっかりやし書いてないよ。」
呼ばれた人から線で消されますが10人以上は待たなければなりません。
診察までに90分は待つことになるのです。
知ってる人が爺ちゃんに声を掛けてくれました。
男:「爺ちゃん。今、来たんか。しばらく待たねかんわ。」
爺:「おまえ、いつ来たんや。」
男:「ちょっと前や。」
そんな会話を耳にしながら私は本を読んでました。
しばらくするといきなり杖を振り上げて
爺:「謝れ!何をわからんこと言うとるんやいや。人を馬鹿にして。殴ってやっか!」
爺ちゃん、また、何か幻覚・幻聴?
男:「わし、なんも言うとらんがいね。」
その人も周りの人もびっくり。
私:「あんちゃん、なんも言うとらんがいね。何言うとるん。」
爺:「あんたは本読んどったさかい分からんのや。あれがわしにちょっかいかけるんや。馬鹿野郎が!」
ばつの悪いことってありゃしない。
周りの人に深々と頭を下げるしかありません。
私:「あんちゃん、ごめんね。」
と手を合わせました。
男:「だんねんや。さっきからじ~っと爺ちゃんこっち向いとったし何か用かなぁっと思たんやけど。」
自分の存在が爺ちゃんを逆なでするとでも思ったのか少し離れた所に移動されました。
待合い場所はおばちゃんの世間話やらの話し声でざわついてます。
それも耳に付くのか爺ちゃんが吠えます。
爺:「だらんてなことばっかり喋ってやかましんな。どっか行けま。」
私:「爺ちゃんこそ静かにせんとかん。爺ちゃんが一番やかまし。」
ちょっと切れた私は爺ちゃんを一喝してまたおばちゃんたちに頭を下げて詫びなければなりませんでした。
爺:「しょん便して来るわ。」
私:「場所、わかるか?」
そう言って指を指しました。
分かったみたいで杖を突いてよろよろと入って行きました。
その間におばちゃんたちが気の毒そうに
おばちゃん:「ねえさん大変やろ。お嫁さんけ。」
私:「はい。さっきからすみません。」
おばちゃん:「一緒に住んどるんけ。」
私は気恥ずかしい思いをしながら出てくる爺ちゃんをみつけました。
こちらに来ず反対に折れて行きます。
私:「爺ちゃん!どこ行くの。こっち!」
振り向いてこっちに来ました。
爺:「あんたどっか行ってまうさけ分からんがいや。」
私:「どこも行っとらよ。動いとらん。」
爺:「いや、おらんかった。」
ジジイ、引きません。
私:「爺ちゃん。ちゃんとオシッコ出た?」
爺:「そんなもん出ん。」
(何しに行ったんや。)
待ちくたびれてソファーで居眠りを始めました。
(最初から静かに寝とればいいのに。)
さぁ、やっと診察の番です。
若い先生に爺ちゃんはため口で文句を言います。
爺:「いつまで待たすんやいや。」
先生:「すんません。お待たせするつもりはないんです。これでも一生懸命にさしてもらってるんですが堪忍してください。」
ニコニコと慣れた感じで爺ちゃんの手の甲を撫でてくれてました。
ほとんど問診です。受け答えは私です。
さっきの修羅場の話もしました。
先生:「別に本人さんに変わった様子が無ければ今度からご家族の方が来られてもかまいません。お薬、お出ししますね。」
本人の負担が大きいことを配慮して下さいました。
(本当は他の患者さんに迷惑掛けるからかも・・・。)

さぁ、これで終わりではありません。
今度は精算までの待ち時間をクリアーしなければなりません。
爺:「まだ、帰れんのかいや。」
私:「皆さん待っておいでるんや。」
爺:「腹減ったんな。」
私:「アメなめるか?」
むいて持って行くとあ~んと口を開けます。
これでしばらく大人しいかと思ったら・・・。
周りは寝たきりのお年寄りがベッドのまま点滴をしながら待機してたり、車椅子に乗せられて口を開けたままじっとしている人、奇声を上げている人沢山おられました。
その人たちを杖で指しながら
爺:「あっら全部死なねかんのや。生きとってもしかたね。」
大きな声で言うんです。
なんて事ほざくんじゃぁ~!
いたたまれねぇ~。
(ジジイ!地獄に落ちてまうぞ!)
私の方が早う帰りたいわ。

「がんばれ!わたし。」



爺ちゃん。バージョンアップ!

