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「がんばれ!わたし。」

本来怠惰な自分が頑張るために。

醜い私

2007-11-17 09:34:44 | うちの年寄り
朝から大騒ぎ。
爺ちゃんに朝食を持って行ったらコタツがめくられコンセントがはずされていた。
こんな事は慣れているが急須に白い溶けた液が・・・。
500CCのペットボトル2本に溶け残ったようなそれがついてる。
湯飲みにも。
しまってあったパジャマのズボンが裏返し。
爺ちゃんは急須とそのパジャマを手にしていた。
私:「何しとるんや?」
爺:「これに入れて洗うんや。」
急須にパジャマを入れて洗うと言う。
私:「白いの何や?」
爺:「石鹸や。」
私:「飲んだんか?」
爺:「何で石鹸飲むんやいや。」
飲んでは無さそう。
全部取り上げて洗った。
でも、泡がたたない。
洗剤ではない。
何だろう?
臭いはない。
きちんと整理したタンスの中もぐちゃぐちゃ。
私の口からは爺ちゃんをとがめる言葉が矢継ぎ早に興奮して発射されていた。
トイレにいた息子が「うるさ~い!」
その声で私は我に返った。
家族はこの私の言葉や態度を切なく思っていたに違いない。
申し訳ないと思った。

「がんばれ!わたし。」

「恐れていたことが・・・(6)」

2007-11-08 12:33:44 | うちの年寄り
この日の午前中、爺ちゃんを歯医者に連れてってほとんどエネルギーを使ってしまっていた。
会社へ行き残っていた事務処理をする。
午後からの婆ちゃんの歯医者への付き添いは緊張した。
外出届けに記入。
折り畳みの車椅子を借りる。
婆ちゃんにガウンを羽織らせ靴下をはかす。
ベットから足を下ろしたまではよかったのだが車椅子の折り畳み方も知らない私は色々さわってみて確認するしかない。
ストッパーを掛けてベッドのそばに止めた。
婆ちゃんを抱きかかえて車椅子に移動することができない。
私の首に手を回してしがみつく腕の力が無い。
立つ足の力が萎えている。
ふにゃふにゃな婆ちゃん。
手術していない足までが使い物にならなくなっていた。
胸が熱くなって来た。涙がこぼれそうになる。・・・なんでこんなん?
私になされるままの婆ちゃん。
やっとの思いで車椅子に座らせた。

3階からエレベーターに乗り病院の裏の駐車場まで移動。
晴れていてよかった。これで雨にでも降られていたら・・・。
さあ、乗用車に乗せなきゃならない。
せめて立つことができればと思いながら抱きかかえた。
お尻がなかなか車のシートに届かない。
私:「婆ちゃん!ちょっと足突っ張って!落としてしまうよ~。」
婆:「落ぉとぉさぁんとぉいぃてぇ~!」
おばさんと婆さんが抱き合って身動きできないでいる今の様を想像したら笑いが込み上げて来た。
抱き合ったまま私が声を出して笑うと婆ちゃんも笑った。

何とか車に乗っける事が出来た。
さあ、爺ちゃんとは違う婆ちゃんの歯科医院に到着。
予約時間を15分オーバー。
車椅子を出していると中から受付の白衣を着た可愛い女性が飛んで出てきた。
「ゆっくりでいいですよ。ここから入って下さい。」と声を掛けてくれた。
「せいの~っ!」でちょっと乱暴だったかもしれないけど力を振り絞って抱きかかえて車椅子に。
婆ちゃんが斜めになってる。
後ろに回って整えた。人形みたい。
絨毯に上がるとき用意したタオルで車椅子のタイヤを拭いた。
待つこともなくそのまま治療室に。
今度は車椅子から治療台へ。
助手の女性が手伝ってくれて少しはマシ。

