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「がんばれ!わたし。」

本来怠惰な自分が頑張るために。

私がわからない。

2008-07-01 10:45:34 | うちの年寄り
爺ちゃんの洗濯物は病院で借りている「尿漏れシーツ」と私物の「バスタオル」数枚です。
見舞いに行くと用意した蓋付きのバケツに洗濯物が入ってます。
見舞いに行くと言うより洗濯物を取りに行くと言った方が正しいかもしれません。
私 : 「爺ちゃん。痛いことないか?」
爺 : 「・・・・・。」
私 : 「喉、乾いとらんか?お茶飲むか?」
爺 : 「・・・・・。」
私 : 「ごはん。美味しいか?ようけ食べれるか?」
爺 : 「・・・・・。」
何を聞いてもうなずくでも無し無表情で虚ろです。
以前、無理に話をさせようと試みた事があります。
肩をたたき注意をこちらに向けて
私 : 「爺ちゃん。私、誰かわかる?」
爺ちゃんはしばらくじっと私を見ましたが目をそらします。
しつこく繰り返すとじゃまくさそうに
爺 : 「知らん。」 
の一言でした。
爺ちゃんの名前、家族、住んでいた所、次々と訪ねてみましたが答えてくれません。
とうとう爺ちゃんは怒り出し
爺 : 「そんな分からんこと聞いとんなまいや。」
と怒鳴ります。
当たり前の事を聞かれて馬鹿にされたと怒るのか本当に思い出せず鬱陶しくて怒るのか。
たぶん後者だと思いますが・・・。
「喜怒哀楽」の「怒」の部分の表現は出来てます。
家に帰りたいとも思わず、退屈を退屈とも思わず、まばたきもせずにじっと天井を見てます。
要介護度の更新をしました。
「要介護1」だったのが「要介護4」になってました。

「がんばれ!わたし。」

強い見方

2008-06-27 09:24:52 | うちの年寄り
ずっと心配して下さっていたセンターの職員さんから爺ちゃんの私物を渡されました。
職員 : 「これからも地域の方達とお付き合いしていきたいと願ってます。今後ともよろしくお願いいたします。」
さようならの挨拶ではありませんでした。
「ニーズ対応型小規模多機能ホーム」
通いあり、訪問介護あり、短期(数日)の宿泊ありの有り難い施設です。
本当に、お世話になりました。ありがとうございました。
見慣れた紫の風呂敷包みの中にセンターのお仲間と楽しく集っている表情豊かな様子の写真のブックが入れてありました。
あの頃はよろよろしてたけど爺ちゃんまだ元気でした。
何だか胸がいっぱいになって涙があふれて来ます。
センターのケアマネージャーさんとは契約が切れますがいろいろと心を砕いて下さり病院の新しいケアマネージャーさんに引き継いで下さいました。

「後期高齢者医療保険」・・・市役所から冊子が届きましたが何のこっちゃさっぱり把握できません。

新しいケアマネージャーさんは偶然爺ちゃんを知ってました。
爺ちゃんの理容店のお客さんでした。
家の事情もわかって下さり爺ちゃんの「終の棲家」も考えて頂いてます。
お二人のマネージャーさんに恵まれましたこと心からの感謝です。

それにしても・・・・・夫よ。あんたは何をしたんじゃ!だれの親じゃ~!

「がんばれ!わたし。」

爺ちゃん。復活かい!

2008-06-23 06:20:48 | うちの年寄り
医者の見立て通りでした。
入院して三週間が経った頃、顔のむくみも出て来て心配した事もありましたがもうすっかりむくみも退いてすっきりしてます。
元気が出てきたらやたらに管を気にするようになり、一層、拘束は厳しくせざるを得ませんでした。
四週間目を過ぎた頃、最後の点滴の管が抜かれて拘束から解かれました。
しかし、ひと月使わなかった足はもう立つことを忘れてしまいました。
覚悟はしてましたがもうリハビリは効かないのかと・・・。
そうなっては、退院を促されても家に連れて帰ることは不可能です。
座敷にベッドを置いて爺ちゃんを縛っておくこともできないでしょう。
さぁ、どうする。

「がんばれ!わたし。」

爺ちゃん 緊急入院!

