平成7年 1月17日 早朝。
私(わたくし)は友達とスキーに行くための、
準備をしていました。
まだ日が昇る前、電気をつけない暗い部屋で
支度していると、体がフラつきました。
まだ酔いが醒めてないのかな。
いや、昨晩は酒なんか飲んでない。
気のせいか。それとも体調不良か。
その頃、私(わたくし)は山口県に住んでいました。
車が揺れた。と、友達が言う。
あれは地震だったんか。
そのあと何事も無かったかのように
スキーに出かけました。
途中、サービスエリアに寄った時にテレビで
淡路島あたりで大きな地震があったと
報道されていました。死者が3人くらいだと
この時点では言ってました。
このニュースを見て、そんなに大きな地震だったのかと
驚きましたが。驚いたもののスキーを楽しみました。
その帰り道。
サービスエリアで見たニュースでは、死者2000人。
私(わたくし)がのんきにスキーしてたその時には
関西は大変な事態になっていたのです。
阪神淡路大震災。
テレビに映った燃える街。その後見た瓦礫と化した街。
信じられない光景でした。
あの日からこれまで、いくつも
地震のニュースを見てきました。
そういうニュースで被災地や被災者の方々を見るたびに、
今、自分が住んでる地域は災害がほとんど無く、
とても有難い環境なんだと感じます。
だがしかし。
ついこの間ニュージーランドで起きた地震の事を
連日報道されてましたが、
今回の東北関東大地震の被災者の方々も
昨日までは「見る」ほうだったんです。
それが、突然被災者になってしまいました。
つまりは、いつ何時自分もどうなるかわからないのです。
私(わたくし)も、これまで災害に遭わずに済んでるけど、
明日被災者になるかもしれません。
日々、当たり前だと思ってる、当たり前の朝を
迎えることができる事は有難い事だと感じます。