待合室で待っている間、実にここのスタッフが親切である。
この医院の姿勢がよく分かる。
診療室から杖をついて覚束ない足取りのおばあさんを受付のさっきの女性が走り出て手を引く。
一番近いソファーに腰掛けさせ、診療代金もおばあさんの座っている場所まで行ってしゃがんで丁寧に対応。
タクシーをその人の為に呼ぶのも事情を説明して中まで迎えに来てくれるよう頼んでいた。
診療室からは先生がゆっくり大きな声で説明しているのが聞こえる。
「こりゃ痛いんね。ひどう傷ついとるよ。治そうね。」
耳の遠い婆ちゃん。分かっているのかいないのか。
その事を受付の女性に訴えると私にちゃんと説明してくれた。
彼女の耳には受付に居ながら先生の話声が全部入っているようだ。
次の予約をした後、丁寧にドアを開け足下を気遣って送り出してくれた。
久々に気持ちがよかった。
それからは、ベッドに戻るまで行きと逆パターン。

爺ちゃんのお迎えはいつもより1時間半遅れてしまった。
センターに遅れることは知らせていたが爺ちゃんは不服のご様子。
それでも急いで買い物を済ませて来たのに・・・。
あたりはもう、真っ暗であった。

「がんばれ!わたし。」


じじ~!歯、どこやった!!

2007-11-07 08:46:12 | うちの年寄り
先週出来上がった爺ちゃんの歯の調整の為、歯科医院へ。
いつもは、診察室まで呼ばれることなく待合室で待つのが常。
「お付き添いの方、ちょっとお入り下さい。」
何事かと思ったら下の義歯が作った物と違うとか。
毎日、夕食を済ますと同時に歯を没収していたはずなのに。
そう言えば、3.4日前から名前が剥がれたのだと思っていた。
「名前は埋め込んであるので剥がれることはありませんから。」
「私が管理します。」と公言した手前、立場がない。
噛み合わせが合うわけもない状態で不都合を聞いたのは当日の朝食の時。
「今日、お医者さん行く日やさかい、いいのにしてもらおうさ。」
いそいそと連れてってこうだもんな~。
いつものセンターに行く車の中、無駄だと分かってたけど
私:「爺ちゃん。歯って他にどこにあるん。」
爺:「わし、そんなん知らんぞ。婆、持ってったんと違うか。」
聞くんじゃなかった。腹が立って来た。
センターの職員に事情を話し爺ちゃんを頼んで来た。
職場に行く前にもう一度歯を探しに帰宅した。
探して探して探し回った。
過去の婆ちゃんの歯、5.6個が見つかる。
その中に混ざってないか名前入りの歯。・・・無い。
爺ちゃんの行動範囲はここしかない。
ひょっとして、前の歯を私はあそこに片付けた。
まさかと思うけど・・・・・。
あった!名前入りの愛しの歯。
私は隠すように前の歯を片付けていたつもりだったのに。
恐るべし、じじ~!前の歯と同じ袋に入れてある。
と、言うことは?今、はまっている歯は何処から見つけて来た歯?
歯を持ってセンターの爺ちゃんを呼び出しその場で交換して来た。

仕事場の主人にさっきまでの出来事を話した。
主人:「結局見つかったんやろ。」
それだけかい!私は朝からひど~疲れたんじゃ!
午後から今度は婆ちゃんを歯医者に連れてかなきゃならない。

「がんばれ!わたし。」

入れ歯

2007-11-02 20:22:11 | うちの年寄り
ジャジャ~ン。
名前入り入れ歯出来ました。

何か、ぺたっと紙を貼ったみたいな感じです。
取れないのかな?
今度こそちゃんと管理せねば・・・。
もう歯のない人の献立に疲れたよ~。
入れ歯にケースが付いてきました。

「クスリのアオキ」に行ってポリデントを買ってきました。
私:「爺ちゃん。歯ちょうだい。消毒しとくわ。明日、御飯の時、持ってくるね。」
爺:「そうか。」
素直に外すじゃありませんか。
随分、飼い慣らされたもんだ。
ちょっとは努力が実ったか?