2008-06-20 15:20:38 | うちの年寄り
4月はじめに爺ちゃん、食欲無くとうとう床についてしまいました。
真っ黒なコールタール状の血便が出るようになりました。
夜中に辛くて座敷中をのたうち回ります。
座敷を覗く度に布団を爺ちゃんに着せます。
その日は土曜日でした。
月曜日に病院の予約を取ってましたが辛抱できず電話を掛けました。
2日間まともに食事が取れてないこと。
とうとう、水分も口にできなくなったこと。
血便が止まらないこと。
身体を起こせないこと。
婆ちゃんと同じです。
救急車を呼んで運ぶことを指示されました。
家の者は仕事に出ていて私一人です。
検査を終えると
医者:「爺ちゃん。けっこう辛かったと思いますよ。出血がひどくて輸血をしなければなりませんね。手足のむくみはそのせいです。」

高齢のため手術は控えることに・・・。
病名: 上部消化管出血・出血性貧血
治療計画: 絶食とし、点滴にて保存的に治療。輸血。
推定される入院期間: 3~4週間。

手足がひどくむくんでます。3~4週間の入院?
あと一ヶ月の寿命と言われているみたい。
いや~な予感がする。いよいよかな・・・なんて。

集中治療室。
胸に太い点滴の管が2本と鼻から直接胃の患部に薬を流し込む為の管を挿す。
看護婦:「済みません。大事な管なので抜かれては困ります。両手を拘束させてもらっても構わないでしょうか。」
無意識に取ってしまったりするらしく言われるままにしました。
両手首に痛くないようタオルを巻き、その上から拘束用の紐をベッドの柵に縛ります。

ただただ、ぐったりしてなされるままに目を閉じてる爺ちゃん。
ちょっと前までのバトルした元気はどこに・・・。

山ほどの書類に記入するやら印鑑押すやら説明聞くやら、もう大変。
それから、一ヶ月間、午前中は爺ちゃんの所に通いました。

「がんばれ!わたし。」

立ち小便 にわか講師

2008-04-02 14:26:39 | うちの年寄り
日によって爺ちゃんの認知の程度が良かったり悪かったり。
夜中に爺ちゃんの部屋を覗くと目を見開いて天井をじっとみつめていました。
私:「爺ちゃん。目つむんね。」
爺:「しょん便してぇ。」
ふらふらしながら立ち上がりました。
爺:「何処行きゃいいんじゃ。」
トイレまで誘導しました。
ところがトイレの戸を開けてもどうしていいのか分からないようで・・・。
爺:「こんなとこで何すんじゃ?」
私:「どいね。オシッコしたいんと違うん?」
爺:「初めてで分からん。こんなとこ知らん。」
また、「知らん」が始まりました。
さぁ、どうしたものか?
私は小便器の前に立ち、オシッコをする仕草をして見せました。
爺ちゃんを立たせズボンと股引を膝まで下ろし、私はしゃがんだ姿勢で片手は爺ちゃんの腰を押さえ後ろからズボンが濡れないように又から引っ張ります。
私:「パンツからチンポコ出したか?」
爺:「無い。」
私:「無いんないって。パンツの中でオシッコ出てまうやろ?チンポコ出しね。」
紙パンツの脇からおもむろにつまみ出しました。
爺:「出んがいや。」
私:「オシッコしたいんやろ?がんばってみね。」
しばらくしてチョロチョロと出て来ました。
一件落着かと思ったら・・・。
爺:「屁出る。」
そう言ったかと思ったらブリブリと何とも生っぽい音が・・・。
私:「爺ちゃん。屁と違うやろ。」
そのまま、お着替えでした。
このごろの爺ちゃんのオナラは要注意なんです。

「がんばれ!わたし。」

やっぱり やらかした!

2008-03-20 07:13:18 | うちの年寄り
ちょっと早い日曜日の夕食の用意をしてました。
主人が爺ちゃんになにやら大きな声で吠えてます。
ちょっと気になり手を止めて現場へ。
あ~あ。
小便器にこっぽりと糞詰まりの大便が・・・。
爺ちゃん、小便器に座ったってか?
その後で水を流したらしく溢れて廊下までウンコ汁が・・・。
この期に及んで「ワシと違う。」だと~!
主人、新聞紙を敷き始めました。
ナイロン袋とシャベルを持って小便器の大便をすくってます。
主人、完全にブチ切れてしまいました。
主人:「爺!もう面倒見れんぞ!」
私はべちょべちょの靴下を脱がし、風呂場へ連れて行きました。
言うこと聞かん爺ちゃんを黙々と脱がし、お尻の始末。
着替えさせた後、小便器を覗くときれいになってました。
主人がどんな気持ちで惚けた父親の便の始末をしたのかと思うと涙が出て来ました。
辛いです。
新聞紙を片付けて拭きまくりました。
この現場を早く無かったことにしたかったです。

