もぐらたたき!

CDのレビューとかなんとか

Larks' Tongues In Aspic/King Crimson

2014-12-29 23:44:28 | レビュー

<List>
1. Larks' Tongues in Aspic, Part One
2. Book of Saturday
3. Exiles
4. Easy Money
5. The Talking Drum
6. Larks' Tongues in Aspic, Part Two

<Member>
・Robert Fripp(Guitars, Mellotron)
・John Wetton(Bass, Vocal)
・Bill Bruford(drums)
・David Cross(Violin, Mellotron)
・Jamie Muir(Percussion)

1973 年リリースの5th。この頃のバンドはアルバムをリリースするペースが速く、1年間に2枚リリースするなんてこともありましたので、当時リアルタイムで ロックをフォローしていた人達はさぞ大変だったのでしょうけど、凄く充実した話題に事欠かない音楽ライフを送ってたのではないでしょうか。リーダーの Robert Frippを残してメンバーを総入れ替えし作成された本作は現代音楽に感化された訳の判らないものでした。まともな人に聴かせたら気分を害するかもしれま せんし、ドライブに流すような音楽でもありません。私はたまに車の中でも聴きますけどね。ですがプログレッシブ・ロックファンの中での評価は高く、ひょっ としたら1stの"In The Court Of The Crimson King"より意義深く優れた作品と捉えている人も大勢いるでしょう。7thの"Red"よりもです。"Larks' Tongues in Aspic, Part Two"は後期でもライブで演奏されていましたが、私は"The Talking Drum"のスリリングな緊張感がたまりません。評価の高い本作ですが、私自身の気分が悪い時はこれは聴きたくなくてもっと爽やかな音楽を聴きたいと思い ます。私が持っているCDはデジタルリマスターされたものではっきりと"Definitive Edition"と記してあります。そして、その音に満足しておりますが、Fripp翁商法炸裂で次々とデジタルリマスター盤をリリースしていきます。 30周年と言えば出し、DVD Audioだと言えば又出し40周年と言えばさらに出す(苦)。これに付き合っていれば、いづれお金が無くなります。お布施にも限りがあります。 Fripp翁は大ウソつきです。


Earthshaker/Y&T

2014-12-29 23:39:00 | レビュー

<List>
1. Hungry for Rock
2. Dirty Girl
3. Shake It Loose
4. Squeeze
5. Rescue Me
6. Young and Tough
7. Hurricane
8. Let Me Go
9. Knock You Out
10. I Believe in You

<Member>
・Dave Meniketti(ocals, guitar)
・Joey Alves(Guitar)
・Phil Kennemore(Bass)
・Leonard Haze(Drums)

1981 年リリースの3作目。とは言ってもYesterday and Today改めY&Tの再デビュー作と解釈する方が良いのかもしれないですね。1stと2ndアルバムは聴いたことがないのですが、これを機に ハードでへヴィーな路線に変わったそうです。で、本作は捨て曲なしのとても良い曲の集まりです。なかでも一番なのは"Hurricane"でしょう。 Dave Menikettiは歌もギターソロも巧いです。が、折角良い楽曲なのに音が悪いです(苦)。その音の悪さに辟易してもう1枚リマスター盤を買って(それ くらい評価しています)しまいました。かなり良くはなりましたが、元のマスターテープが歪んでいるのでしょうね。Leonard Hazeって上手いんですか?


