goo blog サービス終了のお知らせ 

「がんばれ!わたし。」

本来怠惰な自分が頑張るために。

布団が敷けない。

2007-10-09 08:48:19 | うちの年寄り
いつものように夕飯が済んで爺ちゃんに薬を持って行くとテーブル代わりにしているコタツに「かまくら」のように婆ちゃんの布団が被せてありました。
その周りに毛布が敷き布団と間違えられて敷かれ、敷き布団は掛け布団にされて部屋中布団だらけ。
私:「爺ちゃん。どうしたいんや?」
爺:「わし、こんなことしたことないさけ・・・。」
うそつけ!今まで婆ちゃんの分まで爺ちゃんが敷いとったんとちゃうんかい!
とにかく片付けて敷き直しました。
私:「爺ちゃん。寝間着に着替えんといかんよ。・・・あれっ、パジャマは?」
爺:「そんなん知らん。着たことない。」
今度はパジャマかい!
どこかに突っ込んでないか探しましたが見つからず新しいのを出しました。
爺:「どうすんじゃ?」
脱ぐのを手伝いました。
すると・・・見つからないはずです。服の下にパジャマが・・・。
今日一日パジャマを着たまま過ごしたということになります。
センターで今日お風呂じゃなくてよかった。職員さんに笑われるところでした。
明日は爺ちゃんが布団の敷き方思い出しますように・・・。

お~っと!くすりくすり。忘れるとこやった。

「がんばれ!わたし。」

見~つけた!

2007-10-06 17:30:18 | うちの年寄り
パンの皿発見!
1枚目は電話帳の本立てに。
2枚目は婆ちゃんの洋服の引き出しに。
2枚目の皿は伏せてあったのでおがずの汁が洋服に染み込んでました。
何て事するんだこの年寄りは!
「爺ちゃん。こんなとこから出てきたがいね。もうっ!」
実は2日続けてお皿が無くなってたんです。
自分のしたことを覚えているわけないけど、ついつい。
婆ちゃんの汚れた洋服を洗濯しました。
それ以来、食べ終わるのを待って早めに食器を引くことにしました。
爺:「婆、まだ帰って来んがいや。何しとるんやいや。」
何遍も同じ事を言うのも腹が立つので「婆ちゃんは去年死んだでしょ。」って言ってやろうかと思ったけれど冗談で済まなくなるのでグッと堪えました。
でも、どんな顔するか見てみたかった。
ダメダメ!何を考えるんだ。私は!

「がんばれ!わたし。」

恐れていたことが・・・!(4)

2007-10-05 09:27:44 | うちの年寄り
水曜日は爺ちゃんの診察日です。
婆ちゃんの入院している病院なので顔を見に爺ちゃんを面会させました。病室も3人部屋に移されてました。
でも、様子が変。しんどそうです。
長居は無用と爺ちゃんを待合室まで連れて行きました。
先生は他院の先生で10時にお見えになるとか。1時間は待たなければ。
じっとしていることが出来ないのか、あっちこっちうろうろと・・・。
「姉さん、大変やね。」と苦笑いする私に同席の方から労われる始末。

心配の婆ちゃんはやっぱり先生からお話がありました。
貧血がひどく、傷からか内臓からか昼から検査をして輸血する事になるとのこと。
歳が歳だから仕方ないかも・・・。
せっかく手術のときに輸血しなくて済んだと思ってたのに。
輸血した血液が婆ちゃんに悪さをしませんように祈ります。
爺ちゃんは婆ちゃんのことより昼食の心配をしてました。
「妻より昼めしかい!」
老いた夫は当てにはならぬ。よ~わかった!

「がんばれ!わたし。」

爺ちゃんのコレクションが増える。

2007-10-03 06:23:25 | うちの年寄り
この日は土曜日。
私:「爺ちゃん。ごはん済んだか?」
朝、いつものように食器を片付けようと部屋に取りに行くとパンのお皿が消えてました。
私:「爺ちゃん。パンのお皿は?」 
爺:「ワシ知らんぞ。朝からなんも喰とらん。」
私:「何言うとるんやいね。お箸とミルクのコップがお盆に残っとるやろ?」
爺:「それはあんたの勘違いや。ワシはさっきから待っとるんやさかい。な~もあたっとらん。」
婆ちゃんがいたら「爺ちゃん。今、食べたんや。」の一言で済んだのに。
この勝負、私の負けです。くやし~! 
私:「ほんなら、お昼に持って来るさかい待っとって。」
朝食が当たらないままの思いで昼食まで爺さんは待つのでした。
嫁の意地悪な復讐です。~~~おお怖っ!
それにしてもパンの皿、どこに仕舞たんやろう?
絶対、見付けてやる~!
ちょっと、ワクワクして来た。 