ほっとしたのもつかの間。
入院中の婆ちゃんが歯ぐき痛いんだと。
食事できんのだと。
歯医者、連れてけだと!
看護婦:「車いすをお貸しいたします。」

「がんばれ!わたし。」

先を越された!

2007-10-26 08:58:39 | うちの年寄り
婆ちゃんが帰って来て一緒に夜寝れるようにと爺ちゃんに言い聞かせてます。
・夜はパジャマに着替えること。
・電気を消すこと。
パジャマの着替えはもう一人で出来なくなっているようです。
服を脱いでから着る。パジャマを脱いでから服を着る。
どれも助けがいります。順序がわかりません。
電気は暗くなるのがダメみたいですが小玉電球で寝るように。

この夜のこと。
私:「爺ちゃん。電気消すよ。」
爺:「暗てかんがいや。なんも見えんがいや。」
私:「目つぶるのに灯りはいらん。小玉、点いとるやろ。婆ちゃん帰って来たとき明るいとまた寝られんさけ。癖つけとこう。」
爺:「バア、死んだんとちがうんか?」
私:「誰、そんなこと言うたん!」・・・わたし言うとらん言うとらん!

いたずら心が通じてしまったのか焦りました。
婆ちゃんは今一生懸命リハビリして頑張っていること。
爺ちゃんのことを心配していること。
話して聞かせました。
爺:「そりゃ当たり前や。おっかやさかい。」
かわいくねぇ~。 
生きてたことに感謝しろよ!

「がんばれ!わたし。」

こたつ

2007-10-20 10:09:45 | うちの年寄り
主人と爺ちゃんの部屋のコンセント探し。
見つけましたよ。主人が。
そこには訳の分からない物がいっぱいありました。
寒いので本来のコタツに戻して爺ちゃんに暖を取って貰おうと嫁はコタツ布団を探すのですが・・・。
あることはあった。しかし・・・。
どうしたらこんなに汚れるのか。食べこぼし?カビ?大きな焼けこげに婆ちゃんが繕ったであろう継ぎ当てが。
こういう事まで関わらず年寄りに任していたものだから・・・。
これはクリーニングに出す価値無し。
今度のお休みにコタツ布団を買いに行こう~っと。

さぁ。コタツにおとなしく入って居てくれると思ったのは甘かった。
爺:「ちょっとコタツ敷くのみてくれ。」
私:「エッ?」 
見に行くと全部まくり上げてある。コンセントは抜かれ天板は障子に立てかけ布団はバラバラ。
何で? 
私:「爺ちゃん。どうしたいん?」
爺:「わからんのや。」
また、敷き直し台所に戻る。
また、爺ちゃんが来た。
爺:「ちょっと。」手招きする。
これ、何回繰り返したと思います?
たったの7回です。

「がんばれ!わたし。」

入れ歯に名前?

2007-10-17 13:27:57 | うちの年寄り
くやしいけど爺ちゃんの入れ歯を見つけられない。
本当に窓から外に捨ててしまったのかも・・・。
以前爺ちゃんが掛かっていた歯科医院へ連れて行った。
看護婦さんから説明有り。
看護婦:「これから6ヶ月以内にまた義歯を作られる時は保険はききません。ご注意下さい。」
私:「はい。私が管理いたします。」・・・やっぱり、就寝前に預かることにしよう。 
看護婦:「それから、名前を入れましょうか?」
入れ歯に名前????? 
とまどっていると説明を足してくれた。
施設で暮らすお年寄りも多く管理のための利便性らしい。
おもしろ半分で入れてもらうことにした。
出来上がりが楽しみ。
後数回通院が必要でその事を爺ちゃんに言うと
爺:「じゃまくせんな。歯つくるぐらいで。」だと。
本当にじゃまくさいのはわたしじゃ~! 