あくる朝、座敷が異様に「くっさ~。」
臭うはずです。
床の間に昨日の続きのウンコが・・・。
シーツも汚れてます。
爺ちゃんの手は泥遊びをしたようなウンコまみれ。
嫌がる爺ちゃんを洗面所まで連れて行き手を洗わせました。
何度洗っても爪の中のウンコ色が取れません。
シーツを水に浸けて爺ちゃんのお尻を覗こうとしたらパンチが飛んできました。
不覚にもまともにくらってしまいました。
もう、勝手にせい!
センターにお願いすることにしました。
送る車中が臭い。
座席が汚れませんように。
女子職員さんに事情を話しました。
恐縮する私に彼女は言いました。
「どろんこ、どろんこ。気にすることないですよ。」
明るく支援して下さることに感謝です。

私は今どんな顔になってるでしょうか。
縦じわが増えていく。

「がんばれ!わたし。」

糞詰まり

2008-03-19 05:46:46 | うちの年寄り
またもや爺ちゃんお腹が痛いと言い出しました。
婆ちゃんが入院していた時に同じ症状で1泊2日の検査入院をしてます。
症状は検査のための腸の掃除で治まった恰好に。
結局、便秘です。
若いときからその気があってよく「タケダ漢方便秘薬」を飲んでいたのを思い出します。
3,4日前から食欲も無くなり大きなゲップも出ます。
水分も薬を飲む為の量しか取ってないような。
センターの方から電話がありました。
お腹が痛いと横になっていて水分も取れていないので病院に行きましょうとのことでした。
病院のOKを貰いセンターに連絡をすると病院まで送って下さるとのこと。
私は受付を済ませて爺ちゃんを待ちました。
男性スタッフさんに連れられて到着。
スタッフ:「お仕事があるのに申し訳ございません。」
スタッフさんの方から真っ先にそんな言葉が。
こちらの方こそお世話になっておりますのに恐縮してしまいました。
よろよろする爺ちゃんをスタッフさんと両脇に抱えて長椅子に座らせました。
スタッフさんは採血の為・レントゲンの為、立ったり座ったり移動したりと体力が低下していやがる爺ちゃんを促し全部付き添って下さいました。
診察室に一緒に入って先生のお話を聞いてくださり薬の質問や専門用語的な事も把握してもらって力強かったです。
レントゲンの便の詰まりようを見て腹痛の原因も納得して、浣腸を試みた治療で終了。
爺ちゃんが浣腸の道理を理解して便意を我慢するはずもなく、折角の薬だけをトイレに流してお尻の始末まで手伝って下さったスタッフさんをがっかりさせてしまいました。
スタッフ:「まだ、お仕事が残ってられるでしょうからこのままセンターまで一緒に戻ります。有難うございました。」
そんな言葉にまたもや恐縮し、こちらの事情もくみ取って支援して貰えることに感謝しました。

家に帰った爺ちゃんに布団を敷き寝かせると夕飯も食べずに夜遊びすることなく朝まで眠っていました。
折角便を柔らかくする薬を貰ってきたのに起こしてまで飲ませればよかったのかなぁ?
朝、早くに覗くとじっと寝てました。
いいかげんに水分を取らせたくて声を掛けたら起きると言うので立ったついでにトイレで用をすまさせました。
オシッコの色を見ると濃い色でしたが量は普通に出ました。
介助する私の手に暖かいオシッコが掛かりましたがそこには平気な私がいました。
白粥・大根の柔煮・豆腐・のり佃煮・麩の味噌汁。
どれも少量づつですがなんとか時間を掛けて食べてくれました。
お茶も湯飲みに1杯は飲んだような。
その後、薬を飲むのに爺ちゃんゲボゲボしてました。
近い内に大量のウンチが出ると思います。
今から怖いです。デンジャラスです。

「がんばれ!わたし。」

首しまる!

2008-03-15 14:17:04 | うちの年寄り
その日は日曜日でセンターはお休みでした。
お昼に食事を爺ちゃんの所へ。
あ~あ。
コタツが撤去されてました。
取りあえず窓の台の所に食事を置いてコタツを敷かなければ。
食べこぼしが多いのでナイロンのゴミ袋をカッパ代わりに布団に掛けてましたがそれがいくつかに裂かれて紐状に繋がってました。
私:「爺ちゃん!なんでこんな事してしまうんや。」
まともな答えを求める訳では無いのですがつい・・・。
コタツを敷いている間に爺ちゃん何をしてるかとチラッと見たら。
紐状にしたナイロンを首にぐるぐる巻きにしてました。
マフラーのつもりなのか?
毛糸のマフラーは先日爺ちゃんが解いてしまって無くなってました。
長いナイロンの紐は首に巻かれると同時に巻いている手も巻き付けていてその手を抜こうとした事で紐を引っ張って首を絞める事に。
もう、力任せに引っ張るものだから・・・びっくり。
私:「何をしとるんやいね!」
ひっぱる手を持って爺ちゃんの意思とは反対の作業をしなければなりません。
どう思ってその場を切り抜けたか。
無我夢中でした。
首に巻かれたナイロンを取ったとき、本当に腹が立ってしまってそのナイロンを爺ちゃんの目の前に突きつけて
私:「死んでしまうがいね!これ、マフラーかいね!」
私の金きり声が茶の間の主人に聞こえたらしく飛んできました。
主人:「何しとるんやいや!」
爺:「ワシをこれで傷めるンや!痛いがいや。」
私の手のナイロンを指して訴えます。
首からナイロンを外すときに力で押さえられて痛い思いをしていたようです。
私:「こんなん首に巻いて取れんようになっとるんやもん。びっくりして取ったんや。」
そう言って主人にナイロンを渡しました。
主人も困ってしまって
主人:「ナイロン取るのに顔に何回か当たっただけや。誰も爺ちゃん傷めとらん。」