「がんばれ!わたし。」

恐れていたことが・・・!(3)

2007-09-30 21:54:46 | うちの年寄り
「婆ちゃん。手術無事終わってよかったね。輸血せんでもよかったんやと。」
用意していた輸血の必要が無かった分リスクは一つ減りました。
熱はありますが食欲もあるようでよかったです。
婆:「隣に訳の分からん爺みたいな人がおって夜中に何や吠えとるわ。わたしゃ何処行っても寝かせてあたらん。」
それはお気の毒なぁ。婆ちゃんの運命を感じます。
婆:「爺ちゃん、どうしとる?」
私:「センターに行ってくれとるよ。」
気がかりなのは当然。少し安心したような。
私:「一式着替えを持たせてお預けして来たら職員さんにきれいにお風呂で洗ってもろたんや。爺ちゃん、イヤ言えんかったんやわ。きっと。」
様子が目に浮かび二人で笑いました。

温泉町で生活していて毎朝総湯に入るのが日課だったのに・・・。
一ケ月もお風呂に入らなくても平気とは・・・。
「風邪ひいとる。」「頭 痛とてかん。」「めまいする。」
せめて着替えるだけでもしてくれたらと嫁は切望してます。
毎回捨てたくなるような汚れ方。その度塩素に漬けなければ落ちません。らくだ色や化学繊維の起毛系は漂白できないので洗濯係としてはいささか不本意な洗いあがりにストレスを感じております。
毎日とは言いませんが週二回は着替えを持たせることにしようかなぁ。
これっていじめ?・・・ニヤリ。

「爺ちゃん殺すにゃ刃物はいらぬ。風呂に入れと言えばいい。」

「がんばれ!わたし。」

恐れていたことが・・・!(2)

2007-09-27 22:29:55 | うちの年寄り
婆ちゃんが入院すると言うことは爺ちゃんをどうするかと言うことになる。
主人:「爺、どうする・・・。」
私:「託老所が無いかケアマネージャーに相談してみるわ。」
婆ちゃんがまだ救急治療室に居るときに爺ちゃんを主人に任せて病院の玄関先に出て携帯を掛けた。
直ぐに対応して頂けた。
「とにかく、ご本人さんとこちらに来て下さい。」
お昼を家で食べさせて早々に爺ちゃんと施設へ。
家から車で5分の近さ。
大きめの一軒家を改装したこじんまりとした施設で鉄筋づくりの仰々しい建物ではない。
建物の中に入るとニコニコと人なつこそうな若めの職員がエプロン姿で出迎えてくれた。
事情はすでにマネージャーから伝達済み。
手渡されたパンフレットには「ニーズ対応型小規模多機能ホーム」と打ってある。
通いが基本のようではあるが泊まりも可能とのこと。
ちょっと気掛かりだったのは料金のこと。
えっ?安い。相当覚悟していたので料金表をみてそう感じてしまった。
月契約の基本料金が要介護1の爺ちゃんは11,430円。
要介護5になると28,120円と介護度によって料金が上がる。
朝食200円・昼食300円・夕食300円・おやつ100円・泊まり1100円と利用すると基本料金に加算される仕組み。
爺ちゃんの場合~基本料金11,430円+(昼食・おやつ400円×土・日抜き24日)
=21,030円となる。
早速、翌日から利用することに。
私:「爺ちゃん。ひとりで留守番できんやろ?心配やわ。」
爺:「おう。寂していかんわ。」
私:「ほんなら、婆ちゃんが帰って来るまで通おうさ。」
爺:「・・・・・・。」
翌日朝食を済ませて施設に向った。
朝から「婆がおらん。婆がおらん。」と聞いては思い出し、忘れては聞く。
今日、婆ちゃんの手術が無事終わった。

手術前、病室にて。携帯でパチリ。


さあ、これからが婆ちゃんの踏ん張りどころ。
「しっかりリハビリしてや。」

「がんばれ!わたし。」



恐れていたことが・・・!(1)