2008-01-22 14:43:45 | うちの年寄り
婆ちゃんが亡くなってもほとんど影響ないみたいです。
この日は爺ちゃん朝からトイレを湖にしてました。
主人が新聞をトイレの床に敷いて吸い取ってました。
私:「拭いたらいかんの?」
主人:「拭ける量じゃない。広がってしまう。」
相変わらずそのまま濡れたスリッパで部屋に戻ります。
私がそのスリッパを戻そうと手を伸ばしたらそこにもやっぱり水たまり。
爺ちゃんの八畳の部屋の前は廊下を挟んで坪庭を兼ねた裏庭に続く中玄関があります。サッシの戸を開けて爺ちゃんは庭を出入りしてます。
どうやらそこで立ち小便をした形跡が・・・。
土間も濡れてそこだけ変色しとるし・・・。

その日の夜、夕飯をいつものように済ませて薬飲ませたし、布団も敷いたし、入れ歯も没収したし、パジャマ(いつもは拒む)に着替えさせたし・・・一日の予定終了!
と、そうは問屋は卸さない。
せっかく着替えたのにその上に服を重ねて着て茶の間に入って来ました。
爺:「ほんなら皆さんこれで失礼します。」
と頭を下げなすった。
私:「どこ行くんやいね。」
爺ちゃんの背中を押して部屋に連れて行き布団に寝かせました。
5分もしない内にまた来ました。
爺:「お気の毒なぁ。これで帰らせてもらいます。」
主人:「たるいこと言うとんなまいや。爺の家そこの部屋やがいや。早ぉ寝えま。」
今度は主人がイライラして口を出しました。
また、私が連れて行きました。
もう、ちょっとの音でも気になります。
やっぱり出て来ました。
今度は茶の間は覗かずに直接玄関に出て靴を履いてます。
立とうとした私を制止して娘が走って行きます。
娘:「爺ちゃん。こんな遅ぉにどこ行くんや。」
爺:「いい加減に家に帰えらんと。気の毒やがいや。」
娘:「今日は遅いし泊まって行きね。ちゃんと布団敷いてあるさけ。」
爺:「ほんなら、そうさせてもらおか。」
娘:「寒いさけ。そうしね。」
娘は優しく爺ちゃんを促してました。
それにも関わらず爺ちゃんは凝りもせず、今度はトイレのスリッパを履いて玄関をうろうろ。
鍵をカチャカチャ。
私:「爺ちゃん。いったいどうしたんや。寝んかいね。履いとるのトイレのスリッパやよ。」
爺ちゃんを戻しトイレにスリッパを戻そうと戸を開けたらまた湖。
洋便の方に雑巾を隠してあるのを取りに行くとそこも水つき状態でした。びっくり。
おしっこが飛び散っていたり垂れてたりはありましたが水つきまでは初めてです。
便器の蓋からずぶ濡れ。
しばらく呆然としました。
バケツがひっくり返ったようなおしっこの量。
(そんにお茶飲んどらんのにどう絞ったらこんによ~け出るんやろ。)
物は考えよう。布団の中で無いのがまだ堅いもんや。

明くる朝。車庫に続く勝手口の戸は開いていたし、庭のサッシも開いていた。
寒いのに8畳の爺ちゃんの部屋もサッシが開けてあり障子戸だけに。
睡眠薬は効かんし、昼間はうとうとしとるし、夜遊びするし。
どうすりゃいいんじゃ~!

外に徘徊するのも時間の問題かもしれない。

「がんばれ!わたし。」

初詣

2008-01-08 16:10:17 | Weblog
喪中も喪中、初七日も済まない内に初詣とは・・・。
家の神棚は半紙で封印されている。
主人が那谷寺に旧年の感謝と婆ちゃんの成仏と今年一年の家族(特に爺ちゃん)の無事を祈りたいと元日に出掛けた。
(世間の忌服の常識を省みず何かに祈らねばならなかったのかも・・・。)
神社では親の忌明けは五〇日と聞く。
五〇日間は出入り禁止と言う訳である。
喪中の者はお守りしてもらえないのだろうか?
ヘンなの。
神社は避け、寺と言うことで参拝を理由付けた。
主人が交通安全のお守りと熊手を買って来た。
神社で頂いた物は神棚へ、寺で頂いた物は仏壇に備えると決まっているのだが家にはまだ仏壇が無い。
だから、知ってか知らずか何でも神棚に奉って来た。
今年はしばらく婆ちゃんの遺影の傍らに置かせて貰うことにしよう。

