毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Painkiller/Judas Priest

2014-12-30 22:46:21 | レビュー


1. Painkiller
2. Hell Patrol
3. All Guns Blazing
4. Leather Rebel
5. Metal Meltdown
6. Night Crawler
7. Between the Hammer & the Anvil
8. A Touch of Evil
9. Battle Hymn(Instrumental)
10. One Shot at Glory"

Rob Halford(Vocal)
Glenn Tipton(Guitar)
K. K. Downing(Guitar)
Ian Hill(Bass)
Scott Travis(Drums)

1990年リリースの12th。一番へヴィーメタルというジャンルを具現化したバンドと言えばBlack Sabbathではなく、Judas Priestではないでしょうか。この頃はスラッシュメタルが幅を利かせていてそれらにインスパイアされて出来た作品とも言われていて、確かにファストな 曲が多いけれど決してスラッシュメタルではありません。ファストでアグレッシブな、それでいてミドルテンポでも聴きどころのある紛れもないへヴィーメタル です。新加入のScott TravisとGlenn Tiptonの頑張りが結実したのだと思います。他のメンバーもつられてやる気が漲っているいようです。そしてChris Tsangaridesのプロデュースが瑞々しいものにしています。捨て曲なしで全て良いです。やれることは全てやりきった感じ。彼らのベストアルバムと 言って間違いありません。無理して老体にムチ打って作ったものですからもうこれ以上気合の入った作品は作れません。オーセンティックなへヴィーメタルバン ドに戻っていきます。彼らの歴史の中のハイライトなのでしょう。


Soft Machine/Bundles

2014-12-30 22:40:54 | レビュー

<List>
1. Hazard Profile Part One
2. Part Two (Toccatina)
3. Part Three
4. Part Four
5. Part Five
6. Gone Sailing
7. Bundles
8. Land of the Bag Snake
9. The Man Who Waved at Trains
10. Peff
11. Four Gongs Two Drums
12. The Floating World

<Member>
・Roy Babbington(Bass)
・Allan Holdsworth(Guitar)
・Karl Jenkins(Oboe, Piano, Soprano Saxophone)
・John Marshall(Drums)
・Mike Ratledge(Organ, Piano, Synthesizer)

1975 年リリースの8th。Soft Machineは万人向けではないかもしれません。確かに彼らの傑作のひとつと言われる"Third"を聴いてみたけれど、感銘をうけることはありません でした。退屈であくびが出ました。それでもこれを推すのは何と言ってもAllan Holdsworthにつきます。あのEdward Van HalenやYngwie J. Malmsteenも大絶賛するギターリストです。聴かない訳にはいきません。1曲目から弾きまくっています。もう速弾きギターリストだなんだというレベ ルではありません。メロディーを無視したような凄まじく畳み掛けるフレーズ。それらはピッキングのニュアンスを極力抑えたレガートプレイで構成されていま す。Al Di Meolaとは対極的なプレイスタイルです。周りのメンバーは良く知りませんが、上手くないと使って貰えないんでしょうから。一般に「フュージョン」と呼 ばれるものよりはかなりテンションが高いです。特にDrumのJohn Marshall。ロックドラマーって仕事は楽なんですねーって思いますね。曲名はあってないようなものですが、冒頭の1曲目と旧B面の冒頭からドラムソ ロ(チャイナシンバルの連打)が始まるまでがドラマティックかつテンション高いです。でも万人向けではないかもしれません。オール・イントゥルメンタルで すから。


No Place for Disgrace/Flotsam and Jetsam

2014-12-30 22:14:13 | レビュー



<List>
1. No Place for Disgrace
2. Dreams of Death
3. N.E. Terror
4. Escape from Within
5. Saturday Night's Alright for Fighting
6. Hard on You
7. I Live You Die
8. Misguided Fortune
9. P.A.A.B.
10. The Jones

<Member>
Eric A. Knutson(Vocal)
Michael Gilbert(Guitar)
Edward Carlson(Guitar)
Troy Gregory(Bass)
Kelly David-Smith(Drums)

1988年リリースの2nd。この時期はスラッシュ・メタル全盛期ですね。その中でこのアルバムは異彩を放っています。それはボーカリストがドスの効いた声で歌うのではなく、ハイトーンボーカルを多用している事。そしてそれが上手く作用しています。そして話題はそれまで在籍していたJason NewstedがMetallicaへ加入することになり、無名だったTroy Gregoryが加入した事。それが逆にこのバンドの名前をクローズアップさせました。そのJason Newstedの抜けた穴は埋められたのかというと、埋めて余りある出来です。デビューアルバムの"Doomsday for the Deceiver"は曲がつまらない上にボーカルがキャーキャー言ってはっきり言って心を打つものではありませんでしたが、このアルバムは"N.E. Terror"みたいなちょっとつまらない曲もありますが、それ以外はとてもアグレッシブかつドラマティックです。スラッシュメタルの音像にハイトーンボーカリストが奇跡的に上手く調和した良作だと思います。ちなみに"Saturday Night's Alright for Fighting"はヅラでオカ(ry。原曲を取り上げたセンスもなかなかですし、とても良いアレンジですね。もうひとつ付け加えると、ギターリフの音が歪み過ぎです。多分イコライザーを目一杯上げているかトランジスタアンプを使っているかのどちらかです。まっ、これもこれで個性です。このアルバムを聴いた時、「ああ、速弾きギターリストなんてもうどこにもいるんだ」と思いました。このアルバムはメンバーも気に入っているらしく、リレコーディングをしたようです。

 

 

以下のリンクから"P.A.A.B."を聴くことが出来ます。
http://www.metalblade.com/flotsamandjetsam/