2007-09-26 15:57:55 | うちの年寄り
夜中3時過ぎ婆ちゃんがトイレで倒れたよ~。
起き上がれない。すごく痛がる。
何とか主人が布団に運んだんだけど・・・。
爺ちゃんがいけないんだ!
婆ちゃんを寝かせないからきっとめまいでも起こして転んだにちがいない。
朝早く見に行ったら大便がしたいとおっしゃる。
主人と二人でかかえて便座に座らせた。とても痛がる。
「済んだら大きな声で呼んでや。」
爺ちゃんがトイレの戸を開けようとした。
「婆ちゃん入っとるさかい開けたらいかん。」
気になるようだが爺ちゃんがうとましい。
私も朝の支度でばたばたしながらお呼びを待つのだが・・・。
遅い!見に行った。
もうっ!床に下着も上げられず倒れ込んでる。
「なんですわっとらんの!また、起きあがるのに痛い目にあうがいね。」
便器を確認すると・・・。食が細い割に立派な物が。
大腰を気にしながら主人が運ぶ。
痛がっているのにもうちょっと丁寧にしてあげたら・・・あんた、息子でしょう。
食事を持って行ったらそれどころじゃなくなっていた。
布団のシーツがめくられて新聞が被せてある。
婆ちゃん枕をかかえてうずくまってる。
「どうしたんや。」
聞けば今度は小便がしたくてスーパーの袋で済まそうとしたらしい。
呼ぶのをためらうのは分かるけど仕事増やすなよ~!
考えることが幼稚と言おうかなんだかなぁ・・。
袋からこぼれたおしっこが畳にも。
とにかく主人に布団を庭に干してもらった。
違う布団を敷き上手に転がして寝かせようと思ったけど昔テレビで見た介護のやり方が今一わからない。
え~い。だっこしちゃえ。
「痛たたたたた・・・。」
そして私も腰にいや~な鈍痛が・・・。
やべっ!・・・気のせい気のせい。なんとかごまかした。
病院に電話したら救急車をたのんで来て下さいとのこと。
えっ!動かしちゃいけなかったの?どうしよう。
何を用意していいんだか。手当たり次第詰め込んだ。
爺ちゃんを一人にしておけない。
救急車には私が付き添い、主人に爺ちゃんを連れてきてもらった。
レントゲンを撮ったら股関節が骨折していた。
痛いはずだよ。婆ちゃんごめんね。
明日、さっそく手術の予定。退院まで3~4ケ月かかるらしい。
さぁどうする。宇宙をさまよう爺さまのこと。

「がんばれ!わたし。」

市長さんから長生きのプレゼント

2007-09-22 16:43:46 | うちの年寄り
「○○ちゃん。そこのばあちゃん八十八やんね。地域代表して市長さんから直々に記念品を受け取ってもらえんけ。」
突然そんな電話が地区会館に勤める友人から掛かってきました。
話を聞けば市長さんが家まで来られるとか。
きっと数件ご丁寧にお断りされているような・・・。
そりゃぁそうだよ。気が張って後ずさりするよ~。
私が断ると困るんだろうなぁ彼女。
「いつ?」
「十四日の午前中。」
「いいけど・・・・。」
「よかった~。ほんなら頼む。」
受けてしまった~~~。
どうする。力入れて掃除せなぁ!
いつもは年寄りの荷物が置いてある(いつの間にか)六畳の和室を片付けてなんとかお通しできるようにしました。
当日、おばあちゃんに着物でも着せようかと思いましたがわざとらしいかとも思いいつもの普段着姿でお迎えすることにしました。
市長さん(実は私の実家の隣のおっさんです。)と市の長寿課の職員二人、計三名で家にお上がり下さいました。
大きな花束を市長さんから受け取っておばあちゃん大感激!
二十分ほどおばあちゃんのお相手をして下さいました。
その途中、市長さん私のことに気付いてしまいました。
「なんや見たことあると思たら○○さんとこの娘さんやがいね。」
「あんたが全部しとるんか。」
「何かあったらこの人等に相談のってもらいね。」
有り難いお言葉でした。
ただただ笑顔でその場をしのぎました。
車をお見送りして家に入ると
おばあちゃん:「済んだ済んだ。」
緊張が解けたのかかなりリラックスしてました。

花束とカタログギフトです。


なんと、九十歳になるおじいちゃんにも県の健康福祉部、長寿社会課より記念品(タオル)が届きました。


よかった。おじいちゃん、ひがまなくて・・・。

この一日の為になんとなく緊張が続いてました。
ホッとしましたが心に残ったのは市長さんの「あんたが全部しとるんか。」と言って労いの表情をしてくだすったのが嬉しかったかな。

