今日は暖かかったですね。
ほとんど建物の中にいたものの、昼食のために外に出た時、通勤の間、薄手のセーターで過ごせましたので。
部屋に帰ってからトイレの芳香剤、柔軟剤がほとんどないのに気づき、近くのドラッグストアまで夜の散歩。
細い月が西の空に。
CASIOのコンデジですが、そこそこの画像が撮れました。地球照も。
今日は暖かかったですね。
ほとんど建物の中にいたものの、昼食のために外に出た時、通勤の間、薄手のセーターで過ごせましたので。
部屋に帰ってからトイレの芳香剤、柔軟剤がほとんどないのに気づき、近くのドラッグストアまで夜の散歩。
細い月が西の空に。
CASIOのコンデジですが、そこそこの画像が撮れました。地球照も。
今日も美しい朝焼け。
今日の夕食は冷凍してあるハンバーグをトマトソースを作ってそれで煮込んでみました。
そしてこれまた冷凍の手羽唐揚げを揚げて。
そして野菜の煮物。
今日は暇があれば谷崎潤一郎の「鍵」を読んでいました。
主人公のある初老の学者(大学教授)が書く片仮名交じりの文体の日記、
その妻郁子の書く平仮名交じりの日記で話が進みます。
二人の夫婦の関係、娘敏子、母がその娘の縁談相手にと選んだ大学生の木村。
谷崎らしい倒錯した性愛がこれでもかと描かれています。
確かどこかにDVDがあったはず。
夜の部はどちらも奈良と強いつながりのある演目です。
南都二月堂 良弁杉由来
志賀の里の段 桜の宮物狂いの段 東大寺の段
傾城恋飛脚 新の口村の段
通路を隔てた隣の席に紫色の僧衣を纏った僧侶。
話を伺うと東大寺の僧侶であるとのことです。
良弁杉由来
お水取りのお松明の舞台となる二月堂の前にそびえる良弁杉にかかわる物語です。
宇治にある志賀の里で渚の方の一行が茶摘みをしていたところ、子供を鷲にさらわれてしまい、その後渚の方が三十年以上子供を探し、
桜の宮で心も衣服も乱れ泣き伏しています。
川の水面に映る自分の姿を見て、ようやく渚の方は正気を取り戻します。
志賀の里へ帰って我が子の菩提を弔おうとして、乗り合い舟に乗せてもらった渚は、
東大寺の良弁は幼いころ鷲に攫われてきて杉の木に残され、今は大僧正になっているという話を耳にして奈良へ向かいます。
東大寺の段では東大寺の雲弥坊は急いでいる物乞いの様子の中渚の方に呼び止められます。
てっきり渚の方を無下にすると思いきや、親切に、なかなか会えない大僧正良弁に渚の方が会うことができる算段を教え、
そのために必要な書き物を書いてあげるのです。
そのおかげで良弁と渚の方が会うことができ、その証拠に、良弁が鷲にさらわれた時に観音像をもたせたのですが、
良弁がその観音像を持っていて、人違いないとわかるのです。
傾城恋飛脚 新の口村の段
近松門左衛門の「冥途の飛脚」を菅専助が改作した作品です。歌舞伎では「恋飛脚大和往来」ですね。
冥途の飛脚では雨が降っているという状況ですが、この作品では雪が降り積もっているという状況です。
さて、次回の公演は四月。
そして今度は五代目吉田玉助襲名披露公演です。
演目も決まっていました。
今回のプログラム。浅香姫の衣装です。
開演15分前の開三番叟が終わって、昼の部開演です。
昼の部の演目は
花競四季寿
平家女護島 鬼界が島の段
八代目竹本綱大夫五十回忌追善・六代目竹本織太夫襲名披露 口上
摂州合邦辻 合邦住家の段 追善・襲名披露公演
見台、三味線、琴が置かれた床。
花競四季寿の前の床です。
「景事」では複数の太夫、三味線が出るのでこういう形になります。