婆ちゃん、しばらく預かっててね。

「がんばれ!わたし。」



喪服

2008-01-05 17:40:30 | Weblog
婆ちゃんのお葬式。
娘達二人に用意して置いた喪服をこの機会に着せることにした。
半襟を自分の分と三枚縫いつけた。
亡き実母が私の為にしてくれたように今私が同じことをしている。
当時、自分の親が死ぬなんて思っていない。
便利屋のように何でも頼っていた。
この喪服も私がいる間だけの物だろうか。
貸し衣装で簡易に済ますこの頃。
後始末の手間や費用を考えると自前を着る選択は難しくなるかもしれない。
通夜、本葬と役目をはたした喪服。
ベンジンで汚れを拭き、着物ハンガーに三人分部屋に掛けてある。

半襟も外して洗濯しなくては。
近い将来、今度は爺ちゃんの時に着ることになるであろう。
その時は、半襟ぐらい縫いつけられるように教えておこう。
文化を伝えるひとつとして必要と思った。

「がんばれ!わたし。」

婆ちゃん、きっと苦笑。

2008-01-02 09:47:56 | うちの年寄り
病院から婆ちゃんが帰って来た。
隣の座敷では何も知らず爺ちゃんが寝ている。
その夜は私がお線香とロウソクの番をして婆ちゃんに添い寝した。
翌日から内夜とぎ、通夜、本葬と3日間続いた。
爺ちゃんと私の生活のリズムを見た親戚の方達は私を労ってくれる。
有り難いことではある。
しかし私は大変ではあるが可哀想な嫁ではない。

婆ちゃんが爺ちゃんより先に逝ってしまったことは逆縁になり葬儀には表に出ず後ろに控えることに。
私は喪主の主人の横に並び前列に。
前日の通夜に続き疲れも溜まり落ち着かなくなった爺ちゃん。
親戚にまじり、その中で騒ぐ声。
爺:「まだ終わらんのかいや。辛ろてかんがいや。」
義姉:「婆ちゃんのお葬式やんか。我慢し。」
爺:「ありゃ誰や。」
遺影をあごで差す。
義姉:「婆ちゃんやないの。」
聞こえた周りが笑いをこらえる。
爺:「腹へった。何か喰いてえ。」
義姉:「さっき、おにぎり食べたやないの。」
爺:「喰とらん。」
義姉の娘:「シッ!」
笑いのツボにはまってしまってこらえるのに必死。
焼香に爺ちゃんの甥が付き添ってくれた。
爺ちゃん、おもむろに遺影を見て派手に柏手をパンッパンッ。
「ナマンダブツ、ナマンダブツ」と言い香を焚く。
ご丁寧にもう一度パンッパンッ「ナマンダブツ、ナマンダブツ」と来たもんだ!
もう、たまらん。
笑い顔になりそうだ。
私達二人も前列で下を向いて奥歯を噛みしめてこらえる。
(婆ちゃん!何とかして~!)

火葬場の控え室にはお昼御飯を兼ねたおにぎりが用意してある。
漬け物を食べにくそうにつまみ、おにぎりも食べ続ける。
甥:「姉さん(私)いいんかいや。腹こわさんの。」
私:「爺ちゃん。よう噛みねや。ゆっくり食べね。」
あまり動じない私に周りが安心する。変な信頼が・・・。
斎場に戻りお骨になった婆ちゃんに焼香をする爺ちゃん。
焼香の手順に戸惑う。
香の横にある蓮の花の形をしたロウソクに手をかざして暖を取るそぶり。
甥:「それ、ロウソクや。横の香を摘んで入れな。」
付いていた甥が促したかと思うと爺ちゃん、香を摘まず種火を摘みやがった。
爺:「熱いがいや。」
慌てて離す。私もびっくりして思わずかけよった。
爺ちゃんの右手の親指と人差し指が焦げた。
爺ちゃん、タレの付いた物を摘んだ後のように指をなめて治療終了。
痛みは残っていて痛いことは痛いようで。
中陰の時に大丈夫か尋ねたら
私:「指、見せてみね。痛ないか?」
爺:「おお、トゲ刺さっただけや。だんね。かさだかな。」
火傷がトゲに変換されていた。

2日間一緒に過ごした親戚達、口を揃えるかのように私に爺ちゃんを託す言葉を残して帰っていかれた。

「妻~!この夫どうすんじゃ~!」
いつも婆ちゃんに叫んでいたけど、きっと苦笑してるにちがいない。

「がんばれ!わたし。」

喪中につき

2008-01-01 00:00:01 | Weblog
喪中に付き新年のご挨拶は控えさせて頂きます。
昨年中は私のブログにお付き合いいただきまして有難うございました。
たくさんの励まし慰めのお言葉をいただきました。
感謝いたしております。
本年もよろしくお願い致します。

「がんばれ!わたし。」