「がんばれ!わたし。」



新しい隠し場所

2007-09-12 16:00:51 | うちの年寄り
お昼仕度をするために帰宅しました。
私の悪い癖でトイレに行くのをぎりぎりまで我慢します。
食事用意の途中で行きたくありません。
でも、今回はそんな事も言ってられなくなって走りました。
うんっ?スリッパが無い!
またじいちゃんの仕業だ。
いつもの場所に置いてないぞ~。
無駄だと分かっていても聞かないわけにはいきません。
私:「じいちゃん。トイレのスリッパ何処にあるん?」
ばあちゃん:「おいね。私もず~っと探しとるんやけど何処にも無いんや。」
じいちゃん:「わし、知らんな~。そんなとこ用ないし入ったことないさけ。」
・・・じいさんのいつもの放尿被害場所でっせ。あんさんスリッパどっかに持って行きなさるんと違いますか?新しい隠し場所でも見つけなはったんでっか?
とにかく用を済ませるのが先決。
落ち着いたところでスリッパ探しです。
ばあちゃん冷蔵庫を開けました。
まさかと思うのもうなづけます。でも、ありませんでした。
下駄箱もありませんでした。
押入れもありませんでした。
唯一きれいにしておきたい六畳の和室に年寄りが物を置きます。布団も押入れに仕舞いきれないのか運んであります。ダンボール箱がおいてあったり、立てかけてある座卓の足に服が何着も掛かってます。・・・なんとも切ない。
あった!!!布団の中にありました。それも隠すように・・・。
ほんと。わけ分からん。一番分からないのはご本人でしょうねぇ。
しかし、私も上手に探せるもんだ。えらいぞ~。
お昼ごはんが少し遅れたけど仕方ないことにします。
ちょっと、意地悪な私でした。

「がんばれ!わたし。」

お墓参りツワー

2007-08-17 13:14:40 | うちの年寄り
さぁ。年寄りを連れてお墓参りです。
「この猛暑の中、どうかへたばりませんように。」
午前中に回りたい。
車2台で家から15分行動します。
まずはおじいちゃんのご先祖様から。
さっさとおじいちゃん、知ったかぶって通り過ぎて行きます。
私:「じいちゃん!何処行くの?ここ、ここ。」
義父:「おう。知っとる。」・・・通り過ぎたくせに。
お線香・お花を用意している間にお墓の後ろにまわり、おじいちゃん「ナマンダブツ・ナマンダブツ」を始めちゃった。
私:「じいちゃん。なんで後ろでお参りしとるん。」
義父:「前はこっち向いとったんじゃ。」
義母:「昔から向きゃ変わっとらん。」
主人:「さっさとこっち来て参ってまえや。」・・・じいちゃん叱られとる。
急な坂道の途中にご先祖は眠ってます。
義父:「ばぁ。ワシにつかまって降りぃ。」
主人:「危ねもん同士でちゃぁまってもいかんやろが。」・・・じいちゃん立場ねぇ~。
次はおばあちゃんのご先祖様です。はい、移動。そこから車で10分。
細い道にずらりと駐車してます。空いてる所に駐車して・・と。
ここも急な下り坂。転ばないかと気を使います。
どうしたことか、おじいちゃんどうしてもお墓の後ろにまわります。
私:「後ろに何があるん。」
義父:「ワシの墓と違う。」
私:「ここはばあちゃんのご先祖さま。さっき参ったとこがじいちゃんのとこ。」
義父:「わかっとる。そやさけワシの墓と違うやろ。」・・・訳分からん。
今度は急な上り坂。ゆっくり年寄りに合わして上ります。
義父:「ワシの墓はどれじゃ?わからんがい。」・・・?????
息子:「車探しとるンと違うかなぁ。」・・・なぁるほど。
はい、移動。そこから車で5分。
6年前に他界した主人の兄のお墓です。
じいちゃんが見当たらない。
私:「じいちゃ~ん!」
ご近所のお墓の間から出てきました。
私:「危ないさかい何処でも行ったらいかん。」
義父:「ワシ、知っとんじゃ。」・・・誰のお墓かも知らないくせに。
どうも、兄のことは忘れてしまっているみたいなんです。・・・ちょっと悲しい。
私:(兄さん、お菓子でゴメンね。本当は好物のトンカツ持って来てあげれば良かった。今度また。)
早く帰って涼まなきゃ。年寄り煮えてしまう。
無事に帰宅できて一安心。
お昼はお寿司を用意しました。
一服して、年寄りを置いてお昼からは私の両親のお墓に家から車で20分。
父の好きだった日本酒・母は健康のためチョコレートをいつもひとつまみづつ食べてたので用意しましたが溶けてドロドロ(お母さんゴメン。ドロドロ食べて。)・祖父には大好物の「すはま」。その他のご先祖様、ご一緒にどうぞ。
私の生活を一部始終見ているに違いない。
お説教の声が聞こえて来そうです。
頑張るから叱らないで~。

「がんばれ!わたし。」