平家女護島 鬼界が島の段 は歌舞伎でも「俊寛」としてしばしば出る演目ですね。
「りんによがってくれめせかし」という千鳥の島訛り、
最後の「思ひ切っても凡夫心、岸の高みに駆け上がり、詰め立てゝ打ち招き、浜の真砂に伏し転び。
焦がれても叫びても、哀れ訪らふ人とても、鳴く音は鷗天津雁、誘ふは己が友千鳥、
独りを捨てゝ沖津波、幾重の袖や濡らすらん」
という台詞が印象的ですね。
30分の休憩の間に劇場二階ロビーで豊竹咲大夫が復刻された「でんでん虫」という書籍にサインをして販売中でした。
そして劇場内では緞帳の披露。
口上
文楽の襲名披露の口上は、襲名した人は歌舞伎とは違って一言も言葉を発しません。
豊竹咲大夫、八代目竹本綱大夫の子供であり、六代目竹本織太夫の師匠、彼だけが話をします。
何年か前に何かの雑誌に住大夫が彼の事を語っていました。
「あれはもったいない。顔もええ、声もええ。お客さんもそこそこ呼べる。せやけど、下手が上手ぶってやるな、と言うんです。自分の欠点を知らん、天狗になっとる。それに気づいてない」
今住大夫は彼の事をどう思っていらっしゃるのでしょうか。
摂州合邦辻
これもしばしば歌舞伎でも出る演目。
玉手御前は歌右衛門、梅幸、鴈治郎などで観た覚えがあります。
その中で一番印象に残っているのは何と言っても六代目歌右衛門。十三代目片岡仁左衛門が合邦、七代目芝翫の俊徳丸、
合邦女房を五代目上村吉弥の組み合わせですね。
さすが六代目織太夫は若いだけあって、声に張りと艶がありますね。
中:竹本南都太夫 鶴澤清馗(六代目織太夫の弟さんです)
切:豊竹咲太夫 鶴澤清治 ここは白湯汲み場です
後:竹本織太夫 鶴澤燕三
玉手御前が浅香姫といういい名づけのいる義理の息子俊徳丸に横恋慕をする。
はたしてそれは本当に恋をしていたのか、敵の目を欺くためなのか。
自分は後者だと思うのですが、歌右衛門の芝居はどうも前者のような気がしていました。
さて、午前の部を観終わてそのまま二階ロビーに残って座って夜の部を待ちます。
劇場正面の柱に今回の演目の出し物の広告写真。
今回は六代目竹本織太夫の襲名興行でもあるので、劇場前の幟も。
初春文楽公演の初日は1/3。
この日訪れると黒門市場から縁起物の「にらみ鯛」が届き、文楽人形による鏡開き。
そしてその樽酒がふるまわれます。
そのにらみ鯛(模型)が正面に飾られています。
そして劇場の舞台正面に掲げられている絵馬の実物。
絵馬の文字「戊戌」のご揮毫は、華厳宗管長で華厳宗大本山東大寺別当の狹川普文様によるものです。
芝居絵も劇場一階ロビーに。
こんなポスターも。
この公演でも傾城恋美脚~新ノ口村の段~が出ているのですが、
2/2~4、グランフロント大阪のナレッジシアターで開催される「梅田文楽2018」でも同じ演目が出ます。
初春文楽とあって劇場には餅花。
暫く時間があったので、1階資料室で行われている企画展示へ。
そうなのです、今回の公演は八代目竹本綱大夫五十回忌追善、六代目竹本織太夫襲名公演でもあるのです。
そうこうしているうちに10:30。
2階劇場へ上がることができるようになります。
階段の上の天井からつるされているのは、
チケットをもぎってもらって進むと追善の祭壇。
そして、その隣で織太夫の襲名飾り。
竹馬に「小泉新次郎」。
そして文楽スタンプ。
劇場に足を踏み入れます。
そこにはにらみ鯛と絵馬。
昼の部開演15分前に「幕開三番叟」が始まりますので、席で待つことにします。