内と外

中性よりの人間から見える世界から
「境界線」の性質を探ります

発明と耐性

2022-10-28 20:35:05 | ビジネス境界線
謎の感染症にかかった


鼻の中におできができた
よくある触ると痛いやつだ
ただ鼻の奥も何故かむず痒い

一晩寝ると鼻の付け根
メガネをかける鼻の部分が
打ち身のような激しい痛みに変わった

皮膚の表面は何も起きていない

鼻の筋の根本の骨に触ると激痛なのだ

その痛みは次第に範囲を広げたり
移動したりした

目もヒリヒリし
目の奥に鈍痛

歯の根本にも鈍痛

そして頭にも鈍痛

じっとしているのが耐えられない
くらいの鈍い痛みが続くのと

鼻の中の痒み

鼻水は余りでない
臭いも臭くないから副鼻腔炎でもない


頭の裏側に定期的に訪れる
電気のような神経痛

そして鼻の中の痒み


ははーん


やっとわかったぞ

私はヘルペスが出てしまったのだ


普通口回りに出るのだが
今回は初めて鼻の中に出来るという
パターンなのだと
妙に納得してしまった


こんなに痛くて痒くて
歯や頭の神経まで鈍痛が訪れるのは
間違いなくヘルペスである


確信をもって皮膚科で
抗ウイルス剤をもらい飲む

もうこれで大丈夫だ


と思ったが

飲んで3日経っても
良くなるどころか悪化している?


仕事もなまらない状態で
歩くのも辛くて出社を諦めるレベル



しかしこれはヘルペスだ
抑制する効果はあるけども
ヘルペスはひくのを待つしかない


そう思いひたすら薬を飲んで
安静に過ごすが悪化する



たまらず耳鼻科へいった


「細菌だと思いますよ?」

と言われ
!!?

となった


こんなに痒くて痛くて
ヘルペスみたいなのに?


鼻の付け根の激痛や目に広がるチクチク
については
先生も正直よく分からない
という事だが
皮膚も鼻の中の奥も全てキレイだから
そう思うということだった


「ウイルス剤はやめて
抗生物質飲んでみて」


早速飲んで見たらあら不思議

強烈な頭の痛みや全身の倦怠感が
ものの数時間でなくなっていく


鼻はまだ痛いけど
半日で別人のように回復して
うるさくなった私に
職場の人達は戸惑いを隠せない



自分でも色々調べてみたが
蜂窩織炎
おそらくこれであろう

はじめは小さいおできが
悪化したときに
皮膚の下に入り込み拡散する


私の場合の鼻の上から額にかけての
感染場所は
脳にまで行ってしまう可能性のある
どうやら危険な場所だったらしい


この病気は抗生物質さえのめば
比較的すぐなおるのだが

投薬なしではまず治らない
ということであった


要するにもっと拡散して
脳までいって
脳が破壊されて
生活が出来ない体になって
死ぬ


この流れしか先にないわけである


抗生物質があるから
私は死なずに済んだ

この事実に随分と感動してしまった




抗生物質こそが
人類最大の発明だ!

と体をもって体験できた



そんな抗生物質も調べてみると

いつまでも細菌に対して
最強の座を維持し続けられるのか
わからない事がわかってきた


薬に対しての耐性をもった菌は
どんどん増えているそうで
抗生物質が効かない感染症にかかった
場合

やっぱり人間はコロコロ死んでしまう

そういう事例がどんどん増えているそう



人間社会の中でも
大きな発明は長い間その玉座を
保ち続けられるが
いつかは廃れた技術となってしまう



人間と細菌に繰り広げられる世界も
全く同じなのだ


ひとまず私はまだ
偉大な発明の恩恵を受けて
また生き続けることができた

ありがたい


発明はやっぱりいいものだ















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