前回、日本語と英語で表現があべこべになる例を紹介しました。ほかにも「紳士淑女諸君!が Ladies and gentlemen!、「いってきます!」が See you later!「(あとで)会いましょう!」、「きみんとこへ行く」が I'll come to you. 、「5分の1」が one-fifth、「卒業式」が the commencement「(大学で学位を授与する)開始式」(高校までは graduation celemony=卒業式)とか……あなたもなにかご存知でしたら教えてくださいね。
もちろん、同じ人間ですから似た表現は当然多いのですが、あべこべじゃなくても、あれぇ、ずいぶん発想法が違うなぁという表現もいろいろです。今回はそんな例をいくつか。
●Lie on your back./ Lie on your stomach./ Lie on your side.
ニューヨークで健康診断を受けたとき、ドクターから Lie on your back. とか Lie on your stomach. と言われて、あ、背の上に……で「仰向けになって」か、胃の上に……だと「うつ伏せになって」だと、改めて感じ入りました。こういう発想はやはり英語的。ちなみに Lie on your side. は「横になって」です。
●On your feet.
前項と似た表現に、on your feet があります。On your feet, please.「立ってください」ですね。feet は foot「足」の複数形ですから、両足の上に……だから、立つ。feet は長さの単位=フィートにもなり、1 foot は 12 インチ、約 30 センチですから、大男の足幅なわけです。
●ring finger
身体の部位の話のついでに「手の指」fingers の呼び方。「親指」は thumb。「人差し指」は?…… index finger です(forefinger とも)。index は「索引」で差し示す指ということで日米ほぼ同じ。
「中指」は?……これは同じで middle finger。では「薬指」は?…… はは、一般的には ring finger なんですね。ring はつまり結婚指輪のこと。もっとも結婚指輪は左手にはめるから、右手も含めると専門的には the third finger だそう(注意。人差し指から3番目で、親指は除外)。
「小指」は同じで little finger。
なお「足の指」は fingers とは言わずに、toes(発音は、トウズ)ですからね。「足の親指」は big toe、後は second toe、third toe、fourth toe となって小指が little toe です(注意。手の指と順番がずれますね……手の薬指に当たるところが fourth toe になる)。
●Heads or tails
コインを toss「放り上げる」……表が出るか裏が出るかで勝ち負けとか先攻とかを決めることがあります。コインなどの場合は日本語では「表・裏」ですが、英語ですと heads or tails となります(複数形になることに注意)。
Heads I win, tails you lose! ……この勝負、乗りますか? 乗らないでください。「表ならボクの勝ち、裏ならキミの負け、さぁ、勝負!」。勝ち目はありません。
テニスではラケットをクルクルっと回転させて、smooth or rough? でサービス権を決めます。ガットの張り方で smooth と rough が……あれ?、ガットの張り方で分かるのかなぁ。みんなグリップのロゴマークで判断しますよね。ロゴマークじゃなくて smooth or rough を言える人、その判定法を教えて!
●a piece of cake / pie
野球でファウルチップ、バットにかすかに当たったファウルを He got a piece of cake!「(バットに)かすった!」と言います。a piece of cake は「ひとかけらのケーキ」でその比喩的な表現です。
では…… That's a piece of cake. とか It's as simple as pie. はなんでしょう。日本語だと「朝メシ前だよ!」。日本のメシが英語では cake とか pie「パイ」になるわけです。
It's pie in the sky. は「絵に描いた餅」なんですね。
なおご参考までに pie は俗語で、男性から見たセックスの対象としての女性の意味にもなるようですので要注意。あ、日本語でも“パイオツ”なんて言いましたっけ?(はは、こじつけ! もう死語かな?)




もちろん、同じ人間ですから似た表現は当然多いのですが、あべこべじゃなくても、あれぇ、ずいぶん発想法が違うなぁという表現もいろいろです。今回はそんな例をいくつか。
●Lie on your back./ Lie on your stomach./ Lie on your side.
ニューヨークで健康診断を受けたとき、ドクターから Lie on your back. とか Lie on your stomach. と言われて、あ、背の上に……で「仰向けになって」か、胃の上に……だと「うつ伏せになって」だと、改めて感じ入りました。こういう発想はやはり英語的。ちなみに Lie on your side. は「横になって」です。
●On your feet.
前項と似た表現に、on your feet があります。On your feet, please.「立ってください」ですね。feet は foot「足」の複数形ですから、両足の上に……だから、立つ。feet は長さの単位=フィートにもなり、1 foot は 12 インチ、約 30 センチですから、大男の足幅なわけです。
●ring finger
身体の部位の話のついでに「手の指」fingers の呼び方。「親指」は thumb。「人差し指」は?…… index finger です(forefinger とも)。index は「索引」で差し示す指ということで日米ほぼ同じ。
「中指」は?……これは同じで middle finger。では「薬指」は?…… はは、一般的には ring finger なんですね。ring はつまり結婚指輪のこと。もっとも結婚指輪は左手にはめるから、右手も含めると専門的には the third finger だそう(注意。人差し指から3番目で、親指は除外)。
「小指」は同じで little finger。
なお「足の指」は fingers とは言わずに、toes(発音は、トウズ)ですからね。「足の親指」は big toe、後は second toe、third toe、fourth toe となって小指が little toe です(注意。手の指と順番がずれますね……手の薬指に当たるところが fourth toe になる)。
●Heads or tails
コインを toss「放り上げる」……表が出るか裏が出るかで勝ち負けとか先攻とかを決めることがあります。コインなどの場合は日本語では「表・裏」ですが、英語ですと heads or tails となります(複数形になることに注意)。
Heads I win, tails you lose! ……この勝負、乗りますか? 乗らないでください。「表ならボクの勝ち、裏ならキミの負け、さぁ、勝負!」。勝ち目はありません。
テニスではラケットをクルクルっと回転させて、smooth or rough? でサービス権を決めます。ガットの張り方で smooth と rough が……あれ?、ガットの張り方で分かるのかなぁ。みんなグリップのロゴマークで判断しますよね。ロゴマークじゃなくて smooth or rough を言える人、その判定法を教えて!
●a piece of cake / pie
野球でファウルチップ、バットにかすかに当たったファウルを He got a piece of cake!「(バットに)かすった!」と言います。a piece of cake は「ひとかけらのケーキ」でその比喩的な表現です。
では…… That's a piece of cake. とか It's as simple as pie. はなんでしょう。日本語だと「朝メシ前だよ!」。日本のメシが英語では cake とか pie「パイ」になるわけです。
It's pie in the sky. は「絵に描いた餅」なんですね。
なおご参考までに pie は俗語で、男性から見たセックスの対象としての女性の意味にもなるようですので要注意。あ、日本語でも“パイオツ”なんて言いましたっけ?(はは、こじつけ! もう死語かな?)