コタツの天板に食事を置くとチャンネルが切り替わった様に黙々と食べてました。
主人:「いわった爺やんなぁ。」

「がんばれ!わたし。」

放尿発見!現行犯逮捕

2008-03-12 05:46:29 | うちの年寄り
朝、まだ暗い5時過ぎ。
やっぱり、爺ちゃんの部屋に電気が点いてます。
消しに入ると爺ちゃん寝てました。
しかし、今度は床の間にも明かりが点いていてゴミ箱とシーツの下に敷いていた発泡のシート(尿漏れ対策の為)が細かく裂かれてありました。
せっかく、発泡シートなら暖かいだろうとテープでつなげて作ったのに。
今度からゴミ袋を敷くことにします。
明かりを消してそうっと座敷を出ました。
20分もしたころでしょうか。
ピチャピチャと音が聞こえます。
覗いてみるとな~んと言う事でしょう!
爺ちゃんが座敷の戸を開けて廊下に立ち中玄関の坪庭に向けて放尿中。
私:「爺ちゃん!どこでオシッコしとるんやいね!」
大きな声を出してしまいました。
もう、「ワシじゃねぇ。」なんて言わせんぞ!
大きな声を出したとて途中で放尿が止められるはずもなく・・・・・。
廊下はびしょぬれ。
土間からサッシの戸から。
知らん顔して部屋に入ろうとしたので爺ちゃんの腕を取り
私:「見てみねま!こんなとこでオシッコするもんとちがうやろ!」
私の言葉と腕をつかまれた事でプライドが傷ついたのでしょう。
爺:「もっと優しい出来んのかいや。ドス女郎が!」
と、オシッコの上を歩こうとしました。
踏まれては大変です。
座敷に引き戻しました。
爺ちゃんとしたら理不尽にも引っ張られた感じになります。
爺:「何すんじゃいや!」
私をおもいきり殴りました。
そんなに敏捷ではないので腕で防御をしたところ拳が私の腕とぶつかりました。
殴った手が痛かったんだと思います。
おまけに勢いでよろけてひっくり返りました。
手の痛いのもひっくり返ったのもみんなドス女郎の責になりました。
興奮して寝ようとしない爺ちゃんを布団に寝かせオシッコの始末をしました。
その間、ぶつぶつと私への暴言が続いてます。
爺:「覚えとれ!仕返ししてやる!」
おっ!言うじゃありませんか。
「覚えとれ」ってか。
爺ちゃん。あんたが目ぇ覚めて覚えとったら偉いもんじゃ。

「がんばれ!わたし。」

窓からぽ~い。

2008-03-10 06:21:19 | うちの年寄り
日曜日の朝、爺ちゃんの座敷の窓が開いてました。
うそ~!
上下に付け鍵を堅く付けておいたのにいったいどんな力で取ったのでしょうか?
そして、その隣の窓の下の鍵もありません。計3個です。
主人に告げました。
きっと隣の空き地に捨てたに決まってます。
私:「爺ちゃん!窓、開いとるがいね。ここに着いとったもんどこやった?」
まともな返事が返ってくるはずが無いのについとがめてしまいます。
空しい~。

お昼ご飯の支度をしていると主人が来ました。
主人:「おい。見つけたぞ。」
手には3個の鍵とな~んと数ヶ月前から行方不明だった男便所のスリッパが!
主人出来した。
200坪ほどの空き地から見つけるとは・・・。
雪も少し残っていて枯れ草が密集しています。
端から端まで少しずつズレながら往復して探したそうです。
しんきくせ~!ようやるわ
息子パワ~ってか?

3個の鍵はまた窓に付けました。
スリッパも久しぶりに所定の場所に。

便所のスリッパは相変わらず男女とも爺ちゃんに誘拐されてます。

「がんばれ!わたし。」