「がんばれ!わたし。」

寒くなるのに・・・。

2007-10-15 08:56:02 | うちの年寄り
センターから帰って八畳の部屋に一人で居る爺ちゃんがまずすること。
テレビをつける。
そして、どう言う訳か玄関扉の2ケ所あるロックキーをカチャカチャといじる。(5分は続くかな?)
それから、トイレを開けて眺めて締める。
八畳の座敷の窓のサッシはわざわざ網戸にして障子戸を締める。
だから、雨で白木の部分はシミ汚れで茶色くブチになってる。
障子は剥がれてシミのグラデーション。
鴨居は針金ハンガーでキズキズ。
年寄りが来るまでの面影はない。

寒くなって来たのでそろそろコタツが恋しいかと思い、外してあった電気コードを探す。
やっぱり無い。
婆ちゃんから聞いたところに無い。
無駄だと思ったけど一応爺ちゃんに尋ねる。
「わし、知らん。見たこと無い。」・・・コタツはお預けじゃ!
あったかいお茶でも入れてあげようとポットに手を掛けたらランプが消えてる。
昨日まで点いてたのに。
見ると、これにもコードが無い。
私:「爺ちゃん。ポットの電気の線は?」
爺:「わし、そんなとこいらわん。誰がそんなもん持ってくんやろ。」・・・あんたしかおらんじゃろ!

嫁の情けはここまでじゃ~。好きにせ~。

「がんばれ!わたし。」

今度の捜し物は・・・。

2007-10-13 09:18:37 | うちの年寄り
私:「爺ちゃん。朝御飯やよ。」
爺:「おお。」
席に着いて食べはじめたことを確認していると何か変。
私:「爺ちゃん。歯入れんと食べれんよ。歯は?」
爺:「ねぇ。わし、知らん。」
プツン!私の何かが切れた。
「わし、知らん。」で何でも片付けるなぁ~
私:「歯の管理もできんようになってしもたの?寝るとき歯預からんといかんね!」
この言葉が爺ちゃんの地雷を踏んでしまった。
爺:「人を惚け老人みたいにバカにしくさって。ドスメロのくせが!」
私:「そのドスメロに世話掛けとるの爺ちゃんやがいね!」
よせばいいのに、売り言葉に買い言葉。相手はますます興奮状態。
私:「何でもいいさかい牛乳にパンつけて食べね。噛まれんやろ。」
つっけんどんに命令口調で応酬を続けるキツイ嫁。
後は、どうなろうが無視をして私は部屋中入れ歯探し。
次から次と今度は入れ歯かい!!!!
こちらもイライラしながら探すもんだからなかなか見つけられない。
あれっ?財布が出てきた。一度探したところなのに・・・。
これは黙って預かる事にした。もう、無くされては困るので仕方ない。
朝の忙しいとき気持ちの余裕もないまま、センターに遅れること30分。
歯の無いことを職員に伝えて昼食のご面倒を詫びながらお願いした。
もう一度探して無かったら歯医者に連れて行こう。
いくらなんでも食事のできないのは可哀想。
食べることしか楽しみが無いのだから・・・。

「がんばれ!わたし。」

「恐れていたことが・・・(5)」

2007-10-11 07:17:08 | うちの年寄り
婆ちゃんの出血の疑いは無かったものの貧血がひどいとのことでやっぱり輸血。
貧血と糖尿の気があり。
糖尿と言われたのは初めてらしい。
食事も味の無い物のようで食がなお進まず悪循環。
本人、梅干しを欲しがるが今しばらく許可が下りない。
歩くこと叶わずおむつのご厄介に。
私:「おむつで排便できる?」
婆:「せな訳付かんし。」
排尿は管が刺してあって尿道の炎症もリスクとなる。
早くリハビリが始められたらと願う。
そうそう、ズックを買って来るように頼まれたのだが昔小学生のとき白の布地で底のゴムの部分が薄手で足の甲に太めのゴムが渡っている物。
あれって何て言う呼び名かな?
買うとき店員に今みたいな説明をして出してもらった。
店員に聞けばよかった。
なんか気になってモヤモヤしてきた。
商品名だれか教えて~!
                    
「がんばれ!わたし。」