Seventh Son of a Seventh Son/Iron Maiden

2014-12-29 23:34:24 | レビュー

<List>
1. Moonchild
2. Infinite Dreams
3. Can I Play with Madness
4. The Evil That Men Do
5. Seventh Son of a Seventh Son
6. The Prophecy
7. The Clairvoyant
8. Only the Good Die Young

<Member>
Bruce Dickinson(Vocal)
Steve Harris(Bass)
Dave Murray(Guitar)
Adrian Smith(Guitar)
Nicko McBrain(Drums)

1988 年リリースの7th。本作がIron Maidenの最高傑作だと思います。"Can I Play with Madness"がアカペラで始まるのに違和感があるだとか"Seventh Son of a Seventh Son"が冗長だとか言う人がいるようですが、そんなことはありません。ギターはシンセサイズドギターを多用しています。これもとやかくいわれる筋合いの ものではありません。ギターの単音ミュートリフでしょうか?この音がコツコツ言っているだけで幸せな気分になります。Pink Floydの"Meddle"もそんな感じですよね。確かにこれはLAメタルとは違い、ディストーション、リバーブを押さえたブリティッシュの音なんで しょう。Adrian Smithのリードギターは謳っていて本当に素晴らしい。Dave Murrayの滑らかなプレイも素晴らしい。もう1名は…要りません。


Moving Pictures/Rush

2014-12-29 23:31:06 | レビュー

<List>
1. Tom Sawyer
2. Red Barchetta
3. YYZ(Instrumental)
4. Limelight
5. The Camera Eye
6. Witch Hunt(Part III of Fear)
7. Vital Signs

<Member>
Geddy Lee(Vocal, Bass, Keybord)
Alex Lifeson(Guitar)
Neil Peart(Drums)

1981 年リリースの8th。沢山あるRushのアルバム中で一つ挙げろと言われれば、これになります。"Tom Sawyer"や"YYZ"は以降のライブアルバムに必ず入っていますから。他の曲もライブでは良く取り上げているようです。長編の曲は"The Camera Eye"のみで、コンパクトな曲の集まりであるのは前作"Permanent Waves"から。そしてモダナイズされている様に感じます。音も当時のレコーディングテクノロジーを考えるととても良いのではないか(この後にリリース される"Exit...Stage Left"の音がいまいちで…)と思います。プロデューサ―がTerry Brownで、次のフルレンスアルバムである"Signals"まで続くのですが、このアルバムでも各パートの演奏が非常に聴き取りやすい、テクニックが 見えるプロデュースとなっております。特にNeil Peartのタイム感や音色は非常に素晴らしい。マッチド・グリップからトラディショナル・グリップへ叩き方を変えたとされる"Test for Echo"以降と比べると悪く言えば無機質と揶揄されるかもしれない"Hold Your Fire"までのプレイスタイルが好きです。


The Ultimate Sin/Ozzy Osbourne

2014-12-29 23:24:34 | レビュー

<List>
1. The Ultimate Sin
2. Secret Loser
3. Never Know Why
4. Thank God For The Bomb
5. Never
6. Lightning Strikes
7. Killer Of Giants
8. Fool Like You
9. Shot In The Dark

<Member>
・Ozzy Osbourne(Vocal)
・Jake E. Lee(guitar)
・Phil Soussan(Bass)
・Randy Castillo(Drums)

1986 年リリースの4th。Ozzy Osbourneは恐ろしい人らしいとか聴かされ、どんなバックグラウンドを持った人か知らない中、彼の作品で初めて聴いた一枚です。このアルバムをLA メタルの様な音作りだと言われていましたが全然そのようには思いません。LAメタル…RattやMötley Crüe、W.A.S.P.等がそれにあたるのでしょうけど、似ていますか?次作の"No Rest for the Wicked"の方がよっぽどユーモアがあってアメリカナイズされていませんか?非常にシリアスでとても荘厳なブリティッシュなものを感じます。このアル バムの特徴は、Ozzy OsbourneのVocalのほとんどがダブルトラックになっていない事、そして凄まじいJake E. Leeのギターワークでしょう。この人はアームレスのストラトキャスターを使っているんですよね。ネックを反らしたりアイディアも豊富で変態プレイ満載で す。彼に似ているギタープレーヤーも存在せずもっと評価されていい人です。Ozzy Osbourneの作品で聴いた事のあるアルバムの中ではこれが一番だと思います。尚、Ozzy Osbourne本人はこの作品を嫌っているようです。